終わってる世界ですが生きてみようと思います(現在書き直し中)   作:一般司書補

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本当に世代交代はしません。そんなことしたらアルク君にしばかれちゃうだろ!
さて、ありがたいことにこの小説に評価をつけてくださった方や感想を書いてくださった方までいらっしゃいました。拙い出来で大丈夫かと思っていたのですごく励みになりました!これは・・・下手なことを書けぬな?
読んでくださっている方々、いつもありがとうございます。

(評価と感想をもらってから)初投稿です


そして、時代は流れ・・・世代は交代する(しません)

とある裏路地、そこに3人の男の姿があった。

 

「おい、奪えるもんはあったか?」

 

「金目になりそうなもんは全部、いまあいつに運ばせている。」

 

「ア、アニキィ。これ、すげぇ重いんすけど・・・。」

 

「当たり前だ。このフィクサー事務所の金庫だからな。持ち帰って無理やりこじ開けるほかない。」

 

「そ、そんなこと言ったってこれを運ぶなんて・・・うわっ」

 

ゴトンッ!!!

 

「おい!でかい音立てるんじゃねぇ!」

 

「ひぃ、すいやせん!」

 

事務所破り、というものがある。フィクサー事務所は絶対安全というわけではない。組織が名を売るために最適な手段であり、危険な方法である。これを行う理由としては名を売るためというのもあるが略奪も理由の一つだろう。

 

ここにいる3人の男は略奪が目的だろう。

 

「フィクサーが来る前に奪うもん奪ってさっさとずらかるぞ。」

 

「おい、最後に盗れるもんがないかもう一回見てこい!金庫は俺がやる。」

 

「へ、へい!」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「・・・ふぅ、兄貴たち人使いが荒すぎるぜ・・・。俺は身体強化なんて受けさせてもらってないからきついぜ・・・。」

 

男は愚痴る。それはこの襲撃を終わらせてもこの男に金は少ししか来ないからだろう。

 

「あれ、ここの窓空いてたか?」

 

ふと違和感に気づく。

 

シュッ

 

しかしそれが罠だとは知らず。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「おい、あいつは何をしてるんだ。」

 

「わからんが、かなり時間が経つな。」

 

「ったく、これ以上かかるようならあいつを置いていくぞ。」

 

「まああいつが消えればあいつに払うはずだった分も俺らの懐に行くからな。」

 

元からそんなに払う気もなかったくせに男たちは愚痴る。そんな時

 

「おーい兄貴!手伝ってくれ!」

 

「何かあったのか?」

 

「はぁ・・・俺が行く。」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「お、おい!これで見逃してくれムグッ!?」

 

そこには腕と足をひもで縛られ、口にはしゃべれないようタオルをかませられており、膝裏にナイフが刺さっている男の姿がそこにあった。

 

「なんだ!何かあったのか!?」

 

男が呼び声に応じてこちらに向かってくる。男がドアを開けるとそこには縛られた自分の部下がいた。

 

「どうした!誰にやられた、今ほどいてやる。」

 

男が部下の男に近づいたとき

 

ザシュ

 

「ガァ!?アア?・・・ア・・・ァ・・・ァァ・・・」

 

男は首を斬られていた。斬られた気が付いた時にはもうすでに間に合わない。あっけなく男は絶命した。

 

「!?、!!??」

 

部下の男は声にならない悲鳴をあげているが、口にまかれたタオルのせいで満足にしゃべれない。そんなしゃべれない男に向かってくる足音、手には先ほど斬った男の血がべったりとついていた。

 

そのことを理解したときには頭に鈍い感覚がした。同時に意識が急速的になくなっていく。

 

「・・・・・。」

 

下手人は二人の死を確認してから窓のほうに向かっていく。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「・・・遅いな。」

 

事務所内で悲惨なことが起きていることに気が付いていない男が返ってこない男たちにイライラしながら待っていた。これ以上待ってしまっては掃除屋が来る時間になってしまう。その前に早く拠点に戻りたいと思っていた。

 

ふと後ろで何かが落ちた音が聞こえた。

 

「・・・!?」

 

後ろには白いマントを羽織ったフードで顔を隠している奴がいた。

 

「なんだてめぇ。痛い目にあいたくなきゃさっさとどっかに」

 

男は言いながら気づいた。白いマントなのだが、赤い血で汚れている。帰ってこない二人、白いマントには赤い血、これだけ条件がそろえばおのずと答えは出た。

 

「てめぇやってくれやがったな。ぶっ殺してやる!」

 

