IS×ヘルシング~ヴェアヴォルフの闘争~   作:心太マグナム

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テスト期間中だけど投稿するぜぇ!


36話

セシリアのサンドイッチから回復した大尉が教室でISの教科書を読んでいるとクラスどころか教室の扉からたくさんの女子たちが大尉の元に駆け寄ってくる。大尉は目だけを女子の方へ動かすと再び教科書へと目線を戻す。

 

「……どうした」

 

大尉が教科書を読みながら周りの女子たちに聞くと、女子の一人が一枚の紙を大尉に見せる。そこには今度行われる学年別トーナメントは二人組で行われると書かれていた。大尉は紙を読んで女子たちが何故自分の元へと来たのかを理解するとため息をつく。

 

「……残念だが……今回のトーナメント……俺は出ない」

 

「え!?何で!?織斑くんなら優勝狙えるのに何で出ないの!?」

 

「……ドク」

 

「やれやれ、面倒くさいからって私に投げないで欲しいんですがねぇ」

 

大尉が今回のトーナメントに出ないことを表明すると女子たちに動揺が走る。この学園の生徒たちは大尉の強さを知っており、今回のトーナメント戦は大尉と組んだ者が優勝するという噂すら立てられているからだ。大尉は教科書を読んでいたい気分だったので解らない所を質問するために呼んだドクに自らが出られない理由を話すように目で伝える。ドクはそれを理解するとため息をついてメガネを上げる。

 

「織斑くんは白狼の細かい調整のためにしばらくIS学園を離れる必要があります。倉持技研の研究員総出で行われる調整なのでどうしてもここを離れなければいけませんから。なので今回のトーナメントには出れませんよ。皆さんには申し訳ないですが他の方をお探し下さい。ああ、それと余談ですがペアを組むのなら早めにした方がいいですよ。1組と2組の皆さんは実際に見たので解ると思いますが今回のトーナメントは連携が非常に大事です。連携が取れてなければこの前の二人のようになってしまいますから。なので織斑くんと組めない事を落ち込むより、早くペアを組んで連携の練習をしたほういいですよ。」

 

ドクがそう言うと女子たちは納得したような表情をして自分と仲のいい友人とペアを組み、練習の打ち合わせを始める。ドクはこの国の女子は気持ちの切り替えが早いと苦笑いしながらタンブラーの中に入っているコーヒーを一口飲む。

 

「織斑くん、今日の放課後には倉持技研の者が迎えに来ますよ。泊まり込みになるのでしっかり準備して下さいね。」

 

「…………」

 

大尉が教科書を見ながら頷くのを見るとドクは再び大尉の勉強の講師役を始めた。

 

______

 

放課後になり、大尉は荷物を纏めて寮の扉を閉める。廊下を歩いていると箒がお前を探していたんだとばかりに大尉の元へと駆け寄ってくる。箒は大尉の目の前まで来ると一方的に大尉に話し始める。

 

「一夏、お前が今回のトーナメントに出ないのは知っている。私は今回のトーナメントで優勝してお前に見合う強さを示して見せる。そして私が優勝したあかつきには私と付き合って貰うぞ!」

 

「…………?」

 

大尉はいきなりの事に訳のわからないと言った感じにに首を、傾げるがすこしして頷く。大尉が頷くのを見ると箒は満足そうな顔をして去っていく。箒の背中を見ながら大尉は再び首を傾げる。

 

「……別に訓練などいつでも付き合っているだろう」

 

大尉は首を傾げながら箒の言葉の意味が解らないまま倉持技研の迎えがいるところまで歩いていくのだった。

 

______

 

大尉が学園から去ってから1日が経ち、セシリアとシャルルはペアを組み、優勝のために連携の練習をしていた。

 

「シャルルさん、私たちのチームは射撃に偏ってるチームですわ。なので一方的な射撃で敵に攻めの機会すら与えずに勝つことが目標ですわ」

 

「そうだね、僕が射撃で敵の動きを封じるか誘導してセシリアの射撃でトドメっていう形で練習してみようよ」

 

「そうですわね」

 

セシリアが通信を開いてアリーナに練習用のドールを出現させる。ドールが動き始めるとシャルルは両手に持つアサルトライフルで牽制し、ドールの動きを誘導する。そして壁の隅に追い込まれたドールは上昇を始めるが上昇をしようとした瞬間にセシリアがレーザーでドールを撃ち貫いた。見事に作戦通りに出来た二人はハイタッチをして互いを讃え合う。しかし、讃え合うのも束の間に二人の直ぐ近くに黄色い閃光が通り過ぎて行く。セシリアとシャルルは直ぐに臨戦対戦を整え、閃光の射線から敵の位置を判断する。そこにはシュヴァルツァ・レーゲンを纏ったラウラがセシリアを憎々しげに睨んでいた。

 

「探したぞセシリア・オルコット!父の敵め!」

 

「え!?はい!?訳が分かりませんわ!?」

 

「うるさい!父は気付いていないだろうが私は気付いたぞ!貴様は父が今回のトーナメントで一番の脅威だと判断してあのサンドイッチに毒を盛り父を退場させようとしただろう!あの毒サンドイッチのせいで父はサンドイッチやハンバーガーと言ったパンに何か挟んでいる料理が苦手になったのだ!もし食べるとしても必ず中身を隈無く確認して警戒しながら食べるようになってしまったのだ!」

