終わってる世界ですが生きてみようと思います(現在書き直し中)   作:一般司書補

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小説のほうに熱中しすぎてたまにリンバスのデイリーを忘れてしまう今日この頃。まだ始めたてなくせにシーズンパスを買ってしまったため急いで攻略をしなければならないのに小説を書くのがやめらんねぇ!!!

(デイリーが終わったので)初投稿です。

追記:えー小説を書き終わった筆者です。今回すごい難産だったことをここに記しておきます。話が複雑化しすぎてどう書いたらいいかわからなくなってめっちゃ時間かかりました。正直いろんな小説を読まれてきた皆様としては出来が悪いと思われるでしょう(今までもカモ)。一応努力はしました・・・。なんとか形にできたので投稿しますが、ここ書き直す可能性があることはあらかじめ言っておきます。あと夜通し書いていたのでできてすぐ投稿しますのでミスは現段階で確認はしたのですが後程再確認します。


二人はフィクキュア!・・・いやないな

依頼で指定された場所にローランと二人で無事についた。

 

「ここ?」

 

「間違いない。ここだ、入るぞ。」

 

ローランがドアを開けてくれる。開けてくれたドアから見た中は一見ただのこぎれいな部屋だが・・・果たして。

 

「・・・。」

 

とりあえずマチェットをいつでも抜けるように用意しておく。だが、警戒する自分に比べ部屋の中には一般人が暮らしにはきれいすぎるぐらいに整理されていた。

 

「お、アルク、机に紙があるぞ。どれどれ・・・?」

 

ローランが何か書かれた紙を見つけたらしい。その間に俺はもう一回部屋を見て回る。

 

「・・・?」

 

やはり部屋には見たところきれいすぎること以外は違和感がない。確かこの部屋はもともと住人がいたそうだが依頼人が金を払ってこの部屋を譲ってもらったらしい。なぜこの部屋なのかという疑問はあるが・・・

 

「なるほどな、よしアルク外に依頼で使うもんを補充しに行くぞ。」

 

ローランがこの部屋に来たばっかりだがそういう。とりあえずローランの言う通り外に出る。

 

それからローランとはいったん別れることになったがすぐに指定されたカフェで合流することに。

 

「・・・それで?ローランのほうは何か分かった?」

 

「そうだな、少なくともこの依頼は普通じゃないということはわかったな。」

 

「そう。」

 

どうやらローランのほうも何か違和感を感じたらしい。

 

「やっぱり?」

 

「お前もそう思うか。」

 

「そうじゃなきゃ律儀に分かれて遠回りでここに来ないって。とりあえずまとめていこうか。」

 

この依頼でおかしなところを振り返ってみる。

 

「まず最初におかしかったところ、それは俺たちを指定した依頼だという事。」

 

「そうだろうな。わざわざ俺たちを指定する必要性がないのに俺たちを選んだ。」

 

そう、俺たちを選ぶ必要性がないのだ。それこそ依頼を達成させたいなら上の級のフィクサーを雇えばいい。そのほうが確実性がある。

 

「そうなると・・・個人的な恨みか何かかな?」

 

「あー、思いつくことばかりだな。」

 

「俺はそんなのなかったと思うんだけど。」

 

あまり手掛かりにはならなかったか・・・。だがまあ、まとめるべき点はもう何個かある。

 

「次、あの部屋かな。」

 

「ああ、あの部屋な。ぱっと見は普通だったが。」

 

「うん、普通だったね。()()()()()()こと以外。」

 

そう、あの部屋は借り物とは言われていたがどうもそうとは思えない。まるで引っ越しをした新居のように。

 

「それと臭いだな。」

 

「そうだね、かすかに血の匂いがしたね、それも壁から。」

 

一番おかしいと感じた部分。それはあの部屋から血の匂いを感じた。巧妙に隠してはあるんだろうが、この業界にいるとどうしてもその匂いに敏感になる。それに、壁から血の匂いが付くことは血が飛び散ったことをさす。血が噴き出たときに壁についたんだろう。

 

「それと俺が紙を読んでる間なにか気味の悪いのを感じたが・・・。」

 

「ああ、あの部屋録画されてたよ。」

 

「まじか、厄介だな。」

 

