弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中)   作:サクータ

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RIDE,89 勝利者

 

残り1500m地点

 

小野田 (ゴールゲート 決まるんだ もうすぐ インターハイ2日目の勝者が 最後の数十メートル スプリントで1番きつい数十メートル 頑張って 今泉くん)

 

 

 

悠人 「しゃあああああ‼️」

 

 

今泉 (まだいけるだろ今泉駿輔! 限界超えんだ! みんなに託されたこのジャージをここまで来て譲るわけにはいかねぇんだ! 1番最初にゴールにぶち込むんだ!)

 

 

今泉 「どけよ新開❗️先頭(そこ)は俺の場所だ❗️うおおおお‼️

 

 

「虹学! 先行する箱学に並んだ!」

 

 

悠人 「ああ⁉️」

 

 

今泉 (まだだ最後だ力を貸してくれ 鳴子、お前の意地と 小野田、お前の決して折れない頑張りを!)

 

 

「ゴールまで残り30m!」

 

 

今泉 (このままいく! 全開で踏め! 今泉駿輔!)

 

悠人 (させるわけないでしょ!)

 

 

御堂筋 ホッギャァァァァ‼️

 

 

御堂筋 (信頼や決意や友情や絆 全てゴミカスや! 必要なのは「欲」どれだけ勝利をほしているかそれだけや! 勝利、勝つということが 喉から手が出る程に欲しいかどうかだけや! 勝ちに回りくどい理由はいらん! 全身の毛穴から手が出る程に 勝利そのものをほしているか 必要としているかどうかだけやぁ❗️

 

 

「うわぁ!」

「ヒィ!」

「なんだ!?京伏のあの異常なオーラ」

 

「残り20! 3者飛びこむ!」

「ゴールラインだ!」

 

 

 

 

御堂筋 「キィエエエエ‼️(勝利❗️)」

 

今泉 「うおおおお‼️(ゴール❗️)」

 

悠人 「しゃああああ‼️(すぐそこだ❗️)」

 

 

 

今泉 (飛び込め今泉駿輔! 目の前のゴールラインへ!)

 

悠人 (勝つ! 俺は勝ちますよ葦木場さん! あなたに託されたこのゴールスプリント!)

 

御堂筋 (ただ前へ進む! 前へ前へ! それだけや!)

 

 

 

箱根学園サポーター達

 

『イッケェ❗️悠人❗️』

 

 

 

杉元 「勝てぇ今泉ぃ!」

 

幹 「今泉くん!」

 

せつ菜 「駿輔さぁん!」

 

愛 「イッケェ!今っち!」

 

侑 「頑張って!」

 

歩夢 「駿輔くん!」

 

 

 

今泉 (負けねぇ❗️)

 

悠人 (勝ちます❗️)

 

御堂筋 (全てを捨てて❗️)

 

 

 

ライン手前

 

 

今泉 「ダァァァァ‼️」

 

悠人 「しゃああああ‼️」

 

御堂筋 「ホッギャァァァァ‼️」

 

 

3者、いっせいに自転車を前に投げる

 

 

同好会メンバー 『イッケェェェェェ‼️』

 

 

 

今泉・悠人・御堂筋

 『この ゴールをォォォ‼️』

 

 

 

3者ゴールライン通過

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日に100キロ以上

 

 

時に200キロ以上走るロードレースに勝つという事は

 

 

いくつもの困難を乗り越え 

 

 

運を味方につけ 

 

 

準備し、戦略を巡らせ 

 

 

強い意志を貫いて走り抜いたという事 

 

 

だから皆賞賛する 

 

 

惜しまず拍手を送る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今泉 「ハァハァハァハァ!」

 

悠人 「ハァハァハァ カァ!」

 

御堂筋 「ゼェゼェゼェゼェ!」

 

 

 

 

侑 「決まっ…た ゴール」

 

かすみ 「ど、どうなったんですか?」

 

エマ 「誰が勝ったの!?」

 

璃奈 「ほとんど同時」

 

せつ菜 「ウ、ウチですよ ウチ」

 

彼方 「そ、そうだよ」

 

果林 「ドキドキするわ」

 

歩夢 「お願い 駿輔くんであって」

 

 

 

{ええ、ただいまのゴールについて結果が出ました 非常に僅差でしたが インターハイ2日目の勝者は…}

 

 

{京都伏見高等学校2年 111番エース 御堂筋翔選手❗️

 

 

 

御堂筋 「った・・・勝っ」

 

 

今泉 「くっ‼️」

 

悠人 「かぁっ‼️」

 

 

御堂筋 「勝利、勝利、勝利、勝利! 勝ったで 今度は最後まで逃さんかったで ホタルのように」

 

 

おおおおおお❗️

 

「ねじ伏せた あの箱学と虹学を!」

「誰だよキモいとか言ったやつ 最高にカッコいいじゃねぇか!」

 

 

御堂筋 (歓喜の声 最高の勝利 観客見ろ! これが これが!)

