弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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岸神 「アッパァァァァ❗️」

泉田 「アブ❗️アブ❗️アブ❗️」


「残り200m、この先の右コーナーを抜けたら 残り80mでスプリントラインだ」
「おいおい!このまま行くんじゃないのか!」
「大金星だ!1年岸神!」

『うおおあお‼️』


岸神 「(声援なんてどうでもいい 僕は肉が触りたい それだけ もう僕に遮ぎる物はなにもない!)僕はもう包まない!」


「スプリントラインまで残り100m!」




スプリントラインまで残り80m地点のカーブ

「来るぞ、スプリント争いのトップ!」


カーブ沿いの観客スペースでペットボトルの飲み物を飲んでいる女の子がいた

女の子 ごく ごく ごく

その女の子の後ろから

ドン!

女の子 「はぁぁ!」

女の子の後頭部に、他の観客のバックが当たり

ボトン! ゴロゴロゴロゴロ


手に持っていたペットボトルが落ちてコース内に転がっていった




RIDE,78 泉田塔一郎 対 岸神小鞠 後編

 

 

 『うああああ‼️』

 

「イッケェ!京伏!」

「箱学!」

 

 

岸神 「アッパァァ‼️(スプリントラインまで残り100m、左カーブを曲がれば すぐにラインが見える!)ハァァ‼️(僕に遮ぎる物はもうなにもない!)」

 

岸神 「アパァァァァ‼️」

 

 

泉田 (先行されてる だが僅かな差だ 残り100m ブレーキングをギリギリまで我慢して)

 

泉田の大胸筋 ドッ! ドッ!

 

 キィ! キィ! ブレーキ音

 

泉田 (最終コーナー イン側に体をねじ込む!)

 

箱学泉田、岸神の左側、カーブの内側にねじ込む

 

泉田 (ねじ込めた 後はラインまで80m 全開スプリントだ!)

 

 

  しかし

 

 

泉田 「なに!?」

 

 

「ああ!コースに何か落ちてる!」

 

 

泉田 (ペットボトル!? コース上に障害物があるのはしばしばあるが、なにもこのタイミングで 岸神は先行していてスピードがでている このまま行けば落車するリスクが高まる ブレーキを掛けて危機を回避すれば…時間もない、距離もない、もうラインは見えている 速度が乗った状態でブレーキを掛ければ 数秒ロスし、確実に勝ちはなくなる)

 

泉田の大胸筋 ドッ! ドッ! ドッ! ドッ!

 

泉田 (右大胸筋(アンディ)左大胸筋(フランク)も 避けろ、危険だと ブレーキを掛けろと命令している もっともだ リスクをわざわざ負うことはない ライン前以外では! リスクを負い 必死に走らなければなにも手に入らない そう学んだではないか)

 

泉田の大胸筋 ドッ! ドッ! ドッ! ドッ!

 

泉田 「右大胸筋(アンディ)左大胸筋(フランク) すまないね…」

 

 

泉田 「少し黙っててくれないか❗️」

 

 

泉田 (大切なのは なにが目標でどれだけリスクを負えるか ならば ためらず前に進もう! 目標に向かって❗️)

 

 

泉田 「アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️ブアアアア❗️

 

 

ぐしゃぐしゃ❗️

 

「おい!嘘だろ!?」

「気付いてないのか!?」

 

ぐしゃぐしゃ❗️ キィィィィ❗️

 

「リアタイヤが滑ったぁ!」

「落車する!」

「きゃあああ!」

 

 

泉田 (コントロールだ 荷重をかけて姿勢を保つ その間はペダルを緩めず 姿勢を保つ!)

 

『うおおおお❗️』

 

泉田 (保つ)

 

岸神 「ついていませんでしたね お先に失礼します!」

 

泉田 (保つ❗️)

 

キュイッ!

 

泉田 (タイヤのスリップが戻った ここからは完全全開!)

