ポケモンをちっさい頃、ちろっとゲームと映画見たことあるぐらいのやつが異世界帰りからポケモンの世界に流れ着く羽目になった話。     作:あっはん

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Switchが欲しい。ポケモンやってみたい。
なら作れば良いじゃない………駄作を


ポケモンをちっさい頃、ちろっとゲームと映画見たことあるぐらいのやつが異世界終わりからポケモンの世界に流れ着く羽目になった話。  

 

 

 

 

ラノベと勉強と剣道。後友達。

それだけの人生だった。剣道はそれはもう楽しかった。

恵まれていたとは思う。辛いよりも楽しいが先にあったから。

幸せだと思う。だって友達に恵まれていたから。

可愛がって貰ったと思う。部活はみんな仲が良かったから。

だからこそ、こんな当たり前を失った時、()は耐えられない。

でも、いつか、どんな、奇怪な運命であろうと、終わりに辿り着く。

 

 

 

 

ボヤける視界、澄み渡る重々しい鉄錆の匂い

無理言って改造して貰った国宝級の日本刀が初めて自分の手から滑り落ちた。

 

「……」

 

空は清々しいほど蒼く、雲一つ見当たらなかった

初めはここら一帯化け物とよく分からん建築物ばっかりだったのに

空は鈍色に染まり尽くし、誰が見てもここは想像も想定もできない異界だと感じる場所だったのに

 

 

「…コレで最後、だろう?」

 

 

この天国と地獄の境界線を破壊して練ったような場所だったここは、地球とは別の世界。

意識が朦朧としているのか、はたまた死にかけているのか、全てが終わった達成感に包まれているだけなのか。

それとも、こちらに来た時と同じような亀裂が見えるからだろうか。

 

「こちらに来た時の記憶と一緒だな…」

 

刀を拾い直す。

この世界でたくさんのものと出会った、別れた、知った、消した、少しだけど楽しかった、辛かった。

 

友情を深めた。愛を見た。

それら全てを放り投げた。

 

亀裂の先がぼんやりと見える。

見たことある都会の風景、車たち、多種多様な人たち、笑いあういろんな存在。

 

 

納刀。残心。

 

僕は守った。この世界を。守り切った。ほぼ強制的に来させられたこの場所を。

だからに死にかけた。伝えるべき人たちには全てを伝えた。遺書だって書いた。

遠く聞こえる笑い声と轟音。車の音だろうか。

全てを伝えた、勝つためにたくさんのことをした。

いつのまにか目の前に亀裂があった。

 

『行く、のだな?契約者』

 

「ああ、そういう契約だっただろ?終わらせれば帰っていいって」

 

脳内に響き渡る感情のない温かいくせにどこか冷たい声。

それは今さっき納刀した刀から発せられていた。

 

『行くか行かないかは別として最後の最後で私を取り落としたのは減点です』

 

「師匠、最後なんだし許しておくれよもう…」

 

無機質なくせに拗ねたりするんだよなこいつ…次なんてないはずなのに。

一歩、前に出る。こっちにきた時のように光が煌めく

 

「じゃあね、師匠。僕が行ったらコレ閉めるんだよね?」

 

『ああ。私がすることではないけどな』

 

全ての元凶であり始まり、この【亀裂】

コレはこの世界にある特有の現象であり、正しく使えば才ある人やものを呼び出せるのだ。

もちろん人は選べるし、悪意を持った奴など最初から候補にすら選べないらしい。

ただし、雑に扱うと才あるものは呼び出せるが、呼び出したものが友好的な存在とは限らない。

なんとか倒したこのよく分からない化け物…空中に四角と三角がいっぱい重なりあって回り続ける機械とか呼び出してしまう。

まぁ異世界の永久機関生命増殖装置とは思わなかったけども。お陰で意思も無く考えもない命ある狂気はもう見たくない。

今回は自分が故郷に帰るというか、自分という才溢れる人間が出入り口から入り、元の世界に降り立つという使い方で帰るのだ。

ただまぁ、それで帰った人はいるが、ちゃんと帰れたかどうかはこちら側からは分からないので成功するかどうかはほぼ運なのだけど。

 

『そうだ、最後に私の名前を呼んではくれないか?なんだ、そのあっちの友達が教えてくれた天使とかいうすごいものにあやかってつけたとかいう私の名前を』

 

「まぁエルが記憶を再現できるからこそ付けれた名前だからな。

本当にありがとう、【サリエル】」

 

……実はこれ厨二病の時に調べてたやつだったんだけどねこの名前

 

『ふふ。私の名前はサリエルだ。夜を見護り優しく照らす月の存在としてな』

 

「本当に人間臭くなったね…」

 

最初の頃なんか淡々と剣のアドバイスするぐらいだったのに…

 

ふわり、と定位置の腰にゆっくりと刺さるエル

じゃ、いってーー

 

「なんで付いてこようとしてんの!?」

 

『さっき行っただろう?もう取り落とすことは赦さない、と』

 

ふっと、重さがなくなる。

多分いつのまにか作られていた異空間に自ら収納されたのだろう。

「いいんだね?一生僕と一緒に行くことになるよ?」

『後悔などない。私を私たらしめたのはお前だ』

「あっちの世界は平和だ。えるを振ることは基本できない」

『刀を使ったゆーちゅーばーとやらになれば振り放題だろうに』

「……意地でも来る気だね?」

『無論。契約までしているのだぞ?』

「…わかった、行こう。僕の刀」

 

光り輝く、道の先に。

車の音がする気がする____

 

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