毛利家の次女   作:残月

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今回は特別番外編。
時系列的には少し先の話。なのでまだ本編に出てないキャラも出て来ます。




お正月番外編『甘酒にご用心』◇

 

 

 

お正月。

私やお姉ちゃん、コナン、白馬さん、京極さん、哀ちゃん、世良さんは園子さんのお誘いで鈴木家へと招かれていた。本当は平次さんや和葉さんも誘ったけど流石に正月から大阪から呼ぶのは難しかったみたい。

 

園子さんプロデュースにより、私、お姉ちゃん、哀ちゃん、世良さんは振袖を着ていた。その光景にコナンや京極さんはお姉ちゃんや園子さんの振袖姿に見惚れてる。うんうん、良い光景ですね。

哀ちゃんは少し面白くなさそうにしてる。コナンがお姉ちゃんの姿に見惚れてるから嫉妬してるねー。口には出さないけど側から見てると分かりやすくヤキモチ妬いてるのがまたニヤニヤしちゃいますね。

白馬さんも私の振袖姿が似合ってると言ってくれた。

私は貧乳だから着物が似合うんですヨ。

 

 

「さ、色々と用意したから食べて、飲んでー!」

「凄いね。お節料理に甘酒とか色々用意したんだ」

「全員分用意とか大変だったんじゃ……ん?この端っこに置いてあるのは……」

 

 

お姉ちゃんと私がお節料理を見ていると豪華なお節料理の中に少しだけ歪な料理の重箱が置かれていた。

 

 

「あ、その……これは真さん専用に私が作ったの……」

「は、はい…‥恐縮です……」

 

 

園子さんが顔を赤くしながら京極さんに手作りのお節料理を渡してる。二人して顔を真っ赤にして青春してますね。

私もお節料理は作ってあるし後で白馬さんに渡す予定です。

お姉ちゃんも新兄に送るつもりだったみたいだけど今現在住所不定だから送れないんだよね。阿笠博士の家に送って後でコナンが食べる手筈になっている。

 

 

「千紗ちゃん、甘酒とか飲んでみるかい?」

「甘酒…‥飲んだ事は無いですね」

 

 

ちょっとテンション高めの世良さんから甘酒を勧められる。お正月と言えば甘酒って感じはしますけど……まあ、試しに少し飲んでみるのも良いですね。

 

 

 

 

◆◇side世良真純◇◆

 

 

 

園子君に誘われて、お正月のパーティに参加した僕は園子君に振袖を着させられた。振袖なんて初めてだったけどちょっとドキドキしちゃったよ。

 

蘭君や千紗ちゃんや哀ちゃんは僕なんかよりも凄く似合っていて可愛い。本当は哀ちゃんに探りを入れたいけど今日はダメだよね。

 

皆がお節料理に舌鼓を打つ中、僕は用意されていた甘酒に興味が湧いて千紗ちゃんを誘って甘酒を飲む事にした。

それがこんな惨劇を招くだなんて……

 

 

「良い子、良い子……哀ちゃんさんは本当に良い子ですね……」

「ちょっと……離れなさい!」

 

 

甘酒を飲んで酔っ払った千紗ちゃんが哀ちゃんを抱き寄せ頭を撫でながら甘やかしてた。目がトロンとして、口調もおかしくなっている。

哀ちゃんは必死に抵抗してるけど、あの甘やかされ方は中々に抜け出せないと思う。

 

 

「まさか甘酒で酔っ払うとはね……」

「甘酒ってアルコール飛ばしてるから酔わない筈なんだけどな……」

「普段、しっかりしているだけに酔うと酒乱になってしまうんでしょうか?」

 

 

園子君とコナン君と京極君は唖然とその光景を見ていた。と言うよりも手が出せないって言うのが正しいかな。

 

 

「ほら、千紗。哀ちゃんが困ってるでしょ」

「ぶぅ……」

「た、助かったわ……」

 

 

蘭君が千紗ちゃんから哀ちゃんを引き剥がして解放して、やっと抜け出せていた。千紗ちゃんは哀ちゃんから離されて不満気だった。

 

 

「甘酒も種類によってはアルコールが飛ばし切れずに残ってしまう事があると言いますが……それを含めても千紗さんはお酒に弱い様ですね。アルコール感受性が高いと酔いやすいとは聞きますが」

「あ、白馬君ありがとう」

 

 

なんてやりとりをしていたら白馬君が水を入れたグラスを持って来た。千紗ちゃんがこんなになってるのに居ないと思ったら水を取りに行ってたのか。

蘭君が水の入ったグラスを受け取って千紗ちゃんに飲ませようとしてる。

 

 

「あ……白馬さぁん……」

「千紗さん、大丈夫です……かっ!?」

「ちょっと千紗!?」

「やだ、大胆……」

「わーお……」

 

 

 

なんと千紗ちゃんは蘭ちゃんからグラスを受け取るよりも千紗ちゃんを心配して顔を覗き込もうとした白馬君を抱き寄せた。

突然な事に白馬君は固まり、僕達もその光景に驚くしかなかった。

 

 

「ち、千紗さん……」

「白馬さん……ふふっ……良い子です。頑張ってる探偵しゃんです……」

「褒め上戸……いえ、甘やかし上戸なのかしら。どちらにしても白馬探は動けそうにないわね」

「白馬も千紗が相手だと力ずくで抜け出したり離れたり出来ないんだろ」

 

 

千紗ちゃんに抱き寄せられ、胸元に顔を押し付けられて白馬君は顔を真っ赤にして動けなくなってる。更に千紗ちゃんは白馬君の後頭部に手を回してギュッと離さない。トドメとばかりに甘い囁き。

コレ堕ちない人いないと思う。

 

少し離れた場所に避難してる哀ちゃんとコナン君は被害を被らない様にしててコメントしてるけど間違ってないなぁ。

あ、哀ちゃんがスマホで撮影してる。後で千紗ちゃんに見せてリアクション楽しむ気なんだな。後でデータコピーさせてもらお。あの千紗ちゃん、可愛いし。

 

 

 

この後、千紗ちゃんは白馬君を暫くの間、離さなかった。無理に引き剥がそうとしたけど千紗ちゃんが駄々っ子の様に離さなかった事と白馬君が顔を真っ赤にしたまま動けなくなってしまった事も原因だったと思う。

そりゃ好きな子に甘い言葉で囁かれて甘やかされたらキャパオーバーしちゃうよね。

 

後日、酔いが覚めた千紗ちゃんは、この時の記憶が無かったみたいで動画や写真を見せたら「あり得ない、あり得ない……私が……こんな……」と顔を真っ赤にしたまま俯いた。

必死に否定してるけど……なんか自分に言い聞かせてるよーな……

なんでアレで付き合ってないんだろ?

 

因みにコナン君から聞いたのか大阪の服部君が千紗ちゃんの事をイジろうとしてたみたいだけど脛を蹴られて反逆されてた。

 




レッド・ラム様から素敵なイラストを頂きました!
振袖①

【挿絵表示】

振袖②

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振袖③

【挿絵表示】
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