弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,79 遅れる虹ヶ咲

 

 

「来たぞ、箱学と京伏だぁ!」

「スプリント勝負した14番と16番がチームに戻ってる」

「京伏の後ろにもう1人、虹学の赤いやつだ」

 

 

鳴子 「くぅぅぅぅぅ!」

 

 

鳴子 (急にぬわっとした暑い空気や トンネル抜けて急に気温が上がった 標高もだいぶ下がってるって事や この下りが終われば沼田か そこからしばらくは平坦道 けど、それが終わればすぐに山に入る 当然ワイは天才やから 箱学も京伏も逃さへんけど正直全部1人でやるのも無謀やしなぁ)

 

京伏の列の1番後ろ113番木利屋、左右に動いて鳴子に風除けに入られないようにする

 

鳴子 (くそっ!京伏さん、ちょいちょいラインをずらして風除けに入られんように動きよる 御堂筋のフェイズいうやつか もっともや、風除け欲しいなら自分のチーム連れて来いって事やろ 今のワイは目障りな敵でしかないから協調も出来ん くっ、この地味な攻撃 地味に脚に来るねん あっ いやいや ハハハ ワイは天才や これも全部1人でやったる 地味なんかに負けるか! けど、なんとか追いついてくれたら楽にはなる チームが)

 

 

鳴子 (小野田くん 手嶋さん スカシ 来いや!追いついて!)

 

 

 

 

 

 

せつ菜 「章吉さん、なんとか京伏の方達の後ろに入ってついていってますけど」

 

かすみ 「章吉先輩、ちょっとキツそうですよ」

 

しずく 「山の区間までに章吉さんと合流したい所なんですが」

 

せつ菜 「坂道さん達がいつ先頭に追いつくか 時間の問題ですね」

 

果林 「それにまだはじめくん達とまだ合流出来ていないみたいだし 一刻も早くチームを揃えないと」

 

璃奈 「章吉さんの体力が持たない」

 

エマ 「頑張って、みんなが来るまでなんとか持ちこたえて」

 

愛 「鳴っち」

 

かすみ (一差)

 

彼方 (純くん…はじめん)

 

歩夢 (章吉くん…坂道くん…駿輔くん きっと、合流できるよ 頑張って みんな)

 

 

 

 

 

 

手嶋 「絶望的だな」

 

小野田 「手嶋さん 先頭変わります」

 

手嶋 「すまない、小野田」

 

小野田 「なんとか、なんとか前に 先頭に追いつきます!」

 

手嶋 (最悪な状況だ 先頭との距離はかなり離れてる なんとか追いつきたいが、向こうは6+6+1 イコール13人 こっちは3人 そのうち2人は平坦の苦手なクライマー さっき、給水所でも)

 

***************

給水所

 

杉元 「手嶋さん!」

 

段竹 「小野田さん!」

 

幹 「今泉くん!」

 

小野田 「ありがとうございます!」

 

 

幹 「手嶋さん! 先頭との差…」

 

 

幹 「5分10秒です!」

 

 

手嶋 「っ!」

 

杉元 「だ、大丈夫です! き、きっと追いつけます! 追いついてください!」

 

 

杉元 「虹学 イッケェェ❗️

 

 

段竹 「先輩!」

 

侑 「頑張って! みんなぁ!」

 

 

杉元 「はぁ、はぁ」( ; ; )

 

***************

 

手嶋 (杉元、涙目になってたな てか泣いてたな 俺も、去年もその前も給水係やってたから分かるよ チームが待っても待っても来ないってのは ほんと、泣きそうになるんだ けど、今度は俺がこの状況をなんとかしないとなんない! けどどうやって)

 

 

3人の後ろから

 

 

手嶋 「っ!」

 

小野田 「っは!」

 

 

? 「遅かぁ〜 こぎゃんとこウロウロしてぇ〜 遅かばい 今年の虹学はぁ〜」

 

 

手嶋 (追走!?嘘だろ、後ろから追いついて来たのか!?)

 

? 「去年より遅かばい…」

 

 

? 「肥後モッコスゥゥ‼️

 

 

手嶋 (く、熊本第一!?)

 

? 「ふはははは! 熊本平野で平坦を鍛え、阿蘇の山々で登坂を磨いた それがおい達! 熊本第一 肥後の超特急❗️」

 

手嶋 (熊本第一キャプテン伊勢)

 

伊勢 「スプリントは箱学と京伏を泳がせ、おい達はあえて遅れて集団から飛び出した 今年の熊第はかしこかばい あえて後手に回っておい達はまとめて先頭に追いつきとたい」

 

手嶋 (先頭に 先頭に向かうつもり だとしたら)

 

小野田 「あ、あの伊勢さんって去年 田浦さんって凄く元気のある人と一緒に走られてた方ですよね?」

 

伊勢 「雰囲気が変わったっていいたかろかぁ〜? ゼッケン1番 小野田くん?」

 

小野田 「え? ああいえ! あのぉ〜お気に触ったのならすいません! ええと、ええと!」

 

伊勢 「そりゃそうたい おいは田浦さんから部を預かった男 去年のような辛い目は 2度と会うわけにはいかんけんねぇ 鬼になったとばい おいは後輩から「肥後の鬼軍曹」って 呼ばれとるたばい❗️」

