オリねこ 作:深き漆黒の*堕天使ハメ夫
原作に照らし合わせれば、この感情は愛。
「……と、このようにタバコは様々な健康被害を及ぼし、人を依存症にして、死にいたらしめることもある危険な薬物なのです。特に、今のあなた達のような成長期にいる……未成年は絶対に吸ってはいけませんよ。わかりましたね?」
小さな子供達の、はぁーい! という元気な返事に混じって、質問のための、はいにゃ! という声が、1人の子の手と共にあがった。獣人の女の子だ。
「1mmって意味あるのかにゃ? コスパ悪くないかにゃ?」
「…………、いっ…………、……タ、タバコは百害あって一利なしと言われています。つまり吸うことに意味はないし……吸うとコスパが悪いんです。……人生の」
若い女教師は、質問に大きく戸惑ったものの、言うべきことを言った自分に満足して、気を取り直す。
「はい、それでh」
「質問です!」
「…………、どうぞ」
別の女子から手が挙がる。この子も獣人だ。
「普通のタバコを普通に吸っているのと、ガラムとかフカしているのは、どちらが健康に悪いんですか?」
「…………」
なんとか、どちらも健康に悪いし、あなた達がやったら犯罪だと絞り出す。そんな女教師の体に、あたかも何十年もタバコを吸ってきたかのような披露がたまっていくが、お構いなしにどんどんと質問が寄せられていく。
「アメスピは健康志向ですか? 黄色です」
「…………何を言っているのかわかりません」
この質問をしてきたのも獣人だ。
「セブンスターのソフトとボックスって本当に味違う?」
「……」
「ボックスのが当然便利なのに、なんかセッタはソフトって風潮が……」
「知らねーよ!!」
ついに我慢できなくなり叫んでしまう。ちなみにこの質問をしてきたのも当然獣人だ。
「口から吐き出される質問が具体的でヤニ臭いんだよ!! そういう意味でのタバコに関する授業じゃないんだよ!! 性教育で腰を上手く振るにはって質問されているようなもんだぞ!?」
「イク直前のペースアップは女的にNGって本当ですか?」
「死ね!!」
この質問をしてきたの人間の男子だ。
これはこんな世界の物語。
教師が生徒に死ねって叫んでも、まったく違和感がないギャグ漫画の世界。
獣人とかいう、やたら可愛くてヤニくさい生き物がにゃーにゃー鳴きながら、そして、泣きながら日々を懸命に生きている世界の物語。
原作ではもう少しちゃんと配慮がなされているが……アニメ化しそうだなっと思ったら、やっぱり色々あって遠のいた物語…………の世界に、カスとしてTS転生してしまった『オリねこ』の物語。
作者は、昔は超絶愛煙家で、今はそれなりに嫌煙家です。でもあの頃の愛が消えていません。
だからやっぱりこの作品は自分の愛……もしくは、野糞。
「先生、バナナ入りますかー?」
「ホント死ね!!」