 

 

泉田 「アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️

 

 

「ギリギリで体制を立て直した!」

「加速したぞ!」

 

 

泉田 (そして、決して目標から目を逸らすな ついてなかった?すまないね岸神 ラインを割るまで 断定できない物なんだよ! ついてないを ついてるに変える事が出来る そしてそれは 自分に委ねられている)

 

「箱学迫る!」

「まさか最後のスプリントの為に 少し脚を休めていたのか!」

 

***************

去年のインターハイ最終日

ゴール直後の救護テント

 

 

泉田 「うあああああ❗️うっ!うううう!」

 

荒北 「バーカ ビービー泣くんじゃねぇよ泉田」

 

泉田 「だって!僕らの箱根学園が2位ですよ!僕は…僕は!」

 

荒北 「2位を嘆くのが俺たちの役割だ」

 

泉田 「・・・え」

 

荒北 「来年になってもそれでも2位なら 気が済むまで泣けば良い まだやる事あんだろうが 分析とか何かを強化するとか めんどくせぇ事がよ オメェの結果はまだ出てねぇんだ」

 

泉田 「・・・」

 

荒北 「だからよ…出せよ 来年結果を」

 

***************

 

 

泉田 「はい! 出します! アッブアアア‼️」

 

 

「残り50m!並んだ!」

 

岸神 (なんで!?この人はこの位置にいるんだ!? いや、今はどうでも良い ラインに向かってただ走るだけ 仕上がった良き肉に触れる為に!)

 

「泉田追い上げたぁ!」

「イッケェ!岸神!」

「ラインまで全開バトル!」

 

 

岸神 「残り❗️」

 

泉田 「40m❗️うあああああ‼️」

 

 

泉田 (震えろ、僕の筋肉たち 悲鳴をあげている 全身の筋肉たちが いじめられた筋繊維たちは 音を立てて千切れる そして、負荷をかけられた筋繊維たちは 夜休む事で回復する 強く、太く、しなやかに修復される それが筋肉トレーニングの基礎 僕はいつも思っている ライン前のスプリント 全力、緊張感 それこそが僕にとっての最高の筋トレなのだと!)

 

 

泉田 「アアアッブゥゥ‼️」

 

 

泉田 (右大胸筋(アンディ)左大胸筋(フランク) そして広背筋(ファビアン) さっきは警告を無視してすまなかった 言うことを聞いてくれてありがとう もう大丈夫だ 出ておいで、ほら)

 

右大胸筋 ドッ!

 

左大胸筋 ドッ!

 

泉田 (そして存分に暴れてくれ 僕たちの、箱根学園の勝利の為に! 心臓を加圧し、全身に血液を送る 酸素を胸に取り込み 僕を 高速の彼方に加速してくれ! 彼方に!)

 

 

泉田 「アッブアアア‼️」

 

 

「箱学、土壇場で前に出た!」

 

 

岸神 (前に!?さっき、何かに乗り上げて滑ったと言うのに! 箱根学園の4番の加速は こんなにも はぁ、はぁぁ 見える…アハハ! お花畑だ❗️ 見えた❗️)

 

 

岸神 「肉畑ダァァァァ‼️

 

 

「京伏再び加速ゥゥ!」

「ライン前で抜かれるとほとんどのやつは心が折れて失速するのに もう一度は踏み直した!」

 

 

泉田・岸神

『アブ❗️アブ❗️アブ❗️アブ❗️(アパ❗️アパ❗️アパ❗️アパ❗️)』

 

 

岸神 「アッパ畑ェェェェ‼️」

 

 

泉田 「アッブアアアアア‼️」

 

 

 

残り10m

 

 

岸神 「アッパアアアアア‼️」

 

 

泉田 「アッブウウウウウ‼️」

 

 

 

 

 

泉田 (幸、拓人、銅橋、悠人、真波)

 

 

両者、スプリントライン通過

 

 

 

{2日目、スプリントを制したのは…}

 

 

 

泉田 (待たせて すまなかった)

 

 

 

{箱根学園 ゼッケン14番!3年キャプテン 泉田塔一郎選手‼️}

 

 

 

 

泉田 「アッブア❗️アッブア❗️アッブア❗️

 

 

泉田 「うわああああああああ‼️

 

 

泉田 (ここからが本当の意味だ 王者復活だ!)

