弱虫ペダル Rainbow Ride (全話編集中) 作:サクータ
小野田 「箱根学園の山神 東堂さん!」
東堂 「なんだ メガネくんじゃないか」
小野田 「こ、こんばんはです ご、ごぶしゃたしてますぅ〜!」
東堂 「ふっ」
小野田 (すごい プレッシャーだ)
東堂 「ご無沙汰って 先週会ったばかりじゃないか」
小野田 「え? あ、ああ そうでしたね」
***************
RIDE,35 みんなの夢を叶える場所〈スクールアイドルフェスティバル〉後編 より
セントラル・パーク
せつ菜ちゃーーん❗️
小野田 「すごい、僕がライブをした訳じゃないのにまだせつ菜さんへの声援と会場周りの熱気が伝わってくる」
せつ菜 「ええ、みんなの大好きが凄く伝わって来ます よぉ〜し❗️まだまだ頑張りますよぉ〜❗️」
小野田 (せつ菜さんからも熱気を感じる レース中で感じる他の選手たちからの圧とは違うなにか 僕もお客さんから沢山応援される事はあるけど やっぱり声援って 大事なんだなぁ)
ざわざわ ざわざわ
小野田 「ん?なんでょう?」
せつ菜 「ざわついてるようですね」
あの人かっこいい///
モデルさんか何かかなぁ〜///
連絡先聞こうかなぁ///
せつ菜 「なんでしょう?」
小野田 「有名人でも来ているんでしょうか?」
「フハハハハハ!」
小野田 (っ! この笑い声!?)
「お祭りを堪能しに来たつもりだったが、箱根が産んだこの美形が まさかお台場の街を騒がせてしまうとは 全く、自分でも困ったものだ」
せつ菜 「どなたでしょうか?」
小野田 (あのキリッとした目、独特の話し方、あの人から感じるオーラ あの人は あの人は!)
小野田 「は! は!」
せつ菜 「坂道さん?」
小野田 「箱根学園の山神 東堂さん❗️」
東堂 「なんだ メガネくんじゃないか!」
小野田 「こ、こんにちは…です! ご、ご無沙汰…してます!」
東堂 「ふっ」
せつ菜 「お、お知り合いですか?」
小野田 「は、はい 去年のインターハイで共に走った 山神と呼ばれる 箱根学園の超級エースクライマー 東堂尽八さんです」
せつ菜 「ええ!?」
東堂 「あの雪の日以来だな メガネくん」
小野田 「はい、東堂さん お変わりありませんね…あ、いえ なんと言いますか 自転車に乗ってなくても 東堂さんオーラが伝わって来て 大学で更に強くなられたんだなって感じます」
東堂 「素直な感想だな メガネくん その通りだよ! 登れる上にトークが切れる そしてこのビジュアル 人はオレをこう呼ぶ 山神 東堂尽八! 大学に上がってから更に磨きを上げたのだよ! ハハハハハ!」
せつ菜 「・・・ん?」
小野田 (お、お変わりない)^_^;
せつ菜 「そ、そのようなお方が何故フェスティバルに?」
東堂 「うむ、実はだな ある男から君たちスクールアイドルのお祭りを開くと聞いていてな」
小野田 「ある男…あっ そういえば東堂さん 田所さんと同じ大学で部を設立されたんですよね? ある男って田所さんですよね? 田所さん、今どこかでライブを見て…」
東堂 「残念ながら田所迅は講義が入ってしまって来られなくなってな その代わりにこのオレ 筑士波大学自転車競技部部長 東堂尽八が来てやったのさ」
小野田 「そ、そうなんですね 残念です」
東堂 「オレも大学に上がったからな
小野田 (敵…)
東堂 「けど侮ってはいかんぞ メガネくん」
小野田 「え」
東堂 「敵とは言ったが それはレースにおいて と言う意味だ」
小野田 「え?」
東堂 「山には敵はおらんよ」キリッ
小野田 (カ、カッコイイ!)
