エデン条約まであと10日が迫ったゲヘナ学園。
風紀委員会は活動を始める。
ヒナ、アコ、チナツ、バーゲストは事務仕事に追われ、イオリ、メリュジーヌとジャンヌは、鎮圧に向かっている。
バーゲストはかつてマンチェスターにて領主を務めていた事もあり、事務仕事に関してはこなれている。
一部、万魔殿のものも混じっているが、万魔殿由来のものはバーゲストを通して密かにモルガンが引き取り、モルガンが処理を行っている。
「……ハァ…」
万魔殿が保有しているビルの一室、モルガンの執務室にてため息をつく。
藤丸がトリニティに行っている事、風紀委員会に行くはずだった万魔殿の書類の量、そしてエデン条約の展開を知っているからこそため息をつく。
「我が騎士メリュジーヌもまたエデン条約の行く末を知っている。
ヒナ委員長…お前が前線を引く未来は訪れない。
…だからこそ私はお前の負担を軽くしたい。」
(それにヒナは我が夫と深い因縁がある。
エデン条約の先に待ち受けるもの…幾星霜に渡る因縁に終止符を打つ為に倒れられては困るのです。)
モルガンはヒナを案じる。
かつての自分と重ねているのだろうか、それともヒナが辿る未来を想えばの話か…
それはまだ先のお話。
「喰らえ!」
ジャンヌは、火炎放射器の引き金を引く。
火炎放射器から炎が噴き出し、ゲヘナの治安を乱す者達は炎を浴び、燃えて踊る。
「熱い熱い熱い熱い!!」
規則違反者達は、体にまとわりつく炎を地面に身を転がして払う。
「ジャンヌ、やりすぎじゃない?」
メリュジーヌはオンディーヌとして最高の装備を身に纏い、ジャンヌの傍に降り立つ。
ミサイル兵器やガトリングなどが搭載され、更には飛行機能も搭載されている無名の司祭に匹敵する超遺物。
「フン、風紀委員会の恐ろしさを味わって貰えればいいの。
その方がアンタも仕事が減ってラクでしょ?
風紀委員会には恐ろしい魔女がいるってね。」
ジャンヌはそう言ってニヒルな笑みを浮かべる。
「まぁ、こんなことをしても規則違反者はこりないんだけどね。」
「確かに…無謀だって事なんでわからないのかな?」
「さぁ? 知らないわよ。」
ジャンヌがそう言うと、規則違反の生徒はメリュジーヌに向かって叫び、銃を乱射する。
「ハァ…」
メリュジーヌはため息をつき、超高速で規則違反の生徒に接近し、至近距離で機関銃を連射すると気を失い、ヘイローが消える。
「アンタもやりすぎよ。ランコ。」
「そう? これでも手加減したつもりだよ。」
二人は、そう言うと風紀委員会の生徒に後処理を任せ、次の現場へと向かう。
メリュジーヌは空を駆け、ゲヘナ自治区を見回りを行い、ジャンヌは地道にゲヘナ自治区を探る。
そしてヒナたちが事務処理が終わり、ヒナたちもパトロールへと向かい始める。
ゲヘナは彼女らによって盤石となっている。