毛利家の次女   作:残月

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作中内において、千紗に原作知識がある事で先の展開や過去編の事を口にしたり、思案するシーンで話の内容が混在するシーンが多く、また作者の書き損じ、足りないシーン、誤字等で読者様に意図せぬ展開や間違いを指摘される事が多い事を深くお詫びいたします。

現在、加筆と修正を繰り返しております。
いつも誤字報告を頂ける皆様に感謝致します。

これからも作品にお付き合い頂けたら幸いに思います。


私は小悪魔ですか?

 

 

 

阿笠博士からホテルのミステリーツアーの権利を譲ってもらったので伊豆に旅行に。二泊三日の家族旅行スタートと喜んではいたものの……これってナイトバロンの話だぁ……今回も防ぐに防げない系の事件だし。

 

私は砂浜のパラソルの下で本を読み、コナンと涼んでいた。まあ、コナンは黒の組織が気になってバカンスって気分じゃなさそうだけど。それを言うなら私もか。

あれから日本各地の強盗事件の発生とかを調べたけど10億円ほどの大規模な強盗事件が起きたというニュースも噂も無かった。まさかとは思うけど黒の組織の介入が少な目な世界なのかな……

 

 

「気持ちいいー!ほら、千紗もコナン君も泳ごうよ!」

「お姉ちゃんも呼んでるし、行こっか」

「う、うん……」

 

 

海で泳いでいたお姉ちゃんが海から上がって私達を呼ぶ。私は読んでいた本を閉じて、お姉ちゃんの水着姿に見惚れているコナンの手を引きながら海へ行く事に。

 

 

「水着の蘭、可愛いなー。今この瞬間を堪能しておこうかなー」

「な、何を言ってるのかなー、千紗ねーちゃん」

 

 

お姉ちゃんの水着を間近で堪能しているコナン。顔を赤らめていたので、お姉ちゃんに聞こえない程度の声量で囁くとわかりやすく動揺していた。早めに正体バレしている事を言いたいけど、こう言う事があるからまだ黙って弄りたいと思う私はきっと悪い子である。今、自分の頭とおしりに悪魔の角と尻尾が生えててもおかしくない気がする。

 

 

そんなやり取りの後でホテルで一悶着あった。ホテルではお父さんがフロントで料金の半分しか払われてなかった事にご立腹。そういえばミステリーツアーの謎を解いた者が料金無料になるんだったっけ。

その後、癖のある参加者達と挨拶を済ませた後にホテル宿泊が無料になる条件がコナンから話され、お父さんは「この名探偵に掛かれば楽勝だー」なんて呑気に笑っていた。

その後は原作通りの展開となり、お父さんの推理ショーで犯人も逮捕された。

 

旅行から暫くして、お姉ちゃんの恩師の先生の結婚式に出たら毒殺……いや死んでないから殺人事件ではないけど事件が発生。私も現場に居たので今回の探偵役は私になった。コナンは園子さんを眠らせようとしていたみたいだけど、眠りの探偵が増えたら怪しまれるっての。そんな訳でコナンから推理した内容を聞いてから私が推理ショーをして事件解決。犯人は新郎だったけど様々な誤解の果ての犯行だった。そんな誤解が解けた後、二人は改めて婚約するのだが、それはまた後日の話である。

それはそうとお姉ちゃんと新兄の結婚式も見てみたいなー。そうなると早々に新兄には元に戻って貰わないとね。

そんな中で私はウエディングドレスのお姉ちゃんとタキシードのコナンを想像して笑ってしまった。何かのCMの撮影にしか見えないし。それはそれで面白いけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆sideコナン◆◇

 

 

 

黒ずくめの男達の毒薬で体が小さくなって以降、奴等の話を聞かない。おっちゃんの所にその手の話が舞い込まないからわからないだけなのかも知れないけど、追うべき奴等の尻尾も掴めないのは歯痒い。

 

それと同時に俺が悩んでるのは千紗の事だ。千紗は元々俺と同じで本が好きで様々な本を読むから雑学も豊富で、そんな千紗が俺から推理の内容を聞いて推理ショーをすれば『毛利小五郎の娘』の肩書きや今までの言動や知識から周囲も納得する。そこまではいいんだけど、千紗は時折、俺を『江戸川コナン』ではなく『工藤新一』として見ているんじゃないかって言動をとることがある。

先日の誘拐事件やミステリーツアー、結婚式の時……もっと言うなら園子の別荘の時もそうだ。

もしも千紗が俺の正体に勘付いているなら全て話して協力してもらった方が良いんだろうか……いや、駄目だ。周囲に危険が及ぶから蘭にだって正体を明かしてないのに千紗に話すとか何を考えてんだ俺は。

 

 

「……千紗は何してんだ?もう晩飯の時間じゃねーか」

「あ、本当だ」

「今日は隣町で買い物するから少し遅れてるのよ。ほら、新しく開店したスーパーで特売してるって言ってたから」

 

 

そんな風に悩んでいるとおっちゃんが不満そうに声を出す。確かに千紗にしては帰りが遅いな。いつもならとっくに帰って来て夕飯の支度してるのに。蘭は千紗が隣町に行った事は知ってたみたいだからその通りなんだろう。

 

 

「ったく……年頃の娘の帰りが遅いってのは感心しねーぞ」

「そう言いながらビール飲まないでよ、おじさん」

「あ、電話……はい、毛利探偵事務所……はい、はい……ええっ!?はい、すぐに行きます!」

 

 

ぶつくさ文句を言いながらビールを飲み始めるおっちゃん。おいおい、本当に心配してんのかよ。まあ、千紗なら何かあっても平然としてそうだから気持ちはわかるけど。すると事務所の電話が鳴った。近くに居た蘭が電話に出たけど様子がおかしい。何があったんだ?

 

 

「どうしたの蘭ねーちゃん?」

「千紗が……千紗が車に轢かれて病院に搬送されたって!!」

「な、なんだとぉ!?」

 

 

俺の問いかけに蘭は大粒の涙を流しがら叫び、おっちゃんも飲んでいたビールの缶を握り潰した。いったい千紗に何があったんだ!?

 

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