IS×ヘルシング~ヴェアヴォルフの闘争~   作:心太マグナム

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ISの原作を友だちに貸してもらって読んだら、この作品時系列が原作と違うような気がした。

しかし私は気にしない。なぜなら私は魚雷だから。

ボーボボ面白いです。私のハーメルンの名前もボーボボ由来です。


21話

クラス代表が決まって、しばらくたった。今日はクラス初めてのISの実習日。実習前のホームルームが行われる。

 

「今日はこのクラスに転校生がやって来る。入れ」

 

教壇に立つ千冬がそう言うと、教室の扉から女子用のIS学園の制服を身にまとい、金髪にネコ耳を着けた女の子が入ってくる。転校生は黒板の前で一礼をすると、笑顔を一年一組の生徒達に向ける。

 

「今日から一年一組の生徒になるカッツェ・シュレディンガーだよ。倉持技研に所属しているんだけど、まだまだ未熟でIS学園で学ぶ事になったんだ。よろしくね」

 

転校生……シュレディンガーが自己紹介をすると、周りが少し驚いた顔をする。倉持技研と言えば、日本のIS研究のトップに君臨する者たちの集まりだ。シュレディンガーは自分自身のことを未熟と言っていたが、彼女たちには冗談か嫌味にしか聞こえないかった。

 

シュレディンガーは自己紹介が終わったと勝手に判断すると、軽くスキップしながら大尉の元へ行くと、大尉の両肩に手を置く。

 

「ちなみに一夏く……呼びにくい!もう大尉でいいや!大尉とは切っても切れない関係なんでよろしくね♪」

 

「「「「「(何で大尉……?)」」」」」

 

シュレディンガーは一夏くんと呼ぶのを諦め、大尉と呼ぶとクラスの女子たちは織斑一夏が大尉と呼ばれるのだろうかと頭上に"?"を浮かべたような顔をする。しかし、直ぐに女子たちの顔は一辺する。

 

「あ〜大尉ぃ〜。これでいつでも大尉と一緒にいれますよ〜。」

 

シュレディンガーはネコ耳をパタパタさせながら大尉の背中に頬ずりしていた。それは猫が飼い主に甘えてるようだが、実際はぽっと出の女が大尉に甘えてるようにしか女子たちには見えなかった。大尉はシュレディンガーが甘えてるのを気にしてないのか、無表情で黒板を眺めていた。

 

「(……アイス食べたい。)」

 

……いや、大尉は無言でどうでもいい事を考えているだけだった。

 

シュレディンガーが頬ずりをしているのに全く気にしない大尉を見て、ある者は呆れ、ある者は羨ましいと思い、ある者はそんなシュレディンガーが可愛いと思った。

 

しかしある二人が抱いた感情は嫉妬だった。嫉妬を抱いた二人は椅子から立ち上がり大尉の机へと真っ直ぐ向かう。

 

「一夏!何時までその女とベタベタしている!さっさと離れろ!」

 

「そうですわ!なんてうらやま……羨ましいことを!」

 

「自分に素直すぎだぞーセシリアー」

 

「おだまりなさい!」

 

セシリアは自分にツッコミを入れた女子にビシッ!と指を指す。そのまま、セシリアとツッコミを入れた女子が口喧嘩を始める。大尉は箒に何か言われるが、我関せずといった感じで黒板を眺める。

 

「いいからさっさと離れさせろ!この不埒者!」

 

「……………」

 

沸点の低い箒が嫉妬の余り、大尉に拳を振り上げる。しかし箒は拳を振り上げる相手を間違えた。大尉は自分に向けられた殺気にいち早く気づき、箒の拳を掴む。

 

「……この拳は……何だ?」

 

「こ、これはお前がその女を早く離さないからいけないんだ!」

 

箒が訳のわからない理屈を言って自分を正当化しようとする。しかし大尉は首を横に振る。

 

「……今の俺に非は無いはず……よって……少し制裁をする」

 

大尉はそう言うと、掴んだ箒の拳を持ち前の握力で握り潰さんと握り締める。自分の手に掛かる力に箒は苦悶の表情を加える。

 

「ぐぁぁぁっ!!痛い!ま、待て!私が悪かった!だからもうやめろ!」

 