男は近くに落ちていた先の尖ったパイプを下手人に刺そうとした。

 

「ッ!?」

 

急に持っていたパイプに重さがやってきた。よく見るとパイプに奴が乗っている。とどのつまり、武器を踏まれている。これでは動かせない。いったん距離をとろうとするが

 

「グゥッ!」

 

パイプの上で飛びながら胴体を逆袈裟斬りに、同時に男の背後に飛び回った下手人が背中を左袈裟斬りに。胴体の前と後ろを斬られさらにとどめと言わんばかりに後ろから刃物で貫かれた。*1

 

「て・・・てめぇ・・・こんなことしてただで済むと思うなよ・・・。」

 

ここまでした下手人は急いでどこかへ向かうように走り去っていった。

 

男は不思議に思ったが、すぐに理由を理解した。下手人とは反対方向から大量の人のような足音が聞こえてくる。いや、それは人ではなかった。都市では誰もが恐れる時間帯、掃除屋の夜が来てしまった。

 

瞬時に男は理解してしまった、自分の最期を。いつかは痛い目に合うということは薄々気づいてはいた。しかしこんな終わり方はしたくなかった。後悔の中、男の意識は背中からくる鋭い痛みに悶えながら消えていった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「依頼は終わりましたか?」

 

「うん、確かに終わったよ。要望通り証拠なんて残らないだろうね。今頃掃除屋のお腹の中だろうさ。」

 

3人をやった後、依頼人のいる建物の中に俺はいた。

 

「明日元事務所に行くといいよ。あいつらが運搬に使おうとしてた乗り物があるはずだよ、荷物と一緒にね。」

 

「ありがとうございます。このことは確かに協会に伝えておきます。」

 

「そう、じゃあもう少ししたら出ていくね。」

 

そう言いながら別室に用意された俺の休憩部屋で装備を外し、ベッドに横なる。

 

あれから2年間、ずっとフィクサーの依頼をこなしてきた。ほとんどが殺しの依頼だったが、そのおかげか迅速に依頼を達成できるようになった。それに加え今では6級のフィクサーになることができた。危険な依頼を任されるようになったが、それでも何とか無事に過ごせている。

 

「油断も、慢心もしない。簡単に信用せず、依頼を見極める。ユンさん・・・あなたのおかげで何とかやっていけてるよ。」

 

あれからユンさんは元気にやっていけているだろうか。事務所はもうできたのだろうか。・・・いつかお礼をしに行きたい。・・・余計なお世話とでも言いそうだ。

 

「そういえば次の依頼は・・・っと。」

 

次の依頼は暗殺らしい。どうやらどこかのお偉いさんが極秘にどこかに行くらしい。依頼人曰く、不都合な存在だから処理してほしいとのことだ。当日は護衛をつけることを予想してか、2人フィクサーを雇うことにしたらしい。今日の昼頃、依頼人が指定した場所で俺ともう一人のフィクサーとで落ち合って作戦を決めてほしいらしい。報酬はそれなりに多く用意してくれているらしいが

 

「・・・どうもきな臭いんだよねぇ。」

 

そう、なぜかこの依頼怪しい臭いがするのだ。何か裏がありそうな・・・そんな気がするのだ。

 

「まあ、もう一人のフィクサーと落ち合ってから考えるか。」

 

今考えても仕方ない。掃除屋が闊歩する時間も過ぎたことだし移動するか。

 

「じゃあね、依頼があるときはまた連絡して。」

 

「今回はありがとうございました。ご武運を。」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

早めに移動した甲斐があったのか集合場所の近くのカフェで時間をつぶしていた。正直数時間ぐらい早くついてしまったため暇を持て余していた。

 

「はぁ・・・フルーツエイドおいしい・・・。」

 

今は時間つぶしがてらエイドを飲んでいた。*2がちょうどお腹がすいていたのでどこかのお店でご飯を食べようかと考えていたのだが

 

「はぁ。」

 

どうも見られている。何が目的は知らないが、とりあえず席を立って人が一人通れる程度の道があったのでそこに誘い込んでみる。

 

「・・・。」

 

移動しても見られてる気がする。気のせいではなかったか。目的の細道で曲がりすぐに隠れる。

 

「いない、どこに・・・!?」

 

キィン!!!

