弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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小野田 「見えないね まだ先頭」

今泉 「ああ」

小野田 「鳴子くんも」

今泉 「ああ!」

今泉 (今どこで何してやがる? かろうじて前に飛び出してた熊第2人はさっき抜いた)

今泉 「もう追いついてもいい頃だ」

小野田 「でも見えないよ」

今泉 (まさか先頭か だとしたら、戦ってるのか1人で ちっ)

今泉 「やっぱ小野田、俺も引く! 速度を上げるぞ」

小野田 「だ、ダメだよ下がって 今泉くん、エースだから ここまで温存させてもらってたから 大丈夫僕が引くよ」

今泉 「・・・俺はエースって言っても まだ半人前だよ」

小野田 「え?」

今泉 「今日スタートする前までは一人前かと思ってたけど、今日のレースで痛いほど分かったよ まだ半人前だよ 助けられるし、先輩に酷い事言っちまうし、すぐ折れるし」

小野田 「・・・」

(今泉 早く回復してくれよ手嶋さん! あんたクライマーだろ❗️)
(今泉 だから何で笑ってんすかあんたは❗️)

今泉 「けどよ、金城さんみたいなスーパーエースにはまだなれないからよ なるからよ だから引かせてくれよ今は 何もしねぇで後ろでじっとしていられるほど 俺人間出来てねぇんだ」

小野田 「今泉くん」

今泉 (小野田、俺は本当にお前に助けられたんだ)

***************
青八木・鏑木 合流直後

小野田 「追走、鏑木くんと青八木さん 今チームに合流しました!」


今泉 (このギリギリの状態で5人になった 小野田の言った通りに)


小野田 「あの、今泉くん 合流したよ 青八木さんと鏑木くん」

今泉 「え?ああ、そうだな すごいな 2人とも」

小野田 「5人そろえば熊第の人たちに追いつけると思うんだ 鳴子くんのいる先頭にだって それで」

今泉 「そ、そうかもな」


小野田 「今泉くんのおかげだね❗️」^_^


今泉 「ぇ」

今泉 (俺のおかげ? また訳の分からない事を 俺は取り返しのつかない間違った判断をしてしまったんだ)

小野田 「さっきから考えてたんだ 実は ほら、元を辿っていくと実は小さな事がきっかけだったって事あるでしょ? あれなんだけど 2人が僕らに合流出来たのは はじめの登りで手嶋さんが後ろから来て、箱根学園が行こうとした時 今泉くんが…」


小野田 「後ろを待つって判断をしたおかげだと思うんだ」


今泉 「っ!」

小野田 「ってあれ? ち、違うかな? ごめん」

今泉 (正しい判断…だったのか あれが だから青八木さんと鏑木が追いついた 今こうして5人揃ったのも 俺の判断があってこそ…小野田、お前は 本当に俺を 何度助けるんだよ)

***************

今泉 「小野田! 俺はお前に救われた」

小野田 「え?」

今泉 「判断が正しいかどうかなんて 結果が出なきゃ分からねぇ そう言う事だろ? だとしたらその時、めいいっぱいやる それしかねぇだろ! ローテーションしながら最大加速だ 追いつくぞ2人で 先頭に 鳴子に!」

小野田 「うん❗️」



RIDE,83 鳴子の意地

 

「来たぞ先頭!」

「京伏3人! その後ろ箱学2人だ!」

「いや待て!もう1人いるぞ!」

「小さくて見えなかった 京伏の後ろにもう1人! 虹ヶ咲だ!」

 

「ゼッケン3番!登れるスプリンター赤い頭の鳴子だ!」

 

 

鳴子 「こら!小さいは余計や!速すぎて見えんかったって言い直さんかい!」

 

 

「走りながら突っ込まれた」

「あいつすげえ」

 

 

 

かすみ 「ええ!?章吉先輩!? いつの間に? てか本当に小さくて分かりませんでしたよ」

 

しずく 「かすみさん、それ本人の前で言っちゃダメだよ?」

 

果林 「彼、ずっと後ろに張り付いていたのね」

 

彼方 「野生の感が働いたのかな」

 