「……"やめろ"?」

 

言葉遣いが気に入らなかったのか、大尉は握り締める力を強くする。力を強くした分、箒に来る痛みも辛いものになる。

 

「や、やめて下さい!お願いします!」

 

「……最初からそう言えばいい」

 

大尉が箒の手を離すと、箒は涙目になりながら大尉を睨むが大尉は我関せずと言った表情で黒板を眺めていた。

 

「ん〜!堪能した!それじゃ僕は自分の机に戻りますね大尉」

 

満足気な表情をしたシュレディンガーは大尉を睨む箒、女子と口喧嘩をするセシリアを無視して自分の机に向かった。

 

その自由気ままさは猫を想像させた。

 

一連の流れを眺めていた千冬は手で頭を抑える。

 

「……厄介な奴が入って来たのかもしれん……シュレディンガー、後で話がある。」

 

「はーい……ヒィ!」

 

シュレディンガーが明るく返事して直ぐに悲鳴を上げる。何故なら千冬は笑顔だったが目が笑っていなかったからだ。

 

 

翌日、シュレディンガーは全身筋肉痛になった。

 

 

__________

 

 

ホームルームが終わり、ISの実習訓練の時間になった。アリーナで一年一組の生徒達が並んでおり、前にはジャージ姿に竹刀といった。いかにも体育会系の服装をした千冬が立っている。

 

「これよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、専用機持ちとして皆に手本を見せてやれ」

 

「……了解」「わかりましたわ」

 

大尉、セシリアが千冬に指示され、列から前に出てくる。

 

「よし、ISを展開しろ」

 

千冬のIS展開の指示を受け、大尉とセシリアはそれぞれのISを展開する。二人の身体が粒子に包まれ、白狼、ブルー・ティアーズが現れる。

 

「よし、飛べ」

 

千冬の号令の元、二人が大空へと舞い上がる。白狼は持ち前の加速力を生かし、ブルー・ティアーズが上昇を開始した頃には既に遥か上空で静止した。

 

「あ、相変わらず化物じみたスピードですわ……」

 

『どうしたオルコット、代表候補生が数回しかISに乗っていない奴に負けてどうする。』

 

「スピードにおけるスペックが違い過ぎますわ!」

 

千冬の意地悪な言葉にセシリアが遥か上空にいるにも関わらず、地上にいる人達に聞こえるほどの大声を出す。大尉はセシリアの近くにいたため、セシリアがキレたような顔をしているの見る事ができた。

 

『次は急降下だ。目標は10cmくらいでいいだろう。やれ』

 

千冬の「やれ」という言葉を聞いた瞬間、大尉は急降下を開始する。遥か上空から落ちてくる、太陽の光が反射している白銀のISは見上げるものに流星を思い起こさせた。一瞬の流星の軌跡のもと、白狼は静かに地面スレスレに降り立った。

 

「丁度10cmか、よくやった。おいオルコット、何をボーッとしている。早く降りて来い。」

 

 

「あ、はい!」

 

目標通りに行った大尉を褒めた後、千冬は流星のようだった白狼に見惚れていたセシリアに命令を出す。セシリアは千冬の声を聞いて慌てて急降下を開始する。慌てていてもそこは代表候補生、多少の誤差はあれど、目標の10cmに近い高さで降り立つ。

 

「ふむ、さすがは代表候補生だ。次は武器の展開をしろ。」

 

千冬の指示のもと、大尉とセシリアがそれぞれの武器を展開する。大尉は棒立ちのように立ったままロングモーゼルの銃口を正面に向けて銃を構える。展開時間は一秒もかからなかった。しかし千冬は何故か困った表情をしていた。千冬の視線の先には横向きに銃を構えたセシリアがいた。

 

「織斑……セシリアの銃の出し方についてどう思う?」

 

「……横に現れる敵は多分いない……あとポーズがダサい」

 

「そういうわけだ。すぐ直せ」

 

「あんまりですわ!」

 

大尉が率直に自分の思ったことを言うとセシリアが悲鳴をあげる。

 

この日以降セシリアは必死に練習し、正面に構えられるようになった。




大尉は容赦なく反撃します。

紳士的な行動?知らんね。

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