終わってる世界ですが生きてみようと思います(現在書き直し中)   作:一般司書補

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実はこの小説から初めて特殊タグなるものを使っているんですが使うと表現の幅が広がる反面、見にくくしすぎてもだめだと思ってしまうんですよね。そのライン引きが難しいなと思っております。
そういえばオリ主君の名前やっと出ましたね。3話かかるとは思わなかった。前回のあとがきにも書いた通り名前はアルク君です。
あと今更ですがこの作品にはネタを結構組み込んでおります。そのネタを見てくれた人がニヤッとしてくれたら・・・いいなぁ。

(アルク君の名前が前回初めて出たので)初投稿です。


覚悟とは、暗闇の荒野にうんちゃらかんちゃら

フィクサーになっていろんなところで依頼を受けてたりしたらなんだかんだ1ヶ月経っていた。見た目が子どもだからか、殺伐とした依頼はまだ来ていない。

 

今までやっていた依頼としては

 


 

店番を数時間変わったり

 

「いらっしゃいませー!美味しいサンドイッチはいかがですかー!?」

 

「あら可愛い店員さんね、お手伝いできてえらいわねぇ。」

 

「あ、いえ。これ依頼でやっているので。」

 

「え?」

 

 

 

絵のモデルになったり

 

「こ、この体制をキープ!?」

 

「そうだ!神からの御光を全身で浴びるように!!!」

 

「この体勢辛いわっ!!!」

 

 

 

子どもの遊び相手をしたり

 

「ねえねえ!次はあっちで遊びたい!!!」

 

「まっ待って・・・ゼェ。あ、あと・・・どれくらい遊ぶの・・・ハァ・・・。」

 

「お父さんとお母さんが帰ってくるのがあと1時間後ぐらいだから、それぐらい!」

 

「と、都市の子どもは化け物か・・・!?」

 

 

 

また絵のモデルになったり

 

「今度はこの体勢ですか、座ってるだけだなんて楽そうですね。」

 

「座って悩んでいるようにしていればいい・・・そうだ!そこでキープ!」

 

「待ってここで止めたらまた痛くなるやつ!?」

 

 

虫を退治したり

 

「・・・そこぉ!!!」バシィ!

 

「「「ヒィ!!!???」」」

 

「さて、次の虫はどこだ」E.ハエ叩き

 

「なあ、あいつなんで俺たちがサボろうとした時に律儀に虫を殺してるんだ・・・?」

 

「そりゃあお前、あれはサボったらお前たちもこうなるからなっていう遠回しのメッセージに決まってんだろ!」

 

「ひ、ひぃぃぃ。お、おいらあんなのに叩かれたら死んじまうよぉ。」

 

「!そこかぁ!!!」バシィ!

 

「「「ヒィィィィ!!!???」」」 

 

 

 

・・・また絵のモデルになったり

 

「何だよぉぉもおおお、またかよぉおぉぉおおおお!!!」

 

「そうだ!その命の危機にまたしても直面したその顔だ!すごく、イイ!!!

 


 

・・・など、いろんな依頼をこなしていた。二度と絵のモデルはやらん。なんだかんだ依頼は結構くる物で忙しいがその分報酬も美味しい。ただ依頼が来すぎてちょっと疲れるけど。っとあれは食材屋のおやっさんじゃん。また虫でも出たのか?

 

「おじさんどうしたの?また虫でも出た?」

 

「お?アルクか。ああ、またでやがった。しかも今回はとびきりデケェやつな。とりあえず雇ってた奴らは避難させたよ。」

 

避難が必要って・・・大袈裟だなぁ。

 

「ちょっと中を覗いてきてもいいかな?」

 

「アルク・・・いかにお前がフィクサーだからってお前はまだ子どもなんだ。こういうのは大人のフィクサーに任せるさ。」

 

「・・・だったら他のフィクサーより安くしてあげるから任せてよ。虫なんて前に何匹も殺してるから。」

 

子ども扱いされて怒る子どもってこんな心境なんだな。

 

「あー、わかった。お前がそこまでいうなら任せよう。ただ、さっきも言ったが今回はすごくデケェから気をつけろよ。」

 

おじさんがドアの前からどいてくれる。まあ今回もチョチョイと虫を全部殺して・・・

 

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

前言撤回、なんだあの大きさ。大人ぐらいの大きさの虫がそこにいた。というかまじで何これ?虫じゃないよあれ、モンスターだよこれ。・・・あっこっちに気づいた。

 

「・・・。」ジィー

 

「・・・。」

 

「・・・。」ジィー

 

「・・・。」

 

・・・・・なんだこの間は。え?というかあれを退治すんの?