 

 ブルン! ブルン! ブルン! ブルン!

 

 

御堂筋 (今日誰よりも強かった男! 御堂筋翔くんヤァ❗️)

 

 

「なんだ!? 急に両腕を回して!?」

「勝利 歓喜のポーズじゃないか!?」

「ブルンブルンポーズ」

「すげぇ、あんなの見た事ねぇ」

「どこまでも常識に囚われない男!」

「俺、ファンになっちまった」

「俺も!」

 

「御堂筋ィ!」

「京伏ィ!」

 

 

御堂筋 (沸け! 慄け! 震え! 歓喜しろ! そう、僕が 全てを制した男 覆す男 御堂筋翔くんヤ! 今日このレースたった1人の勝利者や!)

 

 

 

 

しずく 「そんな…駿輔先輩が」

 

愛 「今っちが負けた」

 

せつ菜 「ひとりで私たち虹ヶ咲学園と箱根学園を倒すだなんて なんて人ですか」

 

璃奈 「駿輔さんと悠人くん すごく悔しい顔してる」

 

侑 「と、とにかく 駿輔くんの元へ行こう!」

 

歩夢 「うん!」

 

 

 

{遅れて4位でゴールするのは 箱根学園ゼッケン11番葦木場選手! 続けて5位の選手が最後の直前に入ってきます!}

 

 

小野田 (ゴールスプリント 勝ったのは御堂筋くん 僅差で 今泉くん それにしても会場の雰囲気が異様な感じだ 空気が重たい みんな興奮してる 観客達がみんな御堂筋くんの勝利に歓喜してる みんなの予想はきっと箱根学園だった それを覆したから逆転劇を酔いしめて これを去年僕らがやったのか すごいプレッシャーだ)

 

 

「去年はまさかの虹学だった」

「その虹学を破った 箱学も」

「今年はまさかの京伏じゃないのか」

 

 

うおおおおお‼️

 

小野田 (!? 誰か来る!? あれは!?)

 

 

水田 「ぬうううう!」

 

 

小野田 (京都伏見112番 3年水田さん!)

 

水田 「アナウンスで聞いたんや! うちのチームの勝利を この俺がキャプテンを務める京都伏見を! お陰で息吹き返したわ!」

 

小野田 「あ、ああ ああ!?」

 

 

水田 「ぬおおお! 山王抜く!」

 

 

小野田 「なっ!?」

 

 

(手嶋 いいか小野田 インターハイは特別ルール 着順スタートだ その次の日に反映される なるべく前にゴールしろ 誰かとゴール争いになっても譲るなよ)

 

 

小野田・水田 『はああああ‼️(ぬうううう‼️)』

 

 

「水田くん!」

「すげぇ!京伏イケェ!」

「虹学1番抜いた!」

 

 

{追い上げ逆転! 5位はまたも京伏、キャプテン水田信幸選手❗️}

 

 

小野田 「はぁ はぁ はぁ」

 

 

 

 

記者a 「御堂筋くん 一言もらえる?」

 

記者b 「作戦通り?」

 

 

御堂筋 「ヒィ!」

 

 

 

 

 

小野田 「ハァ ハァ ハァ」

 

せつ菜 「坂道さん!」

 

小野田 「せ、せつ菜さん い、今泉くんは?」

 

 

虹学の選手控えテント前

 

侑 「坂道くん」

 

小野田 「高咲さん 今泉くんは」

 

歩夢 「テントの中…だよ けど今はそっとしておいた方が」

 

小野田 「・・・」

 

 

テント内

 

今泉 「・・・」

 

小野田 「い、今泉くん」

 

今泉 「すまなかった…小野田 せっかくみんなの想いを背負ってゴールに望んだのに 勝てなかった」

 

小野田 「今泉くん」

 

 

 

 

{ここ、榛名湖特設ゲートに選手達が続々ゴールしていきます!}

 

 

 

今泉 「すいませんでした❗️」

 

 

手嶋・青八木 『・・・』

 

鳴子・鏑木 『・・・(‼️)』

 

 

今泉 「俺が最後の数センチを押しきれなかったせいで京伏に敗北しました」

 

せつ菜 「しゅ、駿輔さん! そこまで全力で謝らなくても…あっ」

 

幹 (~_~;)

 

手嶋 「今泉…」

 