部屋の中にどうも内装にそぐわないテディベアがあった。そのテディベアの目を避けるように見てみると目の中に機械的なものが見えた。ぱっと見ではわからないことからバレては不都合なものだと判断し、小さくバレては不都合な気味の悪い何か、このことから俺は隠しカメラと判断した。

 

「テディベアの中にね、多分だけど隠しカメラかな。」

 

「そいつは気づかなかった。気味悪くは思ってはいたがまさかカメラか。」

 

「視線には敏感でいたほうがいいよ。」

 

「・・・身体強化で得られるかそれ?」

 

「感覚的なものだし無理だと思うけどね。」

 

「はぁ・・・、まあそんなことはどうでもいい。んで、どうする。俺は依頼を降りたいんだが。」

 

ぶっちゃけこの依頼怪しすぎて降りたほうが身のためだろう。だが

 

「俺はやるよ。これ、多分だけど依頼人の言うターゲットは何か知ってるはず。不確定要素は早めに排除しときたいかな。」

 

「そういや俺たち撮られてたんだったな・・・めんどくさいけどやるしかないかぁ。」

 

意見は一致したようだ。そしたらとりあえず

 

「長居してもあれだし、そろそろ移動しようか。」

 

「そうだな。おい、会計したいんだが。」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「とりあえず用意されてたあの部屋に行くのは論外だね。」

 

「ああ、あの部屋にいたら嫌でも視線に敏感になりそうだ。」

 

「じゃあローランだけあそこね、視線に敏感になりたいんでしょ?」

 

「あそこにいたら何されるかわかったもんじゃないだろ!」

 

「何って?」

 

「そりゃあ」

 

ガキィン!!!

 

「こんなふうに襲われたりな。」

 

キィン!!!

 

「へえそれは大変だね、ところでこいつらどうする?」

 

「情報を吐いてもらおうか、喋ってくれるなら痛くしないぜ?」

 

「じゃあ手加減したほうがいいか。さて、どこを切り落とそうか?」

 

「・・・殺すなよ?」

 

俺たちを前後で囲むように襲いかかってきたがお互いの背中を守るように攻撃を防ぐ。後ろはローランに任せて俺は前のやつを相手にする。

 

相手の装備は短剣が一本だが確実に一発で暗殺するつもりだったのか毒が塗ってあった。一回でも掠ったら終わり、だが別段気にすることはない。

 

「当たらなければどうということはない!」

 

相手は無茶苦茶にこちらを斬ってくるがどれも逸らすか避ける。

 

それを何十回と繰り返すが、そのうち振り疲れたのか隙が生まれてきた。

 

「ッ!」

 

相手の疲れ切った一撃をパリィし背後に回って足の健を斬る。足の支えがなくなった相手はどうすることもできずに倒れた。

 

「はい終わりっと。ローランそっちは

 

「そらっ!!!」

 

ドゴン「!?・・・。」

 

・・・終わったみたいだね。」

 

まさか斬撃をガードさせてぶっ飛ばし壁に当てて失神させるとかこいつゴリラか?

 

「なんだよ、遅かったからって文句でもあるのか?ほぼ一緒だからいいじゃねーか。」

 

「・・・ゴリラ。」ボソッ

 

「今なんて言ったんだ!?んん!?」

 

「痛い痛い悪かったって!」

 

こめかみをグリグリされると普通に痛いんだよ?まあそれはそれとして、

 

「いてて・・・それでこいつらどうする?」

 

「まあ痛めつけて知ってること吐いてもらう他ないな。」

 

「はーい、縄持ってまーす。」

 

「準備が良くて気味がわりいよ。」

 

まだ意識のある足を斬られた方の足を結び拘束状態に。

 

「それで、誰からの差金だ?

 

「・・・お前たちの依頼主だ。」

 

し っ て た

 

「だろうな。それで?なんで俺たちを狙った。」

 

「それは・・・」

 

何やら言いにくそうだ。さては依頼主側はまた別のことで揉めてるのかな?

