入学して初めての学校が終わり昼ご飯の時間になった
入学仕立てでも女子は既にグループが出来てるのだろう。仲良くなった奴と一緒に食堂へと向かっていった
「ねぇ・・・あれが?」
「・・・らしいよ、なんか怖そうだよね」
「・・・なんで男がここに・・・」
廊下でヒソヒソと話す声が聞こえる。そして奇異の目で見られるのも感じる。だが俺は気にもとめない。廊下を堂々と歩いていく。俺が歩いていくと女子たちは俺に道を譲っていく。
「お、おい」
長い廊下を歩いて行くと後ろから声をかけられる。
体の向きを変えて振り返るとそこには綺麗な黒髪を一つに纏めた女の子がいた。
女の子は何か言いたいのか顔を少し俯かせて両拳を握り締める。
・・・鼻を軽く嗅ぐとこの子からは懐かしい匂いがした。もしかしてこの子は・・・
「・・・篠ノ之・・・箒・・・か?」
篠ノ之箒、俺が小学4年まで一緒に過ごしてきた幼馴染みと言える奴だ。しかし彼女はいつの間にか俺のところからいなくなっていた。
篠ノ之箒と呼ばれると女の子は顔を上げて嬉しそうな表情を向ける
「そうだ!覚えててくれたか一夏!」
「(・・・・・・・さっきまで覚えてなかったとは言えない)」
やっぱり箒だったか。この学園には千冬姉さん以外知り合いがいない。知り合いが増えるのはありがたいことだ。
「しかしよく私だと気づいたな・・・。自分で言うのも何だがあれから大分かわったと思うのだが」
確かに昔の箒とは大分違うな、身長も伸びて体つきも大分女性らしくなっている。しかし匂いは昔から変わってない。石鹸の匂いの中に隠れた箒の匂いだ
「・・・懐かしい匂いが・・・したから」
「・・そ、そうか」
箒は恥ずかしかったのか頬を赤らめスカートをギュッとつかむ。 そして俺を何故かじっと見つめている
「(元々整った顔立ちはしていたがここまでになるとは・・・それに筋肉も服越しでもわかるくらいついている・・・な、なぜこんなにも胸が高鳴っているんだ私は!)」
箒は頭をブンブンと揺らして直ぐに凛とした表情に戻る。今の箒は日本の和風美人の典型とも呼べるだろう。幼馴染みと再会を果たしたが1つ忘れてる気がする
グゥ~~~~ッ!!
「え・・・・?」
俺の腹から出た音が廊下に響き渡る。廊下にいる周りの女子たちと箒が口を開けてポカンとした表情になる。
そうだ、箒と話していて忘れてたが今は昼飯時だ
「す、すごい腹の音だな・・」
「・・・お腹すいてたから」
「そ、そうか。そういえば今は昼ご飯の時間帯か」
それにしてもお腹がすいたな・・・ここの学食は美味いと有名だからな。期待しているのだ。
「・・・学食行かないと・・・箒・・・もしよかったら・・・昼飯・・・一緒に『あ!ああ!行こう!』・・・返事早いな」
「(まさか一夏の方から誘ってくれるとは・・・ま、まさか私の事が気になるのか!?)」
・・・・さっきまで凛としてたのにまた頬を赤らめたぞ・・・千冬姉さんみたいなことになってる。
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私、篠ノ之箒は一夏と一緒に学食にきているのだが・・・
「い、一夏・・・よく食うな」
「・・・・・・」グッ!モグモグ
一夏は山盛りを超えた山盛りのフランクフルトとご飯を黙々と食べていた。
周りもこのフランクフルトの山を見てドン引きしてるぞ・・・・
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[5分前]
オバチャン「お!あんたが織斑一夏だね?千冬さんから聞いてるよ!フランクフルトが好きなんだって?ほらどうぞ!」ドンッ!
箒「(山盛りに盛られたフランクフルトが出てきた・・・)」
大尉「・・・・・」フルフル
オバチャン「まだほしいのかい?しかたないねぇ」ドッサリ
箒「(更に標高が高くなった・・・)」
大尉「・・・・・」フルフル
オバチャン「え!?まだかい!?じゃあこれでどうだい」
箒「(富士山…)」
大尉「・・・・」フルフル
オバチャン「こ、これなら!!」トドン!
箒「(エベレスト・・・)」
大尉「・・・・・」フルフル
オバチャン「もう後これだけだよぉ!!」ドドドン!!
箒「(オリンポス山・・・)」
大尉「・・・・・」グッ!
※オリンポス山:太陽系で最も高い山とされている山。周囲の地表から約27000m、火星の標高基準面からの高度は25000mという凄く高い山
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昔からよく食べると思っていたが・・・千冬さんのところで金に困らず好きに食べれたから際限が無くなったのか・・・・。千冬さんは一夏に甘いからな・・・
私は和風定食をたべながら、オリンポス山フランクフルトとそれを淡々と食べる一夏を眺めていた。
箒チョロすぎぃ!な気がするけどまぁいいや