 

「(そんな事があっても食べる一夏はすごいと思うよ)」

 

思ったら一直線なラウラはセシリアのサンドイッチに毒が入っていたと思い込んでおり、セシリアを悪と認識していた。ラウラは「……サンドイッチコワイ……サンドイッチコワイ……」と言って魘されていた大尉を思い出してより一層セシリアを憎々しげに睨む。一方でシャルルはサンドイッチで倒れながらも食べる大尉の食い意地を思い苦笑いしていた。セシリアはラウラが自分を襲ってきた理由を聞くと弁明をはじめる。

 

「ちょっと待ってください!あのサンドイッチに毒なんて入れてませんわ!私はただ一夏さんに美味しいサンドイッチを食べてもらおう普通に料理しただけですわ!」

 

「嘘だッ!あんなクソマズイ料理が普通にやって出来るわけない!貴様は料理をバカにしてるのか!?」

 

「ク……クソマズイ……」

 

ラウラはセシリアのサンドイッチを食べた際に思った素直な感想を言うと、セシリアはラウラののクソマズイ発言に膝から崩れ落ち、ガックリと項垂れて落ち込む。ラウラはガックリと項垂れているセシリアに向かってレールガンの銃口を向ける。

 

「お前は父を退場させようとしたのだ!罰としてお前のISを出撃できない程に痛めつけてやる!」

 

銃口からレールガンが発射されようとした時にラウラに向かってアサルトライフルの弾丸が襲ってくる。ラウラは直ぐにそれに気付いて直ぐに移動して弾丸を避ける。ラウラはアサルトライフルの銃口を向けるシャルルを苛立たしげに睨む。

 

「邪魔をするなシャルル・デュノア!」

 

「僕は落ち込んでる女の子に攻撃をするのはどうかと思っただけだよ」

 

「女を守る騎士気取りか!無駄な見栄ばかり貼ろうとすらからフランス人は嫌いなのだ!」

 

「無駄なんかじゃない、フランス人は目の前の花を守るのなら全力を尽くすだけだよ」

 

「そういう出来もしない事を如何にも出来ると言わんばかりに言う所も嫌いなのだ!貴様では何も守る事など出来はしない!」

 

「しまっ……!」

 

ラウラはレールガンでシャルルを移動させるとワイヤーブレードでシャルルを捕まえる。ワイヤーブレードでシャルルを自分の近くまで引き寄せるとAICでシャルルの動きを止めた。

 

「だから言っただろう、貴様では何も守る事など出来はしないと。そこで見ていろ、貴様に用は無い。私の目的はアイツを倒す事だけだ!」

 

レールガンの銃口が再びセシリアに向けられる。セシリアは「フフフ……フフフ……」と静かに笑うと顔を上げてラウラを見る。セシリアは笑っているが目が据わっておりラウラはセシリアの表情を見て気圧されてしまう。

 

「フフフ……ありえませんわ……このミスパーフェクトである私の料理がクソマズイ訳がありません……一夏さんはあまりの美味しさに倒れてしまっただけ……そう……そうに違いありませんわ」

 

セシリアは自分に語りかけるように言うとスターライトMk-2の銃口をラウラに向ける。セシリアは先程の静かな表情から青筋を立てて怒り心頭といった表情になる。

 

「好きなだけ言ってくれましたわね芋少女!私の料理がクソマズイなどよくも言ってくれましたわね……こんなに怒っているのは初めてかもしれませんわ!」

 

「私は素直な感想を言っただけだ!」

 

「フフフ、ならもう一度食べてみませんこと?そしたら貴方の間違いも気づくことでしょう。」

 

「誰が二度も食べるものかあんなクソマズイ料理!」

 

「……そう(……後で後悔させてやりますわ)……なら一つ賭けをしませんこと?もうすぐ行われるトーナメント、私が勝ったらあなたに私の料理を食べてもらいますわ。もし私が負けたのなら私は二度と料理をしないと誓いますわ。」

 

「そんな賭けをしていいのか?貴様では私に勝てはしないぞ?」

 

「ええ、構いませんわ。賭けは部が悪い程面白いものですから。それにフランス代表候補生を一蹴するその強さ、私はあなたと闘ってみたいのです。」

 

「……その言葉……後悔するなよ?」

 

セシリアとの賭けを承諾したラウラはセシリアを睨むとAICを解除してシャルルを開放するとISを待機形態に戻してアリーナから去っていく。シャルルは突然AICを解かれたので尻餅をつき、尻部分をさする。

 

「イタタ……いいのセシリア?ちょっとだけ闘ってみた感想だけどラウラは凄く強いよ?」

 

「問題ありません。一夏さんとの戦いの為に練習してたものですが、私自身にも切り札がありますので」

 

フフフと静かに笑うセシリアを見てシャルルはこの歳の女性が初めて怖いと感じたのであった。




今回は原作と結構変わってしまいました。少しの間大尉はお休みで出てこれません。全国の大尉好きのみなさん申し訳ない。

明日アサシンクリードユニティの発売日ですね。とても楽しみです。個人的にはユニティにコナー出てくるのかが気になるところです。
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