弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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青八木 「鏑木、どうしてもここから飛び出したいか?」

鏑木 「当たり前でしょう クソッ!」

青八木 「方法があると言ったら」

鏑木 「え? あるんですか?」

青八木 「俺もここで使うとは思わなかった」

鏑木 「します なんでもやります 言ってください!」

すると青八木はポケットから1枚の紙を取り出す

青八木 「これだ」

鏑木 「か、神様の便箋!?さすが神様 ここに解決策が ん?ヒ…メ…なの?」

青八木 「歌詞だ ある歌の」



鏑木 「ヒメなの…だ?」





RIDE,71 ヒメなのだ

 

 

鏑木 「歌詞? って事はここに集団から出られるヒントが書いてあるのか 真っ白な? ふふふふ〜ん 大きくなぁれ魔法をかけても…魔法? ヒメ? ヒメ ヒメってなんすか!? って言っても青八木には分からないかぁ ヒメ…ヒメ 馬の様に走れ!? いやいやいや ヒ、ヒ、ヒルクライム!? あ〜!今度の神様からの指令分かんねぇ! 本当にここから抜け出せるのかぁ!?」

 

青八木 「鏑木 それは歌の歌詞だ」

 

鏑木 「分かってますよ それはさっき聞き…」

 

青八木 「歌は読むものじゃない 歌うものだ」

 

鏑木 「歌? もしかして歌うんですか? このファンシーな歌詞を? でもこれ語尾に「なの」とか書いてあって女の子の歌っすよ これを?」

 

青八木 「そうだ そしてそれは…」

 

 

青八木 「昨年の超絶イチオシ美少女アニメ「ラブ⭐︎ヒメ」のオープニングテーマだ❗️」

 

鏑木 「なに言ってんだ青八木さあああん‼️

 

 

青八木 「ラブとヒメの間に⭐︎が入る」

 

鏑木 「重要なのか!? それ重要なのか!? どうしたんだ青八木! この暑さでまいったのか!? かわいそうに てかそんなアニメ見てたんですね」

 

青八木 「見た事はない だが歌った事はある」

 

鏑木 「!?」

 

青八木 「何度も繰り返し…」

 

 

***************

今年1月

 

青八木 「お話しとはなんでしょうか?」

 

田所 「3年最後のレースも終わり、受験勉強もひと段落したんでなぁ ひとつ、お前達に伝え忘れた事があってなぁ」

 

青八木 「…重要な事ですか?」

 

田所 「そうだ、しっかり聞け!」

 

青八木 「はい❗️(スプリンターである田所さんからスプリンターを目指す俺への…)」

 

田所 「・・・」

 

青八木 「・・・」

 

 

田所 「アニソンを覚えろ」

 

 

青八木 「へ!? へ!? へ!? へ!?」

 

 

田所 「アニソンを覚えろ!

 

 

青八木 「・・・ほへ!?」

 

田所 「「ラブ☆ヒメ」というアニメのCDがある ラブとヒメの間には⭐︎が入る これは重要らしい この星はオープニングでくるくる回って、大きくなったり、小さくなったりするらしい」

 

青八木 ´д` ;

 

 

田所 「この歌小野田に教わった❗️」

 

青八木 「⁉️」

 

田所 「インターハイ 第二ステージのレース中に!」

 

青八木 「⁉️」

 

田所 「俺はこの歌のおかげで無事にチームと合流できた ロードレースは距離も時間も長く予想ができない事が次々と起こる 全てに対応することなど出来っこねぇ けど出来る限りの事はやっていく 勝機に繋がる1%ある中で妥協せず、サボらず、きっちり準備しておくんだ それが一見意味のねぇ事でもだ 正直、インハイでこの歌を歌う事はもうないだろう しかも、なんの役になるのかって聞かれてもわかんねぇとしか言えねぇ だがこの見た事がないアニソンが、俺たち虹ヶ咲を優勝へ導きひとつの力になったのは間違いねぇ」

 

青八木 (田所さん…真剣な目だ)

 

***************

 

青八木 「スゥーーーーーー」

 

