終わってる世界ですが生きてみようと思います(現在書き直し中)   作:一般司書補

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現段階では原作前です。なのでまだロボトミーコーポレーションは始まっていません。
なのですが自分のプロットで行くとオリ主君に短い期間でいろんな人と同時並行で仲良くなってもらわないといけません・・・。
ま、まあなんとなるでしょ(震え声)

余談ですが筆者も書きながら世界観に関しては勉強しています。なので間違いに気づいたらすぐに修正すると思います。まあ気づいたらの話ですが。

というわけで初投稿です。


寝床 is どこ?

おじさんと別れを告げてから数時間たった。いろいろ歩き回って寝床になりそうなところを探してはいるのだが・・・

 

「全然見つからん・・・。」

 

そう、全然見つからないのだ。とにかく室内に入っていれば掃除屋の奴らは入ってこないらしい。だがちょうどよさげな空き家がないのだ。このままでは俺は掃除屋の一部になってしまうだろう。その前にはどうにか空き家を見つけなければ。

 

「しかしどこにそんなちょうどいいところないかな・・・。今のところ役に立つのおじさんにもらったこのマントしかないし・・・。しかしこのマントでかいな。」

 

おじさんにもらったマントは今の俺にはかなりデカかった。着ると地面についてしまう。しかし、不思議なことに汚れは付きにくく、もしくは汚れ付いても数分後にはすでに落ちてしまうのだ。おじさんには感謝しかない。しかもこのまま俺が大きくなっても着れそうだ。今度会う時があったらお礼をしなければ。

 

「と、いかんいかん。寝床探しと・・・。」

 

服の機能に感服してる場合ではなかった。せっかくもらった服も掃除屋にくれてやるわけにはいかないし、そのためにも寝床を探さねば。そのためにはやはり人通りの少ないところに行かなければならないか。人通りの少ないところに行くのはあまり気が進まないがそうでなければ空き家はないか。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

気が進まないまま人通りの少ない場所まで来た。先ほどの大通りと比べ寝床になりそうな場所もあるように感じる。この中でも隙間がなく扉があるならば問題ないだろう。それに寝床はあっても持続的な暮らしができそうな場所でなければならないだろう。暮らしを安定させるためには金も必要になってくるだろうな。なんなら金を稼いで部屋を借りるのもいいだろう。

 

「いろいろと考えることが多くて嫌になるな・・・。金もない、技術もない、家もない、武器もない、服もない・・・終わってないかこれ。」

 

ないものが多すぎて困る。この中でも特になくて困るのは金だろう。金がなければ何も買えない、つまり生活ができないのだ。

 

「いち早く稼ぐにはフィクサーにでもなるか・・・?そうなると戦うすべを学ばないとな・・・。」

 

などと考えていたがとりあえず現状だ。さてどうするか、などと考えているとこちらに向かってくる足音、それも走っているような音が聞こえてきた。まさかぶつかるなんてなんてことは

 

 

 

ドンッ

「うわっ!」「きゃあっ!」

 

こんなベタなことあるかよ・・・。どこのどいつだこんな狭いところで走るなんて・・・いてて。

 

「てそうだ、君大丈夫?」

 

「う、うん。ごめんなさい、ぶつかっちゃって。」

 

どうやら女の子だったようだ。だが女の子が一人、こんな細い路地で走って一体何だというんだ?

 

「ケガがないならよかった。それで、どうして急いでたの?」

 

「え?あっそうだ!助けて!追われてるの!」

 

「追われてる?」

 

おいおい、面倒後になりそうだぞこれ・・・。多分追われてるってのは、女の子の持っている生地のせいだろうか。こんな生地に一体何の価値があるんだ・・・、とも思ったがこの街そう言えばただの布でもとんでもない機能があったんだっけか・・・。

 

「おい!!!あのガキどこに行きやがった!!!」

 

「あっちだ!!!あっちの方向に行ったのを見たぞ!!!」

 

「ひっ」

 