 

「言ってみなよ、案外その方がいい結果になるかもよ?」

 

「・・・わかった。話すよ。」

 

そいつから聞いた話では今回俺たちを指名した奴はどこかの技術研究所の現所長の後釜らしい。

 

そこでは生活に役立つ様々なものを研究をしていたらしいが、研究の最中、失敗作が武器に転用出来ることがわかったらしい。

 

それに所長の後釜、所長の息子がそれを独占してあろうことか量産して儲かろうとしたらしい。しかし偶然の産物を再現できず研究資金が尽きたところでどうにか金を稼ぐ手段を探していた時、今の所長を極秘裏に殺害し多額の保険金を得ようと思いついたらしい。なんともまぁ・・・。

 

しかし殺害計画を立てていることを研究員が所長に密告、現在も逃走中らしい。

 

所長がいない間の技研は代理の息子が好き放題しており、困っている、というのが尋問されたやつの弁だが

 

「それでなんで俺たちが狙われるハメになってんだ?」

 

「それは、あんたらが将来性のあるフィクサーと見込んで所長がその副産物を持って行って欲しいのが息子にバレてお前たちに持っていかれる前に始末しようとしてるんだろう。わざわざこんな毒のナイフを使っても俺たちただの一般人には手も足も出ないくせにな。」

 

どうやらこいつもしたくてやったわけじゃ無いらしい。こんな時にくだらん嘘もつくわけがないだろうし、情状酌量の余地ありだな。

 

「なあお前達、頼みがある。」

 

急に喋り出したがそれを許し、続きを促す。

 

「頼む。所長を助けてくれ!あの人はいい人なんだ!野垂れ死ぬしか無かった俺に居場所をくれたのがあの人だったんだ!あの人だけが俺の・・・頼りなんだ・・・!頼む・・・!」

 

最後の方は泣きながら俺たちに助けを乞い願ってきた。

 

「・・・。」

 

ローランはなんとも言えない表情でこちらを見ている。こちらの判断に委ねるつもりなんだろう。

 

「まあ、何?俺たちもその息子さんに騙されて危うく殺されかけたわけだし?お前たちの願いを叶えてやらないことも無いかなって。」

 

・・・なんだよローランニヤついた目でこっちみんな。わかってるよ素直になりきれずにツンデレっぽくなったことぐらいは!

 

「本当か!?ありがとう・・・ありがとう・・・!」

 

(また)泣いちゃった!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

あの後泣き止んだ男から現所長のいそうな場所を何ヶ所か教えてもらった。ついでに足を斬ったことを謝ったがむしろ殺さないでくれたことに感謝された、変なやつだ。気絶していたやつを起こしとりあえずは医療施設に運ばせたのですぐ治るだろう。

 

「それで?どこから行く?」

 

「シラネ、ぶっちゃけどこから周っても運でしょ。それともローランは思い当たる節でも?」

 

「無いから聞いたんだが、まあ適当に周るか。」

 

こうしておおよその場所を教えてもらった俺たちはあちこち歩き周るハメになった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

数時間後

 

数箇所目星が立っていても最後の最後まで目標を見つけられなかった愚か者たちは何処のどいつらでしょう?そう、俺達です・・・。

 

「まさか最後の最後まで見つからないとは・・・運がいいのか悪いのか。」

 

「疲れた、何より歩き疲れた。」

 

「お前途中から俺におぶってもらっといて何言ってんだよ。いい眺めなんだったんだろうなお前は。」

 

「いや、最悪だね。看板に頭はぶつけそうになるし、持ち方があまくて後ろから落ちそうにもなったし。下手くそだねーローランは。」

 

「そりゃやったことないからな!くそっ、まあいい。さっさと行くぞ、それとも手でも繋いでやった方が良かったか?」

 

「お?子ども扱いしたね?いいのかい?これでも俺7歳だよ?」

 

「充分子どもじゃねーか!てか、はっ?7歳?お前が?」

 

「そうだよ?知ってたんじゃ無いの?」

 

「幼いのは見てもわかるが、行っても10だと思ってた・・・。」

 

「なに?そんなに大人に見えるって?」

 

「言ってねーよ。」

 

さて、ローランとのコントはこれぐらいにして、最後の建物内を探索する。この建物は地下に伸びているらしく、外見では1階しか無いが実際は地下5階まである。

 

「それにしても、なんで所長さんはこんなところを選んだんだろうね。」

 

「さあな。ただ頭がいいやつの考えることは俺みたいな常人には理解できん。」*1

 

「それもそっか、天才様の考えることは私みたいな凡人にはわかりませんね〜。」*2

 

「考えても無駄だな、行くぞ」

 

「了解〜。」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「ローラン?」

 

「なんだ?」

 

「いたー?」

 

「こっちはいない、そっちはどうなんだ?」

 

「いたー。」

 

「そうか・・・あ!?いたのか!?

