終わってる世界ですが生きてみようと思います(現在書き直し中) 作:一般司書補
それはそれとして、ここまで協力してくれる人ばっかりだったのでそろそろ悪人キャラを書きたいですね。というか、書けるといいですね。
ただオリ主君はまだ戦える手立てがないので、悪人キャラと同時にそれをどうにかしてくれるキャラも書かないといけないのが難しい。
ということで、(日にちが変わってから初めての投稿なので)初投稿です。
17区に帰る途中、フィクサーになるためにはどうしたらよいかを考えていた。というか、(おそらく)5歳がフィクサーになることは可能なのだろうか。そこらへんにフィクサーっぽい人がいるんだったらその人に聞くのもありだな。・・・こんなちびっ子に教えてくれるだろうか。
・・・して、フィクサーは何処?そんなたくさんいるわけじゃないのかな。地道に探すより事務所や協会に行ったほうがいいか確実な気がするな。近くに事務所がないか聞いてみるか。
「あの、少しよろしいですか?」
「あん?」
「このあたりでフィクサーの事務所とか協会ってありますか?」
すぐ近くにいた金髪の兄ちゃんに声をかけてみたが・・・どうだ?何か知ってくれているといいんだが。
「なんだガキ、フィクサーに用でもあんのか。」
「えっと・・・その・・・。」
・・・ごめん正直言うと体格差がありすぎて少し怖いです。上から睨みつけられているようで、蛇ににらまれたカエルのように動けない・・・。
「・・・・・悪いな。つい威圧的になった。俺たちみたいなフィクサーはなめられてら終わりだから癖が染みついちまっててな。ほれ、依頼のついでにもらっちまったこの飴でもやるよ。」
ビビッて動けない俺にわざわざしゃがんで謝りながら飴をくれた。今のわかった、この人いい人だわ。というか、依頼ってもしかして
「依頼って、もしかしてお兄さんフィクサーなの?」
「ああ、まだなって間もない9級だがな。」
まさかの一発目でフィクサーにあたった。だったら好都合だ。フィクサーになるために情報を分けてもらおう。
「フィクサーってどうやってなるものなの?」
「・・・まさかフィクサーになろうってのか?やめておけ、命を投げ捨てるもんだぞ。お前にも家族がいるだろう。悲しませたくなければフィクサーなんてなろうとするな。」
普通に心配されてしまった。ただなあ・・・
「僕に家族はいないよ。家もなくて稼ぐ手立てもないから。」
「・・・悪い。変なこと聞いちまったな。」
まあ、そんな反応になるよな。ただ別に死別したわけじゃなく気づいたらここにいただけだしな。
「そうか、だったらまあ仕方ないか。フィクサーになるには協会に登録しないとなれない。フィクサーの免許をハナ協会で発行してもらわんといかん。」
なるほど、ハナ協会でフィクサー免許を取らないといけないのか。
「なること自体は別に何の問題ない。ある程度簡単な質問にさえ適切にこたえられれば問題ない。なんだったらわけを話せばお前にだってなれると思う。」
そんなものなのか。簡単になりやすいってことは人手不足なのか?
