弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
果林 「教えてくれる? 優木せつ菜さん」
菜々 「…」
果林 「否定しないのね」
菜々 「元々隠し切れる物とは思っていませんでしたから ですが 同好会以外の方に指摘されるのは 予想外でした」
果林 「たまたま同好会に親友がいてね なんで生徒会長が正体を隠してスクールアイドルをやっていたのか興味があるのだけど 彼女たちが今聞きたいのは そこじゃないみたい」
エマ 「せつ菜ちゃん」
彼方 「ちょっとお休みするだけって言ってたじゃん」
しずく 「グループを解散した時に決めてたんですか 私たちとはもう」
エマ 「せつ菜ちゃん」
菜々 「優木せつ菜はもういません! 私はスクールアイドルをやめたんです もし皆さんがまだスクールアイドルを続けるなら ラブライブを目指すつもりなら 皆さんだけで続けてください」
大好きを叫びたかったわたしは 他の人の大好きを傷つけた
わたしがなりたい自分は こんなんじゃなかった だから
菜々の部屋
とんとん
菜々母 「菜々 入るわよ」
菜々 「は、はい」
ガチャ!
菜々母 「勉強捗ってる?」
菜々 「もちろん」
菜々母 「来週模試でしょ? 頑張ってね」
菜々 「うん」
翌日 生徒会室
菜々 「分かりました 放課後の体育館の使用の件については 私が話しておきます」
役員生徒 「お願いします」
菜々 「他に議題はありませんか?」
書記 「はい 最近困った子が校内に住み着いてるようですが」
菜々 「どなたです?」
昼休み
手嶋 「でさぁ その子が俺たちに気づかず 語尾に"ぴょん"をつけて自己紹介?の練習をしていたんだけど その後俺たちに気づいた時の反応が あの時の青八木の反応とそっくりだったんだよなぁ」
青八木 「純太 その話はもうやめてくれ」
ササッ ササッ
「ニャー!」
青八木 「っ? 猫の鳴き声がする」
手嶋 「猫? ん?」
ザザザザ‼️
「ニャー‼️」
菜々
「待ちなさぁい‼️ っく! 待てぇ‼️」
手嶋 「なんだあれ?」
菜々
「こら待ちなさい‼️ 止まってください‼️」
菜々 「ハッ ハッ ハッ」
「ニィィィ」 威嚇中
菜々 「はぁ はぁ もう逃げられませんよ」
ダッタッタッタ!
「ニャッ!」
菜々 「情報処理学科1年 天王寺璃奈さん その猫を渡してください」
璃奈 「ダメ」
愛 「その子学校の近くで捨てられてたんだよね どっちの家でも飼えなくでさぁ」
菜々 「動物の放し飼いは校則で禁じられています その子は天王寺さんの事が大好きみたいですね 名前なんて言うんですか?」
音楽室前廊下
微かに聞こえるピアノの音
菜々 「!?」
音楽室
侑 「ふーん ふふーん ふーん ふーん ふーん ふーん」
菜々 「なんでその曲」
侑 「え? うわぁ⁉️ 生徒会長⁉️」
菜々 「高咲侑さん 音楽室の使用許可はとったんですか?」
侑 「いやー あのぉ ごめんなさい あっはは ちょっと弾いてみたくなっちゃって でもはじめてだと全然ダメですね ところでさっき せつ菜ちゃんの事知ってる感じだったよね?」
菜々 「え?」
侑 「良いよねChase! 動画とか見てたの? もしかして会長せつ菜ちゃんのファン? もうそうならそうと早く言ってくれれば良いのに せつ菜ちゃんの事色々話そう? あ、そうだ Chase以外におすすめな動画があったら教えてくれない? 探してるんだけど全然見つけられなくてぇ」
菜々 「ち、近いです!」
侑 「あ、ごめんごめん」
菜々 「そういえば先日お会いした時 優木さんに会いたがっていましたね」
侑 「うん! 大好きなんだ!」
菜々 「っ!」
侑 「この前ライブやっててね すごかったんだよぉ〜 せつ菜ちゃんの言葉が胸にズシンって来たんだぁ 歌であんなに心が動いたのはじめてだった わたし夢中になれる物とか全然無かったんだけど あの日からスクールアイドルにハマって 今すっごく楽しいんだぁ! 歩夢と一緒に同好会に入ってね」
菜々 「同好会?」
侑 「そう かすみちゃんが誘ってくれて あ、違うの 勝手に部活始めたとかじゃなくてねぇ」
