大柄なロボットが便利屋に依頼する同時刻…
虚空から何かが現れる。
それは金髪の男テスカトリポカだ。
「ついたか。」
テスカトリポカは周囲を見渡す。
「『獣の騎手』が顕現する世界。」
獣の騎手。
それは運命に選ばれた藤丸立香。
彼は世界を滅ぼす存在にして人類が滅ぼすべき七つの人類悪。
即ち人類が乗り越えるべき悪であるビーストの一角。
ビーストVI/Sと契約したマスターである。
「かつて二人の戦士によって二度現界したこの世界のオレと縁深く」
テスカトリポカは、オールトの雲より飛来した極限単独種『ORT』を利用して世界を壊そうとした『デイビット・ゼム・ヴォイド』と獣の騎手であるこの世界の藤丸立香の記録/記憶を思い返す。
「そして『■■』が顕現した世界であの女の嘆きとあの男の決意によって
召喚されたオレには縁遠い世界。」
テスカトリポカは、召喚されたあの世界を思い返す。
「あの女は殺しを疎い、世界を滅ぼす事に苦痛を抱いていたがオレは違う…
オレは殺しを求め、世界を滅びを楽しむ。」
シロコに似た女が、悲しむ表情をしながら世界を滅ぼす光景とテスカトリポカ自身が世界を楽しみながら滅ぼす対比の光景を思い浮かべる。
「だが、この世界に来ていきなり壊すのはオレの趣味じゃない。
世界をド派手に壊すまでの準備、過程を楽しまないとな。」
テスカトリポカは、手の込んだ料理を今から作ろうとする料理人のように目の前に映るキヴォトスの夜景を眺める。
「その為に『■■』。」
テスカトリポカは自分がいる場所の上空を中心に顕現し始める『■■』を見る。
「オマエはまだ待て…この世界はまだオマエにとって食べごたえのある世界になっていない。食べ頃になった時にオマエを呼ぼう。」
テスカトリポカはそう言って『■■』に触れ、自らの権能を使い、ある種の『■■の■■■』でありながら『■■』がこの世界の事を気付くタイミングを未来へと送る。
いずれ世界に『■■』は来るだろう。
これは別世界のテスカトリポカがこの世界に現れた時点で決まった事象だ。
「さぁて…世界を滅ぼす下拵えを始める為の隠れ蓑を探すとしよう。
このキヴォトスという
そういって懐から取り出した魔改造された銃を見る。
「それにこの世界にはさっき言った通り獣の騎手がいる。
兄弟との立ち回りは上手くやらねばならん。
このオレが認めた男であるデイビットを乗り越えた男だからな。」
テスカトリポカは、そう言ってキヴォトスの夜闇に消えた。