「少し遠くにハナ南部がある。連れて行ってやろうか。」
「いいんですか?」
「ここで突き放すのもかわいそうだ、連れていくまでは協力してやるよ。ただそのあとは自分でやってくれ。でなきゃフィクサーになってもすぐにくたばるだろうからな。」
「ありがとうございます!」
最初は怖かったが優しいお兄さんでよかった。
ハナ協会まで歩きながらお兄さんからフィクサーの話を聞いていた。
「忘れもんをとってこいっていう依頼で、いろんなところを周りに周ったが、結局自分の家に置いてあった。あれはだるかったな。」
フィクサーは便利屋とは聞いてはいたが・・・こんなことをしなければならないのか。
「フィクサーの仕事って基本的にはそうなの?」
「いや、これは俺がまだ9級フィクサーだからだろうな。9級はほぼはぼ雑用だな。まともな仕事なんて月に1度あるかないかだ。しかも支払いも悪いしな。その日食っていくのに苦労するぐらいだ。8級になればそれもほんの少しは改善されると思いたいな。」
フィクサーがもらえる仕事と報酬はその階級によって決まる。9級では基本的には雑用、たまに相手を痛めつけるような仕事が稀にあるかないか程度らしい。しかし上の階級、例えば1級フィクサーになると都市にとって不都合なことを排除する仕事になるらしい。そうなれば金払いはよくなるが同時に危険度も上がっていくらしい。確かコブギのじいさんもそんなこと言ってたな。
「と、着いたぞ。ここがハナ南部だ。」
こぎれいなビルだがここでフィクサーになるために手続きをするらしい。
「なに止まってるんだ?中に入るぞ。」
「あっはい!」
ドアが開かれる。中は思ったよりきれいだな。・・・この言い方だと帰ろうと促したり遠くで皿が割れる音が聞こえそうだな。
「いらっしゃい、ハナ南部に何の用?」
奥から眼鏡をかけた白茶色ににあた色の髪をした女性が出てきた。
「こいつがフィクサーなりたいそうだ。手続きを頼む。あとはこのガキが一人でやるさ。」
どうやら付き合ってくれるのはここまでらしい。
「ありがとうお兄さん。頑張ってフィクサーになって活躍してみせるよ。」
「ふっ生意気なガキだ。せいぜい俺に追いつけるといいな。」
と、彼なりに励ましの言葉をもらった。
「・・・いい?」
「あっすいません。えと、フィクサーの手続きを・・・。」
「わかってる、ついてきなさい。」
とりあえず言われるがままついていくことにしよう。
「ここ、この部屋で行うよ。」
着いたか。問題なく進んでくれるといいんだが・・・。
「さて、フィクサーになりたいんだってね。わかってると思うけど、簡単な試験と手続きをしてもらうね。」
試験か、何の知識もない状態で行けるものか。
「安心して。試験といってもそう難しいものじゃない。簡単な質問と基礎的なことを答えてもらうだけ。」
基礎的なことって言ったってなぁ・・・。その基礎が俺は完璧じゃないから困る。
「1つ目、なんでフィクサーになろうと?」
「シンプルにお金が欲しいからです。現状定住できる場所もなくてその日に食べるものに困るレベルでお金がありません。ただ、家族もいないし自分で稼ぐしかないですけど・・・まだこんななりだから、雇ってもらうより自分で稼いだほうがいいと思ったからです。」
「そう、大変だったわね。ただわかってる?フィクサーになるってことは自然と闘いが絶えない場所に自ら踏み込むということ。いつ死んでもおかしくないし、死よりも苦しい目にあうかもしれないよ?」
「愚門ですね。そんなのすぐ餓死するか後で依頼で命を落とすかぐらいの違いしかないですよ。」
「・・・そう。今のが2つ目、3つ目はまあ目指すからにはわかってるだろうけど、フィクサーについて知ってることを話して。」
「えっと、ペット探しから殺しまで何でもする便利屋。基本的には翼や協会、事務所に所属してそこで業務や依頼をこなす。翼は26社、協会は12、事務所はたくさんある。階級があって9級から始まって最終的には1級になる。上に行けば行くほどハイリスクハイリターン。ついでに生命保険が高い。」
「ほぼ満点だね。特色の話が出れば満点をあげたところだよ。」
「特色?」
「1級フィクサーでも化け物レベルをそういうの。今のところ朱色の十字ぐらいね。まあそうポンポンいられても困るんだけど。」
なるほど特色。そういうのもあるのか。ただそこまで行くのはやばいやつだけだな。
「次、これは最近できたばっかだから知らなくてもいいけど、人工知能倫理改正案については?」
人工知能倫理改正案?
「人工知能にかかわること・・・ぐらいしか。そもそも今初めて聞きました。」
内容はさすがにわからなないな。
「人工知能倫理改正案は最近できた改正案で、簡単に言えば人間に近い姿をしたAIを作るなって話。これに反すると頭が飛んでくる。」
頭っていうと、都市を把握してるやつらで、こいつらに狙われたら終わりだな。
「最後、これはまあ質問というか・・・どちらかというと確認だけど、フィクサーになっても不都合があってもこちらは何の責任も負わない。フィクサーになってからはすべて自己責任よ。それでも大丈夫?」
大丈夫かどうかだって?そんなの
「大丈夫だ、問題ない。」
「そう・・・。」
・・・そうの一言で終わらすのやめてよ、怖いじゃん。
「・・・ミリネ、私の名前。試験は合格ね、おめでとう。」
そう言いながらミリネはこちらに微笑みながら手を差し出してきた。これは握手か?