歩夢 「昨日も章吉くん、あの人を見続けて追いかけて行ったよね」

 

せつ菜 「なんだか執念を感じますね」

 

愛 「頑張れ、鳴っち」

 

 

 

 

御堂筋 「(鳴子、あの混乱の中でたった1人 僕らのアタックについて来た)昨日といい、今日といい ホンマに君は…」

 

 

御堂筋 「キモくないなぁ❗️」

 

 

鳴子 「ヘッヘヘヘ ワイは絶対に逃さへん お前も、勝ちも!」

 

御堂筋 「ヒィ!」

 

木利屋 「アカン、もう脚…限界や 息も…視界ぼやけてきた キャプテン、御堂筋くん 俺はインターハイ3日目のゴールを…見たかった

 

京伏115番クライマー木利屋 離脱

 

 

御堂筋 「見るだけのゴールなんてなんも意味もないよ

 

 

悠人 「・・・」

 

 

御堂筋 「さあ!軽なった!加速や水田くん!ここからさらに!」

 

水田 「おう!」

 

御堂筋 「登れ、登れ 登れ、登れ❗️僕を引いて後ろの箱学を引き離すまで登れ❗️」

 

水田 「お、おう!(まさか、俺も木利屋みたいに切り捨てられるんじゃ…いやいやそんなわけ俺はキャプテンやし)ぬああああ❗️」

 

鳴子 「おいこら!紫ワカメ!もっとアシストを労らってやらんかい!めっちゃ115番頑張っとたやないかい!」

 

御堂筋 「はあ? 労う? はて?」

 

 

御堂筋 「ありがとう ようやった 助かった こんな言葉になんの意味があるの?」

 

 

鳴子・水田 『っ!』

 

御堂筋 「自分のやった安い仕事で自己満足して さらに他人の評価をもらってどうすんの? 他人の目には見えない自分自身 内面見ないでどうすんの? そんな事やからすぐにへこたれるんよ彼」

 

水田 「・・・」

 

御堂筋 「ロードレースにおいて必要なんは 己の強さ それだけや!」

 

鳴子 「くっ!」

 

御堂筋 「ときに 鳴子 もうそろそろ君もやろう? ええよ? もう落ちて もうついてくるだけで限界なんやろ? 脚も気力も」

 

水田 (え?そんなんか3番 そうなんや)

 

御堂筋 「ようここまでたった1人でついて来れた うちのザクの地味な攻撃にも耐えた けど、ちゃんと付けいうのも回ってくるもんやよ 分かっとるやろ?君も自分自身の身体で」

 

鳴子 「分からんなぁ ワイ天才だからこのままゴールまでいってしまうかもなぁ」

 

御堂筋 「ヒィ 君を金魚の糞みたいにくっつけて走ってるのは敵やないからやよ 君はこの登りの途中で確実に 落ちるからやよぉ〜 けど安心してええで 君はここまでよく頑張りましたって 最後はちゃんとねぎらうからぁ〜❗️」

 

 

御堂筋 「フェイズ37! さらに加速やザク 虹ヶ咲鳴子を振り落とせぇ❗️」

 

水田 「おう!」

 

 

鳴子 「(確かに限界近い けどここまで来た スカシと小野田くんを置いて チームを捨てて たった1人で!)せやから簡単に置いていかれる訳にはいかんやろ! 見せたるわ! これがなにわの派手男…」

 

 

鳴子 「必殺の元祖スプリントクライムやぁ❗️」

 

 

鳴子、下ハン握ってダンシングで加速し、先行した京伏ふたりの横に並ぶ

 

水田 「うわ!こいつまだこんな力残ってたんか!?」

 

鳴子 「くぅぅぅぅ!」

 

そして、京伏ふたりの前に出て進路を塞ぐ

 

 

御堂筋・水田 『⁉️』

 

 

水田 「おいこら邪魔やどけぇ!」

 

鳴子 「邪魔しとんのヤァ! へへっ」

 

御堂筋 「くっ!」

 

 

御堂筋 「くだらんデェ鳴子❗️ 僕らの速度を落としても後ろの箱根が喜ぶだけや❗️ 水田くん!すり抜けて前デェや❗️

 

