『一部記憶の破損を確認。』
幼い少女の体に機械音声が流れる。
『破損した記憶を除いた記憶の最終記録───
オーディールコール、人理定礎:B』
幼い少女が最後に思い出せる記憶。
それは藤丸がドバイへのバカンスへと行った時の記憶だ。
『破損した記憶の復元を開始────失敗。
開始、失敗。』
記憶を修復するも失敗。
記憶の修復を何度も繰り返すが失敗という言葉を吐き出す。
『記憶補完プランを実行。』
失敗を繰り返し、次善プランを実行する。
『人理再編事案解決済みと確認。現在の世界の状況と最終記録の補完の為、シミュレーションを開始します。』
人理から得た情報からマリスビリーの計画は頓挫したという事を知り、そして記憶を埋める為、シミュレーションを開始する。
『シミュレーション終了、疑似記憶補完完了。』
子供の姿のダヴィンチは目覚める。
「そうか…わたしたちは世界を取り戻したんだね。マスター君。」
ダヴィンチは現界して開口その一言を発した。
「でも私が召喚されたって事はまた人理がまずい事になっているんだね。」
ダヴィンチは世界によってキヴォトスに召喚された現状を確認する。
「キヴォトス…噂に聞いていた次世代の霊長が生まれうる場所。
もしかしたら私を召喚されたのは霊長となりうる存在を守る為か? それとももっと大きな…」
ダヴィンチは自身が召喚された理由を考察する。
次世代の霊長。
自分と同じ
「考察は後にしよう。人理から得た情報によると今のキヴォトスのテクスチャは変わっていない…けれど最近、先生という要因が追加されて学園都市というテクスチャが強固なものとなった。
それに私以外にもサーヴァントが存在し、生徒に擬態している。」
ダヴィンチは人理から得た情報を整理する。
「…なら私もそうするとしようか。」
ダヴィンチは数日間、キヴォトスを見て回り、何処に所属すべきかを考える。
その道中、ゲヘナに所属するサーヴァント達にも出会い、そして青のテスカトリポカからの啓示を受けた。
「ミレニアムにしようか…あそこならこれからくる人理の危機に立ち向かえるかもしれない。」
ダヴィンチはミレニアムに入学手続きをしてそしてこのキヴォトスで過ごす為に銃の制作に取り掛かる。
「私の予感だけど君は先生として来るだろう。
あの青のテスカトリポカもそう言っていたしね。
だから私はこう名乗ろう。
藤丸レオナ…君やあの特異点での君の妹の名を利用すること…それを後で謝ろう。」
ダヴィンチは藤丸の妹を名乗る。
いつかくる藤丸がシャーレの先生として現れた時の為にダヴィンチはミレニアムに潜入する。