毛利家の次女   作:残月

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浪花の連続殺人事件・完

 

 

 

いやー、めちゃくちゃ焦った。

沼斑が大滝警部にしっかりと連行されているから安心してたら、大滝警部の携帯に電話が掛かって、それに気を取られてる隙に沼斑が襲いかかって来た。

私は咄嗟にローラーシューズを起動させて、お姉ちゃんとコナンを抱きしめて逃げようとしたら、まさかの不調トラブルが起きた。先程の雨で泥だらけの道を歩いた所為でローラーシューズに泥が入り込んで左足の方がマトモに作動しなかったのだ。

その為、右足しかローラーシューズが起動せず私は左足を残して右足だけが急発進してしまった形になる。その結果サッカーでボールを蹴ろうとして空振りした時みたいになってしまった。そしてその右足が突っ込んできた沼斑の顎にクリティカルヒットして成敗してしまった……と言うのが今回のオチであった。

平次さんの見た夢がある意味的中した形になったなぁ。

コナンも原作通りに刺されたけど平次さんのお守りで無事だったし。

 

その平次さんと言えば大滝警部の話では一連の事件に関係があると郷司さんへ事情聴取をしに行った平次さんと坂田さんと他の刑事二人。

しかし、坂田さんは途中でトイレに行くと言って場を離れて郷司さんの殺害を計画していた。

それを見抜いていた平次さんは犯行を阻止し、坂田さんの自殺も防いだが坂田さんが自殺する際に拳銃を使用しようとしたのを止めようとして腹部に弾丸が掠ったらしい。

銃声を聞きつけた他の刑事二人が平次さんと坂田さんの惨状を目の当たりにして救急車を呼んで搬送したとの事だった。

 

大筋は原作通りと言えるけど細部が違って来てるなぁ。本来なら平次さんが坂田さんの自殺を防ぐのも沼斑が捕まって全て自白してからだけど今回は何故か順序が前後してる。私の記憶違いもあるのかもだけどホームズフリークの時も同様に原作知識に頼り過ぎも良くないかも。

物事の本質が見抜けなくなりそうで、ちょっと怖くなった。

 

 

因みに平次さんだが無事だった。

お腹に弾丸が掠めて救急車に運ばれる最中、シリアス顔で「眠いから……眠らせてくれ」なんて言うもんだから誤解した和葉さんが泣き崩れたけど、平次さんは本当にただ眠いだけだった。

私達の大阪観光を楽しませる為に夜通しでプランを考えていたらしく結果、寝不足と疲れで睡魔が……と言う事らしい。

「ややこしい事をすんな!」と和葉さんが怒って傷を指で撫でて、平次さんは悲鳴を上げながらも和葉さんに抗議の声を荒げた。どうしようもない喧嘩が始まったが意外と元気で安心しました。

 

因みにお父さんも本気で心配したからか「ガキが危ないマネしてんじゃねー!」って感じで病院に到着するまで割と本気の説教を平次さんにしていた。

 

お父さんってお姉ちゃんの事もあるから新兄とかに厳しい対応してるけど本当に新兄の事を心配してたし、コナンの事も遠慮なく叱るのも本人を心配しての事である。

口と態度が悪いから誤解されがちだけど、お父さんって年下の男の子に、ちゃんと大人の対応を見せてるんだよね。当人のポンコツ具合からそう見られる事は少ないけど。

 

 

 

などと思っていたらロンドンに一時帰国している白馬さんからメールが届いた。

『ルパン三世を取り逃してしまいました』との事だった。怪盗キッド以上に捕獲が困難な相手だし仕方ないとは思うけど。

 

落ち込んでるみたいだし、帰って来たら慰めてあげますか。

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