IS×ヘルシング~ヴェアヴォルフの闘争~   作:心太マグナム

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ゴールデンウイークで少し余裕ができたので投稿します。

久しぶりの投稿、かつIS原作を友達に返したのでうろ覚えで書いた話しなので穴だらけです。

でもこれ以上のは書ける気がしないんです自分文才なんてもの無いんで……。だから勘弁して下さい……何でもしたりしなかったりするんで……




48話

銀の福音暴走の件を聞いた一行は宿内に作られた簡易的な作戦室へと通され、詳しい内容を聞く。

 

「みんな、このモニターを見て欲しい。これはアメリカから送られた銀の福音。以降は福音と呼称する。そのデータだ。一応公式のものらしいがどこまで参考になるかはわからない。」

 

千冬がモニターを操作して映し出されたのは千冬が言った通りの銀の福音のデータだった。一行はそのデータを注視しながら千冬の話に耳を傾ける。

 

「福音は軍事用に作られた広域殲滅用ISで現在××付近を高速で飛行中とのことだ。福音にはテストパイロットが乗り込んでおり通信が返ってないことから意識不明とのことだ。今回お前たちはこの福音を行動不能にせよとの任務が言い渡されている。」

 

千冬はモニターの画面を切り替えて今回たてられた作戦内容について説明を始める。

 

「理事長から言われた作戦について話す。今回の作戦は高速飛行中の福音を一撃で撃墜しなければならない。そこで織斑、お前のISの白狼が重要になる。教員たちのISが福音を包囲し、目標ポイントに行くように誘導する。お前たちは出来ればだが織斑が福音に攻撃し易いように足止めを頼みたい。織斑、お前はポイントまで来た福音をすれ違い様に破狼で仕留めろ。やれるな?」

 

千冬が大尉に視線を向けながら言うと大尉は頷く。頷いた大尉を見て千冬は出来ると頷く大尉を見てフッと笑うと再び話を始める。

 

「福音のデータは後で白狼にインストールするが正確なデータかどうかはわからない。破狼に消費されるエネルギーは交戦の可能性があるためこちらが設定した量にしてくれ。一撃で仕留めきれなかったら他の専用機持ちで仕留めろ。データが正しくなかったとしても破狼の威力はかなりある、少なくとも福音のシールドエネルギーを大幅に減らして足止めは出来るはずだ。あとは待機しているお前たちで確実に仕留めろ。いきなりの任務に戸惑うと思う。しかしやるしかない!必ず福音を止めろ!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

千冬の声に大尉が無言で頷き、箒以外の女子が千冬の声に応える。作戦の説明が終わり、皆が覚悟を決めようとした時。箒が何かを言いたげにそっと手をあげる。

 

「織斑先生、少しいいでしょうか?」

 

「どうした篠ノ之。先程お前だけ返事をせずに何か言いたげな顔をしていたが作戦に不満があるのか?」

 

「はい。今回の作戦ですが私と一夏だけで充分だと思います。他の専用機持ちがいると足手まといになります」

 

「…………はぁ」

 

「ちょっとあんた!それどういう意味よ!」

 

箒の発言内容に大尉はため息をついて呆れると足手まとい扱いされた一人である鈴が箒に突っかかる。箒は鈴の怒気を気にせず当然だと言わんばかりに口を開く。

 

「当然だろう?お前たちのISと私と一夏のISとでは明確な差がある。私の紅椿なら一夏の白狼のスピードについてこれる余地があるが、お前たちのISでは不可能だろう。スピードに劣るお前たちと一緒では邪魔になるかもしれないと感じるのは当然のことだ。」

 

「この……!!」

 

箒の発言によって鈴が今にも殴ろうとした時、千冬が箒をギロリと睨む。箒は千冬の視線に冷や汗を垂らしながら後ずさるが発言を訂正しようとする様子は見せない。千冬はポケットからタバコを取り出して火をつけ、タバコをふかしながら箒を睨む。

 

「"私"と一夏で大丈夫とは……言うじゃないか小娘。専用機を与えられて調子づいたか?」

 

「……!!、いえ、私はただ事実を行っただけのことです」

 

千冬の怒気をはらんだ声に箒は息を飲むが、負けじと口を開く。箒のみに緊張感が走る中、いきなり天井からウサ耳が現れニコリとした束が顔を出してくる。束は天井から顔を出すとクルリと1回転して床に着地する。

 

「束さんは箒ちゃんに賛成だよーー」

 

「貴様の意見は聞いてない」

 

千冬が束の意見に顔色一つ変えずにあしらうが束もまた顔色一つ変えず笑顔で口を開く。

 

「えー?だって箒ちゃんの言ってた事は事実だもん。そこにいる子たちの腕とISじゃ白狼といっくんの戦いにはついていけないよ。いっくんの戦いにどうにかついてこれるのは束さんが作った第四世代の紅椿くらいだよ。だから他のISは必要ない、邪魔だもん。それに…」