怒号がここまで聞こえてくる。こっちに来るのも時間の問題か。この子はおびえて逃げるどころではないし、俺たち子どもが逃げようとしても大人の足じゃすぐ追いつかれるだろう。しょうがない、一芝居うつか。

 

「とその前にっと」

 

「わぷっ!?」

 

おじさんからもらったマントを女の子にかぶせておく。幸いなことに、ちょうど物が散らばってるところだったし女の子一人分がマントかぶった状態で混ぜてもただの積まれたゴミにしか見えないだろう。

 

「そのマントで体覆っておいて。上からちょっとものかぶせるけど、我慢して。」

 

「う、うん・・・」

 

よし、ものを女の子が潰れない程度にかぶせておいた。これでただのゴミが積まれてるようにしか見えないだろう。あとは俺が倒れたふりをしてあたかもぶつかって倒れたように見せかける。

 

と同時にこちらに向かってきていた男たちがちょうど角を曲がってきて俺に話しかけてくる。

 

「おいガキ!ここらでこんくらいの女のガキが走ってこなかったか!?」

 

「えっえ?えっとぶつかってきた後、あっちに走っていったよ?」

 

「そうか、おい聞いたか!あっちに行きやがった!追うぞっ!!!」

 

「へいっ!!!」

 

よし、うまくいったか。何とか騙されてくれたか。騙された男たちが角を曲がっていったのを確認して、ただすぐに戻ってくる可能性を考えて1分後あたりに女の子に話しかけた。

 

「・・・もう行ったよ。多分戻ってこないと思う。」

 

「えっと・・・ありがとう。」

 

「今上の奴どかすね。」

 

といって女の子にかぶせたゴミなどをどかしていく。のだが一向に女の子と女の子にかぶせた白いマントが見つからない。いくらゴミをどけても出てくるのはまた新しいゴミだけ。

 

「あれ?おかしいな。どこに」

 

「ね、ねえ!」

 

「どうしたの、今ゴミをどけて」

 

「そこ、私の・・・むっむね

 

女の子が消え行くような声で言った。・・・いや待て!?

 

「ごっごめん!?でも白いマントは何処に・・・?」

 

「もう何も上にないから大丈夫・・・。」

 

「えっ?」

 

何も上にない?でもここに白いマントは・・・あれ、()()()()()()()()()()()()()があった?

 

「えっと・・・ありがとう。これ、返すね・・・。」

 

「あ、ああ。」

 

なんだ?この違和感は。俺は確かにゴミをどけていた時、白いマントなんて確認できなかった。それなのに女の子が声を上げてからまるでそこにあったかのように白いマントがあった。

 

「・・・ねえ。このマント、もしかしてコブギおじいさまの・・・?」

 

「コブギ・・・おじいさま?」

 

直近でおじいさまっていうと・・・まさか元フィクサーのあのおじさんか!?

 

「それって・・・元リウ協会だったフィクサーのおじさんのことか?」

 

「そうよ!私たち、あの人に助けてもらったことがあるの。」

 

そうだったのか。あのおじさんがこの子たちをね・・・。不思議なもんだ。過去、おじさんに助けてもらったこの子とついさっきおじさんに情報をもらった俺がここで会うとは。

 

「ということは、もしかしてあなたこのマントをもらったの?」

 

「あ、ああ。ほかに着るものもないからってもらった。」

 

「そうだったの。だったらさっきのも・・・まあ仕方ないわね・・・。」

 

いかにも不服です、とでも言いたげながらもなんか納得してくれた。ありがとうおじさん。あんたのおかげで二つの意味で助かったよ。

 

「そのマントには認識を阻害する機能と常にきれいにする機能がついてるのよ。」

 

なんてものをよこしてくれたんだおじさん!とんでもねーものじゃねーかよ。な、なんでおじさんは俺なんかにこんなものを・・・。

 

「おじいさまがいうには他にも機能がついてるけど危ないから教えてあげないって言って教えてくれなかったわ。私だって黒雲会の一員だっていうのに・・・。」

 

「黒雲会?」

 

初めて聞く名前だ。一体どんな組織なんだ?

