毛利家の次女   作:残月

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世紀末の魔術師④

 

 

取り敢えず客船の中を調べようと白馬さんに連れられながら船内を回っていた。お姫様抱っこのまま。流石に恥ずかしいんですけど。足が痛いから助かるんだけど羞恥の方が勝ってます。

そんな中、寒川さんが撮影ドッキリと評して各部屋の撮影をし始めた。船内を歩き回っていた私と白馬さんも「お、良い絵じゃねーか」と撮影された。

ちょっと待て、気になる角度にカメラを動かさなかったか?白馬さんは気付かなかったみたいだけど女子の視線を感じるスキルを甘く見るな。後で撮影データをチェックしないと。

 

 

私は白馬さんに連れられて部屋に戻ると豪華客船の中で女子会をすると園子さんからお誘いを受けた。私はハトに癒されていたいんですが。それと迂闊な発言のコナンを止めないとだし。

 

足が痛いから断ろうかと言おうとしたら園子さんはこの部屋でやるわよ!と言い始めた。それなら、まあ……と思っていたらハトが無理に飛ぼうとしたのか羽ばたき始めた。

ピョンとジャンプすると私の頭の上に着地して再び「くるっぽっぽっー」と鳴き始める。その光景にお姉ちゃん、コナン、園子さんは笑い始め、白馬さんと夏美さんは笑いを堪えて顔を背けてプルプルとしていた。

因みに西野さんはハトを見てバタバタと逃げて行った。羽毛アレルギーでしたね。

 

白馬さんは私に寄り添って色々と手助けしてくれてるけどちょっと恥ずかしい。合流した青蘭さんも生暖かい視線を送って来た。

 

 

「キッド様のハトねー。やたらと千紗とガキンチョに懐いてるわね」

「可愛いですよ」

 

 

やたらと収まりが良いのかハトは私の頭の上かコナンの肩に止まろうとしたりと元気だった。

 

 

「でもキッドはどうしたのかしら……まさか」

「あのくらいでキッドが死ぬとは思っていませんし、死んだら困りますよ。大阪の街のインフラを破壊した、あの馬鹿を説教したいんですから」

 

 

お姉ちゃんはあれ以降姿を現さないキッドの事を心配しているけど死んでいないのは間違いないし、今回は割と本気で説教するつもりなので早めに姿を現して欲しい。

 

そして案の定、コナンが誕生日の話になった際に迂闊にも自分の誕生日を5月4日と言ってしまう。そしてお姉ちゃんはコナンに疑いの目を向けていた。

 

 

「そう言えば新兄とコナンって誕生日同じだったっけ」

「え、あ……う、うん!そうなんだ!新一兄ちゃんと同じって言ってた!」

「へー、新一君と同じなんて凄い偶然ね」

「親戚で同じ誕生日になる珍しいケースですね。確率はおよその計算になりますが365分の1の0.3%ですね」

 

 

私の一言にコナンは焦りながら必死に肯定し、園子さんも凄い偶然だと驚き、白馬さんは冷静に確率を計算していた。お姉ちゃんは不審がっていた。ま、このくらいで騙し切れるとは思ってなかったけどさ。

 

その後、デッキで食事となった。そこでは先に来ていた。お父さんや園子さんのお父さんや先程撮影ドッキリをした寒川さんがお酒を飲んでいた。スケベ心を出したお父さんが青蘭さんを同じテーブルに誘っていた。

後でお母さんに報告は確定っと。

 

 

和やかに話が進みかけていたが寒川さんが首から掛けていた指輪とネックレスがニコライ二世の三女、マリアの指輪である事が判明。

 

 

「まさか本物……」

「アンタがそう言うなら本物なんじゃねーのかい。じゃあな」

「あ、寒川さん。ちょっと待って下さい。先程撮影したデータを見せてもらえませんか?」

 

 

寒川さんはドヤ顔で立ち去ろうとしたが逃がさん。手には先程のハンディカメラがあるので確認させて貰おう。

 

 

「あん?なんで見せなきゃならねーんだよ?」

「さっき私と白馬さんを撮った時にさり気無く角度を変えてましたよね?あの角度だと私のスカートの中が見えてたので気になったんです」

「なんだと?」

「なんですって?」

 

 

私の一言にお父さんと青蘭さんが反応する。先程、私は白馬さんにお姫様抱っこされていたんだけどカメラの角度的に私のスカートの中が見えそうな角度で撮影されていたのが気になっていた。

 

 

「寄越せ!えーっと……これは!」

「僅かにですけど下着が写ってますね。こっちは各部屋を訪問した時に撮影したデータでしょうか……他にも余罪がありそうですね」

 

 

お父さんが寒川さんからハンディカメラを奪い取って撮影データを確認するとやはり私のスカートの中が見えていた様である。

青蘭さんもお父さんと一緒に撮影データを確認して私の下着が写っていた事を確認してデータを確認していく。そして少しだけホッとした表情になった。あ、撮影データの中にラスプーチンの写真が写ってなかった事を確認したのね。

 

 

「話を聞かせて貰おうか?」

「盗み撮りも多そうですしね」

「へっ……やなこった」

 

 

お父さんと青蘭さんが睨み付けるが寒川さんはハンディカメラを奪い返すと客室へと行ってしまう。

 

 

「船の上で逃げ場もないですし、一先ず東京へと帰りましょう。彼の盗み撮りの件はその後で警察に届けましょう」

「そ、そうですな」

 

 

寒川さんは東京に戻ったら盗み撮りで捕まるかな。取り敢えず青蘭さんは見られたくなかった写真を撮影されてなかったから寒川さんを殺す理由が無いから大丈夫とは思うけど……

 

 

「でも、私なんかの下着を撮っても面白くないでしょうに……ひたひれす、園子ふぁん」

「アンタはもうちょっと乙女としての危機感を覚えなさい!」

「そう言う所ですよ、千紗さん」

 

 

やれやれ、と思っていたら園子さんから頬を引っ張られながら怒られて、白馬さんに呆れられた。解せぬ。

 

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