グレミィって最強だよね   作:なしれい

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あとがきで解説、説明、質問等がありましたら合わせて回答いたします。

*追記*
感想で『グレミィっぽい何か』といただきました。
あらすじには記述してあったのですが、勘違いを誘発させていしまったようでしたので念のためタグの方も修正させて頂きました。
『能力だけ』と追加しています。
誤解せず、読んで不快になる前に、そのまま閉じて頂ければ幸いです。



最強同士の皆合

 

『この飛行機は、ただいまからおよそ20分で羽田空港に着陸する予定でございます。ただいまの時刻は午前7時30分、天気は晴れ、気温は25度でございます。着陸に備えまして、皆さまのお手荷物は、離陸の時と同じように上の棚など、しっかり固定される場所にお入れください。また、まもなく、免税品の販売を終了いたします。ご希望のお客様は、早めに乗務員にお知らせください。まもなく前方のスクリーンで入国案内と、書類の記入方法をご説明いたします。入国に必要な書類をお持ちでないお客様は、乗務員にお知らせください。この飛行機は日本航空770便でございます』

 

「ふぁー……そろそろかしら……」

「お客様? そろそろ着陸する予定になります。何かお困りごとなどございませんか?」

 

 アナウンスに反応し、アイマスクを外すそのタイミングで乗務員が話しかけた。

 少女の人形のような黄金の瞳、その容姿で注目していたこともあるだろう。それを差し引いても、流石はジャパニーズおもてなしといったところか? 親も見当たらない子供一人の海外便、注目して様子を見ていたのだろう。

 

「大丈夫よ、ありがとうおねぇさん」

「かしこまりました。では残り短いフライトになりますが、ごゆっくりお楽しみください」

 

 そう言って、笑顔で答える、乗務員に──待ってと一言声をかけた。

 

「おねぇさん。最近体が重かったりしません?」

「えーっと……?」

「あ、ゴメンなさいね急に……立ち上がる時辛そうだったから気になったのよ」

「お気遣いありがとうございます。フライト完了まで、全力で対応いたしますので、ご心配おかけしまして申し訳ございません」

 

 どうやら、変な勘違いをさせたみたいだ。

 まぁ子供に急にこんな事を言われてまともに答えることはないだろう。

 そう思ったのか、そっかゴメンね? と子供は笑い。静かに十字架を切った。 

 その瞬間、明かに乗務員が驚いたような顔を浮かべた。

 

「……ッ」

「私の国のおまじない。これはサービスですよ」

「……あ、ありがとうございます。それでは失礼いたします」

 

 その感謝の言葉とは裏腹に、足早に離れるその姿は、若干の恐怖を纏っていた。

 

「あらら、怖がらせちゃったかしら? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 現在の年齢十四歳。この世界呪術廻戦の記憶を持ち。()()()()()()()()()である術式を持った少女。

 

 そして──転生者であった。

 

 

 

 ↝↝↝↝↝↝↝↝↝↝↝↝

 

 

 彼女は海外に生まれた浮浪児であった。

 それを認識したのは、五歳の術式把握の時だった。その術式内容、車の窓に反射するその容姿。

 考えるよりも早くそのことを理解した。

 自分はあるキャラに転生して、呪術廻戦の世界に来たのだと。

 

 だが、そんな不思議状態よりも危険な状況に彼女は遭遇していた。

 

(え、記憶覚醒後すでに売られている?)

 

 人身売買など元日本人には想像もつかないことが自身の身で起きている。

 

(そうだ術式! ……………………~~~~~~~ッ。……………………だめですね)

 

 当時のレミィは、何も起きない状況に絶望し、最悪の生活へと人生シフトを終えた。

 それがこの世界における初めての記憶。

 

 

「ようやく到着ですね! 懐かしいわ。体が女の子になった時は驚いたし、おかげで海外ではいろいろ危ないところではあったけど。準備に時間がかかったけれど早めに動いて正解でした! やっぱり日本は最高です……! やばいわ、感動で泣きそう…………」

 

 本名グレミィ。

 性別のこともあり、今はレミィと名乗っていた。

 そして、得た術式はBLEACHの星十字騎士団の最強を自負するほどのその能力。

 夢想術式とでも名付けようか。

 

 ──『夢想家(The Visionary)

 

 想像した事象を現実化させるその術式は。この世界のレベルを知っているレミィですら最強を自覚するほどの性能。

 懐かしく思いながら、適当に歩き始めるレミィは、当面の事へ思いをはせた。

 

「とりあえず、適当に生活環境を整えて、原作開始まで遊ばせてもらおうかしら。その時が来てからまた考えて、そもそも今の時系列すら……せっかくだし特等席で観戦したいしね」

 

 そしてさて──と。

 

 歩き出すレミィは、小さくため息を吐いた。

 

「で、なんでばれたのかしら?」

 

 後ろを振り向くと、黒いスーツを着た男語る。

 