「あ、ありがとうございます。」
「次は手続きをしましょうか。といっても、こっちで全部書くけどね。」
よかった。ここで使われてる文字に慣れていないから書くのがめんどかったが、あっちで全て書いてくれるようだ。
「まずは・・・今いくつ?」
そういえば自分のことすらわかっていなかったな俺。まあここで自分のプロフィールを作ってしまおう。
「(おそらくだが)5歳です。」
「ん。次はどこに住んで・・・ああ、家はなかったか。んー、今までどこにいたの?」
「(気が付いてからだけど)17区にいました。」
「そう、ここは適当に書いておくか。」
おい、正式な書類だろそれ。適当でいいんかい。
「あとは・・・あ忘れてた。君、名前は?」
名前・・・やべぇ名前どうしよう!?なんだかんだ考えてなかった。まずい・・・!」
「・・・名前ぐらい言えるでしょう、何がまずいの?」
まるで言ってみろと言いたげだな!そりゃあ気づいたら17区に気づいたらいて記憶もないなんて素直に言えるわけないだろう!というか名前だ!名前・・・名前・・・・・
我が子の中に銀の鍵あり・・・
銀の・・・鍵・・・。
「・・・・・アルク」
「アルクね。」
昨日の夢を思い出した。あの時、銀の鍵がと聞こえた気がする。もうおぼろげにしか覚えていないが。というか思い出したくないが。
「じゃあ登録は完了よ。おめでとう、晴れて君は9級のフィクサーだ。免許証の発行はすぐに済む。ほんの少し待っていてくれ。」
そう言ってミリネは部屋を出て行った。
「なったのか・・・フィクサーに。」
・・・まあなんというか、実感がわかないな。まあ特に勉強とかしてないからだろうな。実力主義のフィクサーに勉強なんてあまり必要ないか。そんなものより相手をつぶしたほうが早いだろうからな。・・・とはいえ、上のほうに行くにはやっぱりそれなりの知識が必要か?そういえば出て行ったはいいがいつ頃ミリネはかえって・・・
「お、考え事は終わった?」
「どわ!!!???」
いつのまにそこにいたんだこの人!!!???
「そんなに驚くこと?」
「誰だって気づいたら目の前に人がいたら驚きますよ!!!」
「ふふっ」
マジでビビったぁ・・・。
「はい、これが免許証。なくしたら再手続は簡単だけどお金がかかるからなくさないように。」
免許証には9級フィクサーであることと、アルクと名前が書いてあった。特に写真は撮らないんだな。
「念のため言ってくけど、ほかの誰かには使えないものだから。君にしか使えないようになっている。」
「どんな技術なんですか・・・。」
「君が手にもっているときにしかその免許証は映らない。事前に君からもらった血から免許証自体に覚えさせて君と判断してやっと使えるようになる。」
わーなんてべんりなものなんでしょー。この都市の技術は相変わらずおかしい。というか部屋に入る前、指先からほんの少し血を採取されたのはそういうことだったのか。
「さ、これで君ははれて9級フィクサーになったわけだ。これは選別としてのお金ね。」
そう言ッてくれた金額はお世辞にも大金とは言えないが、節約すれば1週間ぐらいは持ちそうな金額だった。
「さて、渡すものはそんなものかな。出口まで送るよ。」
「ありがとうございます。」
ここ広すぎて道覚えてないので助かる。
「ここまでくればもう大丈夫でしょ。改めてフィクサーの世界にようこそ。君が長生きすることを祈ってるよ。」
「ありがとうございました、ミリネさん。」
「・・・ああまって、これを君に。」
?忘れ物でもあったのだろうか。
「これは・・・。」
忘れ物ではなかった。ミリネさんがくれたのは紙が1枚に投げることに適したナイフ、いわゆるスローイングナイフが3本、鞘付きのマチェットが1本だった。
「ぶ、武器・・・。」
「あれ?このナイフこの前回収依頼が出てたはずだけど・・・、まあいいか。」
なんか大事なものっぽかったけどお兄さんがくれたものだ、ありがたく頂戴しよう。ついでに手紙も読んでみる。
ようガキ。どうせお前のことだ、無事にフィクサーになっただろう。お前がこれから踏み込むのは騙し騙されがあたりまえ、油断したらすぐにやられるようなところだ。
油断するな
慢心するな
簡単に信用するな
依頼はちゃんと見極めろ
・・・俺から言えるのはそれぐらいだ。せいぜいお互い変なところでくたばらないようにな。
ユン
P.S.