東堂 「来週はインターハイだな メガネくん」
小野田 「あっ」
東堂 「真波から聞いてるよ お前たち、2日目の山のステージで勝負する約束をしたそうじゃないか」
せつ菜 (それって 合宿の時に坂道さんが言っていた)
小野田 「は、はい」
東堂 「お前たちとの勝負 KING of MOUNTAIN《キングオブマウンテン》 山神の称号を受け継ぐ者を決める戦いを」
小野田 「っ!」
東堂 「楽しみにしているよメガネくん」
小野田 「東堂さん…はい!」
東堂 「うん 期待通りの返事だ なら、俺は他の会場に行って 今日のお祭りを堪能させてもらうよ」
小野田 「え? もう行かれちゃうんですか」
東堂 「ここでのライブ見させてもらったよ とても熱く、良いライブだった 楽しませてもらったよ」
せつ菜 「え? あ、ありがとうございます!」
東堂 「君たちの今後の活躍を応援するよ じゃあなメガネくん!」
小野田 「は、はい ありがとうございました 東堂さん」
・ ・ ・ ・ ・ ・
せつ菜 「KING of MOUNTAIN《キングオブマウンテン》山神の称号ですか 良いですね 良い響きです」
小野田 「え?」
せつ菜 「あんな素晴らしい方から素敵な称号をいただけるだなんて すごい事ではありませんか! ますます楽しみです!」
小野田 「え? あ、あの」
せつ菜 「インターハイ2日目の山のステージ 楽しみにしてますね坂道さん!」
小野田 「ひゃ、ひゃい!///(顔近っ)」
せつ菜 「さぁ、もっともっと盛り上げていきますよぉ〜!」
小野田 「ハ、ハハハハ」
***************
小野田 「あ、あの こちらへはやはり、箱根学園の皆さんの激励に?」
東堂 「ハハハ、そのつもりだったんだが」
小野田 「え?」
東堂 「こんな借り物の
小野田 「そ、そうだったんですね」
東堂 「今日のレースは残念だったな 真波と勝負出来なくて」
小野田 「え? いえ、あの…はい」
東堂 「楽しみにしていたんだけどな 山頂のところでお前たちの勝敗を見届けてあげたがった」
小野田 「あ、見に来られていたんですね」
東堂 「雪辱を果たす真波を俺は見たかった」
小野田 「・・・」(・_・;
小野田 (真波くん 信頼されてる 良いな、そういうのって)
東堂 「おっとそうだ ゆっくりおしゃべりしていられる場合ではないのだよ」
小野田 「急いでいたんですね 失礼しました」
東堂 「じゃあな メガネくん!」
小野田 「はい お邪魔しました ありがとうございまし…た」
小野田 (あれ?)
(東堂 この先を登ってる
小野田 (追いかけている? 東堂さんが おかしいな、先週会った時は 山には敵はいないって言ってたのに なのに、あんな真剣な顔で走ってる こんな夜に山を登ってる 追いかけてる)
小野田 (誰を⁉️)
ドクン
小野田 (なんだ? 急に心臓が早くなる)
ドクン ドクン
小野田 (すごく大きな音で鳴ってる)
ドクン ドクン ドクン
小野田 「待ってください! 東堂さん! はああああ❗️」
東堂 「ハァ ハァ ハァ」
小野田 「ハァ ハァ ハァ」
東堂 「っ! メガネくん!?」
東堂 (速い! この男、俺の加速について来た)
東堂 「良いのかメガネくん、明日もレースがあるんだ こんな所で体力を使っては…」
小野田 「聞かせてください! 今、東堂さんが追いかけてる人って」
小野田 「誰ですか⁉️」
東堂 「っ!・・・勝手な男だよ」
小野田 「ぁ」
東堂 「相談なくひとりでイギリスに行き、音信不通かと思いきや 今榛名山にいるから出てこい だなんて電話をよこす」
小野田 「っ!」
東堂 「笑えるだろ? 俺はそれを聞いて 慌てて自転車とジャージを借りて、こうして追いかけれいるのだからな 限界の勝負をまたやりたくてな」
小野田 「・・・」
東堂 「誰かだって? その目で確かめるといい この先、カーブが終われば長い直線だ 見えるだろうよその姿 街灯に照らされて 長い緑色の髪を左右に揺らし 倒れそうな程に
東堂 「蜘蛛男の姿がな❗️」
小野田 「‼️」
巻島 「ライトの光と車輪の音 クッフッ いつまで待たせるッショ 東堂・・・フッ なんで坂道までいるッショ?」
小野田 (心臓が高鳴る 高鳴る!)
小野田 「巻島さん❗️」
(巻島 俺たちの虹学を頼むぜ 坂道)
小野田 (心臓が破れそうです 今、僕の目に映ってる光景は幻じゃないですか 本物ですか そんな独特なフォームで登る方は あなたしかいません)( ;∀;)
小野田 「巻島さぁぁん‼️」
巻島 「クッハッ」
小野田 「くっ・・・」
スーーーー
小野田 (っ! 東堂さんのスリーピング・クライム)
東堂 「悪いがメガネくん ここからは俺と奴との勝負の時間だ 先に行く!」
小野田 「ぇ、ぁ…はい」
小野田 (そうだ、これは元々 巻島さんが東堂さんに電話して これ以上お邪魔するわけには・・・)
小野田 「東堂さん! あの、お邪魔かと思いますが あのおふたりに…」
小野田 「おふたりにこのまま着いて行ってもいいですか?」
東堂 「・・・これはふたりの勝負だ だか、良いだろう 歴史には常に証人が必要だ」
小野田 「はぁ!」(*⁰▿⁰*)
東堂 「瞬きをしてる時間はないぞ メガネくん!」
小野田 「はい!」
ザアアアア!