今泉 「すいませんでした 言い訳はありません 残り250m仕掛けて最後に自転車を投げたんですが 届きませんでした 全部俺の力不足です! 実力不足です!」

 

手嶋 「・・・ゴールを獲るのがエースの役割り ゴールのために俺たちは 鳴子も全力で走った そしてお前に預けた お前はやるべき仕事を完遂出来なかった」

 

小野田 (手嶋さん)

 

彼方 「じゅ、純くん?」

 

 トン

 

手嶋 「てさ、理屈はそうだ けどエースってのは毎回勝てるものじゃない 全力で預けた お前は全力で走った それで獲れなかったんだから仕方ないだろう」

 

今泉 「・・・くっ! けど俺が全力で走ったかどうかなんてわかんないっすよ!」

 

手嶋 「今そこで杉元からお前の頑張りを得々と聞いたよ」

 

今泉 「っ!」

 

手嶋 「今までで1番いい走りだったって 最高の強い走りだったって そう言って最後、泣き崩れた 1人の男を泣かせる走りは 全力以外の何者でもないよ 結果は悔しいがまずは6人全員が無事ゴールできた事に安堵しよう」

 

今泉 (杉元)

 

 トン

 

青八木 「まだ明日がある チャンスは残せだ」

 

 チョン

 

鏑木 「ええとアレっす 「GO to HELL」っす 地獄から這い上がれです ふふっ」

 

しずく 「いいい一差くん!?」

 

鏑木 「おっ どうしたしずく?」

 

青八木 「今のは地獄に堕ちろって意味だぞ」

 

鏑木 「マジっすか⁉️」

 

鳴子 「・・・」

 

今泉 「鳴子」

 

 トン

 

鳴子 「よっわ スカセスカセスカセ もっと全開までスカセ! ワイの知ってるスカシ男はもっとクールで偉そうや」

 

今泉 「・・・」

 

小野田 「・・・はぁ(喜)」

 

 

鳴子 「ハァァ! しっかしマジで疲れたわ2日目!」

 

愛 「お疲れ鳴っち はい、水だよ」

 

鳴子 「おおきに」

 

手嶋 「きつかったな 長いステージだった」

 

彼方 「大変だったね今日のレース」

 

手嶋 「ほんとだよ」

 

エマ 「お疲れ様はじめくん はいお水」

 

青八木 「ああ」

 

段竹 「ほんと最後惜しかったんですよゴール!」

 

鏑木 「段竹が言うなら 間違いないな」

 

 ポカっ

 

鏑木 「ん?」

 

 ポカっ ポカっ

 

かすみ 「んんんん!」

 

 ポカっ ポカっ ポカっ

 

鏑木 「な、なんだかすみ?」

 

かすみ 「一差のバカ かすみん、ものすごく心配したんだから!」

 

果林 「そうよ、かすみちゃん あなたの事 誰よりも心配した顔してたのよ」

 

しずく 「体調の事 すごくショックを受けてて」

 

璃奈 「かすみちゃん 泣いてたよ」

 

鏑木 「ま、マジっすか」

 

段竹 「ああ、あれは本当に驚いたよ」

 

鏑木 「段竹」

 

かすみ 「なんで調子が悪いって事 言ってくれなかったの? わたし達中学の時からの仲でしょう!? せめてかすみんか竜包に言ってくれたらよかったのに!」

 

璃奈 「とにかく謝ろう」

 

鏑木 「わ、悪かった 段竹、かすみ」

 

段竹 「うん」

 

かすみ 「これからは隠し事はしない事! 次はないからね!」

 

鏑木 「ああ、まぁでも アレっす ほんとギリギリだった マジで 青八木さん マジで1番あざっすです」

 

手嶋 「もう呼び捨てに出来ねぇな」

 

鏑木 「はい 本当にあざっすでした 青八木さん」

 

侑 「ふふっ はじめさんとどうやって戻れたの?」

 

彼方 「お? それ聞いちゃう? 侑ちゃん」

 

手嶋 「そういや、どうやって集団から上がって来れた?」

 

鏑木 「それは…うわああ! ひ、秘密ですぅ!///」

 

かすみ 「いったそばから!?」

 

侑 「なになに? おしえてよぉ〜」

 

鏑木 「無理ですぅ!///」

 

青八木 「ふたりで ラーブ…」

 

鏑木 「青八木ィ!///」

 

手嶋 「やっぱ呼び捨てかい」

 

 

 

歩夢 「良かった みんな、いつも通りに戻って」

 

今泉 「ああ」

 

小野田 「今泉くん 明日も頑張ろう」

 

歩夢 「明日はきっといい日になる だから胸を張って駿輔くん」

 