 

「キシャァ!!!」

 

ガチャ

 

「ん、どうしたアルク、まさかもう倒したのか?」

 

「・・・無理、帰る。」

 

あれは無理、生理的に受け付けなさすぎる。

 

「な!?お、おいアルク!お前がやるって言ったんじゃねーか!いやそんな心底嫌そうな顔してもダメだぞ。お前がやるって言ったんだ、責任もってやってくれ、頼む。」

 

こんなでかいとは思わんて・・・やりたくねぇ。

 

「・・・気負わせないようで言いたくなかったんだが・・・。アルク、実は中に従業員が一人残されてる。そいつのためにも、頼む。」

 

・・・そんなこと言われちゃったらやらないわけにはいかないか。

 

「ハァ、行ってくる。」

 

 

 

「キシャァ!!!」

 

「・・・やるしか無いかぁ」

 

虫の見た目は簡単にいえばアリ、体は甲殻にまとわれているから刃は通りそうに無いな。それらしい弱点といえば目か触覚かな?あとは関節部分は攻めて損はないだろう。逆に顎には要注意かな。あとは種類によるけど針を持ってる種類がいるけど・・・これはどっちだ?まあ注意してたほうがいいかな。

 

正面から肉薄するのはまずいかな、だったら横から足を奪うか。ただまずはこちらから視線を外させなければ。

 

「そういえば結構散らばってるな・・・気をつけないと転びそうだ。」

 

アリばかり見ていて気づかなかったが、ここは倉庫だったのか売り物になるはずだった果物がそこら中に転がっていた。

 

「これは・・・使えそう。そらっ!!!」

 

落ちてた果物をアリに向けて投げる。左側の目にあたりそうになったところで逆側の足に肉薄。

 

「ギィ!?」

 

足に近づいたところでマチェットで関節部分を叩き切る。切れはしなかったが攻撃した真ん中の足はひしゃげて使い物にならなさそうだ。

 

同時にアリがこちらに向こうとしていたのでいったん離脱と同時にナイフを投げるが甲殻に弾かれる。

 

さっきみたいにものを投げられることを警戒しているようで、今度はあちらから勢いよく突進を仕掛けてくる

 

がそれを左によけすれ違いざまに真ん中の足を切る。切られたからかその勢いを止められずアリは壁にぶつかっていたのでついでにもう一本もらっておく。

 

これでだいぶ機動力は下がっただろう。それでもアリはこちらに向かって威嚇をしてくる。アリ側としては視線誘導を食らってもダメ、攻めてもだめなのだからアリからはもう動きそうにないだろう。

 

「まあ、お前が動かなくてもいいだけどね。」

 

シュッ

 

「ギギィ!?」

 

別にアリが動かなくても、投げられたものにつられなくても動かないならばまともに投げれないナイフでも当たらないほうが難しい。大きかったから当てやすかったよ、その右の目。

 

右目が潰れたので無事な前と後ろの足も叩き折っておく、これで片方の足は全部壊れた。勢いそのままアリの上に乗り頭のほうに向かい触角を二本まとめてぶった切る。

 

相対した状態で右の目、右側の足全部、左側の前と後ろの足、触角二本ともを切られすでにボロボロな状態だ、これぞ本当の虫の息ってな。さて、とどめを・・・

 

「!?」

 

「シャァ!!!」

 

油断した、まさか足一本で飛びついてくるとは

 

「くっ!?」

 

ギリギリかわすことはできたが顔に傷をつけられた。だが、その一撃が最後で最後の力を使い切っのか生きてはいるが、もう動けない状態だ。

 

