本編とは全く関係ないです。
戦闘無し、設定とかあまり考えてない。
それでも良かったらどうぞ
IS学園のアリーナの観客席。そこで2人の男女がISの実習をしている生徒たちを眺めていた。男女の内、女の方が訓練を眺めながら口を開く。
「アムロ・レイ殿、頼みます。ここに居てくれないでしょうか」
「無理だ。俺はシャアを見つけなければいけない。そうしなければ俺は死んでも死にきれないんだ。……それに」
アムロはアリーナでISの訓練をしているIS学園の生徒を眺める。子供達が兵器に乗り剣を振り、銃を撃つ。その光景をアムロはなんとも言えない気持ちで見つめていた。
「俺はあんな子供達に兵器の使い方を教えているここが気に食わない。ISがスポーツと呼ばれるのも今の内だ。やがて、全てのISが戦争に投入されるだろう。その時戦うのは若い世代、子供達だ。そんな事をさせてはいけない。戦う事、撃って撃たれるのは俺たち大人の仕事だ。10代後半の子供達に兵器を持たせるのは間違っている。兵器を持った子供達に待つのは悲劇だ。俺は子供達が悲劇を……戦争の光景を見るのはもう見たくないんだ」
アムロは自分の過去を思い出す。自分を守るために死んだリュウさん。ララァを殺してしまった悲劇。想い人を殺され、死人に魂を引っ張られたカミーユ。ブライトから聞いた大人の汚さ、戦争の悲惨さを見て絶望し、木星へ行ってしまったジュドー。戦争を目の辺りにした子供達には悲劇しか待っていない。そしてアムロ同様、たくさんの悲劇を見てきて、それでも人を信じるアムロとは違い人類に絶望し、全ての決着をつけようとしたシャア。兵器は悲劇しか産まない。だからこそ子供達に兵器を持たせるこの世界は間違っている。アムロはそう考えている。
千冬はアムロの悲しげな瞳を見て彼がどれほどの戦争を生きて、沢山の悲劇を見てきたのを理解できた。そして千冬は、戦争の悲惨さ、人の卑しさを知っているアムロだからこそIS学園に必要だと思った。
「あなたは多くの戦争と悲劇を見てきたのでしょう。そんなあなただからこそ此処にいて欲しいのです。確かに子供達にIS……兵器の扱い方を教えるのは間違っています。子供達の未来には悲劇が待っているのかもしれない……だからこそ私は子供達に待つ悲惨な未来を変えたいのです」
千冬はアリーナの手すりを思い切り握り締める。その顔は真剣に生徒のことを思う教師の顔をしていた。
「私は戦争を知らない……体験した事がない。そんな私に子供達に戦争、悲劇、悲惨さを教える資格は無い……。私に子供達の未来を変えられる事はできません。しかしあなたなら!」
千冬はアムロに向き合う。その目には子供達を変えられない自分の弱さを憎み、悲しく思う気持ちが宿っていた。
「戦争を見て生きてきたあなたの言葉には確かな重みと気持ちがある!あなたの言葉なら子供達に待つ未来を変える事ができる気がするのです!これは私のワガママです……子供達を救いたいという自己満足です!ISになど使わなくて良い!しかしあなたの口から語って欲しいのです!あなたの真っ直ぐな言葉を!あなたの言葉は子供たちの心に響き、悲劇を回避することができると思うのです!頼みますレイ殿、ここにいて下さい…… 子供達を……守りたいのです。」
千冬はアムロの手を取り、固く握り締める。顔は千冬がアムロに頭を下げているので、アムロには見えないがアムロは千冬が今どんな表情をしているのかわかった。ニュータイプとしての勘では無く、一人の優しさのある男として。
「頭を上げてくれ、織斑先生。」
アムロに言われて千冬は頭を上げる。その顔には涙が浮かんでいた。アムロは千冬の顔を見て微笑む。
「まず1つ言っておくことがある。キミでは子供達を救えないと言ったね。それは間違いだよ。そんなに子供達を思っているキミの言葉が子供達に響かない訳が無い。キミは充分あの子たちを救える資格がある。」
「レイ殿……」
アムロの言葉を聞いて千冬は自分が救われたような気がしてアムロをじっと見つめる。
「それに俺は子供達を救える事が出来るほど良い人じゃない。俺は自分が生き残るために沢山の人を殺している。死人に魂を引っ張られ、血にまみれたこの手で人を救えるとは思えない。」
アムロは自分がして来たことを思い出し、ゆっくりと喋る。
「だが、そんな俺でも子供達を悲劇から護れるなら……ここにいよう。もうあんな事を繰り返さないために、悲劇を繰り返さないために。俺はここにいよう」
アムロは1呼吸して「それに」と言って微笑みながら喋る。
「女性にこんなに頼まれてしまったんだ。NOとは言えないさ」
「レイ殿……ありがとう……ありがとう」
千冬は微笑むアムロを見て再び頭を下げて、何度もありがとうと言うのだった。アムロはそんな千冬をしばらく見つめて、宇宙を見る。
「(ララァ、俺は自分なりのやり方で世界を変えてみせる。不器用でも、バカにされようとも……俺は人の心の光を信じて世界を変えてみせる。)」
翌日、IS学園初めての男性教師が現れる。アムロ・レイという教師は優しく、真っ直ぐな心で生徒と向き合う良い教師として知られることになる。
しかしアムロは生徒たちと過ごしていく中で感じていた。自分は戦うことから逃げられない。やがて自らの意思でISに乗ることになるということを。
妄想だからグダグダっすわコレ
でも書きたかった