弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
{インターハイ2日目、スタートまで残り5分です}
柵越しで小野田達に話しかけるせつ菜・侑・彼方たち
せつ菜 「坂道さん、今日は大丈夫ですか?緊張」
小野田 「緊張するけど大丈夫です 昨日よりは落ち着いてます」
せつ菜 「それは良かったです」
侑 「頑張って坂道くん 今日は前に坂道くんが言ってた約束の日…だよ」
小野田 「・・・うん」
彼方 「ねぇ純くん」
手嶋 「ん?」
彼方 「あの子大丈夫?」
鏑木 「ハァ!ハァ!ハァ!」
ポン
鏑木 「ッハ!」
手嶋 「鏑木、調子はどうだ?」
鏑木 「え!なんですか?周りの声がうるさすぎて集中出来ませんよ!」
手嶋 「相当緊張しているな おまえ」
鏑木 「緊張!?たかがインターハイ如きで?そんな訳ないでしょう‼️」
手嶋 「とうとう逆ギレか」(・_・;
小野田 「だ、大丈夫でしょうか 鏑木くんは?」
青八木 「昨日倒れたからな 自覚している以上 インターハイの重みをその身に染みついたんだからな」
***************
昨日の夜
鏑木 「この俺様が倒れるなんて インターハイ1日目如きで くそ」
青八木 「心配いらないんじゃないのか?お前には神様が憑いているんだろ?」
鏑木 「そうっすけど」
青八木 (否定しないんだ)
***************
青八木 「鏑木」
鏑木 「ああ‼️なんだ青八木❗️」
手嶋 「おい、とうとうタメ口になってるぞ」
青八木 「預かってる紙がある」
鏑木 「か!神様の便箋!?なぜそれを!?しかも沢山!?ください!青八木!ほら!」
青八木 「まだだ」
鏑木 「なんでですか!俺宛てでしょう!?」
青八木 「適宜渡すよう頼まれている」
鏑木 「適宜ってなんすか!?」
今泉・手嶋 (馬鹿だ)(ー ー;)
青八木 「状況に合わせた良い頃合い と言う意味だ」
青八木 「まずは冷静になれ」
鏑木 「っ❗️ ハァ、ハァ、はぁぁ〜」
鏑木 「わっかりやしたぁぁぁ‼️」
ボトルの水を一本盛大に自分にかけた
小野田・今泉・鳴子・手嶋
『青八木(さん)が鏑木(くん)を手懐けてる‼️』
鏑木 「素に戻りました」
青八木 「よし」
鏑木 「ください 便箋」
青八木 「俺に着いて来れたら渡す」
鏑木 「ケチだ青八木❗️」
手嶋 「青八木 ‘さん’ だ」
鏑木 「ぁぁ、すいません」
青八木 「着いてこい、離れずに」
鏑木 「余裕っす」
{まもなくスタートです❗️}
小野田 (緊張する…でも時間は待ってはくれない…始まる、インターハイ2日目のレースが)
バン❗️
{インターハイ栃木県大会2日目、スタートです!}
スタートの合図後、葦木場、鳴子、御堂筋の3人が走り出す
侑 「頑張って、駿輔くん!」
今泉 「ああ!」
3人が出てから数秒後に今泉がスタートする
今泉 「行くぜ2日目 今日は負けねぇ!」
鳴子 「っお 来たかスカシ」
今泉 「来てやったぜ鳴子」
手嶋 「インターハイは特別ルール、着順スタートだ 昨日俺たちは先頭がゴールしてから3分15秒後にゴールした 今日俺たちは3分15秒遅れのスタートになる」
小野田 「はい」
鏑木 「なんで止めんすか!?」
小野田・手嶋 『ん?』
鏑木 「今泉さん達行っちゃいましたよ!俺たちも行きましょう!青八木、ほら!」
青八木 「だから着順スタートだって何度も説明しただろ」
鏑木 「はぁぁ!?」
小野田 「ああ、鏑木くん」
手嶋 「小野田、スタート前に言っておくよ 昨日山で支えてくれてありがとう お陰でこの景色を見られる事ができる 毛が逆立つほどに興奮してる 第二ステージの上に立てるこの光景が」
小野田 「・・・」
{スタート30秒前}
手嶋 「やっぱ自転車って楽しいな」
小野田 「はい!」
侑 「頑張ってください チーム虹学」
せつ菜 「皆さんの勝利を全力で願います!」
彼方 「ゴールで待ってるからねぇ」
小野田 「はい!」
手嶋 「ああ、ありがとな!」
{第2集団スタートです!}
虹ヶ咲学園、箱根学園 8名スタートラインを切る
真波 「あれ?復活したんですねぇ手嶋さん」
手嶋 「おお、真波」
真波 「ボロボロだったのに」
手嶋 「したのは誰だよ」
真波 「へ、へへへ」
手嶋 「回復させてもらったよ凡人なりにな、ステージレースは回復が肝だからな」
真波 「それは楽しみですね♪」
小野田 (真波くんも嬉しそうだ、手嶋さんがレースに戻って来て喜んでる 2人は昨日戦って全力出し合って認め合って、昨日の朝まで話した事がなかった2人 繋いだのは自転車 やっぱり自転車って凄い!行こう、この先何が起こるかわからない でもみんなでゴールするんだ チーム6人で)
手嶋 「レースが始まった みんな!オーダーは分かってるな?」
小野田・青八木・鏑木 『はい!(うん!)』
***************
会場に向かう学園のバスの中
