IS×ヘルシング~ヴェアヴォルフの闘争~   作:心太マグナム

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外伝で書いたアムロinISか聖☆おにいさんinHELLSINGどっちかを書いてみたいと思う今日この頃


27話

六ツ輪が部屋から出て行った後でも部屋にいた人間たちは驚きを隠せないでいた。

 

「まさか倉持博士が来るとは思いませんでした…」

 

「確かにな、アポ無しで来るとは思わなかった」

 

千冬はもちろん、山田麻耶は倉持六ツ輪の噂を全て真実だと思っていたため彼女にあった時動揺を隠せないでいた。麻耶と千冬が動揺をしていたのを見たシュレディンガーは首を傾げる。

 

「あれ?来るって言ってなかったっけ?」

 

「聞いてないですよ!」

 

「ごめんごめん、次からはちゃんと言うよ」

 

六ツ輪が来るのを知っていたシュレディンガーがあっけからんにそう言うと麻耶は頬を膨らませて怒る。しかしシュレディンガーは全く反省してる素振りは無く、モニターに目を向ける。モニターには先程と変わらず、一方的に鈴を攻めている大尉が映っていた。

 

 

鈴は一方的に攻められてはいるが諦めてはいないようで攻め入る隙を探っていた。

 

「よしっ!そこよ!」

 

「…………」

 

そして鈴は大尉が連撃に間を置いた瞬間に気付いた。とうとう隙を見つけ、鈴は蒼天牙月の両刀を思い切り上から下へ相手を真っ二つにしようと振り下ろす。自分がやっと一撃を入れられる、鈴は高揚感と共に蒼天牙月を振り下ろそうとした時、鈴はフェイスマスクに隠れて見えない大尉の口が笑ったように見えた。力任せに振り下ろされた蒼天牙月は白狼の二天狼によって受け流される。そこで鈴は気付いた、自分は奴の策略に嵌ってしまったのだと。

 

大尉はわざと隙を作り、鈴が自分に両刀で攻撃してくる瞬間を待っていたのだ。大尉の脚部分に白いオーラが立ち上る。そのオーラを見た鈴は"ヤバい"と感じたが両刀による攻撃を受け流され、この瞬間は防御が間に合いそうになかった。

 

 

「………!」

 

「ぐぁっ!!」

 

シールドエネルギーを少量消費して破狼を発動した大尉はブーストを使い、自分を回転させると鈴の顎にフラッシュキックのような蹴りを放つ。鈴はISのサポートのお陰で意識が無くならずにすんだが天高く打ち上げられる中、激しい痛みと脳が揺れているような奇妙な感覚に襲われる。頭がフラフラしている鈴の目の前には大尉がおり、腕を引いて鈴の胸目掛けて突きを放つ。的確に心臓を狙った大尉の突きにより甲龍の絶対防御が発動される。絶対防御により、致命傷を受けずに済み、鈴はブーストをふかして地面に落下するのを防いだが一方的にやられる事から来る動揺と先程まで大尉の連撃を必死に防いだ事で鈴の体力は大幅に削られており、肩で息をしていた。大尉は肩で息をしている鈴に剣先を向ける。

 

「……直ぐに終わらせる」

 

 

 

先程の破狼で白狼は触れた。白狼は敵のデータを奪い、敵をより破壊するのに適したオーラへと変わる。その威力は触れる前の威力とは比べ物にならない。大尉は次の破狼で勝負を決めるつもりだった。それには理由があり、先程大尉の耳にはこちらに向かってくるような音が聞こえていた。

 

「(……何かが来る)」

 

 

今日、この時間のIS学園でISを使っているのは自分と鈴だけの筈、おそらくこちらに向かってくる何かは味方では無い。大尉はこの試合を終わらせてやがて来る何かに備えようとしていた。

 

「舐めた事言ってんじゃ無いわよ!」

 

甲龍の肩近辺に浮かんでいる球状の物から何かが放たれる。見えない何かは大尉の片手に当たり、大尉の腕にとてつもない衝撃が襲ってきた。大尉はその衝撃で刀の一本を手放してしまう。回転しながら重力に引かれて落ちる刀はやがて粒子となり消えていった。大尉に攻撃を当てた鈴は得意気な顔を大尉に向ける。

 

「ふふーん!どう?龍砲の味は?もっと味合わせてあげるわ!」

 

大尉に向けて龍砲がどんどん放たれる。大尉は見えない何かを危険と判断し、高速で動き回り狙いを定まらせないように動く。大尉は刀を手放してロングモーゼルを呼び出すと高速で動き回る中、鈴に向けて正確に撃つ。高速で動き回る内に、大尉は地面スレスレを飛び回る。片方の銃で鈴を狙い撃ちながら鈴に接近する。

 

「もう近づけさせやしないわ!」

 

鈴は大尉が近づこうとしているのに気づき、龍砲を弾幕のように撃ちながら接近を防ぐ。大尉は一旦上方向にブーストをふかす。強烈なGが大尉を襲うが大尉はそれを気にせず、ブーストをふかし続けて上に飛び上がり弾幕を避ける。大尉は弾幕が終った瞬間にイグニッションブーストを使い鈴の目の前に立つ。瞬間移動のように目の前に現れた大尉を見て鈴の顔に動揺が走る。

 

「な!?は、速いっ!?」

 

「……終わりだ」

 

白狼の脚部分には既に白いオーラが立ち込めている。先程の煙のようはオーラとは違い、大尉の脚部分には白銀の狼の毛のようなオーラが荒々しく波打っていた。大尉は鈴の胸に目掛けて破狼を放つ。鈴は破狼を受けるのは危険と判断し蒼天牙月をクロスして防ぐが、今の破狼は如何なる盾をも貫く矛。蒼天牙月のガードを諸共せず放たれた破狼は蒼天牙月を破壊し、甲龍を破壊する。破狼を受けた甲龍のシールドエネルギーはあっという間に削られ、甲龍のシールドエネルギーがゼロになる。

 

甲龍のシールドエネルギーがゼロになると同時に試合終了のブザーが鳴り響いた時だった。

 

紫の閃光がアリーナのシールドを突き破り地面が抉れ、土煙が舞う。

 

「……来たか」

 

大尉が見つめた先に黒い巨人がアリーナの地面に舞い降りていた。




結構無理矢理終わらせてしまいましたが、鈴戦どうだったでしょうか?

この後のゴーレム戦では鈴ちゃんの出番はありません。シールドエネルギーゼロだもん。仕方ないね!
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