IS×ヘルシング~ヴェアヴォルフの闘争~   作:心太マグナム

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今回で買い物編終わり!

今回の主役はチャンと佐藤です。


45話

チャンと佐藤は大尉とシャルルに追いつくとシャルルに自分たちの悪意をみせないようににこやかな笑顔を見せる。

 

「いや、すまない。おくれちゃったZE☆」

 

「すまないアル」

 

「いえいえ大丈夫ですよ!僕たちもさっきショッピングモールについたばかりですから!」

 

「(この娘……!自分で置いてったくせに全く悪びれてないだと……!?)」

 

「(落ち着くアル佐藤、いたずらはまだ始まってもいないネ)」

 

「(チャン……こいつ……直接脳内に!?)」

 

二人が脳内でバカなやりとりをしているとシャルロットの横に立っていた大尉が二人に自動販売機で買ってきたのであろう、スポーツドリンクを差し出す。

 

「……走ったのか……?ならこれでも飲んでおけ……」

 

「(ヤダ……この子、凄い気が利く!)」

 

「(一夏くんのやさしさは底知れずアル……)」

 

大尉の気の利いた行動に二人が感動しながらスポーツドリンクをゴクゴクと飲むとシャルロットが手を軽く叩いて視線を集める。

 

「一夏!早速だけど水着を買いに行こうよ!あ、お二方は水着なんて興味ありませんよね?すぐ終わらせるのでそこら辺のベンチで座ってて下さい!」

 

シャルロットが遠まわしにお前ら来んなと言うがチャンと佐藤はそんなの知るかとニコニコ笑顔を見せる。

 

「いやいやそんな事ないZE。今度の休みに妻と子供を連れてプールにでも行こうと考えてたんだ。ついでだし俺も新しい水着でも買おうかNA☆」

 

「私も子供たちの水着買いたかったから丁度よかったアル」

 

「……そうですか。ならお二人も一緒に行きましょう」

 

ニコニコしながら二人がそう言うとシャルロットは少し黙った後にニコリと笑って大尉の手を握って水着店へと向かった。

 

水着店へと向かう四人を4人の女子が物陰に隠れるように見ていた。物陰に隠れているひとりの女子、箒が隠れている看板を握りつぶさんとばかりに握りしめている。

 

「一夏……!何故シャルと一緒にデートしているんだ…!」

 

「よし殺す!」

 

「父、出掛けるなら誘ってくれてもいいではないか。ちょっと父のところに行ってくる」

 

「ダメですわラウラさん!と、とにかく今は偵察に徹してて下さい!」

 

「むぅ……」

 

セシリアが大尉のところに行こうとするラウラを止め、鈴が今にも大尉に襲いかからんとばかりにISを部分展開すると、チャンが鈴の方を向いてニコリと笑う。チャンが鈴のほうを向くと鈴は驚きと恐怖が入り混じった表情になる。

 

「ゲッ!な、なんでチャンがここにいんのよ!?」

 

「チャン……?あそこにいる青龍刀ぶら下げている人のことか?知り合いなのか鈴」

 

冷や汗を流す鈴に箒が不思議そうに聞くと鈴はこちらを向いてニコリと笑っているチャンを見ながら怯えた様子で話し始める。

 

「あ、あいつはチャン・リーロンって奴でウチの国の政府の高官、あいつはこんな世の中で男なのに高官になった化け物よ……!」

 

「む?それはただあの人が凄く優秀だからではないか。べつにそんな驚くような事ではないと思うのだが」

 

「そう、それだけなら、あたしはそんなにあいつをビビらないわよ。あいつは確かに優秀なんだけど頭のネジが外れているというか、心がガキのままっていうか、バカって言うか……」

 

鈴はチャンと関わった時の事を思い出して冷や汗をダラダラと垂らす。

 

「あたし甲龍の乗り手になった時からチャンと知り合って、最初は優秀な奴としか思わなかったんだけど……まず会って初日にスポーツドリンクって言われてハバネロ入りの飲み物飲まされて、それ以降は落とし穴に落とされたり、冷水ぶっかけられたり……数えたらきりが無いくらい色々されたわ……それであいつ悪びれるどころか爆笑してたのよ……」

 

「子供か!?」

 

「うん、たぶんそうなんだと思うわ。ある日アイツに『鈴音ちゃん反応面白いからイタズラのしがいがある』って言われたわ……」

 

「上の奴らは何も言わないのか!?」

 

「それが上の奴らチャンの上辺しか知らないから言っても聞いてくれないのよ……ピギャ!?」

 

鈴がため息をつくと同時に上から金ダライが落ちてくる。鈴は頭をさすりながらタライを見るとそこには隙だらけアルと書かれた紙がついていた。その紙を見て、こちらを見てニヤニヤしているチャンを見た瞬間、鈴の中で何かが切れる。

 

「殺す!一夏の前にアイツを殺す!ピギャ!?」

 

鈴がISを部分展開して今にもチャンに襲いかからんとしていたその時鈴の頭に再び金ダライが落ちてくる。しかも今度は何個もの金ダライが鈴の脳天を叩き続け、鈴はとうとう痛みに悶絶して動けなくなった。その様子を見たラウラ、セシリア、箒はしばらく沈黙する。

 

「……なんというか、ヒドイな」

 

「……帰りましょう。鈴さんみたいになりたくないですし」

 

「……そうだな」

 

そう言って三人は痛みで動けない鈴を連れて大人しく寮まで帰っていった。

 

 

________

水着店へとついた四人のうち、チャンと佐藤はそれぞれの買い物へと他のコーナーへと向かっていく。それを見たシャルは安堵して大尉と一緒に女性用水着コーナーへと向かう。

 

「あのさ一夏、僕の水着なんだけど一夏に選んで貰ってもいいかな?」

 