小野田 (東堂さんと巻島さん 並んだ 速い)
東堂 「巻ちゃん」
巻島 「クッハ」
東堂 「巻ちゃん!」
巻島 「クッハ!」
小野田 (そうか、東堂さんも巻島さんに会うのは久しぶりなんだ)
東堂と巻島、互いの肩に手を置く
東堂 「久しぶりだな巻ちゃん」
巻島 「ああ、東堂!」
東堂 「どうして電話やメールひとつ残さない?」
巻島 「フッ、不器用ッショ てかなんて書けば良い? 思いつかないッショ 元気にやってますか? 会いたいです…か? そりゃ、気持ち悪いッショ」
東堂 「フッ 呆れる正論だな だが、送った方の気持ちはどうなる巻ちゃん」
東堂、巻島の前に出て先行する
東堂 「あのメガネくんの事だ 手紙の類いをたくさん送りつけてるだろ? きっと山のように」
巻島 「クッハ、だからこうやって…」
カチッ ガコン! ギアを一段上げ
巻島 「会いに来てるッショォォ❗️」
巻島 「不満か東堂?」
東堂 「いや、大満足だよ巻ちゃぁぁん!」
巻島 「ショォォォ❗️」
巻島 (この感覚だ 尽八!)
東堂 (山頂を目指せと心臓を酷使するよ)
東堂 「いくぞ巻ちゃん❗️」
巻島 「尽八ィィ❗️」
東堂 「フハハハ! そのキレ、その走り 1年前とは何も知らない変わってないな巻ちゃん!」
巻島 「ハッ! どうでも良いけど、そのジャージどうした? ダサいッショ」
東堂 「っな! お前が急に連絡するからだよ! 借り物だ、この
巻島 「フッ!」
東堂 「だが…」
東堂 「ダサくて構わんよ❗️お前とこうして戦えてるのだから巻ちゃん❗️」
巻島 「そんな照れる事 よく大声で言えるなぁ尽八❗️」
東堂・巻島 『うおおおあああ‼️(ショォォォォ‼️)』
巻島 「どうした尽八 そんなもんか? この一年でなまったか?」
東堂 「いいや! 更に磨かれたよ!」
巻島 「くっ!」
東堂 「カーブが開ける 山頂は譲らんよ巻ちゃん!」
巻島 「させねぇッショ 尽八!」
小野田 (すごい! すごいとしか言葉が出てこない 手が震える 胸が熱くなる ふたりとも一歩も譲らない レースでもないのに、名前のない小さな峠で全力で戦ってる 去年のインターハイの勝負ってこんなにも凄かったんだ 熱くなる なんだこの胸の衝動 しかもふたりは1番きついこの状況で今 全身で楽しんでる! あんな戦い方があるのか あんな走り方があるのか もっと見たい もっと見たいのに!…もう、山頂だ)
東堂・巻島 『ハァ ハァ ハァ ハァ』
小野田 (下りに入っちゃった…ああ、終わってしまった もっと見たかった)
小野田 「あ、あの おふたりとも、なんと言いましょうか 凄かったです今の勝負 ほんとにあの最後
ザアアアア!
小野田 (あっ…そうですよね 短すぎましたよね今のは 僕は今のすごい走りを見れただけで嬉しいけど きっとふたりはもっと上の高い感情が 勝負って言っていたから)
・ ・ ・ ・ ・ ・
小野田 「それにしても…まだ下るのかな?」
東堂 「聞いたか巻ちゃん」
巻島 「ああ、同着だって言ったな」
東堂 「この勝負、彼が見届け人だ その男が同着と言った まずいなぁ」
巻島 「ああ、まずいッショ」
小野田 「え?」
東堂 「しょうがないなぁ」
巻島 「クッハ! しょうがないッショ けど俺には山頂のところでお前がペダリングを緩めたように見えたッショ?」
東堂 「ハハハ 何をいう? それは巻ちゃんの方だろ!」
小野田 「えっ!」
巻島 「しょうがねぇ」
東堂 「じゃあ!」
くるっ キィィィ❗️
東堂・巻島 『2回戦といくか‼️』
小野田 (回った! そうだ! 下りは…Uターンすれば登りになるんだ!)
東堂 「いくぞ巻ちゃん!」
巻島 「ショォォォォ! 尽八!」
小野田 「2回戦」
東堂 「今度は山頂まで本気だ巻ちゃん!」
巻島 「ハッ! ウォーミングアップは終わりショ 全開で行く 遅れんっなッショ 尽八!」
東堂 「誰にいってる巻ちゃん!」
小野田 「あわわわ! Uターン苦手なんだ 早く! 早く追いかけなくっちゃ!」
小野田 (すごい、やっぱおふたりとも 嬉しい、まだ見れる その姿 勝負を!)
巻島 「3回戦!」
東堂 「4回戦!」
巻島 「5回戦ッショォォ!」
巻島 「もういっちょぉ〜!」
東堂 「ラスイチィィィ!」
小野田 (その日、小さな峠 6度目の登り 1度目は同着、2・3・4・5度目は2勝ずつ そして、最後峠を制したのは…)
巻島 「ハァ ハァ ハァ ハァ」
小野田 (巻島さんだった 結果には残らない 小さな峠でのレース でも、僕の胸には 深く残った)