IS×ヘルシング~ヴェアヴォルフの闘争~   作:心太マグナム

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[岩陰]_・。) ジーッ

[岩陰]_・。) 短いけど投稿するよ〜


[岩陰])≡サッ!!


今回大尉出てきません。次は必ず出します。


53話

福音のコアを回収したHIGH PRIESTESS2は最大限の速度で空を飛んでいた。

 

「クソッ!エドワード!仇は必ず……!」

 

散っていった戦友の為にも任務を成し遂げようとするHIGH PRIESTESS2が高速で飛んでいると彼の先に赤いドレス型のISを纏った少女が空中で静止しており、少女の元から荊のようなモノが飛来してくる。

 

「何!?」

 

飛んできた荊をどうにか避け、お返しにレールガンを少女に向けて撃つ。しかし目の前に立つ少女は持っている深紅の剣の腹でレールガンを弾いた。

 

HIGH PRIESTESS2は一旦静止してライフルを構えると少女はため息をついて頭を抑える。

 

「まったく……父上が海に行こうと言うから来たが……こんな事をやらせるとはな……」

 

「モンティナの娘、ネロ・マックスか……!」

 

 

自身の名を当てられたネロは男に視線を向け、口を開く。

 

「いかにも。余こそは最恐モンティナと剣聖アルトリアの娘ネロ・マックスだ。余が父上の娘とわかるのならば余の目的も判るな?」

 

ネロがそう言うとHIGH PRIESTESSは苦笑いを浮かべる。

 

「すまないWORLD21。どうやら俺も帰れそうにない」

 

HIGH PRIESTESS2はそう言って福音のコアを海に落としてライフルを構えた。

 

 

ネロとHIGH PRIESTESS2の闘いが始まる一方で理事長が派遣していたゾーリン、リップヴァーン達も闘いを繰り広げていた。だが状況は最悪でリップヴァーン、ゾーリン共々一方的に攻撃されていた。四方八方からレーザー、実弾が襲いかかりゾーリン達はISに無理をさせてどうにか避けるのが精一杯、という状況だった。

 

「クソッ!見えやしないから撃ち落とせない!避けるので手一杯かい!リップ!魔弾でどうにかならないのかい!?」

 

「くぅっ!こうも四方八方から撃たれてたら魔弾に意識が集中出来ないわよ!それにアイツの元まで魔弾がいっても見えない盾みたいなのに防がれてる!」

 

「他の暗部の奴らはもう落とされてて残りはアタシ達だけ……こりゃちょっとマズいね……」

 

理事長が派遣した暗部の人数はゾーリン達を含めて四人だった。しかし突如として襲ってきた見えない兵器によりゾーリン、リップヴァーンを除く二人がシールドエネルギーをゼロにされ海に沈んでいた。

 

「ほう?まだ話せる余裕があるとはね。ならもっと手数を増やそう。」

 

フルフェイスで顔を隠した人物がそう言うと男の傍から何かが射出される音がし、ゾーリン達を襲う弾幕がより濃くなる。先ほどまでどうにか避けていた二人だったが先ほどよりも多い弾幕により被弾を余儀なくされる。

 

「チィッ!殺気も感じないし、音もしない!見えもしない!どうやって避けろっていうんだい!」

 

「ッ!危ないゾーリン!」

 

苛立つゾーリンの死角からミサイルが飛び、それに気づいたリップヴァーンがゾーリンを蹴り飛ばして自ら盾となる。ミサイルはリップヴァーンに直撃し、リップヴァーンのシールドエネルギーが無くなり海に落ちていく。

 

「リップ!……てめぇぇぇ!!」

 

リップヴァーンが落とされたのを見たゾーリンは額に血管が浮き出るほどに怒り、被弾を気にせず持っていた鎌を男に向けて投げつける。だが男に鎌が届く前に鎌は見えない盾で弾かれ、弾かれた鎌はレーザーの弾幕を受けて溶解する。息も絶え絶えのゾーリンの前に立つ傷一つ負ってない男は何かに受け答えをした後ため息をつく。

 

「……なるほど。わかったHIGH PRIESTESS2。キミも帰って来れそうにないか。後は任せてくれ。そのコアは必ず本部に届ける。安心して逝ってくれ。すまない……地獄で会おう。」

 

受け答えが終わった男は息も絶え絶えのゾーリンを見て鼻で笑った後にレーザーでゾーリンを撃ち抜きゾーリンが海に落ちたのを確認すると最初から居なかったように姿を消した。

 

 

男がゾーリンたちを落とし、消えた一方でHIGH PRIESTESS2はネロに向けてレールガンを撃ち続けていた。

 

「……!!」

 

素早く狙いを定めて放つレールガンはネロの持つ剣の腹に全て防がれていた。

 

「このような弾、余の"原初の火(アエストゥス・エウトゥス)"に効くはずなかろう」

 

ネロの言う通りレールガンを受けている剣、原初の火にはキズが付いてなかった。HIGH PRIESTESS2は原初の火の並々ならぬ硬度にただただ苦笑いを浮かべるしかなかった。ネロがいつ仕掛けてくるかわからず、警戒しているHIGH PRIESTESS2にネロが提案をして来る。

 

「ふむ、余の荊を避けながら撃ち返してくるその技量。そして逃げようとせずに余に挑むその心。余はそなたを気に入った。その技と心の素晴らしさに敬意を評して少し加減をしてやろう。」

 

「……舐めたマネを!」

 

ネロの言葉に苛立ちを覚えたHIGH PRIESTESS2はネロの頭目掛けてレールガンを放つが先程と同様原初の火に弾かれてしまう。

 

