IS×ヘルシング~ヴェアヴォルフの闘争~   作:心太マグナム

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テストだけど土日なので投稿します。

もう難関のテスト無いですし


今回大尉は登場しません。主人公不在の小説……アイエエエエ……


37話

試合当日、セシリアたちの一回戦の相手は運命の導きなのかラウラと箒のコンビだった。何故ラウラが箒とコンビなのかは大尉以外と組むならどいつも同じだけだと思ったかららしい。ちなみに代表候補生の鈴だが、先日の麻耶との模擬戦を見て連携を取る気が無いのがわかったので論外とのこと。

 

「シャルルさん、覚悟は出来まして?神様にお祈りはすませましたか?」

 

「フフ、大丈夫。セシリアの方こそ大丈夫?さっきからブツブツ言ってるけど」

 

「問題ありません、ちょっとイメージトレーニングをしてただけですわ。」

 

「そっか、……それじゃあそろそろ試合が始まるから行こっか」

 

「ええ」

 

セシリアとシャルルはお互いに軽口を言い終わるとISを展開し、出撃台から試合場まで飛び立っていった。

 

試合場に立ったセシリアたちの前には既にラウラと箒が待ち構えていた。ラウラはセシリア達が立つのを確認するとセシリアに向かって目線を向ける。

 

「来たか、ギリギリに来るものだから逃げたと思っていたぞ」

 

「イギリス人は顔に投げられた手袋を無視するような真似はしませんわ。それに勝ってあなたにわたくの料理を食べて認識を改めて頂きたいですし。」

 

「いい心意気だ。なら貴族である貴様に見せてやろう!軍人の闘いというものを!(……あの料理は流石に軍人でも勝てん……絶対試合に勝ってみせる!見ててくれ父よ!)」

 

※大尉は今ここにいません。

 

試合開始の合図であるブザーが鳴り試合が始まる。先に動いたのは箒だった。箒はセシリアたちに真っ直ぐ飛んで行く。もちろんセシリアたちがそれを黙って許す筈も無く、セシリアはレーザーを、シャルルはアサルトライフルで弾幕をはり、箒の動きを止めようとする。

 

「この程度の弾幕など一夏のモーゼルに比べれば!」

 

訓練の度に大尉の弾丸を嫌と言うほどくらっている箒は多少被弾しながらもレーザーと弾丸を交わしながら向かっていく。そして移動していく内にいつの間にかバリアの直ぐそばにまで移動した箒はしまったとしてやられ様な顔をする。バリアの直ぐそばにまで追い詰めたセシリアとシャルルは作戦成功と言わんばかりにニヤリと笑う。

 

「カミカゼはかっこいいと思うけどいい的だよ!」

 

「そう来るだろうと思ってましたわ!」

 

「させん!」

 

セシリアが追い詰めた箒に向かって止めのレーザーを撃とうとした時、ラウラのレールガンがセシリアに向かって飛んでいく。セシリアはラウラが撃つ直前に気づき、宙返りしてレールガンを避ける。シャルルがセシリアに向かって撃たれたレールガンに気を取られている隙にラウラはワイヤーブレードで箒を捕まえると自分のすぐ近くまで引き寄せる。

 

「篠ノ之、刀しか無いから特攻という判断は良いが私たちはコンビなのだ。私が前に出て気を引く、お前はじっくりと好機を待て、それだけでかなりの驚異になる」

 

「…ああ、そうだな。すまない」

 

「気にするな、行くぞ!」

 

次にラウラがセシリアたちに向かって行く。そのスピードは箒が乗っている打鉄より早い。セシリアたちは再び弾幕を張り、ラウラを近づかせないように、かつラウラを端まで誘導する様に撃つ。セシリアたちが自分を端まで誘導しようとしているのを理解したラウラはセシリアに時折レールガンを撃ちながら向かっていく。

 

「一度見せた策が!」

 

ラウラはワイヤーブレードを全て出してシャルルに向かって放つ。シャルルはアサルトライフルを撃ちながらもワイヤーブレードを交わしていく。そしてシャルルはワイヤーブレードから逃げている内に今度は自分が端まで追い詰められた事に気づく。

 

「この私に通用すると思うなぁぁっ!!」

 

四方八方からワイヤーブレードが放たれ、シャルルの正面にレールガンが放たれる。

 

「!、シャルルさん!」

 

「隙ありだっ!」

 

シャルルが攻撃を食らってしまうと判断したセシリアはシャルルを助けようとラウラに向けてレーザーを撃つがその時好機を待っていた箒の刀がセシリアに振り下ろされる。

 

「キャアッ!」

 

「チッ!直撃にはならかったか!」

 

「クウッ!」

 

「フン、レールガンが直撃したか…やはり弱いな」

 

