依頼人の家へ到着したは良いけど速攻で殺人事件発生。依頼人の旦那さんの書斎にお父さん達が入ると同時に旦那さんが倒れてしまったのだ。そして倒れた依頼人の旦那さんから毒物らしき反応が見られた為、毒殺された事が確定し、密室殺人である事が断定された。
更にこのタイミングでコナンの風邪が悪化して遂には倒れてしまった。私とお姉ちゃんは客間を借りてコナンを寝かせる事に。
お姉ちゃんは依頼人の家族が呼んでくれた医者を待って玄関先でソワソワしながら待って、私は寝ているコナンの隣で座って看病をしていた。水を絞ったタオルで汗を拭いているけど凄く熱があるのがわかる。
「はぁ……はぁ……」
「凄い熱……」
コナンの息が荒く、傍目には重症患者だが恐らく今の状態は体の中で白乾児がアポトキシンの効果を一時的に中和しているのだろう。
と言うかアポトキシンの中和条件が『風邪を引いた状態で白乾児を飲む』と言うピンポイントな謎の条件なのだ。ドラクエのパデキアの根っこも真っ青な効果である。
「ぐ……う、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「コ、コナン!」
元に戻る前段階の苦しい時だとは分かっていても冷静ではいられなかった。そして徐々に体が……って高校生の体に戻ってるから服のサイズが合わなくてミチミチになってきてる。苦しそうだったので私は咄嗟にコナンの服のボタンを外して脱がしていく。
「はぁ……はぁ……か、体が……元に……」
「わーお……」
服を脱がせたと同時に一気に元の体に戻っていき、最終的に元の新兄の姿へとなっていた。目の前で子供から高校生の姿に戻っていく様は中々に驚きの光景である。それもそうだけど……
「大丈夫?チン……じゃなかった新兄」
「もう絶対に……言い間違えるな」
そう。服を脱がせた状態で高校生の体に戻ったので今の新兄は全裸なのだ。そりゃ、うら若き乙女の視線はその一箇所に一点集中してしまうものである。ゴメンね、お姉ちゃん。私が先に新兄の大事な部分を見ちゃったよ。
「取り敢えず……この家の人の服を借りた方が良いね。あ、このスーツ着ればちょうど良いかも」
「あ、ああ……サンキュー」
私は一先ず立ち上がり部屋のクローゼットからハンガーに吊るしてあったスーツを取り出して新兄に差し出す。新兄はいそいそと着替えてから私の方へと振り返る。私はコナンの服をさり気なく布団の横に畳んでおく。
「驚かないんだな……千紗」
「十分過ぎるほど驚いてるよ新兄。どちらかと言えば頭の処理が追い付いてないだけ」
着替え終えた新兄は私に疑問を投げかけるけど私は惚けながら驚いている事を伝える。そりゃ目の前で子供が大人になれば驚きもするっての。
「詳しい事情は後で聞くし、お姉ちゃんにも体の事は話してないんでしょ?フォローはするから」
「ああ、じゃ……謎を解きに行くとするか」
フラフラと歩き出した新兄を支えながら先程の事件現場へと移動する。いつ新兄に正体を知ってる事を明かそうかと悩んでたけど、この話が転機になりそうだね。私は前から疑いを持っていたけど目の前の光景で確信を得た事にして……色々と考えなきゃいけない事が多いけど取り敢えず事件を解かねば話にもならない。この後、私もお姉ちゃんに怒られるのもほぼ確定だけど。