 

「うん、いたよ。」

 

地下5階の部屋の一室を研究室に改造し、命の危険が迫っているというのにそんなことはどうでもよいと言わんばかりに研究に没頭していた。

 

「なんでこんなところに来てまで研究してるんだ・・・研究熱心なことだな。」

 

「それほどでもない。」

 

「いや褒めてないが・・・。」

 

「あなたが技研の所長さんでいいのかな?」

 

「そうだ。こんなところまでわざわざ来てくれてすまんな。」

 

・・・とりあえずターゲットが無事でよかったよ。それが今回一番重要なところだから。

 

「ターゲットの安全を確保したはいいけどこの後どうするさ。」

 

「おい所長さん、今あんたの技研はあんたの息子が牛耳ってる。このままだとその息子に消されるが、どうするんだ。」

 

「簡単だ。奴の欲しがってるこの研究資料を燃やす。そのまま何事もなかったかのように戻ればいい。あいつの目当てはこの研究資料だろうが、簡単にはくれてやらん。」

 

「本当にそれで止まると思う?」

 

「止まるな。これでも私の愚息だ、手に取るようにわかる。あいつは今、これ以外が見えていないだけだ。だからこれがなくなってしまえばおのずと周りが見えるようになるさ。その時、自分のやってきたことを理解する。あいつは私を殺すためにすでに何人か直接でなくても手にかけてたのだろう。それを理解したあいつは罪の重さに潰れるだろうな。」

 

「身勝手な奴だな。だったら最初からやるなと思うんだが?」

 

俺もそう思う。後悔する前にやめてしまえばいいのに。

 

「あれは・・・それがうまくできない子だった。愚直に、それでも一つのことに熱中している姿は私の生き写しのようだった。妻を亡くした私にはあの子しか残っていない。一つの結果だけにどのような手段を厭わない私のようだったあの子を・・・実の親を殺そうとする馬鹿な息子を・・・それでも私は愛している。だからこそ目を覚ましてやりたい。」

 

 

 

ああ・・・○○・・・こんな愚かな私を・・・パパを・・・許してくれ・・・・・

 

 

 

「!?」

 

・・・今のは?

 

「そいつぁ素晴らしい親子愛ですねー。まあなんだっていいが、どんな結果になっても知らないからな。」

 

「たとえ非難されようが、私はあの愚息と共にいると決めたのだ、私がどうなろうともはやどうでもいい。」

 

・・・とりあえずさっきのは置いておこう。

 

「じゃあ所長さんを技研に帰すっていうのが目標でいいね?大変だったんだから協会には良く言っておいてよ?」

 

「無事に帰してくれたらフィクサー協会には話をつけておこう。君たちには多大な迷惑をかけた。それなのに最後まで手伝ってくれるというのだ。最大限の報酬を約束しよう。」

 

やった、今回もらったお金はどう使おうかなぁ・・・。

 

「ところで君は」

 

「ん?」

 

「いや、なぜフィクサーに?それもかなりのスピードで階級を上げているだろう?そんなに生き急ぐ必要はないと思うのだが。」

 

「ああ、そうしないと生きていけないからね。ほかに一緒の時間を過ごす人もいないし自分でどうにかしなきゃなのさ。」

 

「では・・・君は・・・・・家族を知らないのか・・・?」

 

「・・・そうだね、もう覚えてないかな。」

 

家族の話が出て一瞬何か思い出しそうになったが・・・そもそも何を考えていたんだっけか・・・。まあ忘れるぐらいのことだし別にいいか。

 

「そうか・・・少し待っていてくれ。」

 

そういった所長さんだったが数分後になにか武器らしきものを持ってきた。

 

「これは・・・剣か?」

 

「そうだ、だがそれだけではない。」

 

男がその剣につけられていたトリガーを半分押すと

 

「なっ・・・これは・・・銃か?」

 

