毛利家の次女   作:残月

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改良型ローラーシューズと買い物

 

 

 

阿笠博士の風邪も治ったと聞いたので改良したローラーシューズを受け取りに。

見た目は大きく変わってなさそうだけど、どんな新機能が……

 

 

「うむ。この改良型のローラーシューズじゃが元々の収納機能に加えて緊急脱出の機能を取り付けたんじゃ。また強化カーボンを追加してあるし、爪先も安全靴程じゃないが強度を増す様にしておるわい。まあ、それ以外は基本的な部分は同じじゃよ。使い心地は良くしたつもりじゃが」

「そ、そうですか……」

 

 

コナンのキック力増強シューズ並に危なげな靴になったんじゃなかろうか?

まあ、前回もそうだけど緊急事態にこそ使うものだから機能が充実するには不満はないけど。

 

 

「それと開発費の事は気にせんでええぞ。新一もじゃがワシの発明の使い心地や不満点を教えてくれたらそれで良いわい」

「それだと私の気が収まらないんですが……博士がそう言うなら……」

 

 

こんな凄い物を作ってくれたんだから、それに見合った支払いはしなきゃだとは思うんだけど……博士的にはレビューが欲しいらしい。

そんな事を思いながら改良されたローラーシューズを履いてみると履き心地は以前の物よりも良くなったと感じる。

 

 

「では、博士。ありがたく使わせて頂きます」

「うむ、わからん事があったら詳しくはこの取扱説明書を読むと良かろう」

 

 

博士にお礼を言えば博士は書いてくれたのか取扱説明書を渡してくれた。

 

 

「そう言えばワシや新一、哀君達は後日じゃが警察に行く事になっとるんじゃ。先日の古城での一件で参考人として呼ばれておっての」

「古城……ああ、キャンプ帰りに寄ったって言う古城ですか。確か……間宮家の」

 

 

一瞬古城と聞いてインペリアル・イースター・エッグの時に行った古城を思い出したけど、それの更に前の話だった。私はこの件に関わってないから忘れてた。

 

阿笠博士から改良型ローラーシューズを受け取った私は久しぶりのローラーシューズで帰路を走っていた。前よりもスムーズに走行してる気がするのは気のせいなのかアップデートされたからなのか。

取り敢えず帰ったら取扱説明書を読もう。基本的な部分は同じと言っても不安はあるし。

 

そんな事を思って家に帰ってから取扱説明書を読むと博士の言っていた緊急脱出装置がなんなのか判明した。ローラーシューズの下部に圧縮した空気を噴射して一時的に跳躍する機能らしいけど……使い所を間違えると大変な事になる気がする。

今度、使えるか検証しよ。じゃないと危なそうだし。

 

 

そんな事を思いながらもローラーシューズの検証もしないまま数日が経過した休日。本当なら私はローラーシューズの使い方の検証をしたかったけど園子さんにお姉ちゃんと一緒に買い物に誘われたので街へとショッピング。

 

園子さんに伊豆旅行に誘われたので、その買い物である。

お姉ちゃんも園子さんが素敵な出会いを求めて旅行やらオフ会に良く行くので今回もその流れであると半ば諦めである。園子さんの出会い云々が無ければ友達同士の旅行な訳だし。

 

 

「千紗、前にも言ったけどもう少しオシャレしなさいよ。いつもロンスカばっかじゃない」

「これが一番気に入ってるスタイルなので……カジュアルなのはあまり似合いませ……むきゅ」

 

 

園子さんにいつもの服ばかりではなく違った服を勧められたけど似合わないから……と断ろうとしたら、いつもの様に頬を引っ張られる。

 

 

「もうちょっと自覚しなさいよ?それに千紗が普段とは違う格好をしたら白馬君も喜ぶかも知れないわよ?」

「白馬さんが……うーん、ここ最近白馬さんも何かに悩んでるみたいだし喜んで貰えるなら……」

「千紗もなんだかんだで白馬君を気にしてるよね」

 

 

パッと手を離した園子さんのアドバイスに私は少し考える。何も話してくれないけどなんか悩んでるっぽいから元気付けるキッカケになれば……と思っていた所でお姉ちゃんの一言にハッとなる。

私、自分でも思ってた以上に白馬さんの事を考えてたのかも……

 

 

「じゃ、時間もあるし千紗の服見よっか」

「そうね。覚悟しなさいよー」

「え、あの、ちょ……」

 

 

私はお姉ちゃんと園子さんに連れられて数時間に渡り、着せ替え人形にさせられた……さっきの一言をちょっと後悔した。

普段着ない服ばかりで……お姉ちゃんはマトモなのが多かったけど園子さんは私で遊んでた感が凄いある。ほぼコスプレみたいな服とかあったし。

 

買い物を終えて園子さんと別れた私とお姉ちゃん。着せ替え人形に疲れた私はグッタリとしていた。

 

 

「千紗も楽しかったんじゃないの?私と園子のオススメの服を買ったんだし」

「それは……まあ」

 

 

お姉ちゃんに指摘されて頷く私。園子さんが悪ふざけで持ってきたコスプレ衣装は兎も角、お姉ちゃんと園子さんのセンスで選ばれたチョイスは凹凸に乏しい私の体でも似合う服があった。寧ろ、それを隠す服装と言うか……でも気に入った私はそれを購入した。

 

 

「今度、白馬君とデートする時に見せてあげたら?」

「そうですね……ってデートじゃないって」

 

 

お姉ちゃんの発言に裏拳気味にツッコミを入れた私。

家に帰るとお父さんだけでコナンはまだ帰っていなかった。おかしいなぁ、と思いながらも夕飯を支度していたけどまだ帰ってこない。

流石に心配し始める私とお姉ちゃん。確か、コナンは阿笠博士と一緒に警察署に古城での参考人として呼ばれた筈だけど……なんて思っていたら丁度、電話が鳴ってお姉ちゃんが応対していた。

 

 

お姉ちゃんの側の声しか聞こえないけど何があったんだろう?

え、高木刑事が放心してまだ事情聴取が終わらない?何があったの?と言うか、それってどのエピソードだっけ?

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