終わってる世界ですが生きてみようと思います(現在書き直し中) 作:一般司書補
(仕事は山ほどあるので)初投稿です。
追記:皆さんのおかげで評価バーに色がつきました!マジで感謝です!まさか自分の書いたこれがこんなに評価されるとは思っておらず、ほかの小説に埋もれて見られないんだろうなと思ってました。皆様の期待に添えるようこれからも頑張って書いていきたいと思います!!!
祝杯を行うことが決まった数日後、カルメンさんが都市に行って数日後、アインさんが研究室から出て来た。
「あれ?アインさんどこかに行くんですか?」
「ああ、お前にはまだ言ってなかったな。そろそろ子ども達を外に連れ出さなければならない。」
「・・・子ども?」
「この施設ではある二人の子どもを預かっているんですよ。」
「ベンジャミンさん。」
アインさんと話していたらベンジャミンさん来てくれた。翻訳頼んだ。
「まあ預かっているといっても返される方がもういらっしゃらないんですけどね。」
「・・・親がいない、ってことですか?」
「端的に言うとそういう事です。なので一応ここで預かってはいるんですけど、私たちもどうするのが良いのか分からずにいるので未だに預かっているのです。」
「たまに外で遊ばせてやってほしいとカルメンがな。子どもだから室内にずっといるのはかわいそうと言ってたまに俺に世話を頼んでくる。」
「まあアインさんは外に連れ出すだけ連れ出してあとは放置してるそうですけどね。」
「・・・一応ここ比較的安全な方とはいえ外郭ですよね。大丈夫なんですか?」
「そこらへんは大丈夫ですよ。敵性反応があるとこの施設は頑丈なシェルターになる設計になっていますので。一応パスワードさえわかっていれば一部のドアだけはロックを解除でいるようになっています。」
「はぁ・・・なんかすごい場所ですね・・・。」
「まあ外郭にいる以上これぐらいの対策は必要ですからね。ですがもうすぐ巣で研究ができるようになりますから必要なくなりますね。」
「・・・そろそろ出る。」
「わかりました、行ってらっしゃいませ。」
「アルク、お前も来い。同じ子どもがいるならあの子達も安心するだろう。」
まあアインさんだけが行ったらあれか。とちょうどそんなこと思っていた時に
「Aさん。」
茶髪の男の子が入ってきた。彼がその子どもなのか・・・
「わかった、今行こう。」
「・・・君も来る?」
まさか彼の方から誘われるとは、まあアインさんからも誘われてたし断る理由もないし。
「わかった、行くよ。」
「ここは廃墟ですか?」
「ああ、特に彼女は廃墟を探索するのが好きなようだ。」
「普通男の子がそういうの好きそうですけどね。女の子の方がやんちゃで元気いっぱい、男の子の方は静かでおとなしいってなかなか見ないですね。昔ながらな考えで恐縮ですけど逆だと思ってました。」
「いうほどお前は昔からと言える年か?まあお前の言うことはわからなくもない。実際カルメンが初めて彼らと会った時も驚いていたからな。」
「今の時代、あんまりこういう事いうのもですからね、そろそろこの話やめましょうか。」
それにしてもあの男の子すごいおとなしいな。まるで大人を相手にしているような、まるで女の子の親みたいだ。
「男の子が気になるか。」
「ええまあ、同じ年齢で都市に住んでいる子どもと比べるだいぶ異端だなと。」
「異端代表なお前が言うのか?」
「うっ、そういえば自分も異端側でした・・・。」
俺もほかの子どもと比べたら異端側だった。そりゃまだ10にもなってない子どもが特色になるのはだいぶ頭おかしいか。
「あの子どもはかなり達観している。それこそこの都市の未来のことを考えていたり俺たちの研究がもたらす結果を考えていたりとその考え方は同年代の子どものそれと一線を画している。女の子の方と比べると明らかだろう。」
「こんな子どもがいるものなんですね。・・・そういえば二人の親がいないと言っていましたが。」
「どうやらどこかの戦いで亡くなったらしい。親の死に際に会えなかったから不幸だとか親の凄惨な死体を見ずに済んで幸せだったかなんて当人たちにしかわからないだろうな。」
「あんたそれ絶対あの子たちの前でいうなよ。」
こいつマジでコミュニケーションに問題あるぞ。もう代わりにベンジャミンさんにしゃべってほしいぐらいだ。
「・・・ところで、どうやらお前に興味がわいたようだが?」
「・・・あーそう見えます?明らかにこちらに対して視線を感じるなとは思ってたんですけど。」