 

「黒雲会はね、お金さえ払ってくれたらそこに住んでる人を守ってあげるのが仕事なのよ。まあ、お金を払ってくれなきゃ・・・その限りじゃないけど・・・。あと地上げとか言ってたわ。」

 

「あー・・・・・。」

 

あれだ。いわゆる、ヤのつく自由業の方々だったか。まずいな、そんなところとできれば縁を結びたくない。結んだら絶対ろくなことにはならない。どうせ最後には小指を持っていかれるんだ。

 

「そ、そうかー。じゃっじゃあ俺はこれで・・・。」

 

「待って、うちでお礼をさせて!」

 

「はぁ!?い、いやそこまでのことじゃ」

 

「そこまでのことなの!あと、もらった恩はすぐ返さないと!」

 

めんどくせえ!

 

いっいそいでここをはなれ・・・

 

「小夜!大丈夫だったか!・・・ん?おいお前!小夜から離れろ!」

 

だあなんか新しいの来た!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「勘違いしてすまんかった!」

 

「いや、いいよ・・・。」

 

あれから駆け付けた銀という男に何が起きたていたかを説明して(もちろん胸の話を除いて)なんとか現状は落ち着いたが、かなり疲れた。下手なこと言えば何をされるかわからない状況でよく勘違いを正せたと思うよ・・・俺・・・。

 

「それじゃあ、黒雲会に行きましょうか。」

 

「あっ・・・。」

 

しまった話の元をたどればそこだった!

 

「まあ、それが妥当だろうな。」

 

あーこっちも賛成派でしたかー。

 

「い、いやぁ・・・そこまでのことをしなくても・・・。」

 

「そうもいかん。黒雲会の威厳に関わるし、うちの組長もどうせ会いたがるだろうしな。」

 

「・・・なんでそこでそちらの組長さんが出てくるのさ。」

 

「小夜は組長のお気に入りでな。これからの仕事の結果次第にはなるだろうが、将来は組長の座に据えたいとも言っていたしな。お前は未来の組長を救ったことになるんだ。」

 

「は、はあ・・・。」

 

あーめんどくせえことに関わっちまったなぁ。

 

「それに、今回の仕事はどうしても失敗できなかったしね。それこそ失敗したら黒雲会の存続にかかわる程度に。」

 

あーめんどくせえことに関わっちまったなぁ。(2回目)

ただここで納得したらめんどくさいことになりそうだな・・・なんとかして離れたい。

 

「き、気持ちだけ受け取っておこうかなー・・・って。」

 

といった瞬間、小夜がこっちにきて耳元で

 

「胸」

 

あ無理だわ、これ最初から逃げ場なかったわ。最初から回り込まれてんだわ。

 

「喜んで行かせてもらいます。」

 

「よろしい」

 

「?」

 

この状況で逃げるのはもはや死だろうな。満足気な小夜が小憎たらしい・・・。今の俺の苦虫を嚙み潰したような顔をみて銀は不思議に思っているが俺が行くことが分かったらしい。・・・聞こえてなくてよかった・・・。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

とりあえず黒雲会前まで来た。ぱっと見はビルなのだがこのビル全部黒雲会のものらしい。

 

「小夜、あれは持ってるか。」

 

「もちろん、私がそんなミスをするわけないでしょう。」

 

「ふっどうだか。」

 

仲いいなこの人ら。俺は今恐ろしくてハラハラしてるってのに・・・。

 

「そら、入るぞ。・・・ただいま戻りました。」

 

「今戻ったわ。」

 

「お、お邪魔します・・・。」

 

聞きなれない声が聞こえたのか構成員が一気にこちらを向く。その中でひと際威厳を放っているおじさんがこちらにきて

 

「よく戻った、して、そこの小童はどうしたのだ?」

 

小童て。今時そんな風に言うやついねーよ・・・。

 

「む?」

 