青八木 「♪よくある事でも女子には大事なの〜『鏑木 うわ⁉️いきなり歌い出した‼️』 私の気持ちってねぇ届いてる? 届いてな〜〜〜い‼️」

 

 

青八木 (田所さんはこの歌で確かにレースに戻れた)

 

 

「歌い出したぞひとりw」

「なんだろう ブフフ」

 

鏑木 「恥ずかしいっす青八木さん❗️みんな見てるし、こんな時に大声で歌うなんてありえないっすよ❗️///」

 

青八木 「♪ヒーメヒメ! ヒメ! 好き好き大好きヒメ! ヒメ! きらきらりん!  『鏑木 やめろ青八木ィィ❗️ちょ❗️マジで勘弁してくださいよぉ〜///』 大きくなぁれ魔法をかけても! ヒメはヒメなのヒメなのだぁ〜!」

 

 

『ハハハハハ!』

 

青八木 「今のが1番だ 覚えたか」

 

鏑木 「え…(真剣な目だ)」

 

 

 

 

 

エマ 「はじめくん!?」

 

果林 「あら、いい声で歌うじゃない 彼」

 

彼方 「そうそう 純くんもそうだけど、はじめん歌上手いんだよぉ」

 

かすみ 「いやいや、そこじゃありませんよ彼方先頭、果林先輩!」

 

しずく 「こんな時に歌ですよ しかもレース中に」

 

かすみ 「この緊迫した状況で!」

 

彼方 「ごめんごめん」

 

果林 「でも本当にどうしちゃったのかしら彼」

 

せつ菜 「璃奈さん、この歌」

 

璃奈 「うん」

 

せつ菜・璃奈 『「ラブ☆ヒメ」のオープニングですね!(だ)』

 

愛 「ラブヒメって昨日坂道が歌ったアニソンだよね?」

 

せつ菜 「はい 昨日坂道さんが歌ったのは「ラブ☆ヒメ」第2期のオープニングテーマ「恋のくるくる片想い」 そして今歌っていましたのは「ラブ⭐︎ヒメ」第1期のオープニングテーマ「恋のヒメヒメぺったんこ」です」

 

かすみ 「いやいや、冷静に解説している場合じゃありませんよ!」

 

歩夢 「そんなに流行ってるの?」

 

 

 

 

 

青八木 「さっき集団から飛び出す為になんでもすると言ったのは嘘か この歌が勝機に1%に繋がると思わないのか」

 

鏑木 「いやいやいや!ならないっす!冷静になってください!歌っすよ!?しかもアニソン、勝機になんて」

 

青八木 「なるか、ならないかはわからない だが、やる前から結果がわかる事などひとつもない!」

 

鏑木 「!?(集団の中で大声で歌う!?常識はずれだ けど青八木の目は真剣だ やってもいないのになぜわかる? 確かにその通りだ くっそ訳が分からない! けどこれは神様からの指令だ これで前へ、チームに戻れるのなら)」

 

 

鏑木 「分かりましたよ 俺も男ダァ❗️アニソン1発歌ってやりますよ大声で❗️」

 

青八木 「続けて歌えええ❗️集団を抜ける❗️歌のリズムとギアとケイデンスを俺に合わせろ❗️

 

鏑木 「はい❗️」

 

 

 

青八木 「ヒーメヒメ❗️ はい❗️」

 

鏑木 「ひ、ひーめひめ///」

 

 

「今度は2人で歌い出したぞ!w」

「レース中だぞ! あははは!」

 

 

鏑木 (マジかぁ///声に出したら相当恥ずかしいぞ///)

 

青八木 「ラブリンチャーンス ペタンコチャーンス はい❗️」

 

鏑木 「ら、ラブリンチャーンス ペタンコチャーンス チャンスって///

 

青八木 「良し❗️じゃあもう一回 はじめから歌うぞ❗️」

 

鏑木 「は、はい///(1回歌うだけじゃないのかこの歌ァァ///)」

 

青八木 「ヒーメヒメ❗️ はい❗️」

 

鏑木 ヒーメヒメ‼️」

 

 