水田 「お、おう!」

 

 

鳴子 「おるらああああ❗️邪魔する言うとるやろ!」

 

御堂筋 「なんのつもりや! なんかの友情か! 助ける気か君は! 昨日、あのリーチの差で負けた2mの箱学を!」

 

鳴子 「そんなもん絶対嫌や けど、この残り少ないこの脚でできる事言うたら 先頭の速度を緩める事ぐらいなんや」

 

 

御堂筋 「せやから一体何の為にそんなくだらん事するんやぁ❗️」

 

 

鳴子 「気のせいかも…しれんけど 頑張っとる気がするんや 誰かがこのジャージが登ってくる気がするんや!」

 

御堂筋 「登ってくる? その虹色のジャージが? そら気のせいや ただの回被りやブブッ! 自分で張り切って1人でここまでついて来たんだろ 今頃泣いてんのちゃうの?君を恨んで、行かんといてぇ言うて 君が今やっとるのは 自分を正当化する為のくだらない懺悔や!」

 

水田 (キツっ)

 

御堂筋 「さぁ抜きや水田くん! もうこの男限界すぎてありもしない妄想が始まっとる」

 

水田 「おう!」

 

 

 

 

 

かすみ 「ぐぬぬ 何なんですかこの人! さっきからくだらないとか色々嫌味を言ってますけど 本当に友情って言葉嫌いで自分の為なら何でもする人なんですね! 超腹が立って来ました! 何でそんな人が昨日の同着2位なんですか!」

 

エマ 「お、落ち着いてかすみちゃん!」

 

愛 「そうだそうだぁ! 鳴っち、そんなやつに負けるなぁ!」

 

璃奈 「あ、愛さんも落ち着いて」

 

 

 

 

 

鳴子 「懺悔? 妄想? 限界? そんなもん…」

 

 

鳴子 「辛口ソースにかけて食ったるわぁ❗️」

 

 

鳴子 「くっ!くぅぅぅ おるらああああ❗️」

 

水田 「こいつ、もうフラフラのくせに!」

 

 

鳴子 「遅らせるんや、誰かが来るんや それまでワイが遅らせたるんや」

 

 

水田 「くそっ 千切ったる!」

 

 

鳴子 「ハァ ハァ 来いや あがって来いやぁぁ!」

 

 

水田 「どんだけ力残ってるんやこいつ!」

 

御堂筋 「来いや? それは誰や? きみがそこまで信頼を寄せ、予想できるその男は一体誰や 具体的に想定できてるはずや せやからここまで踏ん張れる 誰やそいつは!」

 

鳴子 「ス・・・」

 

 

鳴子 「⁉️」

 

 

水田 「おいこら!こっちが聞いとんのや!」

 

鳴子 「アホか 信頼しとるやんて ハッ 来んやろあんなやつ ワイはああいうやつ1番嫌いなんや スカしたやつが!」

 

水田 「はぁ!? やっぱりこいつ限界で頭おかしく」

 

 

御堂筋 「くだらん無駄な事やめぇや鳴子ォォ❗️」

 

 

鳴子 「来いや 来い!」

 

 

 

悠人 「京伏近づいてます なんとか追いつけそうっすよ」

 

 

御堂筋 「どけぇ!」

 

 

悠人 「前の赤い人がブレーキになってくれてますよ!」

 

葦木場 「まだだ、油断するな追いつくまでは 追いついてからもだ 山岳ラインまで残りわずが3キロ 緩めるな悠人!」

 

悠人 「はい!」

 

 

水田 「み、御堂筋くん! 箱学が近づいてるよ!」

 

御堂筋 「いいからどけや 鳴子ォォ❗️

 

鳴子 「お前が止まれ 紫ワカメ❗️

 

水田 「箱学が近づいとるって」

 

御堂筋 「来ぃひんよ❗️ 絶対に来ぃひんよ君の仲間は❗️ 君のくだらん妄想やよ❗️ 叶うはずのない願望や❗️

 

鳴子 「来んねん! 誰かが そんな気がするんや キツキツやけどギリギリやけど…」

 

 