これ以上ケガをする前にアリの上に乗り、頭と首の間をマチェットで切り離す。

 

「はぁっはぁっ・・・。」

 

頭と首を離されてはさすがにとどめになっただろう。・・・ユンさんに油断するなと言われていたのに油断でケガをしたのだから、しまらない終わり方だ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「助かったぞアルク、お前のおかげで従業員も大した怪我無く済んだよ。ほれ、これは報酬だ、少しだが多くしといたぜ。」

 

「・・・うん、ありがとう。」

 

「?」

 

従業員が無事に済んでおじさんはいい気分だろうが、俺はそうはいかない。なんせ、油断するなと言われていたのにも関わらず、それを忘れて致命傷どころか死ぬ可能性だってあった。フィクサーになれて、武器ももらって、依頼もある程度出来て浮かれすぎていたんだろう。

 

「油断するな、慢心するな、簡単に信用するな、依頼をちゃんと見極めろ・・・できてなかったな。」

 

ユンさんに言われたことを守れなかった、こんなことでは一生9級のままだろう。ユンさんに追いつくといった手前そんなことではだめだ。

 

「・・・いや、追いつくではだめだ、追いつくことがゴールになってしまう。追い越すつもりでいかなければ。」

 

そのためにもさっき戦ったアリ程度いともたやすく倒せる程度に強くならなければ。この都市では強さがものをいうのだから、死なないためにも強くなろう。

 

「・・・あれ、そういえば投げたナイフは?」

 

やばい、あのアリに投げた後の回収完全に忘れてた。アリに刺さったままだろう・・・うえぇ・・・、取りに行かなければ

 

「ん?あれ?」

 

確かに俺はナイフの回収を忘れていた、はずだったんだがいつのまにかナイフをしまっていた鞘にナイフが3本ともまるでそこが自分たちの居場所だと言わんばかりに元に戻っていた。

 

「まさか機能ってこのこと・・・だったのか?」

 

これはすごく助かる。ナイフが戻ってくるということは遠距離攻撃による残弾を気にしなくてもいいということ。つまり投げても戻ってくるのだから雑に使えるということだ。

 

「今回はたまたまナイフが刺さったけど、練習しなきゃな。」

 

幸い、武器はそろってる。あとは自分の実力を鍛えるのみ。これからは戦闘系の依頼を受けて強くならなければ。お金にも余裕はあるのだから身体強化を受けてもいい、それこそ刺青*1なんかいいかもしれないな。義体装着*2は自分の体じゃなくなるからいやだ、自分の体で強くなりたい。

 

「そうと決まれば、強くなるためにも戦おう。ちゃんと依頼を見極めてだけどね。」

 

強くなる、生きるためには人を殺める覚悟も決めなきゃな、いつかしなければならないことだ。

 

「おい」

 

そうと決まればお金を稼ごう、稼いで刺青でも入れて強くなろう。

 

「おい!」

 

もちろん自分の技術を上げるのも欠かさないようにしないといけない。

 

「聞いてるのガキ!」

 

そんなの宝の持ち腐れだし、くれた人に申し訳が立たないからな。ところでさっきからなんか聞こえるな。

 

「てめぇだガキ!無視してんじゃねえよ!!!」

 

「あ俺?」

 

なめてんのかガキィ・・・、まあいい。とりあえず有り金全部よこせ。」

 

・・・これまた古典的な奴が来たなぁ。てかこいつどこかで?

 

「あ、思い出した。お前確か依頼で指名手配されてなかったっけ。」

 

「あぁ!?だったらどうした!まさかお前が俺を倒すつもりか?ハッハハ、笑わせるな!てめぇみたいなガキなんざひねりつぶしてやる!!!」

 

男と俺は体格差はほぼ2倍弱、力なんて圧倒的に男のほうが高い。普通に考えたら俺に勝つ方法なんてないけど、別に力で押しつぶしてくるぐらいならさっきのアリのほうが怖かったよ。

 

男は殴ってくるが、体格差のせいでこぶしを当てるのが難しいうえにこっちは殴りが大振りでよけやすい。

 