や、やべえか?まさか殺されたりしないだろうなぁ・・・。

 

「小童、その羽織は・・・?」

 

「え?えっと、コブギのじいさんにもらったものですけど。」

 

「ほお、彼奴の倅か何かか?」

 

「いえ、たまたま助けてもらったついでにもらったものです。」

 

「助けてもらったか・・・カカッ。彼奴は懲りずにまだ人助けをしておるのか。」

 

コブギのじいさん、人助けしすぎてあきれられてんじゃねーか。

 

「そうかそうか。小童、驚かせてすまなかったな。遠慮せずあがると言い。お前たち、丁重にもてなせよ。」

 

「「「へい!!!」」」

 

ありがとうコブギのじいさん。あんたのおかげでまた助かったよ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「あやつは人助けを好きにやる奴でな。痛い目にあったこともあるくせして、それでも次の日にはまた人を助けるような奴だった。」

 

おれ、こっちの世界に来てからおっさんの長話ばっか聞かされてるな。

 

「とそうじゃった、小夜を助けてくれてありがとうな小童。」

 

「い、いえ・・・そこまでのことは。」

 

「いや、ぬしはそこまでのことをしたんじゃ。」

 

そこまで小夜が大事だったのか?だったらここまで危険なことを任せるなよ・・・。

 

「小夜を助けたこともそうじゃが、問題は生地じゃ。」

 

まあ、十中八九そうだろうな。別に小夜自体はかわいいことを除けば普通の奴と変わらない。だとすれば問題は小夜自体ではなく持っていた生地のことだろうな。

 

「あれはヌオーヴォ生地というものでな。」

 

ヌオーヴォ生地・・・いやヌオーヴォってなんだよヌオーヴォって。

 

「ぬしは掃除屋はわかるか?」

 

「え?ええ、子どもを食べるとかなんとか。」

 

「そうじゃ、この生地はその掃除屋どもを謝肉祭が食ってできた糸を紡いだものじゃ。」

 

まてまてまて。ツッコみどころが多すぎる!まず掃除屋を殺して食う!?明らかに普通じゃないし!あと謝肉祭ってのもよくわからん!

 

「よくわからんって顔をしとるな。まあ、わからんでもいい。とにかく丈夫で着心地の良い服になる材料とでも思っておけばよい。これはそれの試作品じゃ。」

 

試作品、いわゆるプロトタイプ。なるほど確かにこれは価値がある物だ。だがそうなるとなおのこと小夜に任せる理由が解せない。ちょうどそう思っていた時に

 

「小夜に任せた理由はな、ひとえにあやつを組長にしたいと感じとるからじゃ。」

 

「・・・なぜ小夜に?」

 

「そりゃあお主・・・孫娘が可愛いからにきまっとろう。」

 

こいつ・・・バカだ。

 

「じゃが黒雲会は実力主義でな、あやつには言ってしまえば実績がない。じゃから今回の任は小夜に任せたのじゃ。部下の反対を押し切ってな。」

 

ま、孫が可愛いからってここまでするか・・・普通。

 

「・・・というのが表向きじゃ。実際はあやつがこの黒雲会に相応な心構えを持っとるからじゃ。」

 

なんだ、ちゃんとした理由もあるんじゃねーか。

 

「あの子は既にうちの構成員にやらせている仕事をやっておる。結果としては他よりも優秀と言わざるえないくらいには完璧にこなしてくる。事実、他と比べ上納金は数倍、すでに何人かを殺しておる。それによる損失はなく、逆に何倍もの利益を生み出してくる。」

 

あいつあんな可愛いなりして人殺ってるんかい、しかも何人も。

 

「正直、小夜自身に秀でた力は無い。しかし、あの子の真に恐ろしいのは人を扱う能力じゃな。あの子は人を巧みに扱うんじゃ。」

 

小夜・・・実はすげえやつだったんだな。

 

「まああの子を語るのはこれぐらいにしよう。次は報酬の話じゃな。」

 

報酬・・・報酬!?

