A:構想は思い浮かんでたんだ……だが上手く纏まらずモチベーションが去年と比べて圧倒的に無くなった……orz
この作品を消すと言ったな……
すみません撤回します(震え声
浜辺にて大尉の帰りを待つ専用機持ち達。その顔には焦りと大尉が戻って来ないかもしれないという恐怖の色が浮かんでいた。ISのパイロットと思われる女性を抱え、呼吸を乱しながら帰ってきた箒の報せを聞いて専用機持ちの皆はいち早く大尉の元に駆けつけようとしたが箒がギリッと奥歯を嚙み鳴らして言った一言に動きを止めてしまう。
「お前達でも……一夏にとっては足手まといにしかならない……それほどまでに奴らは強く…そして一夏と私達の差は遠すぎる……!」
「そんな事はない!」と専用機持ちたちは口にしたかったがそれを声には出せずにいた。薄々と感づいていたからだ。共にいるだけで解る。彼女たちから見て大尉は戦闘に置いて天賦の才を持っている。異常な身体能力と動体視力、そしてどんな時でも冷静な思考。彼と一緒にISで飛ぶ度に実感する大尉の圧倒的な強さ。彼女たちはその場から動けずにいた。
箒たちがその場で立ち尽くしているとやがて空から白い閃光がやって来る。閃光は箒たちに近づくにつれ速度を落としていき砂浜に着地する。砂浜に着いた閃光の正体は大尉でその姿を見た箒たちは安堵の笑みや目に涙を浮かべた。
しかし直ぐに彼女たちの表情は一変した。大尉の表情は相も変わらず無表情だが彼からまるで心臓を掴まれているような殺気と激しい怒りが溢れ出ていたからだ。あるものが「ヒッ!?」と声を上げた。それが引き金になったのかある者は過呼吸気味になり、ある者は膝から崩れ落ち、ある者は震えながらその場で立ち尽くす。それぞれが目の前にいる大尉に怯えた表情を見せた。大尉は怯える彼女たちに目もくれず砂浜を歩いていく。そしてシュレディンガーの前に立つと大尉は口を開く。
「……ドクはどこだ」
「……ドクは旅館の簡易作戦室にいます」
シュレディンガーは大尉の表情で大体を察し大尉の問いかけに答えると大尉は真っ直ぐ旅館の方へと歩いていく。だが旅館の方へと歩いていく大尉の前に千冬が立ち大尉の歩みを止めた。
「一夏、何があった。何故そんなに殺気立っている。それにISに付着していたあの血はなんだ?」
「……姉さんには関係ない」
「いや関係ある。お前は私の弟だ。お前がそんなにも殺気立っている理由を私は姉として知らなければならない」
千冬は大尉の姉として、彼を大事に思っている人として大尉の目を見て話す。どうか教えて欲しいと、お前がそんなに殺気立っている理由をお前の口から教えて欲しいと千冬は目で語っていた。その目を見た後大尉は帽子を深く被り目を隠す。これは何があっても話す気が無いサインだと千冬は気づいた。帽子を深く被った大尉は千冬の横を通り過ぎる時大尉は千冬にだけ聞こえる声でボソリと呟く。その呟きを聞いた時千冬は一瞬驚いた顔を浮かべ通り過ぎていった大尉の方へと振り返り、大尉の後ろ姿を見つめながら苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ拳をきつく握りしめる。拳から血を滴らせながら千冬の頭の中で先程大尉が呟いた言葉が響く。
『人ではオレを理解できない』
◆
旅館に着いた大尉は真っ直ぐに作戦室の方へと向かいその扉を開く。そこにはシュレディンガーが言っていた通り六ツ輪がおり、大尉は六ツ輪の方へと歩いていく。六ツ輪の方も大尉に気づき迎えようとしたその時、大尉は六ツ輪の胸倉を掴み壁に叩きつける。六ツ輪が顔を苦痛に浮かべていると大尉は六ツ輪に向けて口を開く。
「……いつからだ……いつから俺たちを裏切っていた……!?」
「裏切る……?大尉意味がわかりません……?」
「……ならこれは何だ?」
大尉は手に握っていたある物を六ツ輪に見せる。それを見た時六ツ輪の目が見開かられる。
「な!?何故それが!?これは……私が作り上げた人を吸血鬼にするためのチップ!?」
「……これは俺が倒した……エドワードという男から採取した……ドク……いつから裏切っていた……!?」
「誤解です大尉!私はあなた達を裏切ってなどいない!」
「……だがこれは……お前しか作れない筈だ……」
「いえ私はそれをもう作ることは出来ないのです!私には最後の大隊時の知識が無くなっているのです!''彼女''の存在は覚えています!人を吸血鬼にした時も覚えています!ですが私には何故成功したかの理論などを一切覚えていないんです!信じられないかも知れませんが本当なのです!」