「初めまして、日本呪術師協会の者です。貴方の海外での行動からすでに私たちはあなたのマークしておりました。まさか日本に来るとは思っていませんでしたが……」

「まぁ意外と派手に動いていた期間もありましたからね。噂ぐらいとはと思ってましたが……」

「協会の方からは貴方のこの日本での活動をよく思われておりません。とはいえ、こちらもまずは話し合いからと考えています。ご同行願えますか?」

「話し合い??」

 

 視界にはいないが6人。

 強さで全員二級以上。

(実力行使も厭わないってことかしら? 日本の呪術師協会とか信用できないのだけれど……)

 

 少し考えた後、レミィが出した結論は。

 

「そうですね、遠慮しておきます」

「…………そうですか、申し訳ありませんが実力行使をさせて──ッ!?」

「ふふ、可笑しいですね? 私をマークしてたって言っても強さまでは把握できなかったのかしら? 流石にこの程度ではお話にならないですよ? 呪術の総本山のイメージがあったんだけど……日本の呪術師はこんなものなのですか?」

 

 レミィの回答を聞いてからすぐに六人は動いていた。

 同時に、レミィを囲うように迫った彼らは彼女に触れる事すらなく、バタリ、と。糸が切れた人形のようにその場で崩れ落ちていた。 

 

「いったい何が…………いやどうやって!?」

「大丈夫死んでないわ。ちょっと眠ってもらってるだけ。鬼ごっこなら付き合ってあげてもいいけど、気を付けてね。あまりめんどくさいと()()()()()()()

 

 ──ゾクリと、黒服の背筋が凍る。

 

 元日本人とは言え、海外でそこそこの闇を経験し、それを糧に生活してきたレミィはこの世界の人間として、価値観が更新されている。

 

「それではご機嫌よう」

 

 ヒラヒラと手を振るレミィは、早くも呪術協会に身バレしたことに対する心配など一ミリもしていない様子だった。

 というよりする必要がなかった。

 

 偏に、自身の負ける姿が()()()()()()故に。

 

 

 

 ↝↝↝↝↝↝↝↝↝↝↝↝

 

 

 

「私の上陸イベントなら先ほどきれいに終わったところですよ」

 

 先ほどの襲撃から一時間後ほどの事。

 目の前に現れた男にレミィはあきれたように口にする。

 

「ごめんごめん。実は僕遅刻癖があってさ。本当は僕が迎えに行く予定だったんだよね。適当に呪術師何人か集めてくれたみたいだけどちょっと君相手だと無謀すぎたかな」

「光栄ね。まさか五条悟がわざわざ私のために迎えに来てくれるなんて……」

「はは、僕の事知ってるんだ」

「思ってもないことを聞くのですね? この界隈にあなたを知らない人なんているわけないのでは? だからこそ驚いているのですよ? わざわざ私一人のために動くなど思っていませんでしたから…………実は暇なのかしら?」

「あーそれねー。でも自覚はあるんじゃない? 海外の特級なんて滅多に出ないけど、あれだけ短期間に祓われれば誰がやったか流石にわかるって。それに……」

 

 レミィは、目隠しを外し、その瞳でこちらを見る五条悟に対し、興奮を覚えながらも冷静にその状況を把握できていた。

 

(あれが『六眼』。……さて、術式は完全にばれたとみていいでしょうね……まぁだからなんだって感じですが……っとこれは五条悟のセリフでしたか)

 

「うん、強いね。それで? できれば穏便にすましたいんだけど。実は僕これでも教師でね、女の子相手に暴力振るうなんてカッコ悪いでしょ?」

「…………」

 

 状況が変わった。

 知らない誰かであれば信用など抱けるわけもなく、死んでもごめんだったが、五条悟であれば問題はない。

 話せばうまくとりなしてくれる可能性も十分にある。

 特等席という意味では彼の隣ほどいい席もないだろう。

 

(──けれど……)

 

「まるで私なら簡単に倒せるみたいに聞こえますよ?」

「そりゃそうでしょ? だって僕最強だし」

 

 レミィの顔がほんの僅かひきつった。

 この時のレミィの感情を表現するのは難しい。

 

(五条悟が最強の呪術師というのも呪術を学べば理解できます。けれど、まったく相手にされていないとなれば……ね。いえ……というより…………)

 

「ふふ、やっぱり、やめておくわ」

「へー、いいの? 相手は僕だよ?」

 

 やはり、あえてこちらを煽る用な物言い。

 原作の性格も傲慢ではあったが、レミィは感じていた。

(飢えてるのね。隠しきれてないわ。それに、私もグレミィという事かしら、最強がわたしであるという証明を欲している。まぁ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「なら、まずは捕まえてみなさいな……()()()()さん」

 

 次の瞬間。レミィは五条悟の前から消えた。

 当たり前のように行われる瞬間転移。

 五条はそれを見て、何が行われたか理解してなお、自身の想定を超えている彼女へ笑みを浮かべた。

 

「はは、()()()()()()()()。楽しくなってきた」

 

 二つの理不尽が、最強を証明するために動き出した。

  





レミィが海外で何をしていたのか、どういった過去過去なのかといった物語の細かい設定は出しません。読むのが辛くなります。
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