ミレニアムで起きた小さな事件から数日後の事だった。
アルトリア・キャスター/月型カリハは藤丸のシャーレでの仕事を手伝い、そして仕事を終え、雑談をしていた。
「それにしても知っていたとはいえ驚いたよ。リツカが先生として来ていたなんて」
「俺もだよ。アルトリア、君がミレニアムに入学していたとは…」
二人は回想しながら話し始める。
ミレニアムで起きた小さな事件。
そしてとある幼い少女の目覚めを。
その小さな事件は一通の手紙から始まった。
それはゲーム開発部が廃部の危機に瀕しているというむねの手紙だ。
藤丸はゲーム開発部へと向かう途中でアルトリアと再会した。
誰もいない場所に引き寄せられ、
「久しぶりだね。先生」
春を思わせるような温かな風に吹かれながらかつての仲間であるアルトリアと再会した。
「アルトリア?」
「そうだよ。先生…会いたかった。」
アルトリアは藤丸を抱きしめ、再会の喜びで涙を流す。
「俺も会いたかったよ…アルトリア。」
藤丸はアルトリアの再会の涙が止まるまで一緒にいて妖精國の事や英霊としてのアルトリア・キャスターから流入してきたハワトリアの思い出を語らっていた。
「じゃあ私とも契約しよっか。リツカ。」
令呪が輝き、藤丸はアルトリアと再契約する。
そして自身が所属するゲーム開発部の部室につき、ゲーム開発部のモモイは事情を説明し、セミナーの早瀬ユウカからも廃部通告を受け、モモイからの提案で状況打開のため、廃墟への探索へと向かった。
ちなみにモモイはシナリオライター、ミドリはイラストレーター、ここにいないユズは部長兼企画で、アルトリアもといカリハは全員のサブに回っている。
カリハは仮にもハワトリアにてトップの同人サークルに携わった者だ。
その実績を生かしてサポートをしているのだろう。
話を戻して藤丸達は廃墟にて連邦生徒会長が封じた部屋のロックを藤丸の生体認証で解除し、一人の少女型機械「AL-1S」を発見した。
(彼女は…もしかしたら真祖? いや、機械で出来た真祖なんて聞いたことがない。けど、私が感じるこの反応は真祖と酷似している。)
アルトリアは星の内海で感じた真祖の反応とこの目の前の少女の反応が酷似している事で考察をする。
真祖が真祖を作る事例はあっても明らかに人の技術を以て真祖を作る事例など前代未聞だ。
人の技術を以てアーキタイプが作られた事例は確かに存在した。
だが真祖が作られる事例はない。
モモイは機械の真祖と思われる少女を部室へと連れて帰り、モモイは少女の事をアリスと名付けた。
アリスは目覚めたばかりの知性からか部室にあるものを口に咥え感触を確かめていた。
モモイ、ミドリ、アルトリアそして藤丸はそれを静止し、ひとまずモモイたちはアリスに自作のゲームをやらせてみた。
そのゲームはいわゆるクソゲーと世間からそう言われていた。
アリスはそのゲームを何度も挑み、思考回路をバグらせたながらクリアした。
アリスはゲームをやる中で人の在り方を学習し、このゲームが面白いと表現した。
その感想を聞いてロッカーから一人の少女この部活の部長ユズが現れた。
ユズは面白いと言ってくれたことにアリスへ感謝を述べた。
ユズはアリスと藤丸に挨拶をしたのち、モモイたちはアリスに更なるゲームを教え、アリスはモモイたちが眠った後も一夜漬けでゲームに浸っていた。
その結果、アリスはゲームに影響された言語を学んだ。
そしてアリスはモモイから学生証を渡され、エンジニア部へ武器を調達し、エンジニア部との交渉を経てレールガンを手に入れた。
部の規定人数はアルトリアの時点で到達していたが、力が足りなかった。
故にここからがゲーム開発部のスタートだ。
そしてモモイたちはとあるソフト「G.バイブル」を発掘する為に廃墟へと向かった。
廃墟に辿り着くとアリスは導かれるままにとあるコンピューターに接触し、アリスはそのコンピューターからAL-1Sかどうかを問われた。
アリスはそのコンピューターの問いかけに対して自分が誰なのかわかるのかと質問するとコンピューターは不明の言語を吐き出し、電力不足によるシャットダウンを告知した。
モモイたちはソフトを手に入れる為、コンピューターの提案を飲み、コンピューターにゲーム機を接続し、ソフトをダウンロードした。
モモイはダウンロードしたことによりセーブデータが消えたが、お望みのソフトを手に入れた為、開こうとしたが、パスワードがある事を知った。
モモイたちは学校へと戻り、ヴェリタスへと相談しに行ったが、ソフトを解析する存在「鏡」がセミナーに押収されているという事を知ったモモイたちはヴェリタスと協力してセミナーに鏡を取り戻しに行った。
セミナーたちはこの動きを察知し、C&Cに防衛を依頼、ゲーム開発部とC&Cは戦いを繰り広げた。
しかしアルトリアとアリスは他を圧倒する。
アルトリアとアリスの活躍により鏡を奪還し、それをヴェリタスに報告し、G.バイブルを解凍した。
しかしその中身は呆気ないものだった。
その呆気ないものでアリスを除いたモモイたちは意気消沈とした。
それから数日後、アルトリアたちは自力でゲーム開発を行い、自作ゲームの続編を完成させ、ミレニアムプライスにい選ばれた。
ゲーム開発部の全員は喜びあい、祝宴を催した。
そして現在へと時間は追いつく。
二人は語り終えると、ミレニアムの生徒の衣装からキャスターとしての衣装に魔術へ変化する。
「ねぇ、リツカ…貴方はまた危険な旅を歩もうとしているんでしょ? 私も行くよ。」
「…何の事かな?」
「誤魔化したって無駄だよ。私は元々このキヴォトスの危機に立ち向かう為に来たんだ。
そしてキヴォトスの…いや、再び人理に訪れる危機に立ち向かう人たちの中心には貴方がいた。」
「…そうだね。俺は再び戦おうとしている。」
「私は世界を救う聖剣使いを探す為にここに来た。
けれど貴方自身の危機を放っておくわけにはいかない。」
「わかった。…君がそう言うのなら…」
「決まりだね。」
祝宴を催した日の夜、アルトリアは、モモイのゲーム機を見つめていた。
そのゲーム機の画面には「Divi:sion」と書かれていた。
「……アリス…恐らくあなたの運命はここから始まるのでしょう。」
アルトリアの眼は光り、アヴァロンとしての人格を垣間見せる。