六ツ輪が激怒する大尉に向かって必死に自分にはあの頃の知識は無いと伝える六ツ輪の表情は嘘をついているようには見えない。大尉はドクの胸倉を掴むのを止め、壁に寄りかからせる。
「……どういう事だ」
「ゲホッゲホッ……私は倉持六ツ輪として生まれた時から最後の大隊時の記憶は確かにありました。ですが先程も言っていた通りあの時の知識は全て無くなっています。今の知識は倉持六ツ輪として生まれてから得た知識です。」
六ツ輪は未だ咳き込みながら大尉に向かって再び話し始める。
「私が成人したころにシュレディンガーくんが倉持技研にやって来ました。その時の彼女を見た時私は驚きました。彼女は最後の大隊時の姿のままだったのです。……性別は変わってましたが。まぁあれはシュレディンガーくんがこの世に生まれる時に気合いで性別変えたんでしょうたぶん。」
「……その後私はゾーリン、トバルカイン、リップヴァーンと言った人物に会いましたが彼らも生物学上人間になっており、年齢は違いましたが吸血鬼としての能力、姿形一切変わっていませんでした。他の隊員たちは姿形は変わらないのに私だけ性別も姿も違っており、記憶も不安定でした。
そして私には最後の大隊時にあった筈のあるものが欠如していました。自分でいうのも何ですが狂気です。私は技術のためにどんな事もしようとしていた記憶はありますが今の私にはそんな事をする気は更々ありません。大尉が死に、少佐も皆満足して死んでしまいましたが私はそれでも自分のためにもっと技術をもっと知識をと生にしがみついていました。それくらいの狂気があった筈なのに今の私にはそれほど狂気を持っていません。あったとしても一般レベルくらいです。これを理解してしばらくしてから私はある仮説を立てました。
私たちがこの世界に来た時大抵の者たちが人間であること以外変わらず生まれてきました。ですが私だけが魂と身体が別々になっているのではないか、私の魂が偶然倉持六ツ輪に宿り私という存在が出来、一部の記憶と知識と狂気を身体に残したもう一人の私という存在がこの世界にいるのではないかという仮説を……科学者の考えとはとても言えませんが……」
六ツ輪が長い仮説を話し終えると大尉は暫く考えた後六ツ輪に向けて口を開く。
「……全てを信じている訳ではない……だが今は倉持六ツ輪を……信用して……お前に何もしない……いきなり掴みかかって……すまない」
そう言って大尉は手を六ツ輪に向けて差し出す。六ツ輪はこんな無茶苦茶な仮説を言っても自分に何もしてこない大尉に少し驚いた後、微笑みを浮かべて「ありがとうございます」と呟いて大尉の手を掴んで起き上がった。
◆
何処かもわからない薄暗い部屋、そこには様々な機器やファイル、人体実験のサンプル等とても普通の人間には見せられないような物が置かれていた。そこにはレンズが六つあるメガネをかけ、血塗れの白衣を身にまとった一人のやせ細った男がモニターの前に立っていた。
「MOON14、HIGH PRIESTESS2がやられましたか……やはり彼が一番の危険因子と見て間違いないですね」
男がキーボードをカタカタと打ち込むとモニターにはあるISの設計図が映る。
「戦闘予測のできる彼と高い戦闘力のあった彼がダメになったのは痛いですがまだ此方には手札がある。どの手札もジョーカー、まだ私は負けた訳ではない」
タロットカードのFOOL、その意味は愚者。私たちは彼を愚か者と馬鹿にする。だが自由、そして無限の可能性を彼は持っている。何が起きるのかは彼次第。
「男がISに搭乗可能な理論はもう完璧になりました。あとは準備を確実に終えるだけ」
そしてタロットカードにおいて0の番号、始まりの象徴である。
「準備が終わればようやく始める事ができる!男と女の大戦争!世界中を巻き込んだ大戦争が!これであの方が大好きな戦争を起こす事ができる!!」
ーーーだが彼は
「……ん?……あの方とは誰だ……?……私は技術を知識を持っと得たいだけでは……?」
---自分が何者なのかを知らない。
久々の更新。ドクを女性にした伏線をここでようやく回収。最初は面白半分で女性にしただけだったんですが頑張ってそれっぽくしました笑
仕事が忙しいし休みは寝てるか予定が入ってその後疲れて寝てたりしてたら書いてる時間が無くなりモチベーションもどんどん減って……お待たせして申し訳ありません。
多分その内pixivで行動するかもしれません。いい考えが浮かんだのですがハーメルン向きではないので……。
仕事が忙しいので更新が中々出来ないと思います。一か月にどれか1話を更新する目標でやっていこうと考えています。
これからも亀更新で申し訳ありません。