今回は自信無い
「そうか・・・ラウラがそんなことを(道理で奴の頭にデカいたんこぶが出来てたわけだ)」
「・・・あいつ・・・随分姉さんを尊敬してたな」
「まあな・・・奴にとって私は救世主のようなものらしい」
なるほど、道理で奴は千冬姉さんを尊敬してるわけだ
「・・・なんで?」
俺は千冬姉さんにビールを注ぎ、口を滑りやすくする。
ビール缶を何本も空けた千冬姉さんは顔を赤くしながら話してくれた。
ラウラが闘うためだけに生まれたこと
ISの適性を上げるヴォーダン・オージェの適合に失敗し出来損ないの烙印を押されたこと
千冬姉さんによって彼女が再び部隊最強の座になれたこと
・・・なるほど、たしかに恩人のキャリアの汚点を残した俺を許せないことが大体わかった
「・・・一夏・・・もし出来たらラウラを助けてやってくれ・・・今のアイツは私を神聖視するあまり私の影を追い求めているんだ・・・どうか私の影からアイツを救い出してくれ」
酒でよっていても千冬姉さんは千冬姉さんだった。自分を必要としてくれた人に手を差し伸べずにはいられない・・・優しい姉さん
だがラウラは千冬姉さんには本当の意味で救えなくなっていた。それでも姉さんは彼女を助けたい。
一人ぼっちの俺に居場所をくれた姉さん。こんな優しい人の頼みを聞けないわけがない。
「・・・少し荒っぽくなるけど・・いいか?」
「・・・ああ」
俺の答えを聞いて安心したのか、千冬姉さんはテーブルに突っ伏して寝てしまった。俺は寝た姉さんを起こさないようにベッドに寝かせた。
_______
その日以降俺は毎日ラウラに勝負を挑まれた。
もちろん全部の勝負に応戦し全て叩きのめした。
何回も何回も叩きのめした。叩きのめすたびにラウラは
「ク、クソ!次こそは倒してやる!」
大抵こういう捨てゼリフを吐きながら帰っていった
そんな日が何週間も続いた日俺はいつも勝負を挑まれてるドイツ軍基地の近くにある空き地でラウラに言った
「・・・・ISを使わないのか?・・・そうすればお前は俺を倒せる・・・・カモシレナイ(ボソッ」
負ける気しないけど
ラウラは俺の言葉を聞くと俺に指を指しながら
「ふざけるな!私はお前を正々堂々たおす!そして私は・・・私は・・・あれ?」
「・・・私は?」
「(わ、私は何がしたいんだ?私がコイツ
を倒しても教官の汚名は晴れない。それに薄々感じているんだ・・・私はコイツに勝てない。私は勝てないとわかっている相手になんで何回も挑みに行ってるのだ?)」
「・・やっと気づいてきたな・・・お前は姉さんの影を追いかけて行きたいだけだ・・・お前は自分が空っぽなのを知っている・・・空っぽだから何かを追い求める」
「な・・・っ!」
「・・・俺のことを許せなかったのは追いかけたものが汚された気がしたから・・・千冬姉さんのキャリアを汚した俺が許せないのではない・・・追いかけたいものが汚れているのが嫌なだけ・・・」
「ち、ちがう私は・・・・」
「・・・空っぽのお前は何かを追いかけてる時だけ自分が空っぽなのを忘れられる・・・薄々感づいているんだろ?仮に俺を倒せても姉さんのキャリアの汚点は消えない・・・だが気づいていてもそう決めたせいで曲げられなくなっている・・・気づいていてもそう思わずにはいられない・・・・とても弱いやつだ」
「っ!?」
俺はゆっくりとラウラの方へ歩いていく。
「……………」
「・・・弱くて空っぽのお前が追いかけても・・・お前は姉さんに・・・なれない」
ラウラの目の前に立ち見下ろし
「・・・お前は何だ?ラウラ・ボーデヴィッヒ」
「私はラウラボーデヴィッヒだ!私はラウラボーデヴィッヒなんだ!失敗作じゃない!落ちこぼれじゃない!」
「・・・なんだ・・・わかってるんじゃないか・・・そう・・・お前はラウラボーデヴィッヒだ・・姉さんじゃない。もう姉さんを追いかけるのはやめろ・・・お前は・・・お前にしかなれないんだ」
ここでラウラは堪えていた大粒の涙を思いっきり流す
「私はラウラボーデヴィッヒだ!だけど私はどうすれば私になれるんだ!15年たってもわからないんだ!どうすればいいんだ!?」
ここで俺はラウラの視線に合わせて顔に手を当てる
「・・・たった15年だろ・・・人生は果てしなく長く続いてる・・・ゆっくり進めばいい・・・その中で見つければいい・・・急ぐことはない」
俺はあの最後の闘争のために何十年、何百年待ってたんだ。人間ならもっと簡単にみつけられるさ
ラウラが俺に抱きついて大泣きする。俺は彼女の頭を優しくなでることしかできなかった。
ダメだ全然まとまってる気がしない・・・・orz
こういう話つくるの苦手だ・・・
この回はあまり突っ込まれないことを祈るしかない