俺は素手で戦うのが性に合っていてな。使わない武器を1つくれてやる。もう片方のナイフは俺が将来事務所を立てるために貯めていた貯蓄を少し崩して買ったものだ。なんか機能がついてるとか言ってたが・・・まあ適当に使ってやってくれ。礼はお互い生きていた時にお前が覚えていたら直接来るんだな。
・・・ありがとう、ユンさん。ぱっと見は怖かったけどちゃんと俺のことを最後の最後まで気にかけてくれてありがとう。
「大事に使ってあげなさい、今回だけは見なかったことにしてあげる。」
「ありがとう・・・ございます。」
思えばここに来てからいろんな人に助けてもらってるなぁ。その人たちに恩を返せるよう早く上の階級に行って返せるといいな。
「それじゃあ行きなさい。元気でね。」
ミリネさんの言葉を背で受けながら、俺はハナ南部を後にした。
途中、黒い服の人にぶつかりそうになった。いくらいろんな人に助けてもらって感極まりそうになっていても切り替えをしなければ・・・そうとなれば依頼と宿泊施設を探すか!
「よし!やってやるぞ!!!」
ガチャッ
リウ協会に来るのは3年ぶりか。ったく、更新しなきゃいけないとはいえ、めんどくさいな。
「ふう・・・ん、新しい客?別の子に代わってもらおうかな。ねえ、新しいお客さん来てる、相手をしてあげて。」
「え?ああ、はい!わかりました!」
さて、受付はっと・・・。
「よお、免許証の更新をしに来たんが。」
「フィクサー免許証の更新ですね?では最初に更新手数料をこの額いただきたいのですが。」
「はいはい、ちょうどあるはずだ。」
「・・・はい、確認いたしました。なにか確認しておきたい事項などはございますか?」
「いや、とくには」
そういやさっきここから出て来てぶつかりそうな子どもがいたな。
「さっき出て行った子どもはフィクサーか?」
「え?ええ。今しがたフィクサーの登録をされていきましたが。」
今しがた?だがあいつから感じた気配は・・・
「そいつ名前は?」
「アルクという名前で登録されていきました。」
アルクね・・・いつか出会うことになりそうだな、敵としては会いたくないもんだ。
「そうか、変なこと聞いて悪かったな。更新ありがとな。」
「いえ、大丈夫です。こちら免許証をお返ししますね
ローラン様」
アルク君(オリ主)
無事フィクサーに就職することができた。いろんな人の助けをもらいつつ9級にしては装備が整ったフィクサーに。そしてようやく名前が出せました。由来は銀をフランス語にしたアルジャン、鍵を同じくフランス語にしたクレーを組み合わせたもの。どこかの真祖と名前がかぶってるが偶然なのであちらの能力とかは関係ないです。
マチェット(マチェーテとも)
ユンからもらったマチェット。今後のアルク君の主力武器になる特別な能力はないがとても頑丈。背中側の腰あたりに横向きかつ、右手で抜刀できるようにしてある。
スローイングナイフ
ユンからもらった投げナイフ。どうやらこのナイフの回収依頼があったようだがミリネはそれを目の前で見逃した。投げてある程度経つとナイフが鞘に自動的に戻る仕組みがあるがまだ使用してないためアルク君はその機能に気づいていない。
ユン
まだ若いころのユン。目つきは悪いがなんだかんだ面倒見はすごくいい。この時から事務所を立てることを目標にしていた(ことにした)。口は悪かったりするが表に出さないだけで面倒見がよく優しい。ただプロムン作品だからなぁ・・・。
ミリネ
将来はハナ南部3課部長になる人。出した理由としては筆者が好きなキャラだからです。あとハナ協会がフィクサーの雇用をしていることからこのころはまだそういった受付をしているという設定に。
ローラン
ローランサン!?ナズェイルンディス!!みんな大好きローラン君です。今回はフィクサー免許証の更新に来たようだがアルク君にどうやら何かを感じたらしい。戦いたくないね。おそらくこのころ6級か5級だと思われ。