鳴子 「スカしたやつが絶対に来るんや❗️」

 

 

御堂筋 「ギィィィ! ええわ! 言うても分からんのやったら!」

 

鳴子 「来いや」

 

御堂筋 「身体で分かってもらうしか…」

 

 

御堂筋 「ないな❗️」 ガン‼️

 

鳴子 「グハッ!」

 

 

御堂筋、鳴子の横へ移動して自転車を当て強引に鳴子をどかした

 

御堂筋 「レース中のポジション争いで 身体や機材が接触することはようある事や 君のくだらん意地や仕返し根性に いつまでも付き合ってる暇はないんよ 鳴子」

 

 

 

同好会メンバー 『‼️』

 

愛 「鳴っち!」

 

かすみ 「な、なんて事をするんですかあの人!」

 

しずく 「これはいくらなんでも酷いです」

 

璃奈 「あ、危ない」

 

エマ 「そっちにはガードレールがあるけど その下崖だよ」

 

せつ菜 「章吉さん!」

 

 

 

 ボン❗️ ガードレールに当たる音

 

水田 「3番、鳴子 ガードレールにぶつか…お、落ちたで やったぁ アハハハ」

 

御堂筋 「心配いらんで どのみち彼は限界や ほっといても落ちた それが10秒後か30秒後かの差や!」

 

 

鳴子 「来いや、虹学 クソッ 待てや 御堂筋」

 

 

悠人 「京伏111番、強引に虹学をどかして前に出ました 3番、虹学落ちます」

 

悠人 (全ての手を尽くして 虹学は)

 

葦木場 (虹学、鳴子)

 

 

鳴子 「ワイの仕事はやったった 前に喰らい付いて 虹学のジャージを守り抜いて 1人で限界まで 抑えたんだ…グッ! せやから来いや 来いや!」

 

 

鳴子 「来いやスカシィィィィィ‼️」

 

 

 

御堂筋 「・・・」

 

葦木場 「・・・」

 

悠人 「・・・」

 

 

 

 

今泉 「鳴子ォォォォ❗️」

 

 

 

鳴子 「いつ…まで…待たすねん ボケこらスカシが ハハハ 後は…」

 

 パシン!

 

鳴子 「タッチや!」

 

 

 

水田 「に、虹 虹学がふたり 上がって来たァァ!」

 

葦木場 「虹学、今泉」

 

悠人 「・・・」

 

 

山岳ラインまで残り2キロ

 

「山岳ラインまで残り2キロで 虹ヶ咲の2人が追いついて来たァ!」

 

 

 

かすみ 「駿輔先輩と坂道先輩が来ましたぁ!」

 

愛 「やったぁ! 今っち、坂道!」

 

果林 「もう! 本当にギリギリなんだから!」

 

彼方 「本当だよぉ〜」

 

歩夢 「すごいね せつ菜ちゃん」

 

せつ菜 「はい! 一度はバラバラになってしまったチームがもう一度まとまって 1人で行ってしまった章吉さんの元へ 先頭に追いついた」

 

エマ 「信じて待った甲斐があったね せつ菜ちゃん」

 

せつ菜 「はい!」

 

璃奈 「なんだかヒーローの登場みたいだった」

 

せつ菜 「ええ、あの人達は私たち虹学のヒーローです!」

 

しずく 「本当にすごいです チーム虹学」

 

 

歩夢 (本当にすごいよ みんな お疲れ様、章吉くん そして 頑張って坂道くん、駿輔くん)

 

 

 

 

御堂筋 「お、お前は ボ、ボキ泉 お前はボキッたはずや 「うっ」とか「なっ」とか言うて…」

 

 

御堂筋 「後方に沈んだはずやァァ❗️」

 

 

 

今泉 (俺はまだ半人前だ 助けてもらわねぇと前に振り出せねぇ 1人の力ではここまで来れねぇ だからあえて言う 自分自身を鼓舞する為に その重積をしっかりとこの両腕に受け止める為に)

 

 

今泉 「葦木場さん 御堂筋 改めて言いますよ 虹ヶ咲の…」

 

 

今泉 「エースは俺です!」

 

 

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