手嶋 「今日のコースを確認しておく 今日のスタートは昨日のゴール地点だ
標高1400mの戦場ヶ原を超えて国道120号線を北上する 音なく始まる長い登り、カーブを繰り返し標高1800m 関西峠 関西トンネルに繋がっている そこからコースは峠を越えて長い下りに入る スキー場と湖を過ぎると下り区長の平坦道に入る 名称地「吹割の滝」を通り、120号線の終点沼田市を通過して更に進む 今大会3日間中最も長いステージだ 今泉は鳴子とすぐに合流しろ」
今泉・鳴子 『うす!』
手嶋 「後ろの4人はそれを追走する スタートしたらすぐに山だ 小野田」
小野田 「・・・」
手嶋 「全力で山を登り今泉と鳴子に追いつけ!」
小野田 「はい!…去年とほぼ同じオーダーですね」
手嶋 「っふ」
小野田 「ん?」
手嶋 「はっきり言って今の虹学はギリギリの状態だ だかこの2日目、俺たちには2つの有利な点がある」
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「来たぞ先頭!」
「虹学の2人が前だ!」
今泉と鳴子 前と後ろを入れ替えながら先行する
鳴子 「これは楽に動けますわ、早いとこ追いついて来てください 手嶋さん」
追走組
小野田 「山に入りました 前に出ます!」
手嶋 「頼むぞ小野田!」
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手嶋 「ひとつ目は先頭に2人いる事 今泉と鳴子は昨日のゴールの秒差はほとんど変わらない すぐに合流出来る 2人いれば他チームの動きを封じる事ができる ローテーションしながら体力も温存できる」
せつ菜 (なるほど、中々奥が深いですね)
手嶋 「そしてふたつ目だが、これは確実と言う訳ではない 箱学の動き次第だ 山が始まってもし、箱学が一瞬でもペースを緩める事があればその時は全開で前を引け その時が箱学に先行するチャンスだ」
侑 (箱根学園がペースを緩めたら?)
小野田 「は、はい!」
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追走組
小野田 「・・・緩めません箱学」
手嶋 「まだだ」
鏑木 「てか手嶋さん、雑すぎではありませんか?朝のあのオーダー 箱学が緩めたら前に出ろって」
手嶋 (・・;)
鏑木 「そう簡単にペース緩める訳ないでしょ?」
鏑木がそう言った途端 箱根学園が加速する
小野田 「箱学加速します❗️」
手嶋 「遅れるな小野田❗️」
小野田 「はい!はあああああ‼️」
手嶋 「ここで離されたら、先頭にいる2人に追いつけずチャンスが全て水の泡になる」
小野田 「はあああああああ‼️」
箱根学園の横に並ぶともう一度加速する箱根学園
小野田 「っは!箱根学園また加速します!」
手嶋 「逃すな小野田!」
小野田 「はい! くぅぅ!」
手嶋 「もうすぐだ、もうすぐ緩めるはずだペースを 俺ならそうする」
小野田・鏑木 「!?」
手嶋 「何処でもいい、一瞬でも前へ!そこのカーブを曲がったら 全開で引け!」
小野田 「はい!」
ギュイイイイン‼️
小野田 「はああああああ‼️」
最初の登りのカーブを曲がった時
小野田 「ゆ❗️」
手嶋 (緩めた!)
手嶋の推測通り 箱根学園がペースを緩めた
鏑木 「ちょ!マジっすか!?あいつら開始早々へとへとに!?」
青八木 「違う!」
手嶋 「行け小野田❗️先行するチャンスだ❗️」
小野田 「はい❗️」
鏑木 「本当に緩めた」
手嶋 「俺ならそうする 箱根学園にはもう1人、黒田が残ってる 黒田は昨日のゴール地点で落車している あいつがゴールしたのは俺たちよりも後だ 黒田は箱学の指揮系統 絶対にチームと合流したいはず ペースを緩めて黒田と合流するまでの間に 俺たちが先行して先頭の今泉と鳴子達と合流し、レースを有利に持ち込む事ができる!」
小野田 (すごい、昨日の順位でレースを有利に進む事が出来るなんて)
鏑木 「へへっ てっきりあいつら疲れてバテたんだと・・・っは!(おっと!ぼーっとしてた 俺様がこんな所で落ちるわけがない)」
鏑木の脚が止まってが気づいた時にはチームから2m程チームから離れていた すぐに立て直しチームに追いつき列に戻る
ギュイイイイン‼️
小野田 「手嶋さん、このペース大丈夫ですか?コレなら早めに追いつけそうです」
手嶋 「ああ、そのままいけ小野田」
鏑木 「はぁはぁはぁはぁ…え?あれ?」
鏑木の足が地面について止まっていた
会場の駐車場
杉元 「古賀さん、もうVAN出発しますよ」
古賀 「…先に行ってくれ」
杉元 「え?」
古賀 「俺は残るよ」
杉元 「ええ!?ちょ!ええ!?」
古賀 「給水の指揮はお前がとってくれ杉元」
杉元 「ちょ!どうしてですか!?・・・」
しずく 「かすみさん もうバス出発するよ?」
かすみ 「う、うん」