弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
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給水所
侑 「みんな、大丈夫かな? 先頭に追いつけるよね?」
幹 「先頭から5分の差がつけられてる ロードレースにおいて5分はかなり絶望的な状況なの 追いつく事は難しいと思う」
侑 「そんな」
段竹 「せめて青八木さんと一差が手嶋さん達と合流さえすればまだ追いつけるチャンスはあると思うんですけど」
侑 「坂道くん達が行ってからだいぶ時間経ってるよね?」
幹 「もうすぐ4分経とうとしてる」
杉元 「だ、大丈夫! きっと合流できるさ! 去年だってそうだった 去年の2日目チームがバラバラになったけど あの後チームが揃って その後先頭に追いつく事が出来たんだ だから…だから(涙目)」
段竹 「杉元さん」
幹 「・・・」
侑 「・・・ん? はっ! み、みんな見て!」
杉元 「はぁ! き、来た!」
鏑木 「見えましたよ青八木さん 給水所っす!」
青八木 「ああ」
幹 「青八木さん!」
段竹 「一差!」
幹 「小野田くん達が行ってからまだ5分経ってない!」
侑 「これなら合流できるよ 坂道くん達に!」
杉元 「段竹、僕は青八木さんに補給を渡す 段竹は鏑木を!」
段竹 「はい!」
杉元 「青八木さん❗️」
青八木 「ああ!」
段竹 「一差❗️」
鏑木 「おう!段竹!」
ガシッ❗️ ガシッ❗️
杉元・段竹 『くっ!』
幹 「青八木さん!その先に手嶋さん達がいます!もうすぐ合流出来ます!」
杉元 「手嶋さん達と合流して先頭に追いついてください!」
杉元 「虹学! イッケェェ❗️」
段竹 「追いつけ! 一差!」
侑 「頑張って! みんなぁぁ!」
鏑木 「了解っす❗️」
青八木 「ああ❗️」
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鏑木 「青八木さん」
青八木 「なんだ?」
ガアアアアア‼️
「きゃあああ!」
「おおおお!」
「今までの選手より速い!」
「風で葉っぱが揺れてたよ!」
「・・・昨日スプリントを争った2人だ」
鏑木 「さっきから観客が速い速いって聞こえますけど こんなの普通ですよねぇ 俺、スプリンターじゃなくて オールラウンダーなのに」
青八木 「…そうだな」
手嶋 「・・・(いや、気持ちを強く待て 後ろに願いを託すなんて緩んでる証拠だ 振り向くな手嶋純太 青八木はいいやつだ 一緒に走って来たし、3年間飯も食った)ペース上げるゾォ❗️(真面目で 無口で 後輩思いで 仲間思いで でももう切った あいつは来ない)もっとペース上げるゾ❗️」
「来た!虹学3人だ!」
「頑張れぇ!」
「ああ!? 後ろから追走来てる!」
「ふたりだ!」
手嶋 (ふたり? 違う…どこかのチームだ 熊第みたいに追いかけて来たんだ 振り向くな 手嶋純太)
手嶋 「うあああああ❗️」
小野田 「っ!」
今泉 「っ!」
手嶋 (追いつく訳にはいかねぇんだ!)
小野田 「手嶋さん! う、後ろ! 後ろ見てください!」
手嶋 「っ!」
手嶋 (ずっと前にしたまま 忘れていた願いが ふと叶う事がある)
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2年前のインターハイ
手嶋 「くっはぁぁぁ! やっと終わったよぉ 洗濯に片づけに明日の準備 インターハイのサポートは別格に過酷だよ はぁ 1年はつらいよぉ〜」
青八木 「うん」
手嶋 「けどさ青八木 いつか出ようぜ インターハイ 最高の舞台でさ 3年までにはなんとか…さ 俺がクライマーでお前がスプリンターになってて なんてな」
青八木 「…その時は俺が山まで引いてやる」
手嶋 「え?」
青八木 「・・・」
手嶋 「・・・ふっ 頼んだぜ」
青八木 「ああ」
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♪「Link」
手嶋 (小さな願いが)
手嶋 「・・・小野田 あれは」
小野田 「はい! 虹色のジャージです!」
手嶋 「希望は…随分昔に捨てた…なのに どうしてお前は いつもそうやって いつも俺がピンチの時に限って 助けに来るんだ 馬鹿野郎!」
手嶋 「青八木ィィィ❗️」
青八木 「バカを連れてもう一度戻ったぞ 純太!」
今泉 「っ!」
小野田 「あっはは!」
手嶋 (ひょうひょうと 動じず 表情ひとつ変えず どうしてお前はそうやって そこにいるんだ)
手嶋 「見えるよ、小野田 俺にも」
小野田 「・・・ぁ」
手嶋 「絶対に戻って来られないと思った チームメイトだ( ;∀;)」
鏑木 「来ましたよ青八木さん! 虹色ジャージ3人 チームが近付いて来ました! 小野田さんと今泉さんと手嶋さんっす! やばいっすよ 今すごく懐かしい感じっすよ 上がるぅ!」
手嶋 (青八木、わすがばかりの希望 あの時口にした 小さな想い そうやって 足掻く中、もがく中 よく言うもんだな お前と会ったのは 俺が自転車を止めようとしたその日だった)
(手嶋 俺、千葉南中出身手嶋純太 君は?)