「そうだ、ライフル弾を打ち出す機構を備えた武器だ。別の実験から変形機構を流用したものだが・・・うまくいった、いや、うまくいってしまったというべきだな。安心しろ、銃器類制作ガイドには則っている。ギリギリにギリギリを重ねたものだが・・・これを君に譲ろう。見たところ、君のその武器は刃がボロボロで限界を迎えそうだ。代わりにこれを使ってくれ。」

 

「いいんですか?確かにそろそろ交換しないととは思っていましたけど。こんな大事なものを・・・。」

 

「君になら任せられる。君ならこれを目先の利益目的で売ったりなんかはしないだろう。大事に使ってくれると私はそう信じているよ。」

 

・・・変な信頼をされているが、まあありがたく使わせてもらおう。

 

「ありがとうございます。あなたの信用を裏切らないよう気を付けて使います。」

 

ユンさんにもらったマチェットと交換してしまうことになるが、こいつも寿命を迎える手前だったと考えるとちょうど変え時だったと思う。新しい・・・これは何というべきか。

 

「この武器に名前はありますか?」

 

「考えたこともなかったな。君が考えてみてはどうだろうか。」

 

「・・・クレドポルト。なんとなくですけど。」

 

「いいんじゃないか?意味はお前が知っていればいいさ。ほかの奴なんて使えれば気にしないからな。」

 

ローラン君一回黙ろうか。まじめに考えた俺がバカみたいじゃないかぶっ飛ばすぞ。

 

「さて、長話もそろそろ終わろうか。私は研究所に戻るとしよう。護衛を頼んでも?」

 

「追加料金がかかるが、どうしますかお客様?」

 

「せっかくだ、利用しよう。報酬を楽しみにしておいてくれ。」

 

こうして俺たちはなんだかんだあったが所長さんを研究所に送ることになった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

そのあとの話をしよう。無事に研究所についた所長さんはいの一番に息子さんと話をしたらしい。そこで研究資料はすでに処分したことを伝えると息子さんは深く絶望したらしいが、数日後には自分がしでかしてしまったことを考えるようになりすぐに所長さんに謝ることにした。

 

勘違いしないでほしいのは、この所長の息子さんは研究所の資金のことを考えての行動だったという事か。例の研究所は資金に底が見え始めており、どうにか研究所の財政難を解決したいと悩んでいくうちに父親を助けたいという目的を忘れてしまったという。所長本人は私のことを考えてしてくれたことにとやかく言うつもりはないとのこと。

 

依頼の結末としてはこんな感じかな。なんだかんだ丸く収まってよかったというものだ。これが生死のかかった親子喧嘩じゃなければもっと締まりがよかったというのに。

 

それとどうやら所長は本当にフィクサー協会に話をつけてくれたらしく多額の報酬金をもらうことになった。ついでに言うと階級も上がって4級になってしまった。飛び級とかあるんだね、初めて知った。ローランのほうは3級のままだそうだ。もう少し依頼を達成したらおそらく階級が上がりそうだとローランは言っていた。おそらく上の階級に行くための点数的なものを言っているんだろう。

 

それから数か月後、俺とローランはまたドアホァンの居酒屋の居酒屋に来ていた。

 

「この店好きだねぇローラン。おいしいのはわかるけどほかに行くところとかなかったわけ?」

 

「いいだろ別に、ほらお前もパジョン食えって。」

 

「はいはい。うん、ここのパジョンはいつ食べてもおいしいね。」

 

「だろ!?ここにいる間だけは依頼のことを考えなくていいから気が楽だ・・・。」

 

「まあ、この時ぐらいはね。それで?話があるって言ってなかったっけ?」

 

そう、俺はローランに話があると言われてこの店に来たのだ。まあ呼び出した本人は料理に夢中になっていたが。

 

「ああ、そうだった。アルク、お前家がないんだよな。」

 

「まあね、なかなかいい部屋が見つからなくてそのまま。宿泊料もただじゃないからそろそろちゃんと探そうかなって思ってたところだけど。」

 

「もし、お前がよかったらなんだが・・・俺の家に来ないか?」

 

・・・え何?急すぎないこの人。とりあえず詳しいことを聞かない限りは何とも言えない。

 

「・・・ず、ずいぶんと急だね。その心は?」

 