「そう恥ずかしがるでない。余のそなたへの褒美だぞ?ありがたく受け取るが良い」

 

ネロは微笑みながらそう言うと手をHIGH PRIESTESS2に向ける。

 

「此度の闘い、余はこの場から動かぬ。そなたはどこからでも撃ってくるがよい。止まっている方が狙いやすかろう?……まあ」

 

ネロがそう言う中、ネロの背後から10数本以上の荊がHIGH PRIESTESS2に襲いかかる。

 

「荊はそなたを追い続けるがな」

 

「っ!!うおおおおっ!!」

 

高速で飛来してくる荊の蔓から全速力でかわし続け、レールガンで何本かを撃つ。しかしネロの背後から伸びてくる荊は多少撃ち抜かれてもモノともせずにHIGH PRIESTESS2を追い続ける。

 

「ならば!」

 

HIGHPRIESTESS2は荊から逃げながらネロの背後まで回り込むと移動しながら背後からネロを撃つ。

 

「ふむ、見事」

 

ネロは荊から逃げ、移動しながら見事HIGH PRIESTESS2を褒め称えるが原初の火の腹でレールガンを当たり前のように弾く。

 

「そなた腕前は見事だがもう少し殺気を隠せ、それでは防がれて当然だぞ?」

 

「くっ!まだだっ!!」

 

荊が顔を横切り、HIGH PRIESTESS2の顔を覆っていたモノアイがそぎ落とされる。HIGH PRIESTESS2はそれをモノともせずにネロの頭上に移動してレールガンを放つ。だがネロは変わらず原初の火でレールガンを弾く。

 

「むっ、傷を負いながら撃ってくるとは…少し驚いたぞ」

 

「よく言うっ!……グアッ!?」

 

どうにか避け続け、ネロに攻撃していたHIGH PRIESTESS2だがとうとう荊の蔓に捕まってしまう。荊はHIGH PRIESTESS2を捕まえるとHIGH PRIESTESS2の持つライフルを折り曲げ奪うとHIGH PRIESTESS2をネロの元まで引き寄せる。

 

「ようやく捕まえたぞ。中々の腕、そなたの獲物がライフルのみではなかったら流石の余でもどうなっていたかわからぬな」

 

荊に捕まったHIGH PRIESTESS2はネロと数十センチほどの距離まで引き寄せられると完膚なきまでの敗北と自身の死期を感じ苦笑いを浮かべる。

 

「言った通りであろう?余は動かぬ。そなたが余の元に来るのだ」

 

ネロは微笑みながら荊に命令してHIGH PRIESTESS2の体を巻き上げ限界までシールドエネルギーを使わせると原初の火でコアごとHIGH PRIESTESS2を突き刺す。HIGH PRIESTESS2は口から血を大量に吐き出しながらネロを見つめる。

 

「……これが……現行のIS使いの中でグフッ……最強の1人と数えられる者の腕か…こうも……ガハッ……完膚なきまでにやられると……笑いしかこみ上げて来ないのだなガハッ……ククク」

 

HIGH PRIESTESS2はネロに視線を向けた後ガクリと項垂れ動かなくなった。HIGH PRIESTESS2が動かなくなると彼の体から青い炎が燃え広がり彼の体全てが灰となり風で飛ばされるがネロは微動だにしない。ネロは顔とドレスを血で染めながら飛んでいく灰を見つめる。

 

「……顔は美しくは無いがその生き様、技。真、美しき者であった。最近の女子の心の醜さに比べるとなんと美しき事か。敬意を評そう、余はそなたの事を永遠に頭の片隅に止めておくぞ、名も知らぬ男よ」

 

ネロはハイパーセンサー越しに海中をスクリューモーターで運ばれていく福音のコアを見つける。しかしネロはそれに興味を見せずに元の場所まで向かう。

 

「……そのコアくれてやろう。父上は余の元に来るISを倒せとは言われたがコアを回収しろとは言われておらぬ。美しき生き様を見せてくれた男への礼だ。男の仲間の元に行くがよい。」

 

ネロはそう言って飛んでいく中で新しいおもちゃを手にした子供のように楽しそうに笑う。

 

「かのような戦士とまた出会えるのやもしれぬのなら、寧ろ楽しみでもある。まぁ先に余の後宮に織斑一夏を加えるのが先だがなっ!」

 

ネロは待ち受ける新たな刺客を想像し、そして一目で気に入った織斑一夏を我が物にする事を想像し、嬉しそうな笑みを浮かべるのであった。

 

 

 

 

 




ネロの初戦闘でしたが……英雄王様みたいになっちゃった(´・ω・`)

何この慢心ぶり。

「慢心せずして何が王か!」……ネロのキャラなら言いかねんなぁ……

ネロの背後から出てくる荊は英雄王様の後ろからゲートオブバビロンみたいな感じでオナシャス!

それとネロの持つ剣、原初の火はメチャクチャ硬い設定です。フルパワー破狼でも折れません。ガンダムWのガンダニュウム合金くらい硬いです。

補足ですがHIGH PRIESTESS2がもしライフルだけじゃなくてグレネードとか色々装備してたら流石のネロも動かざるを得ません。HIGH PRIESTESS2は国家代表レベルくらいの技量は持ってました。HIGH PRIESTESS2がなぜライフルしか装備できなかったかは後ほどの追加設定で書かせていただきます。

ネタバレですけど次出てくるネロはなぁに?これぇ?ってなるくらいの別人になってると思います。

告白剣してる時みたい可愛くなってるってことです。
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