 

手嶋 「伊勢!」

 

伊勢 「・・・」

 

手嶋 「協調しないか?先頭まで、俺たちと熊第で ロードレースの集団は多いければ多いほど速度が増す 悪い条件じゃないはずだ!」

 

伊勢 「・・・言うたうやろう 去年の辛い目はって おい達はもう協調は…」

 

 

伊勢 「懲り懲りだい!」

 

熊本第一、3人を抜き先行

 

 

小野田 (そうだ、去年熊第の人達は インハイの最終ステージで広島の人達に置いて行かれたんだ)

 

 

伊勢 「もう一つ残念なお知らせを知らせるたい 後ろの大集団はじわじわ速度を上げて来よる お前たち今のその速度で走りよったら…」

 

 

伊勢 「前どころか後ろの集団に捕まるばい」

 

 

 

今泉・手嶋 『⁉️』

 

今泉 「ここまで落ちているとは やはり全て俺の判断が間違ってたんだ」

 

手嶋 (前どころか後ろに 決して諦めるつもりはなかった けど、俺たちは鳴子1人を残して このままレースを)

 

 

 

「伊勢キャプテン 後方、後ろ見えなくなりました 虹学振り切りました!」

 

伊勢 「了解ばい、去年もしつこかったやろってぇ 今年もよう粘りよった 大したもんたい虹学 けど、こっで終わりたい おい達熊本第一がトドメを刺したことになるたいねぇ 追いかけて来んちゃう事は 完全に戦意喪失 このレースはもう…」

 

 

伊勢 「諦めたばい❗️

 

 

 

今泉 「・・・」

 

手嶋 「くっ・・・」

 

 

小野田 「ハァ、ハッハハ」

 

 

手嶋 「っ!」

 

今泉 「っ!」

 

 

  ✨小野田

 

 

手嶋 (なんだ?小野田 この…湧き上がるようなプレッシャーは)

 

今泉 (小野田 こんな状況で)

 

 

今泉 (笑ってる?)

 

 

手嶋 「どうした?小野田」

 

小野田 「え?ああいえ すいません 笑ってる状況じゃないって事ですよね? あの、つい想像してしまって 熊第の人達は後ろの集団が近いと言ってました と言う事は 先ほど審判車のボードで 集団より前に2人走ってるってありましたので もしかしてあり得るのかなって…」

 

 

 

小野田 「青八木さんと鏑木くんがもう一度僕らに追いついて走るって事が 5人で走った方がきっと速いんだろうなって//」

 

 

今泉 (青八木さんと鏑木が)

 

手嶋 (追いつく可能性?)

 

手嶋 「5人なら速い…だと?」

 

小野田 「はい…ああ!いや、まだ想像ですけどぉ〜!」

 

 

手嶋 (先頭に遅れてることが 後ろが近づいているって事は 考えもしなかった 後ろと合流する可能性を上げていることになるなんて)

 

 

小野田 「ああ!まだそうなるとは決まった訳ではないですし あくまで可能性での話でして」

 

 

手嶋 (もう一度、鏑木と青八木と・・・いや、今はレース中だ そして俺はキャプテンだ)

 

 

手嶋 「それは無い小野田 熊弟には置いてかれたが 俺たちは今、先頭を追っていることには変わりはない そして俺は…」

 

 

手嶋 「あの2人の事を切った!」

 

 

手嶋 「奴らは来ない 奴らを待つために脚を緩める事はしない 振り向くな、俺たちは先頭に追いつく 全力で前を追う! これはオーダーだ! 全員全力で回せ! なんとしても箱学と京伏に追いつくんだ!」

 

 

小野田 「はい❗️」(⌒▽⌒)

 

 

今泉 「っ!」

 

手嶋 「っ!」

 

今泉 (小野田…また笑ってる!?)

 

手嶋 「小野田変わる!」

 

小野田 「お願いします!」

 

手嶋 「おいおいどうした小野田 なんで笑ってる? この暑さでどうかしたか? 俺は全力で前を追うって言ったんだぞ?」

 

小野田 「・・・はい! ああああいえ、ええとですね 青八木さんは必ず戻るとおっしゃったので」

 

 

(青八木 必ず連れて戻る)

 

 

小野田 「手嶋さんが8個目に希望があるとおっしゃったので」

 

(青八木 さっき言ってた7つの選択の無謀…8日目はなんだ?)

 

(手嶋 ああ?8個目? あるよ…)

 

 

(手嶋 わずかばかりの希望だよ!)

 

 

 

手嶋 「つまんねぇ事覚えてんじゃねぇよ」

 

小野田 「7個の難関を突破して こちらに向かってると思うんです」

 

手嶋 「ふっ悪いがそりゃちょっと楽天的すぎだ 俺たちは前に追いつくために全力で回してる どうやって追いつく?」

 

小野田 「きっと山では大変だったと思います けどこのコースは、山頂のトンネルを抜けてから ずっと下り口調の平坦道です」

 

手嶋 「っ!」

 

小野田 「きっと、追いつく気がするんです だってお2人は…」

 

 

小野田 「スプリンターですから!」

 

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