しかし男の殴りが当たったらこちらが負ける。なので男の行動を見逃さず、どのように殴ってくるかを予想する。だが、それ以外の攻撃手段も警戒しなければならない。掴んでくるようなら距離をとり、体格をいかしたタックルをしてくるなら横に避けなければならない。

 

勝てないわけではない。なんなら武器がある分こちらのほうがいろんなことを加味しても有利だが、少しの油断も許されないのは言うまでもないだろう。

 

「ちぃ、ちょこまかと・・・さっさとくたばれ!!!」

 

こちらがよけ続けているからか男がだんだんとイラついていることがわかる。しかし感情的に攻撃するということは行動がシンプルになるということに直結する。男はこぶしを振り下ろしてくるが、砕いたのは俺ではなく地面だ。

 

「っ!」

 

「ぐぅ!?」

 

振り下ろしたこぶしを避けた後はマチェットで男の腕の肘関節あたりを斬る。

 

「くそがぁ・・・なめやがって!!!」

 

男の攻撃がさらに苛烈になるがその分できた隙を攻める。

 

右から殴り、後ろに避けて腕を縦斬り。

 

左からフック、かがんで避け腹に横一文字斬り。

 

右足の蹴り、足をくぐり軸足のほうに近寄り膝裏にナイフを刺したまま離脱。

 

足をかばいながらのタックル、隙だらけ、もう片方の足のアキレス腱のあたりを斬る。

 

転んだ場所の近くにあったものを投げる、体を横にずらしナイフを投げて男の腕に刺さる。

 

腕は関節の筋肉を斬られ動かせず、足は膝裏にナイフが刺さっており、もう片方の足はアキレス腱断裂を起こし、腹からは斬ったところから血が絶え間なく出ている。もう男になすすべはない。

 

「ふぅ・・・こんなものか。」

 

冷静な判断をすることができ、無事に戦闘不能状態にすることができた。・・・確かこの男の命を刈り取ることが依頼だったか。このまま放置しても出血多量で死ぬだろうが・・・。

 

「くそ・・・こんなガキごときにぃ!」

 

男の持ち物の中で身分を証明できるものを適当に取り出して男から出た血で少し汚しておく。こうすれば男の持ち物と血をとれるし一石二鳥だろう。

 

あとはこの男の処理だが・・・

 

「おいてめぇどこに行きやがる!待ちやがれ!俺はまだやれる!てめぇごとき簡単に殺してやる!こっちにこい!いますぐてめぇをぶっ殺して」ザクッ

 

3本目のナイフを男の頭に投げた。そのまま男は白目をむき絶命した。あとは掃除屋が処理するだろう。

 

・・・今日、初めて化け物を殺した。初めて人を殺した。だがこの程度で足を止めるわけにはいかない。俺は絶対に生き残る。邪魔するのであればだれであろうと殺す、その覚悟を持ったまま俺は次の依頼を探しに行く。明日を生きるために。

*1
身体強化の一つ。体に直接刺青をすることによって身体能力を強化する。なお、原理は不明。

*2
ほかにも薬物強化に外骨格、生体施術、ナノタトゥーなど手段はたくさんあるらしいが、どれもカネがかかる




アルク君

でかめの虫と人を殺したことで覚悟が決まった。邪魔するのであれば容赦はしないというスタンス。命の危機に陥ったし、まあこうなったのも仕方ないかなって。遠距離からはナイフを投擲、近距離なら攻撃を見切ってカウンターを叩きこむ、君なかなかうざそうな戦いしてない?



でかいアリ

多分突然変異個体なんでしょ(適当)。誰だって人と同じくらいの虫がいたら誰だって拒否反応を起こすと思う。ちなみに今回こいつを書くに当たってアリのことを調べました。ほんとに死にたくなった。筆者は虫が嫌いなのでほんとに無理だった。加えてお前の鳴き声と戦闘描写書くのめちゃめちゃ難しかったわ!!!



指名手配の男

暴力、略奪、殺し、誘拐、なんでもやっていたが目立ちすぎて指名手配されることになった。お前は犠牲になったのだ、主人公の覚悟の糧になる犠牲に、な。あ、依頼は達成、遺体は掃除屋がおいしくいただきました。
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