 

束は喋っている中の眠っているような目が開き千冬を、大尉を見つめる。

 

「元々あのデブが立てた作戦で参加するのはいっくんだけだったんでしょ?」

 

「ーーー!?」

 

「………!(理事長はもしや……!?)」

 

束の一言に千冬がなぜ知っているとばかりに目を見開いて驚き大尉もまた目が開かれる。二人の様子を見て束は楽しそうにニコニコと笑い再び口を開く。

 

「あのデブはクズだけど正しい評価はする。あのデブは暴走したISを行動不能にするのはいっくんで十分って考えてるんでしょ?だけどちーちゃんはいっくんが1人で100%止められるか今一確証が得られてない。だからあのデブの作戦を変えた、そうでしょ?」

 

「……束、お前どこまで知っている?」

 

「さあ?全部知ってるかもしれないし、全く知らないかもしれないよ?」

 

「…………」

 

束と千冬が数分見つめ合う中、束は自信満々に口を開く。

 

「それにいっくんがしくじったとしても、後ろに控えているのはデブ直属の化け物ども、どちらにしろ他は邪魔になるんだよ。だからいっくんのエネルギーを少しでも使わずに高速移動するのに、そしていっくんがもししくじって逃げざるを得ない状況で素早く離脱するために紅椿が必要なんだよ。他はいらないよ。ちーちゃん、何か言いたい事はある?」

 

「…………っ!」

 

「無いね?それじゃあ束さんの作戦で行こっか!!詳しく説明するとね……」

 

束は千冬を黙らせ千冬から指揮権を無理矢理奪い自らが立てた作戦を話し始めた。また、他の者たちも自分が大尉の足手まといになる事を薄々感づいており、千冬が黙らされた事で一気に束の雰囲気にのまれ束の作戦を黙って聞くことしかできなかった。

 

大尉は壁にもたれかかるように座り、作戦を話す束とそれを聞く一同を見て、視線を自分のとなりにいつの間にか寝転んでいるシュレディンガーへと移す。

 

「……一連の流れを見聞きして……お前はどう思う……シュレディンガー」

 

「うーん、まず一つ思うのは大尉には失礼ですけど大尉のお姉さんに''指揮官としての才能は無い''って思いましたね。」

 

「……理由は?」

 

シュレディンガーが千冬を見つめて言うと大尉は理由を尋ねる。それにシュレディンガーは頬杖をつきながら大尉に視線を向けず、千冬の方を見ながら理由を話し始める。

 

「まず理事長の立てた作戦を確実ではない、不信に考えて自分が考える一番良い手に変更したのはいいと思いますよ。状況に合わせて作戦を立てるのは指揮官の仕事の一つですし。そこまでは良かったです。だけどいきなり現れたバカに黙らされて、指揮権を強引に他人に奪われてる時点でダメですね。0点です。指揮官たるもの自分の立てた作戦には良し悪し関係なく自信を持って貫き通さないと、自らの自信の無さは部下にも影響してきちゃいますし。自信が無くなったら終わりですよ、指揮官は。」

 

「…………」

 

「ま、戦争をした事のない人にしては頑張った方だとは思いますよ。」

 

「……そうか。……ちなみにシュレディンガー……お前ならどういった作戦を立てていた?」

 

大尉はシュレディンガーが話した理由を聞き終えると、シュレディンガーに質問をする。シュレディンガーは「そんなの簡単ですよ」と言って大尉の方をニコニコしながら見つめる。

 

「僕も理事長と同じで大尉を送り込んでそれで終わり。……至極簡単な話ですよ」

 

「……俺がしくじるかもしれないのにか?」

 

シュレディンガーの意見に大尉がふっと笑って自分がしくじるかもしれないと言うとシュレディンガーは少し驚いた顔をすると声を出して笑い始める。

 

「あははは!何言ってるんですか、大尉がしくじる訳無いじゃないですか!大尉、自分を過小評価しすぎですよ!こんな任務ロンドンを火の海にするより遥かに楽な任務じゃないですか!こんな任務に大尉がしくじる?おかしくてお腹が六つに割れちゃうような冗談やめて下さいよ!あははは!お腹痛いなぁもう!」

 

「……そうか」

 

大尉は笑うシュレディンガーを見つめ、そして千冬や束らを見つめて帽子を深く被り、自らの顔が周りに見えないようにすると静かに深呼吸をする。深呼吸をしている大尉の顔の辺りには白い毛のようなものがエアコンの風に揺られてうごめいていた。

 

そして時は進み、銀の福音との戦いが幕を開けようとしていた。




新社会人になってから初めての投稿……随分と時間がかかってしまいました。



社会人になってから中々時間が取れなくて投稿ペースがかなり遅れてしまうと思います。しかもまだ一ヶ月しか経っていないでこのペース……これからもっと遅くなるかもしれません。どうかご勘弁をば……
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