シャルが上目使いで聞くと大尉はシャルの後ろの方を少し見てコクリと頷き、並んでいる水着の中でかなり際どいものをシャルに渡す。大尉が自分の水着を選んでくれると喜んだシャルだが直ぐに顔を真っ赤にする。

 

「い、一夏!?ちょっとそれは恥ずかしすぎないかな!?」

 

「……きっと似合う」

 

「えぇ!?え、えっちだよ一夏!」

 

「……そうか……選んだ水着を着てくれたら……嬉しかったんだが……」

 

大尉がそう言うとシャルは少し悩んだ仕草をした後に「わ、わかったよ!!」と言って大尉が取った水着を掴んで顔を赤くしながら試着室へと向かう。すると試着室へと向かうために振り向いたシャルの視界に先程大尉が言っていた言葉が書いてあるカンペを掲げてる佐藤の姿が目に入る。

 

「……何してるんですか佐藤さん」

 

「……口下手な一夏くんのために手助けを」

 

「……この水着を一夏に選ばせたのはあなたですか」

 

「……私ではないとは言い切れませんね」

 

重苦しい空気が張り詰める中、佐藤が大尉の方を指差す。

 

「あ!一夏くんがフランクフルト買いに行ってる!」

 

「え!?」

 

「嘘だYO☆あばよとっつぁん!」

 

シャルが騙されたと気づき、怒りを隠しながら佐藤の方を見るとそこにはもう佐藤の姿は無かった。

 

「何がしたいのかなあの人は……」

 

消えた佐藤に頭を悩ましながらシャルはため息をつくと大尉がシャルの耳元まで顔を寄せる。

 

「……それ……着ないのか?」

 

「ええ!?さっきまでのセリフ佐藤さんに言わされてたんじゃないの!?」

 

「……そんなのはどうでもいい……俺はその水着を着たお前が見たい」

 

「え……。わ、わかったよ。一夏が見たいなら僕この水着着てくるね!」

 

シャルが顔を赤くしながら再び試着室へと向かう。そして再び先程大尉が言っていたセリフが書かれてあるカンペを見つける。

 

「またですか佐藤さん!」

 

「失礼な!私はチャンアル!間違えないで欲しいネ!」

 

シャルが声を荒げながら佐藤と呼ぶとそこには佐藤ではなくチャンが出てくる。シャルはチャンの怒り具合に気圧されて思わず頭を下げる。

 

「間違えましたごめんなさい……」

 

「まったく……次は間違えちゃいけないアルヨ?」

 

「はい、本当にすみません……アレ?」

 

シャルは謝る中でなんで自分が謝っているんだと疑問を抱き頭を上げるがそこにはチャンはいなかった。

 

 

「なんなのあの人たちは!?ぼくはおもちゃじゃないんだよ!?」

 

「なんだデュノア、それを着ないのか?」

 

再びシャルの後ろで声が聞こえ、シャルはまだ大尉が二人の悪ふざけに付き合っていると思い言葉をあらげながら振り向く

 

「いい加減にしてよ!まだ悪ふざけするの!?って織斑先生!?」

 

「ほう、私にそんな口を聞くとはいい度胸してるなデュノア」

 

シャルが言葉を荒げながら振り向くとそこには千冬が冷たい表情でシャルを見下ろしていた。

 

「ヒィ!?い、いや勘違いしてて…すみません!本当にすみません!」

 

「どうした?何故いきなり謝っている」

 

「すみません!すみません!」

 

ひたすら千冬に謝り続けるシャルを見てチャンと佐藤はニヤニヤと笑う。

 

「あの子面白いアル」

 

「久々に良い人(オモチャ)見つけちゃった☆」

 

ニヤニヤと笑う二人の肩をトントンと誰かが叩く。二人はそれに気づいて振り向くとそこにはニコリと笑うゾーリンと二人には見覚えがありすぎるIS学園暗部のお仕置き部隊の隊員たちだった。

 

「「oh……」」

 

「よお斗羅にチャン。あたしらが何でここに来たのかは……わかるだろう?」

 

ニコリと笑いながら優しく言うゾーリンだがチャンと佐藤はゾーリンの背後にドドドド…!というゾーリンの怒りのオーラが見えていた。

 

「さぁ、行こうじゃないかい、めくるめくお仕置きの旅へ。今度はあばらの五、六本で済むと思わないことだね」

 

「そ、そんな!このくさや汁をまだ使ってないアル!こんな所で終わりなんて無いアルゥ!!」

 

「くっ……せいぜい今の内に勝利の余韻に浸っているがいい……!!しかし、いずれ第二、第三の俺たちが再びイタズラを開始するだろう……!」

 

二人はお仕置き部隊に取り押さえられ、IS学園の地下へ連行された。

 

その後佐藤とチャンの姿を見たものはいない……(嘘

 

 

そして佐藤とチャンが連れ去られた後、大尉とシャルは甘いイベントなど一切なく買い物を終えて帰りましたとさチャンチャン。

________

 

「はろはろー箒ちゃん。久しぶりだねぇ!ずっとずーーーっと待ってたよ!うんうん、束さんはわかってるよ!あの時負けて悔しかったんだよね?しょうがないしょうがない!だって箒ちゃんは訓練機だったんだから!それで負けたくないから欲しいんでしょ?箒ちゃんだけのオンリーワン!オルタナティヴ・ゼロ、専用機が!もちろん用意してるよ!ハイエンドにしてオーバースペック!そして狼に挑めるだけの力を持つもの!その機体の名前は_____『紅椿』_____」




更新遅れてしまい、本当にすみません。

個人的な用事がたくさんあったもので更新が出来ませんでした。これからも結構用事があり、なかなか更新できないと思います。本当にすみません。
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