菜々 「特に問題ありませんよ スクールアイドル同好会は一度廃部になりましたが新しく立ち上げてはいけないと言う校則はありませんし」
侑 「え」
菜々 「部員が5人以上集まったら いつでも申請に来てください」
侑 「そうなんだ」
菜々 「優木さんが聞いたら喜ぶでしょうね」
侑 「だったら嬉しいなぁ なんでやめちゃったのかな せつ菜ちゃん こんなこと思っても仕方ないって分かってるんだけどね きっとせつ菜ちゃんも色々考えての事だし えっへへ でも時々思っちゃうんだよね あのライブが最後じゃなくて 始まりなら最高だろうなって」
菜々 「なんでそんな事を言うんですか?」
侑 「え?」
菜々 「いい幕引きじゃあなかったですか せつ菜さんはあそこでやめて正解だったんです あのまま続けていたら 彼女は部員の皆さんをもっと傷つけて 崩壊か再起不能になっていたはずです」
侑 「え? そんな事は」
菜々 「高咲さんはラブライブをご存じでしょうか?」
侑 「スクールアイドルの全国大会みたいなやつだよね?」
菜々 「その通りです ラブライブはスクールアイドルとファンにとって 最高のステージ あなたもせつ菜さんのファンならそこに出てほしいって思うでしょ? スクールアイドルが大好きだったせつ菜さん 同好会を作り グループを結成し 全国のアイドルグループとの競争に勝ち抜こうとしていました 勝利に必要なのは メンバーがひとつの色にまとまる事 ですが まとめればまとめようとする程 衝突が増えていって その原因が全部自分にある事に気づきました せつ菜さんの大好きは 自分本位のわがままにすぎませんでした そんな彼女がスクールアイドルになろうと思ったことが間違いだったのです」
菜々 「幻滅しましたか?」
侑 「…」
歩夢 「侑ちゃん?」
菜々 「失礼します」
・ ・ ・
生徒会室
会長席のパソコンで「Chase!」の動画を再生中
コメント欄
「やめちゃったんだって」
「一体どうして?」
「もったいないね」
「いい線言ってたかもしれないのに」
菜々 「っく」
期待されるのは嫌いじゃなかったけど ひとつくらい 自分の大好きなこともやってみたかった
***************
せつ菜 「スクールアイドルが大好きなんでしょ? やりたいんでしょ? こんなパフォーマンスでは ファンのみんなに 大好きな気持ちは届きませんよ」
かすみ 「でも‼️ こんなの全然可愛くないです‼️ 熱いとかじゃなくて かすみんは可愛い感じでやりたいんです‼️」
せつ菜 「っは!」
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わたしの大好きが 誰かの大好きを否定していたんだ それが結局 ただのワガママでしかなく わたしの大好きは ファンどころか 仲間にも届いていなかった
カチッ
動画 インターハイ3日目 ゴール
「ゴール‼️ ロードレースインターハイ3日目最終日‼️ 最初にゴールゲートを通過したのはゼッケン176番小野田坂道選手‼️ 虹ヶ咲学園総合優勝‼️」
「総合優勝は東京、虹ヶ咲学園‼️」
校内新聞
自転車競技部「ニジガクは支え合うチーム」
支え合う 仲間が苦しそうだったのに 見抜きもしなかった 部長なのに 何も出来なかった あの人達のようなチームを目指せると思ってた 現実はそう甘くなかった
パタン
けじめでやったステージが 少しでも同好会のためになったのなら 優木せつ菜だけが消えて 新しい虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が生まれる それが最後のわがままです
京都
「インターハイ予選 インターハイへの切符を手にしたのは 京都伏見高校です」
自転車競技部部室
鳴子 「京都はやはり 京伏さんですか」
手嶋 「ああ 去年、御堂筋はでていなかったが 今年は出走して圧倒的な差を見せつけたらしい」
今泉 (御堂筋)
小野田 (今年も来る また一緒に走れる またあの時みたいにアニメの話しできるかな 御堂筋くん)
鳴子 「・・・」