 

「い、いやいやそんな。そもそも今回のはたまたまで」

 

「黙って受けとっておけ小童。」

 

その時のこのじいさんからは何も言わせぬ気迫を感じた。

 

「黒雲会は義理を重んじる。もらった恩は何倍にもして返すのが黒雲会のやり方だ。黙って、受けとってくれ。」

 

「・・・は、はい。」

 

「して内容じゃが、小童、お主着るものに困っておるようじゃのう。」

 

「は、はい。このマント以外に着る物は無いですけど・・・。」

 

「では衣類をやろう。」

 

よ、よかった。大金とか出されたらどうしようかと思ったが、ただの服でよか・・・

 

「このヌオーヴォ生地で作ったやつをな。」

 

よくねーわ何言ってんだこの人、大事な試作品つったじゃんさっき。

 

「で、でも!さっき大事な試作品って・・・。」

 

「大丈夫じゃ、耐久性には優れとるし衣類としての役割を損なわんだろう。」

 

「ちがう、そうじゃない。」

 

「おぉ、大きさのことか?安心せい、お主が成長しても着れるような機能をつけておいてやろう。」

 

どんな技術だ!?そんなことより!!!

 

「まてっ!まって!!まってください!!!」

 

「安心せい、お主の言いたいこともわかる。せっかく取引して得たヌオーヴォ生地を使っても良いかということじゃろう?」

 

「は、はい・・・、こんな貴重なものを。」

 

「実を言うとな・・・わしが間違えて余分に買ったんじゃよ。」

 

おいジジイ

 

「というわけで、返すわけにもまたどこからか追われる可能性がある。だったら別の形で有効に使いたいというわけじゃ。ちょうどそこに、衣類がなくて困っておる小童もおるしの。」

 

「い、いいんですかね。」

 

間違えて余分に買ったとはいえ、それなりにかかった物だろうに。

 

「いいんじゃよ。こういう場合は大人しくもらっておけ。衣類に関してはこちらで仕立てておく。機能性に優れたものを作るように言っておく。それともう夜遅い、今日はうちに泊まっていけ。」

 

「なにからなにまで・・・えっと、すいません。」

 

「ふんっ、愛想の無い小童め。そういう時は感謝を伝えるべきじゃぞ。」

 

「・・・ありがとうございます。」

 

「うむ。」

 

じいさんは満足げな顔をしてその場をさっていった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

そのあとは個室に案内されここに来てから初めての飯をいただいた。内容は和食だった。なんか久しぶりに温かいご飯を食べたような気がする。・・・いろんなことがあったからそういうふうに思っただけかもしれない。

 

飯を食った後は備え付けられた風呂に入り体を綺麗にした。・・・改めて自分の体を確認したが、見た感じ5歳程といったところか。汚かった体が綺麗になっていくとこの体はすごく綺麗であることがわかった。髪は白くいわゆる絹のような感じだった。

 

そのあとは疲れていたのもあいまってすぐに寝た。敷布団であったことに若干懐かしさを思い出しつつ眠ることにした。

 

 

 

 


 

・・・

 

体が動かない

 

ここは夢だろうか

 

声が聞こえる

 

「外なる虚空の闇に住まいし全にして一、一にして全なるものよ、今ひとたび大地にあらわれることを、我は汝に願い奉る」

 

何か言っている

 

「門にして道なるものよ、現れいでたまえ。汝の僕が呼びたれば」

 

何かを唱えている

 

「我が子の手に銀の鍵あり。虚無より顕れ、その指先で我に触れたもう」

 

鍵が反応する

 

「我が子、その神髄を宿す現し身とならん」

 

何かが来る

 

「薔薇の眠りを越え、いざ窮極の門へと至らん」

 

彼が来る

 

「我が求めし汝の名は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇=〇〇〇〇!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「はっ!?うっうぷ!?」

 

起きた時、吐き気が止まらなかった。

 

まるで見てはならないようなものを見てしまったような気分だ。

 

すぐに忘れ去ってしまいたい。

 

だが己がそれを許さない

 

あれは

 

この世にはいてはいけない存在だ。

 

 

 


 

 

 

なんとか気分を持ち直すことができた。まさか夢を見たら発狂しかけるなんて・・・俺なんか悪いことしたかな・・・、あっしたわ、触ったわ胸。そ、それのせいかぁ・・・?