俺たちがしゃべってる少し前からこちらを、特に俺を見ているようなのだ。あれだろう、同年代の子がほかにいなかったから興味がわいたんだろう。
「行ってやったらどうだ?」
「自分から行くのはちょっと・・・というか、過去自分よりも幼い子の遊びに付き合わされて死ぬほど疲れたことがあるのであまり子ども得意じゃないんですよ。」
「子どものお前が言うか。俺が近くにいてはあの子たちも近寄り難いだろう。俺は少し離れておくことにする、あの子たちと遊んでやってくれ。」
「あっちょっと!・・・・・行っちゃったよ。」
かと言って俺から話に行くのも・・・
「ねぇ!」
うおっちか、そんなに俺のこと気になってたの?どんだけだよ。
「あなたなんて言うの?」
「リサ、こういうときは自分たちから名乗るものだよ。」
「あっそっか。私はリサ!」
「さっきも話したね、僕はエノク。」
「俺はアルク。よろしくね。」
「ねえ!あなた強いってエノクから聞いたわ!本当にあなた強いの?」
俺エノクに強いとかって言ってないはずだけど・・・まじでどんな感性してるんだエノクは。
「えっと・・・まあそれなりに?ほら、フィクサー免許証。」
「ふーん、じゃあそれなりに強いんだ。いいわ、認めてあげる。」
「強そうだと思ってたけどまさか君特色だったなんてね。」
「特色?なにそれ!」
「ほら、たまに見回りをしてるあの赤い人と同じぐらい強いってことだよ。」
「じゃあすんごく強いじゃない!どうしてそんなに強くなったの!?」
おう勢いが強いぞこの子。
「話す!話すからちょっと落ち着いて・・・。」
「あっごめんなさい、ちょっと気になりすぎて近づきすぎたわ。」
「落ち着きなよリサ。それで、どうして君はそんなに強くなったんだい?僕も気になるな。」
「俺の場合は・・・気づいたら都市の中にいて、家族って呼べる人もいなかったから。都市・・・その中でも安全を保障されていないところを裏路地っていうんだけど、そこで暮らすってなった時お金が必要だと思ったんだけど難しいことで稼ぐことなんてできないからフィクサーになったんだ。お金を稼ぐために依頼をこなしてたらいつの間にかね。」
「じゃああなたはお父さんもお母さんもいなかったの!?」
「そうだね。今は一緒に暮らしてる兄がいるんだけど、まあ血のつながった兄じゃないけど。その人と暮らすことになるまではずっと独りぼっちだったかな。」
「僕たちには当時父も母もいたけど、君は気づいたときにはすでにいなかったんだね。」
「そうだね、しかも裏路地の中で右も左もわからなかった。けどそんな俺を助けてくれた人たちがいたから今の俺がいるんだ。」
ユンさんに小夜・・・コブギの爺さんも元気にしてるだろうか。
「アルクはいい人たちに恵まれたんだね。」
「今は会うことが難しいけど、いつかはお礼を言いに行きたいなって。」
「私には・・・そんな人たちいらない。」
「何言ってるんだいリサ、研究所の人たちがいるじゃないか。」
「あの人たちは違うの!ただ無理やり連れてこられただけだもん!」
「それは違うよリサ、確かにあそこに住んでいたほうがリサは良かったかもしれないけど将来的には今の研究所にいたほうがいいさ。それにカルメンさんはいい人だよ。」
「イヤ!ほかの人と仲良くなりたくない!私はエノクとずっと一緒にいたいの。」
「それ俺の目の前でいうかな。」
「僕たちはずっと一緒にはいられないさ。それに僕はあそこにいてよかったと思えることがある。あそこには僕が考えていることの答えがあるように感じるんだ。」
それからエノクは自分の考えを話していたが、本当にこいつ子どもか?思考の仕方が子どもとは全然違う。裏路地の奴だってこんな難しいことなんて絶対に考えないだろう。っと考えてばっかで話を聞けてなかった・・・いや二人の世界に入ってるし俺邪魔じゃないかな・・・。
「・・・私、エノクが何を言ってるかさっぱり分かんないわ。どこに行くか分からないけど、私も連れて行ってよね。」
その言葉に対してエノクは何も言わなかった。もしかしたらエノクはこの先リサと一緒にいられない状況になるという事をわかっているのか・・・それともいつかは別々に過ごさないといけなくなることをさしているのか、俺にはわからなかった。
「Aさんが来たみたい、もう行かなくちゃ。」
アインさん子どもにAって呼ばせてるのか。コードネームかな。っとそれよりもアインさんがこちらに向かってくるが少し表情が曇っている・・・何かあったのか?