『ハハハハ‼️』

 

「やめろ虹学w」

「腹いてぇw」

 

 

青八木 「好き好き大好きヒメ❗️ヒメ❗️」

 

鏑木 す、好き好き大好きヒメ❗️ヒメェ❗️」

 

 

鏑木 (くっそぉ〜 かっこ悪りぃ!大声で歌、超絶恥ずかしすぎる///)

 

 

青八木 「大きくなぁれ 魔法をかけても❗️」

 

 

鏑木 (けど、俺は今ロードレースをやってる)

 

 

青八木 「ヒメはヒメなのぉ〜❗️ はい❗️」

 

 

鏑木 (ロードレースで戦えない事の方がもっとカッコ悪い)

 

 

鏑木 「ヒメはヒメなのぉ〜‼️」

 

青八木 「声が小さい❗️ ヒメなのだぁ〜‼️」

 

鏑木 「はい❗️ ヒメなっのぉ〜‼️」

 

 

「虹学が前に出たぞ 飛び出す気か!?」

「いや無理だ 落ちてくる さっきみたいに」

 

 

青八木 「ラブリンチャ〜ンス ペタンコチャ〜ンス」

 

鏑木 「ラブリンチャ〜ンス ペタンコ…グゥ!」

 

青八木 「粘れ鏑木!今ここで足を止めればまた集団に逆戻りだ!」

 

***************

 

田所 「こいつを使う時に重要なのは とにかく全部を忘れて歌う事だ 理屈はわからねぇ けどその方が 前に進める」

 

***************

 

青八木 「鏑木集中ダァ❗️後ろの事は忘れていい 歌に集中しろ❗️」

 

鏑木 (う、歌に!?さっきからメチャクチャな指示だ青八木 けど、やってやりますよ これで前に進めるなら!)

 

 

鏑木 分っかりやしたぁぁ‼️

 

青八木 「大きくなぁれ魔法をかけても❗️ はい❗️」

 

鏑木 「大きくなぁれって魔法をかけても‼️」

 

青八木 「ヒメはヒメなのぉ〜❗️ はい❗️」

 

鏑木 「ヒメはヒメなのぉ〜❗️」

 

青八木 腹から声出せぇ❗️

 

鏑木 はい❗️」

 

カチッ! ガコン! 青八木と鏑木 ギアを一段上げる

 

 

青八木 突破するぞぉ〜❗️

 

鏑木 はい❗️」

 

 

青八木・鏑木 

ヒッメなのっダァァァァァ‼️

 

 

青八木 はああああああ‼️

 

青八木・鏑木 ヒメェ〜‼️

 

 

「行かれたぁ〜!」

「なんだあの変な歌!?」

 

 

青八木 (田所さん、役に立ちましたよこの歌!待ってろ純太 こいつを連れて必ずチームまで戻ってみせる!)

 

 

 

 

愛 「2人もと集団を抜けられたよ!」

 

エマ 「凄い はじめんくん!」

 

しずく 「かすみさん!一差くん」

 

かすみ 「うん!一差、調子が戻った」

 

歩夢 「これならチームともう一度合流できるよ!」

 

せつ菜 「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

青八木・鏑木 

ラーブヒメ ファイトォ〜‼️

 

 

 

 

 

 

 

 

悠人 「見えてきました前の虹学 追走、行って良いっすか?」

 

泉田 「ああ、落として来い」

 

 





RIDE,7 「優木せつ菜」より


昼休み

手嶋 「でさぁ その子が俺たちに気づかず 語尾に"ぴょん"をつけて自己紹介?の練習をしていたんだけど その後俺たちに気づいた時の反応が あの時の青八木の反応とそっくりだったんだよなぁ」

青八木 「純太 その話はもうやめてくれ」

***************

今年
ある日の練習前 誰もいない部室で

青八木 「トゥルリら〜♪ 抱きしめる胸に秘めたパワー♪ルートガイドに載ってない新しい世界へ っう!」


手嶋 「・・・あ…おやぎ お前もか」(^_^;)


青八木 「・・・っは! 違う❗️///」
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