昼休みになり、食堂でフランクフルト(オリンポス山盛り)を食べていると、隣に座っている箒が俺に不安そうな顔を見せる
「一夏、さっきあれほどの言葉を言っていたが大丈夫なのか?相手は代表候補生だぞ?勝算はあるのか?」
「・・・正直わからない。・・・俺はあいつがどれほどの実力を持っているかわからない・・・とりあえずは訓練機でISの訓練をしていくしかない」
俺に与えられるISは特殊らしいが、それでもある程度乗れるようにならないと話にならないだろう。だから訓練用とはいえ練習をしていく必要がある。
各国の代表だって最初は訓練機から始めたのだ、当然のことである。
「ねぇ、キミ織斑一夏くんだよね?」
俺がフランクフルトを食べていると、誰かが近くに来て話しかける。このリボンの色は・・・三年か。
俺はフランクフルトを食べながら頷き、自分が織斑一夏だとわかる返事をする。俺の返事を聞いてその三年生は俺に笑顔を向ける。
「聞いたよ?織斑くん、代表候補生と闘うんでしょ?良かったら私がISの指導をしてあげようか?」
「・・・・・大丈夫・・・間に合ってる」モグモグ
俺がフランクフルトを食べながら返事をすると三年生は不思議そうな顔をする。
「(食べてる時の織斑くんカワイイ)え?でも織斑くんってISの知識ってあまり無いでしょ?私は三年生だからちゃんと教えられると思うよ?それに私はそこそこお金持ってるからアイスくらい何時でも奢ってあげる」
ちょっと魅力的な話が出てきた(特に後半)が、俺は首を横に振る
「・・・知らない人から食べ物貰ってはいけないって・・・千冬姉さんと約束してるからダメ・・・それに・・・」
俺はフォークにフランクフルトを刺し、相手の目の前に突き出す。
「・・・好感度不足。・・・これあげるから・・・この話はこれで終わり」
俺の親友、弾は言っていた。あれは中学校の時、弾が俺にやけに肌の露出が多く、男と女が[ピーッ]しているゲームを見せながらこう言った。
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弾「いいか一夏、異性と何か行動する時は好感度が大事なんだ。好感度が足りないと行動をしても必ずと言っていいほどいい事は起きないんだ。分かったか?」
大尉「・・・・・・」コクコク
弾「見てみろ!好感度の高い子と一緒に行動すると女の子がアイテムをくれたりするんだ。だからわかったか一夏、自分の周りを良く見て自分の好感度が高そうな子を選んで行動をしろ。それがお前にとって最善の選択なんだ!」
大尉「・・・そんな奴・・・いるか?」
弾「ハァ・・・こりゃ鈴と蘭は苦労するな・・・ウッヒョー!新しいシーンキタ━(゚∀゚)━!」
蘭「ちょっとお兄!一夏さんになんてもん見せてんのよ!くらえ超強力ライト!」
大尉「・・・バルス」
弾「目が!目がああぁぁぁ!!」
蘭「あ、一夏さん。お兄なんかほって置いて私と出かけませんか?」
大尉「・・・好感度不足」フルフル
蘭「ガーン!!」
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弾から俺はそう教わっているから俺は拒否の意思を示す。三年生は俺の意思を理解して肩をガックリと落とす。
「そっか・・・しょうがないか。あ、フランクフルトだけど、私金属アレルギー(嘘)でフォーク持てないから食べさせてくれないかな?」
「・・・・わかった・・・口開けて」
「はーい!あーん(パクッ)・・・ん〜!美味しい!ありがと、それじゃあね!」
三年生は赤くしつつも満足げな顔をして去っていった。それを見た箒が顔を赤くしながら俺の方を見てくる
「い、一夏・・・訓練だが、その、私で良ければ指導してやろうか」
箒か、確かに箒ならいいかもしれない。箒はあの人の妹だからISに精通しているかもしれないし、何かコツを教えてくれるのかもしれない。俺は箒に向かって頷き、肯定の意思を示す。
「・・・ああ・・・箒ならいい・・・」
「そ、そうか・・・私ならいいか・・・フフフ、そうかそうか(どうやら私は一夏に十分な好感度を持たれているらしい!これはもしかしてもしかすると!)」
俺はフォークから箸に持ち替え、味噌汁をすする。やっぱり味噌汁はネギと豆腐だな。異論は認める。
「そ、そうだ一夏!私も今日はフランクフルトを食べたかったんだ!一つくれないか?(そしてあわよくば夢に見たアーンをしてもらうチャンス!)」
「・・・・無理、出来ない。」
「な、何故だ!?」
箒はさっきの照れているような顔から一変し、何故か驚いたような怒ったような顔を見せる。無理に決まっている。なぜなら・・・・
「・・・もうフランクフルト全部食べた」ケプッ
「もう食べ終わったのか!?あのオリンポス山を!?」
「・・・そう・・・だから無理」
「そ、そんな馬鹿な・・・」
箒が下を向いてブツブツと何か言ってるのを放っておいて、俺はアイスを注文しに食堂のおばちゃんの元へと向かった
やっぱり箒には不幸キャラとツッコミ役が似合いますねぇ(ゲス顔)