(青八木 青…八木…
手嶋 (インターハイに出られなくて どうしようもなくなった時 お前は「2」にするかと言った)
(手嶋 チーム2人だ)
手嶋 (2年の合宿の時は諦めちまった俺に 前に行こうと言ってくれた)
(青八木 2人で行く)
(手嶋 っは!)
(青八木 それ以外は意味ない)
手嶋 (今年の合宿の時は 古賀と勝負して、最後のスプリントで 俺の勝利を信じてくれた)
(青八木 純太❗️勝て❗️)
手嶋 (そして今、必ず戻ると言って チームを離れ、本当に戻って来た チームメイトをきっちり連れて・・・青八木、俺とお前の チーム2人の まだ、このインターハイで 走れるんだなぁ)
鏑木 「ハッハハ」
トン 青八木が鏑木の背中に手を置く
鏑木 「ぁ」
青八木 コクッ
青八木が鏑木の背中を押す そして
小野田 「追走、鏑木くんと青八木さん 今チームに合流しました!」
鏑木 「遅れてさーせん!」
手嶋 「元気にしてたかよ鏑木!」
鏑木 「はいっす!」
手嶋 「よく戻って来た! 元気にしてんのに遅れてんじゃねぇよ」
鏑木 「さーせん」
今泉 (このギリギリの状況で 5人になった 小野田の言う通りに)
手嶋 「古賀が?」
鏑木 「すげぇ待っててくれて、山の途中で背中を押してくれたんです 本当にあざっすでした」
小野田 「でも、1番感謝なのは青八木さんだよね」
鏑木 「ハハッ何言ってんですか? 青八木は俺と同じ千切れて来たんす 仕方ないから2人で協力して来たんすよ」
青八木 (・_・;
小野田 「青八木さんは鏑木くんを救出するために1人でチームを離れたんだよ」^_^;
・ ・ ・ ・ ・ ・
鏑木 「え?」
小野田 「手嶋さんは止めたけど 必ず戻ると言って離れたんだよ」
鏑木 「ま、真面目な話しですかそれぇぇぇ‼️」
鏑木 「ハッ!?」
青八木 「・・・」
(青八木 だからお前はついて来い! 離れず)
鏑木 「マジ…すか?」
青八木 「…うん」コクッ
鏑木 「な、なんで言わなかったんすか?」
青八木 「何度も言った」
鏑木 「だ…だだだ だったらぁぁぁ!」
鏑木 「1番あざっすじゃないですか‼️」
青八木 「・・・うん」コクッ
小野田 「ははっ」
手嶋 「ふっ」
小野田 「ひょっとして今気づいたの鏑木くん?」^_^;
鏑木 「ひぇぇ!」∑(゚Д゚)
青八木 「・・・」( ̄ー ̄)
鏑木 「ていうか俺結構失礼な事言いましたよねぇ?」
青八木 「・・・うん」コクッ
鏑木 「ひぇぇぇ❗️ マジで1番さーせんじゃないですかぁ!」
手嶋が背を向けたまま青八木に手を差し伸ばす
青八木 「っ!」
手嶋 「・・・」
青八木 「・・・っふ」
ガシッ❗️
青八木 「戻って来たぞ 純太!」
手嶋 「ああ 俺も心のどこかでこうなる事を信じたよ青八木 戻って来てくれてありがとよ」
手嶋 「5人揃った! 前には京伏、箱学、熊第もいる 鳴子も1人で頑張ってくれてる スプリンターは前に出ろ! 虹学は今から加速する 意思をひとつにして先頭に追いつく!」
小野田 「はい!」
鏑木 「はい!」
青八木 「はあああああ‼️」
小野田 (行くんだ 先頭まで!)
真波 (この平坦が終われば もうすぐ山だ)
真波 「来るよね? 坂道くん」