 

 

箱根学園のサポートメンバー達

「泉田さん!」

「キャプテン!」

「やりましたね 泉田さん!」

 

泉田 「ありがとう みんな」

 

「泉田さん!こっち、こっちです!」

 

泉田 「・・・あっ!?」

 

 

 し、新開さん

 

 

新開 「見に来たよ 泉田」

 

 コースに手を伸ばし

 

新開 「最高のスプリントだった」

 

 

泉田 (新開さん・・・新開さん 苦しい1年でした スプリンターがキャプテンになった 昨年の敗北 その重圧に耐えられなくなりそうな時もありました けれど僕は 少しだけ払拭出来た気がします 強い箱根学園を背負い、新しい仲間とチームを作り、道を切り開いてきた 新開さん 新開さん僕は 正しい道を歩めていますか)

 

 

新開 (泉田、キャプテンとはそしてゼッケン4は)

 

 パシん!

 

新開 (お前に預けて良かったよ 箱根学園の誇る お前は最速の男だ!)

 

 

泉田 「アブ! ありがとうございました!」

 

箱根学園のサポートメンバー達

「ああ、行っちゃいましたね」

「一瞬でしたね」

「ここがゴールなら ゆっくり話しできたのに」

 

 

新開 「一瞬、だからこそ伝わるモノがあるんだよ」

 

 

 

 

 

岸神 「はぁ、はぁ、はぁ ハァァ!」

 

 

岸神 「触りたかったぁ❗️」

 

 

泉田 (岸神小鞠)

 

岸神 「ハァァ!触れるはずだったんだ あなたはライン前300mで離された! コーナーで差を詰めたけど障害物に乗り上げて滑った 僕は勝ったと確信した 何故ならあなたの筋肉量と動きを予測したスプリントでは! 僕にはもう届かないとわかったからです❗️なのに届いた❗️…つまり、あの瞬間! あなたのその筋肉は…」

 

 

岸神 「僕が予想していたよりも遥かに大きく強く肥大したと言うことです‼️大きく、猛々しく❗️

 

 

岸神 「想像を遥かに超える筋肉 はぁ!最上級の筋肉!どうやって叩き上げたんだ わかっていたはずだったんだ なのに あなたの筋肉は 僕のイメージより上にいってしまった」

 

 

泉田 「触るかい? 僕の筋肉を」

 

 

岸神 「!?」

 

泉田 「構わないよ もう決着はついたからね」

 

岸神 「!?・・・は はぁ! くっ」

 

 

岸神 「いえ、僕は先にラインを超えて そしたら触ると言うルールでしたから」

 

泉田 (ルール…この男はまだ 自分の美学を持つ者)

 

 

泉田 「潔し!見事だよそのスピリッツ 敵ながら」

 

岸神 「いえ、ただそう言うに育てられただけです…触りたかった はぁ」

 

泉田 (この男はまだ1年 動機がどうあれ、自転車に乗る続ける限り いずれ箱根学園の脅威になるかもしれない いや、今はこのレースに集中だ スプリントは決着がついた しばらくは平坦が続くそれが終われば)

 

 

泉田 (山の区間に入る クライマー達が動き出す)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目 山岳ライン

 

「まだ選手が来るのに時間がかかるな」

「誰が獲るのかなぁ?2日目の山岳リザルト」

 

? 「ハハハハハ!」

 

『ん?』

 

? 「誰がではないな どちらかが だろ?」

 

『お、おお』

 

? 「決するのだろう? 2人とも ここしかないのだからな 誰からにも邪魔されず、決めることの出来るステージが」

 

 

? 「KING of MOUNTAIN(キングオブマウンテン) 山神の称号を受け継ぐ者 見届けよう その山の勝敗の全貌を」

 

 

 

 「この東堂尽八がな!」

 

 

 

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