「アルク、少しまずいことになった。」
「どうしました?」
やはり何かあったか。
「近くに暴走した機械がいるらしい。子ども達に危害が及ばないよう移動したかったんだが研究所に戻るルートにどうも居座ってしまった。外れたルートを使うとさらに被害が出るかもしれないから別ルートは使えない。どうにかできないか?」
「まあそのために俺が来てたわけだしね。了解、いってくるよ。」
「・・・。」
「さてさて・・・あいつか。」
ぱっと見でわかるぐらい暴走しているのがわかる。だってレーザーぶっぱなしてるんだもん。
「んじゃーまあ、やりますか。」
とりあえず接近、開けた場所のせいでこちらの場所がバレたのでここからはレーザーを回避しなければならない。
「ぱっと見でわかるけどこれあたったらまずいタイプだよね。めんどくさ。」
だったらレーザーがまともに撃てない場所まで接近して一気に攻撃して行動不能にしてしまえばいい。
やたらめったらに撃ってくるレーザーを左に、右に、跳び、スライディングをして回避。
ある程度近づいたところで機械からチェーンソーのようなものが出てきて、それで斬りつけてくるが、遅い。
「まずはその足を頂く・・・よっ!」
異空間にしまっていたクレドポルトで足を切断してまずは行動不能に。
足を斬ったついでに少し離脱し次の行動に備える。武器をしまっていて次に何が出てくるかわからないので警戒。
おそらく俺が近距離でしか戦わないと思ったロボットがレーザーを撃つ機械をしまいもう一つチェーンソーを取り出してきた。しかも厄介なことに直接持つタイプじゃなく鞭のように扱え、先端がチェーンソーの刃になっている少し、いやかなり厄介な装備を引っ提げて来た。
「ちょっそれはさすがにキツイッ!!!」
このままではジリ貧になるので鞭の届かないところまで距離をとった。あまり使わないようにしてたが仕方ない。E.G.Oまでは発現させなくても魔法を解禁しよう。
まずは
「幽体の剃刀よ、刻め!!!」
その邪魔な鞭を斬らせてもらう、案の定見えない刃が鞭を断ち切った。これで厄介なチェーンソーを一本減らした。
ロボットがまたレーザーを撃つために機械を取り出す。
ただ取り出すだけでは遅い。即座に俺は手をかざし見えない塊を形成しロボットに飛ばす。
もちろんロボットはそんな不可視の一撃を受け吹き飛ばされた。
「おっと、ついでに喰らっておいてよ。」
吹き飛ばされたロボットど並行して跳び、おそらく目になるだろう場所にクレドポルトの射撃を一撃浴びせる。
吹き飛ばされたロボットは地面に着地後、目が見えていないのかもう片方のチェーンソーを振り回している。
近づくのは危ないので上からもう一度見えない塊を形成し押しつぶすように放つ。
押しつぶされたロボットは上からの圧に耐えられずバラバラになった。
「呪文ばっか使っちゃったなぁ・・・最近は投げナイフも使ってないし・・・、とりあえず戻るか。」
「戻ったよ、ロボットは処理したし大丈夫なはずだよ。」
「助かったアルク、これで無事に戻れるはずだ。」
リサとエノクは何も言わない、なんなら本当にやったのかという目でリサは見てくる。ただエノクがこっそりと耳打ちをした後はすぐに疑いの目で見てこなくなった。まさか・・・見てたのか?
「ねぇアルク・・・その、私たちを守ってくれてありがとう。」
「僕からもありがとう。おかげで無事に帰れるよ。」
「・・・まあ?それが俺の仕事だからね。」
ちょっと照れながら俺はぶっきらぼうにそう答えた。
あの後無事に研究所につきリサとエノクも自分たちの部屋に戻っていった。
「今日は苦労を掛けたなアルク十分に休んでくれ。」
「はいはい、じゃあ今日はもう休むことにするね。」
そういって俺は部屋に戻ろることにした。
「ただいまー今戻ったよー!」
とちょうどその時学会に行ったカルメンさんが都市から帰ってきた。
「あっおかえりなさいカルメンさん。どうでしたか学会は?」
「それはみんながいるところで話すからまだ内緒。よし、みんなを集めてくるね!研究室で待ってて!」
・・・メタ読みにはなるけどあの感じからすると・・・そうか、これから楽しみだ。
「みんな集まったわね!今から話すことは学会のことだけど。」
今研究室にはエリヤ、ガブリエル、ミシェル、ジェバンニ、カーリー、アインにベンジャミンと研究の主要メンバーが勢ぞろい。
「まあみんな気になってるでしょうからまずは結論から話すわ。」
みんな息をのむ。この瞬間はやはり緊張するのだろう。自分たちのやってきたことが認められたか否かがカルメンの口から放たれるのだから。
「学会で私たちの成果を発表してきたわ、その結果・・・・・次のL社に私たちがなることが決定したわ!」