セシリアがギリギリ横に逃げたため、ビットを一機とミサイルポッドの片方を切り捨てたことになった箒は追撃を入れんと再び刀を振りかぶる。そしてラウラから放たれたレールガンはシャルルに直撃する。そしてシャルルはワイヤーブレードに捕まりラウラのすぐ近くまで引き寄せられる。ラウラは引き寄せられたシャルルをAICで固定するとプラズマ手刀を展開する。ラウラは呆れた顔をしながらプラズマ手刀をシャルルに向ける。

 

「弱い、弱すぎる。父が注目してたから少しは期待してたが、とんだ期待はずれだ。以前目の前の花を守るとか言っていたが、技量も無ければレールガンをくらいながらも突貫する勇気も覚悟もない。そんな貴様が何かを守ることなど……」

 

 

プラズマ手刀がシャルルの腹部に突き刺される。シャルルが苦痛の声と表情を見せるがラウラは躊躇い無くシャルルを突き刺していく。

 

「……出来はしない。貴様などその程度だ。」

 

そしてラファール・リヴァイブのシールドエネルギーが少なくなりシャルルの表情が苦痛から来るものから恐怖へと変わっていくと、ラウラは興味が失せたようにシャルルのAICを解く。シャルルが膝から崩れ落ちる様に倒れるのを確認すると、奇襲が成功した箒に気を取られているであろうセシリアの方を見るとラウラの表情は驚愕したものになる。

 

そこで見たのはシールドエネルギーが0になり、満身創痍で片膝立ちで悔しそうな顔をしている箒とダガーとスターライトMk-2を片手ずつに持ち箒を見下ろすセシリアだった。

 

_____

 

時間は少し遡り、箒が刀を振り下ろそうとした時。先程は奇襲により不覚をとったセシリアだが今度は自分に向かって振るわれる刀をはっきりと見据えていた。セシリアは近接装備であるインターセプターを素早く展開すると持ち前の技術でくるんと回り、縦に振るわれた刀をかわすと回りながらその勢いで箒の首元にダガーを突き刺してそのまま箒の頭を蹴り飛ばして最後に片方のミサイルポッドからミサイルを撃って離脱する。

 

「実戦でやるのは初めてですが上手くいきましたわ。まったく…対ラウラさんへの奇策として隠していたのですがこのような形でお披露目する羽目になるなんて…」

 

セシリアの切り札とはつまり近接戦に対応できるという事だった。セシリアの戦闘スタイルはスナイパーのように遠距離で狙い撃つスタイルだが、以前大尉と闘った時に近くまでに来られた場合、迎撃する策が少ない事に気付かされた。そしてセシリアは考えた末にダガーによる近接戦の対応へとたどり着いたのだった。そのあとのセシリアの行動は早く、イギリス軍に願い出てダガーの手ほどきを受けたのだった。セシリアにダガーの戦闘を教えたのはセシリアの父の知り合いだったらしく、教えられた戦闘スタイルである相手が触れる事無く倒す戦闘スタイルはかつて父が得意とした戦闘スタイルだと言われ何処か嬉しい気持ちになったのを覚えている。父の知り合いである軍人に父の事を聞いたのだが、父は特殊部隊にいて直ぐに軍事機密の特別な部所に配属されたと言われ父の事を聞きたかったセシリアとしては残念な気持ちになった。

 

話を元に戻そう。ミサイルが直撃した箒は爆炎の中コッという音と胸元に何かを押し付けられたような感覚を感じる。

 

「チェックメイトですわ」

 

爆炎の中で良く見えないが自分はスターライトMk-2を押し付けられているとわかった箒は悔しそうな表情を見せる。そしてセシリアは箒に向かって躊躇い無くレーザーを打ち続け、箒の打鉄のシールドエネルギーを0にした。

 

_____

 

箒が戦闘続行不可能と判断したセシリアは崩れ落ちるシャルルを見ると悔しそうな顔をする。

 

「…すみませんシャルルさん、わたくしが箒さんに不覚をとったばかりに…」

 

「…関係ない。どの道こういう結果になっていた。私と貴様だけが地面に立つという結果がな」

 

ラウラはそう言うと、プラズマ手刀を展開したままセシリアに向かって近接戦用の構えをする。セシリアもラウラの構えを確認してダガーを持ちながらスターライトmk-2を構える。

 

「行くぞ!」

 

「ええ!」

 

試合は段々決着へと向かっていく。そしてその中に潜む邪悪なものもゆっくりと芽を出し始めるのだった。






今回は強くなってきているセシリアのお披露目回、セシリアは今後重要なポジションについてもらう(予定)のでかなり強化していきます。

大尉は多分次の話で出てくるかも。
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