 

コンコン

「起きてる?組長が呼んでるわよ。昨日のことをバラされてくなければ早く来ることね。」

 

おいとんでもない地雷を持っていくんじゃねえ。たくしゃあない、行くか。

 

 

 


 

 

 

「来たか小童。ん?顔色が優れてないようじゃが、寝付けなかったか?」

 

まだ万全な状態にはなっていないんだろう。組長のおじさんが心配してきた。

 

「夢見が悪かっただけです。それでどうしたんですか?まさかもうできたなんて言わないですよね?」

 

「なんじゃ察しの良いやつじゃな。ほれ、これじゃ。」

 

早くない?

 

まあできたんなら貰うけど。

 

「せっかくなんだから、早速着替えてきなさいよ。」

 

「そうじゃな。衣類は着られてこそ役に立つという物じゃ。」

 

「ああ、わかった」

 

さっきの部屋に戻って着替えるか

 

 

 

少年着替え中

 

 

 

「ど、どうですかね・・・?」

 

「あら、似合ってるじゃない。前の服でいるよりはそっちの方がいいわよ。」

 

そりゃ前がボロかったから相対的に見えるだけだろうて。

 

「うむ、小夜の言うとおりじゃな。よく似合っておる。」

 

今の俺は白いTシャツの上に黒の前空きのパーカー、ズボンはいわゆるカーゴパンツと呼ばれる物だがダボったく無いので、すっきりとして見えるだろう。

 

「その服には機能を入れれるだけ入れておいた。適温に保たれ、傷ついてもすぐ治る。さらには小童の成長に合わせて服の大きさも変わるようにしといた。」

 

盛ったなだいぶ!?しかも昨日今日の話だろ?まあ、助かることには変わりないか。

 

「ありがとう、すごく助かります。」

 

「そうかい。小童はこれからどうするつもりじゃ」

 

これから・・・か。

 

「フィクサーに、なろうと思います。」

 

「そうか。どちらにせよ、これで貸し借りの無い状態だ。好きにするがいい、小童。」

 

「はい。ありがとうございました。」

 

「うむ。」

 

小夜たちにもあらかじめ挨拶を済ませておいた。あとはフィクサーになるにはハナ協会に行かなければならないが・・・まあこれに関しては今のフィクサーに頼んで連れて行ってもらうとするか。とりあえず17区に戻るか。




○○?

今回も名前が出なかったオリ主君。そろそろ出したい。夢ではこの世のものではない何かに出会ってしまったことによるSAN値チェック。ギリギリ持ちこたえた。新しい服を手に入れて実は内心めっちゃ喜んでる。


小夜

ライブラリーオブルイナにて登場。こちらでは子どもとしての小夜を書いてみました。個人的に好きなキャラだったので登場させました。初めて胸を触られてドキドキしたらしい。




こちらもライブラリーオブルイナにて登場。小夜の部下として出ていたが・・・まあものの見事に小夜ともう一人含め見事にかませ犬とかした。もうちょっと何かあってもよかったんじゃないかと思ったが・・・まあ相手が悪い。


黒雲会組長

小夜の祖父として登場。原作には出ていないと思われる。孫娘がかわいいくて仕方ない反面、ちゃんと実力も把握していて将来は小夜に組長を任せたいと思っていた。後日、うっかり小夜が口を滑らせパイタッチがばれてしまい、今度会ったときは半殺しにしてやろうと思った。


○○=○○○○

わかる人にはわかる名前。まだ名前が出ていないため一応伏せておく。呼ばれたときの気持ちとしては「なんだこいつらおもろ。」ちなみに呼び出すときの呪文はいろんなところから合わせたもの

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