毛利家の次女   作:残月

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オンナノコの悩み

 

 

 

私は悩んでいた。

 

行方が知れない宮野明美さん。やたらと早い出会いとなった遠山和葉さんと白馬探さん。

まあ、絶対原作通りに話が進むなんてあり得ない。原作に無かった様な私が知らない事件にも結構遭遇してるし、それも理解してる。

 

 

「でも、これは……」

 

 

理解出来ないって言うか不可解?私は自分の携帯電話に登録されたアドレスを見ながら呟いた。

ホームズフリーク事件と称された事件解決後、白馬さんから渡されたメモのアドレス。白馬さんから「僕個人のアドレスです」なんて言われて呆然とした。

 

確認の為に通話とメールをしたのだが間違いなく本人のものだった……いや、マジでなんで?

そもそも白馬さんは紅子さんに……って言いたいけどさっきも考えていた通り、全てが原作通りなんて考えは捨てた方が良い。予想外の事や想定外の事なんか起きて当然なんだから。

 

 

「ちーさっ。何悩んでるの?」

「柴田さん。いえ、ちょっと……」

 

 

学校の休み時間も同様に悩んでいると柴田さんが後ろから抱きついて来た。柔らかな感触が背中に伝わる。おのれ、巨乳め。

 

 

「携帯なんか握りしめて……まさか男?」

「ええ……まあ男性ですけど……最近知り合った人で何を話せば良いのやら悩んでて」

 

 

猫の様に目を細めてニヤッと笑う柴田さん。なんで今ので察せるのか不思議でならない。女の勘って奴なのだろうか。笑い方がちょっと園子さんに似てたよ。

 

 

「そんなの日常の事で良いんじゃない?好きな事とか、今日こんな事があったよーとか。変に気取った話とかだと会話が保たないよ?」

「成る程……」

 

 

柴田さんの話に納得。確かに相手が高校生探偵だからと言って事件の話や難しい話をチョイスする必要は無いね。そう考えると姉に事件の事とホームズの話ばかりする兄はマイナス効果しか生んでない気がする。

 

 

「しかし、千紗もちゃんとオンナノコだねぇ〜。男とのメールで悩むなんてさ」

「ほぼ初対面の人でしたし、男性とのメールはお父さんとか兄ばかりだったから分からなくて……」

 

 

ニヤニヤして笑う柴田さんに頬擦りをされながら揶揄われる。あれ、なんでこんなに悩んでたんだろ私。

電話やメールの悩みが解決したけど他の疑問が浮上した。原作キャラとはどんどん会っていくんだし、本来なら悩む必要は無い筈なんだけど……うーん、白馬さんに興味を持たれたからどうするか悩んだ……とはちょっと違う気がする。なんなんだろ?

 

 

 

 

答えが出ない悩みに頭を傾げながらも日々が過ぎていく。

この後、三つ子事件とかイラストレーター事件とかゴメラ事件とか立て続けに起きて考え事をする暇が無い。

 

 

「色々起きすぎて考える時間が無いなぁ……って、あ」

「………」

 

なんて思っていた、とある日。お姉ちゃんがソファーで寝ていたコナンの眼鏡を外した状態で固まっていた。これって本格的な正体バレ疑惑の最初のワンシーンだ。

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