その村では何時の頃からか裏山に、化け物が住み着くようになった。
化け物は岩のような見た目の巨人で怪力だった。
ある時羊飼いから、木を抱えて倒す姿を見たという話を聞いたことがある。
村の人間は、たびたび目撃される怪物を【トロール】と呼び恐れた。
ともかくも、村の連中は安心して眠ることすらできなくなって、ついには王様へトロールの討伐を直訴したのであった。
——すると王様は直ぐに兵隊を寄越してくれた。
流石は王様である。
ちゃんと年貢を納めてるから、すっとんできてくれたんだろう。
兵隊たちを率いているのは、次男の王子様なのだそうだ。
きっと王様の子供だから、さぞ凄いお人なのだろう。
馬にまたがった王子様が村の真ん中を進んで行ったら、村の女どもはキーキー
村長は家へ
きっと大勢の兵士が押しかけるので遠慮したのだろう。
流石は王様の息子である。
人が出来てる。
——翌日王子様は兵隊を率いて山へ入っていった。
兵士達は金ぴかの鎧を着てなかったけど大丈夫だろうか。
しかし、そんな心配は要らなかった。
トロールは
やはり王子様も凄いお人だったのである。
こんなあっさり捕まえられるとは思って無かったので、まったく
村人連中もこぞって王子様を
——カテスラ王国万歳!
狼に育てられた子供がいた。
やがて大きくなり、その体躯は2mをゆうに超え、
その地方は肌寒い。体が大きければ相対的な表面積は少なくなり、筋肉量が増えることで発熱量も上がり寒さに強くなる。
それに男は冷気を
——
彼を恐れた人間は彼をトロールと呼称し、追い詰めて捕獲することに成功した。
——刑場へ引き出されたトロールは、処刑人を前にしても恐れなど見せることは無かった。
逆に恐れたのは処刑人の方である。
腰の引けた斧で切り付けるも、トロールの
それは恐怖で
——だが、日が高くなり。石を敷き詰めた刑場では
トロールの弱点は皮肉にも、≪≪石≫≫とそして≪≪日の光≫≫だったのだ。
それを見た処刑人は勇気を得て、腰を深く構えて
——処刑人は勇者となった。