「少し前からだが・・・お前を弟のように見ている節があったんだ。冗談を言い合える仲っていうか、仲良く殴り合いができる仲っていうのが楽しく感じたんだ。けど、俺は過去に両親や面倒を見てくれた祖母にまで見捨てられていなくなっちまった。だから・・・まあ正直言えばさみしいんだ、俺は。今まで一人でやっていた分お前と組んでた時間は夢のようだった。俺に弟がいたらこんな感じなのか、家族がいたらこうだったのかって思うようになったんだ。だから、その・・・」

 

「もういいよローラン。」

 

ローランが心配そうな目で見てくる。そりゃあこんな一大決心をしてまで俺に話してくれたんだ。俺も相応な答えを出さなければならない。

 

「ローランが俺のこと弟みたいに見てるっていうのはわかった。・・・そっか、俺が弟ね。たいそう生意気な弟だったろうね。注文いいかな!米マッコリ1瓶頂戴!」

 

ローランが不思議そうに見てくる。そりゃあまじめに話を聞いているのかと思ったら急に酒を頼んだのだ。しかも飲めないくせに。

 

「少し前にさ、ある組織で少しお世話になったことがあってね。そこで見て覚えたんだ。」

 

マッコリを二人分注ぎ、片方をローランに手渡した。

 

「兄弟の契り、って言ったっけな。酒を二人で同じ分一緒に飲みかわすんだ。本当は飲んだ後、グラスとかは割るんだけどお店に迷惑だから壊れない程度に強くたたきつけるんだ。これをしたら俺たちは兄弟だよ。」

 

ローランの顔が晴れるのが目に見えた。本当に兄弟になってくれると聞いて喜んでいるんだろう。あの時小夜に教えてもらっといてよかった。

 

「いいかい?せーので行くよ?せーの!」

 

俺とローランは同時にマッコリを飲みかわす。これで晴れて俺たちは兄弟となった。

 

「ありがとうなアルク、これからもよろしく頼む。」

 

「こちらこそよろしく。ローラン兄さん?」

 

「兄さんはやめろ!今まで通りでいいんだよ!」

 

「おー照れてら、ういやつういやつ~。」

 

「だーうるせえな、さっさと食って家に帰るぞ。」

 

「おっけー、じゃあ改めていただきます。」

 

この日、新たな兄弟がここに誕生した。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

連邦刑務所

 

一人の死刑囚の男が感情をなくしていた。

 

捕まったことに絶望したからなのか、それとも()()()()()()()()()()()()()からなのか。今となってはもうわからない。

 

そんなことはお構いなしと手足を縛られ、()()()()()()()()()()()()に今日も何かわからない薬品を投与される。

 

そのうち何の影響か、男は自分の頭が鉄の塊のように感じるようになった。そのことを言い張っても研究員たちの行動は止まらなかった。

 

自分はいつまでこの鉄の塊に苦しまなければならないのか。死刑囚の男はそのうち()()()()の存在を忘れていくのだった。

*1
あなたも十分常人じゃ無いと思います

*2
お前みたいな歳で平然と人を殺せる凡人がいてたまるか




アルク君

まさかの飛び級して4級フィクサーに。しかもローラン君のお家を拠点として使えるようになったのでQOL爆上がり中。ちなみに今回マチェットを新しい武器に変えたがマチェット自体はローラン君の家に置いておくらしい。貰い物は大事に使い古す精神。


ローラン

正直(原作と乖離させすぎて)すまないと思っている。本当に申し訳ない。でも、書きたかったんじゃ!ローラン君を兄と呼ばせたかったんじゃ!今後曇らせがしやすいように義兄弟設定にしました。現在3級フィクサー、そろそろ2級に上がりそう。


クレドポルト

イメージ的には筆者が昔やっていたゲームがイメージの武器。詳しくはラトナスフィナトで検索。わかりやすく言えば銃と剣の合体したもの。わかる人にはガンスラッシュと言って伝わる。それ以外だと・・・FFのスコールのあれかな?一応名前には意味がある。


死刑囚の男

だれだろうね。僕全然わからない。いろいろと展開的にかみ合っているところがあったのでなっていただきました。後悔って文字使ってたの後から気づいてわざとやってるのかと思ったら全然そんなことなかった。
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