今泉 「そうだな」

 

 

今泉 (鳴子…)

 

 

 

 

 

{各賞の選手達はステージにお集まりください}

 

 

御堂筋 「ほな、上がろうか 1番上の勝者讃える 表彰台に」

 

 

{インターハイ2日目、優勝は京都伏見111番エース御堂筋翔選手! 花束と明日付けて走る優勝者の証「イエローゼッケン」が渡されます! では、今の気持ちを聞いてみましょう 御堂…ああ!}

 

御堂筋 {みなさんこんにちは 僕、御堂筋翔いいます}

 

 

「あいつおもしれぇ」

「挨拶したぞ」

 

御堂筋 {今日のこのレースについて 僕から一言言わせてください}

 

 

御堂筋 {キモッ❗️}

 

 

「え?」

 

御堂筋 {ああ、失礼しました ちょっとマイクの調子がおかしかったようです さて、今日僕は最後ギリギリの戦いをしました 最後まで頑張れたのは 観客の皆さん、チームメイト、サポートのみなさん そして この強い強いライバルが ライバルがいてくれた〜}

 

 

御堂筋 {トカゲです〜}

 

 

「え?」

「トカゲってか?」

 

御堂筋 {ちょろちょろちょろちょろ這い回るトカゲのような 岩陰にすぐ隠れるような この両脇にいる不断な2人が勇気のない気弱な走りをしてくれたお陰でぇ 僕は勝つことができました〜 キッモォ〜}

 

 

御堂筋 キモッキモッキモッキモッキモッ キモォォ❗️

 

 

御堂筋 「どうしたん? 2人ともスマした顔してぇ 悔しくないっちゅう顔して お客さんがっかりやで もっと色んな表情見せなぁ カッコつけてんのぉ?」

 

御堂筋 {悔しいんやろほんまは はらわたにえくりかえりたいくらい タイムマシンあったらやり直したいくらい でも残念でしたブッブー!}

 

 

御堂筋 {君たちの敗北 この結果は代価を払っても変えることはできましぇ〜ん 彼らは僅差で負けました でもロードレースにおいて僅差がどうかなんてなんも意味もない 差ぁではない 順位! 1キロも10キロも1センチでもおんなじ ロードレースは勝ちか負けぇ! 地形、戦略、意地、力、決定力 全てにおいて このハエのような2人のカスに 僕ははるかに勝っていた 今日走った人間の中で 僕が何よりも正しかった事を…}

 

 

御堂筋 {証明しました❗️}

 

 

 おおおお!

 

「いや、確かに正論だ 勝ちってそもそもそれの証明だろ」

「全てが型破りだ」

「箱根学園を超えてる」

「王者交代だ いや、王者というよりあいつ 支配者だ!」

「最強の快進撃をした箱根学園を退け 去年の覇者虹ヶ咲学園を破った それもたったひとりで!」

 

「レースの支配者 御堂筋翔だ!」

 

 うおおおおおおお‼️

 

 

御堂筋 (ヒトは弱い 強ければ強いほど 強い方へと強烈に憧れる 強者の雄叫びで場の空気を味方に変え 流れを引き寄せた 明日は最終日 おもろいレースが出来そうやわ)

 

 

{続いてスプリント賞と山岳賞の表彰です}

 

 

手嶋 「敗北…か どちらにしろ明日が最後のレースになる あの壇上の奴らと対等にやり合わなくちゃならない」

 

青八木 「ああ」

 

手嶋 「そして…」

 

 

手嶋 「お前と走れる 最後のレースになるな (はじめ)

 

 

手嶋 「俺たち3年はこのインターハイで引退だ」

 

青八木 「ああ、純太」

 

手嶋 「明日も俺の手の震えを止めてくれるか?」

 

青八木 「ああ、止めてやる」

 

手嶋 「明日も平坦を引いてくれるか」

 

青八木 「ああ、100%で引いてやる!」

 

手嶋 「心強いよ 誰よりも 俺はさ、信じてんだ 小さな夢だ このインターハイのどこかで 青八木 お前と対等に呼吸を合わせて走るアレ…」

 

 

手嶋 「同調直列走法(シンクロストレートツイン)を!」

 

 

青八木 「・・・」

 

 ズキッ!

 

青八木 「くっ!」 ズサッ❗️

 

手嶋 「⁉️」

 

青八木 「くっ・・・」

 

左膝に激痛があり膝を押さえ込む青八木

 

手嶋 「・・・」

 

青八木 「大丈夫だ、問題ない ちょっとけつまづいただけだ 寝れば治る 今日のレースで疲れてる」

 

手嶋 「・・・」

 

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