みんなの顔が一気に明るくなる。当然だろう、自分たちのやってきたことが認められ、期待されているのだと言われたのだから。
「やった!すぐにでも祝杯をあげましょうよ!」
「あ、祝杯は待ってエリヤ、祝杯は次のL社の建物内でやりたいの。だから明日からは持っていく研究資料だったり備品を運搬する準備をしてほしいの。ちなみに、今回学会から支援金として結構もらうものもらっちゃったからお金のことは気にしないで!」
まさか受けた依頼でこんな感動的な場面に立ち会えるとは・・・。いつかは依頼を終えてさよならするときが来るかもしれないけど、それでもこの人たちと一緒にいた時間は忘れられないものだろうな。
この人たちが都市の未来をになってくれると考えると少し安心できるな。
そう思ってるとみんなはすでに研究に必要な資料や備品などをまとめており、どんどん研究室の中の物がなくなっていく。・・・いやみんな早いね。俺は特に物とかないから備品を運び出す。全員が乗れる分乗り物があるので一台は人と重要な資料を乗せる、もう一台は重要性の少ない資料と備品を積んで移動する。目標はL社・・・煙戦争でつぶしたあのL社か。
「アルク、ちょっといいかな。」
「カルメンさん?」
「多分、煙戦争のこと考えてたよね。」
「!?」
なぜわかったんだ・・・そこら辺の情報はあんまり出回ってないはず・・・。
「君を呼ぶときにだいぶ調べたよ。君が煙戦争の終止符を振ったこととか、英雄だと呼ばれている事も。」
「・・・さてどうでしょうね。本当に敵を殺戮した者が英雄なんですかね。」
「どうだろうね、一部の人たちからしたら君は本当の英雄なんだろうけど、反対の立場の人たちからしたら英雄でも何でもないだろうね。」
「それで、そんな話をするために呼んだんですか?」
「ううん、君には、君にだけは話しておこうかなって。」
なんだ?何を話すつもりなんだこの人は。
「みんなが煙戦争って呼ばれる戦い、あれ起こしたの私なの。」
「・・・は!?ちょっと待って、どういう・・・。」
「前のL社は何してたか知ってる?」
「えっと・・・確か、エネルギーの生産でしたっけ、けど生産の過程で人に有害な煙を出していたことから戦争が起きたって。」
「そう、あそこの煙を吸うと人は人の境目がなくなってしまうというか・・・人が人たり得なくなってしまうような状態に陥ってしまうの。」
「煙を吸うと急に他人の幸せを願い始めたり突っ立っている時間が極端に増えた人もいたとか、潰れた元L社の周りを歩いてたりとかそんな症状でしたっけ。」
俺は聞いただけだったが実際そのようなことが起きていたらしい。
「あれはどうしても見過ごせなかった。だから私はいろんなところに訴えかけて煙戦争を起こしたの。煙をこれ以上吸ってしまう人が増えてしまわないように。」
そういう事だったのか・・・まあそもそも元L社は翼間の仲も悪かったと聞いたしカルメンさんが介入しなくても時間の問題だったか。
「そんな私が起こしたと言ってもいいような戦争で君はかなり活躍してくれた。そのことにお礼を言いたくて。」
「いや、そんな・・・。」
「ありがとね、あの煙を止めてくれて。」
・・・あの戦争のあと、俺は英雄とたたえられたが本当にあれが良かったことなのか考える時がなかったわけではない。いかに人に迷惑をかけていたとは言え、100体の死体を作ったのだ、俺はただの殺人者だ。だが、そんな俺に戦った意味をこの人はくれたのだ。
「俺は・・・ただ戦争だからと100体の死体を作ったただの殺戮者だと思ってました。でも、カルメンさんのそれを聞いて少し楽になりました。こちらこそ、ありがとうございます。」
こんな人だから、周りにたくさんの人がついて来るんだろうな。カルメンさんの人となりがよく分かった。
「さっ移動する準備に戻らなきゃ!じゃあねアルク!またあっちでも一緒に頑張りましょ!」
「いわれるまでもないですよ、せめて報酬分は働かないと。」
まあこの人のためなら報酬以上働いてもいいかな。
アルク
ちょっとした戦闘もあったが何とかなりました。エノクとリサと仲良くなれて初めての同年代の友達ができました。意外と同年代の友達いないんだね!実は煙戦争のことで悩んでいたがカルメンの話を聞いて少し楽になった。
エノク
君本当に子どもなんだよねってぐらい大人より大人びた子ども。このまま成長したら未来のL社に就職してうまくやるんだろうなぁー。
リサ
お転婆な子ども、こっちはかなり子どもらしい。エノクとずっと一緒にいたので離れることが怖いんだと思う。それはそれとしてかわいい。
カルメン
見事学会で次のL社として選ばれることに。これはもう未来を担ってくるんやろなぁ。そうなったら都市もこれで安泰だな。勝ったなガハハ!というか煙戦争の時裏で行動してたのマジで何者なんですのこの人。