 

見事に引っかかってくれたが、降下攻撃を防がれつばぜり合いの状態に。さて、この状態でしゃべってくれるかな。

 

「どうしてこっちを見ていたのかな?できればしゃべってくれるといいんだけど?」

 

「わかった!わかったからいったん離れろ!」

 

まあ、いったん距離をとって様子見するか。

 

「っと、それで?なんでこっちを見てたのさ。」

 

「悪かったよ、ただ認識阻害されてるような感がしたから気になってみてただけだ。」

 

「ふーん、それで?何が目的?」

 

そう言いながら見えないようにナイフをいつでも投げれるように構える。

 

「まあ落ち着けよ、おまえもフィクサーだろ?」

 

「・・・も?」

 

「ローラン、俺の名前だ。3級フィクサーで、お前の先輩だ、アルク。」

 

すぐに戦闘態勢を解く。ただまあ警戒は解かないが。

 

「そっか、なら戦う理由はないか。で、なんで俺の名前を知ってるのさ。」

 

警戒度を高めながら聞いてみる。返答次第ではすぐに対応を考えなければならない。

 

「・・・2年前だったか、お前がフィクサーになったのは?」

 

「まさか、その時にいたとでも?」

 

「そうだ、あの時にぶつかりそうになっただろ。」

 

・・・そんなこともあったっけ、確かフィクサーになりたての頃に浮かれていて黒い服の人にぶつかりそうになったけど・・・。

 

「・・・それはごめんね、でもわざわざそのために?なかなか執念深いんだね。」

 

「そうじゃねーよ。お前、数時間後にもう一人のフィクサーと合同で依頼するだろう。あの建物で落ち合う予定で。」

 

「・・・まさか。」

 

「俺だよ。改めてローランだ。」

 

「・・・こっちも改めてアルク、よろしく。」

 

なんとも奇妙な縁ができていたことだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

あの後、二人ともお腹がすいていたこともあって近くの店に入り、二人で食事をすることになった。

 

「・・・いやまあ食事はしたかったけど、ここはどうなのさローラン先輩?」

 

「食べれるとこがほかになかったんだよ。我慢しろって。」

 

「はぁ・・・まあ食べれたら何でもいいよ。」

 

まさか居酒屋に連れていかれるとは思わなかった。酒飲めないよ俺?

 

「まあおいしそうなのはいっぱいあるじゃん。」

 

いろんなおいしそうなものがあった。やるじゃん先輩。

 

「決まったか?」

 

「ん。」

 

「おい、こっちにジョンの盛り合わせとパジョンと米マッコリ1瓶」*3

 

「こっちはビビンバとヤンニョムチキンで。」

 

頼むものを頼んだ俺たちはせっかくなので話をすることにした。

 

「それでローランはどうして今回の依頼を?」

 

「俺宛の依頼でな。お前は?」

 

「こっちも同じ、こっちに斡旋されてきたから受けた。」

 

二人とも指名されてこの依頼を受けたらしい。なおのこと怪しいな。

 

「・・・聞かないのか?」

 

「聞いてほしいのかい?それのこと、わざわざ認識阻害までして。」

 

と指をさしながらローランの顔についたマスクのことをさす。

 

「・・・まあいいか。祖母からな、フィクサーでのやり方と顔を隠せってな。」

 

「ふーん、面白いじゃん、真似しようかな。」

 

「おい、真似するなよ。」

 

「いいじゃないか、減るもんじゃない。」

 

「はぁ・・・勝手にしろ。」

 

「じゃあそうする。」

 

本人から許可も出たし、今度顔を隠すためのマスクでも用意しとこ。

 

「で、お前は?」

 

「?」

 

「お前も認識阻害のそれつけてるじゃねーか。どうしてだ?」

 

多分このマントのことを言ってるんだろう。

 

「これは貰い物。2年間に元フィクサーの人に。」

 

「そうかよ・・・っと来たぞ。」

 

話していたら料理ができたらしく机に運ばれてきた。

 

「!?うっまぁ。」

 

あまりのおいしさにびっくりした。都市では珍しくかなりおいしいお店だった。ローランのほうも見てみるが。

 

「!、!?、!!!???」

 

あんたそんなキャラじゃ無いだろ。

 

「落ち着きなよローラン?行儀悪いよ。」

 

「!?わ、悪いな。」

 

「まあ気持ちはわかるよ、すごくおいしいよね。」

 

「ああこのパジョンなんかはすごくうまい!お前も食ってみろ。」

 

確かにおいしそうなパジョンだ、くれるというならありがたく。

 

「はむ・・・ん!?・・・ローランが驚くのもわかるよ、これは本当においしい。」

 

今までほかにこれを抜かすおいしさのものはなかったと思えるぐらいにはおいしかった。

 

「んっ・・・ぷはぁ、このマッコリに合うな!」

 

多分だけど、ローランおいしいことに関係するとテンション高まるんだろうな。みてて面白いものがある。

 

「そういえばよかったの?」

 

「・・・何がだ?」

 

「この後依頼だけど。」

 

「まあ多少はいいだろ、何ならお前も少しぐらい飲め。」*4

 

「・・・まあ、ほんの少しなら?」*5

 

初めて飲酒するが・・・これは・・・

 

カハッ!?な、ナニコレ・・・。」

 

「はは!お前にはまだ酒は早かったか。」

 

「もう酒は飲まない・・・。」

 

「そういうな、大きくなったら良さがわかるもんだ。」

 

「じゃあ俺が大きくなった時、また一緒にここで食べようよ。」

 

「・・・まあ、考えておく。ほら、さっさと食べるぞ。」

 

こうして俺とローランはおいしい料理に舌鼓を打ちながら食べていった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「ふぅ・・・おいしかった。」

 

「ドアホァンの居酒屋か、覚えておくか。」

 

念のためか時間を確認したローランが

 

「まだ時間はあるな、どうするアルク。」

 

「じゃあマスク買いに行こうよ。」

 

「お前、あれ本気だったのか?」

 

「当たり前だよ、ほら行くよ。」

 

「おいおい、そんな急ぐなって。」

 

近くの工房でマスクを探すために走った。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「マスクって言ってもどういうの買ったらいいんだろう。」

 

「俺のは認識阻害がついてるが、お前はすでに持ってるしな。」

 

マントに認識阻害がついているため、認識阻害がついているのは除外。

 

「・・・ふっ、おいアルクこれつけてみろよ。」

 

「なにさ、なに笑って・・・ん!?」

 

な、何か掛けられた?これは・・・眼鏡?

 

「め、眼鏡?これの何が・・・?」

 

「ぷっふふっはははは」

 

なんだこいつ、頭でもイカれたのか?

 

「ん?て、これ!」

 

近くの鏡を見たらそこには確かに眼鏡をかけた俺が写っていたが、眼鏡にはデカい鼻とひげが付いた、いわゆるパーティグッズだった。

 

「ローラン!!!」

 

「ブフッちょ、ちょっとまて、こっち見フハハハハッ」

 

こいつ、いつか殴る。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「・・・」ツーン

 

「わ、悪かったって。」

 

あの後、ちゃんとローランにマスクを探してもらった。もちろんふざけたのを選んだら殴るつもりでいたが、案外ちゃんとしたものを選んでくれた。

 

「はぁ・・・、もういいよ。なんだかんだちゃんと選んでもらったし。それに買ってもらっちゃったしね。」

 

「ふぅ、よかった。・・・さて、そろそろ移動するか。」

 

「あれ、そんなに経ってたっけ。」

 

「工房で遊びすぎたな。行くぞ。」

 

「りょーかい。」

 

そう言いながらマスクをつけ、少し大きめのマントのフードを被り、ローランの横に向かっていった。

*1
わかりやすく言えば影落とし。元ネタは隻狼

*2
韓国のおしゃれな飲み物。砂糖漬けにしたフルーツを炭酸水で割ったオシャレな飲み物のこと

*3
ジョンは魚、肉、野菜などに味付けをした後、小麦粉をまぶして油で焼いたもの、パジョンは簡単に言えばねぎの入ったチヂミ

*4
一応モチーフの韓国では19から飲酒が許される。

*5
ちなみにこちらは許されない




アルク君

2年が経ち成長しました。床まで付きそうだったのが今では膝のあたりまでに。加えて外見的には体は細いが筋力はそれなりに。また顔は中世的な顔立ち。今回新たな装備として依頼の時はマスクをつけるようになる。一応想像しやすいようにするなら、マントは進撃のように腕の阻害をしないような感じ、今回のマスクに関してはブルアカのアツコというキャラのマスクが白く光るようにしただけ。オリジナリティがなくて申し訳ないとは思っている。


ローラン

今回は一緒の依頼をしてもらうことに。現在はデュランダルのみを装備。・・・あれ、この時の装備デュランダルでいいのか?うっわ覚えてねぇ・・・。ので装備させました。間違ってたら修正します。とりあえずローラン君の武器だということは確かだったはず・・・。


ドアホァンの居酒屋

25区にあるパジョンのおいしいお店。ローラン君は初めてここを知るきっかけを今回オリジナル展開として書かせてもらいました。この後書きを書いている時に25区にあることを初めて知ったので焦りました。
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