毛利家の次女   作:残月

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体育祭の企画

 

 

事件を終えた後の学校って凄い憂鬱。

コナン……と言うか新兄は慣れてるのかもだけど事件に関わる様になったのが最近の私にとっては結構過酷だったりする。ちゃんと寝たつもりだけど寝足りない気分だよ。

 

まあ、授業は終えてて後は今後の学校行事を話し合うだけなんだけど。体育祭や学園祭など今後のイベントが目白押しだから忙しくなりそう……事件とかトラブル起きないよね?コナンが学園祭を見に来るから事件起きないよね?コナンが来るから体育祭でトラブル起きないよね?

ああ……凄い心配になって来た。それこそ大阪から平次さんと和葉さんが見に来てオールスターが揃った状況で事件とか……うん、あり得る。

 

 

「じゃあ、体育……イベ……は決ま……でチ……で……」

「だったらメイ……千…を……」

 

 

そう言えば、お姉ちゃんの高校の学園祭も近い気が。前にそんな話を聞いた覚えが……って、そうなったらコナンから新兄に戻る話の辺りじゃ……どんな話だったっけ……

と言うよりも今度、北海道に行く事も決まってるし時系列がわからなくなって来てるよ……

 

 

「それは盛り上が……毛利……がやる……」

「でしょ?……千紗……それに……」

 

私がどうこう動いてどうにかなる問題じゃないのは分かってるけど……事件が多過ぎて混乱してる。劇場版の事もだし……特に爆破はキツイと言うか……

 

 

「それ良い……絶対に…利……やら……」

「でも、話を……てない……いだ……」

 

 

そもそも黒の組織の話が殆ど出ないのも不思議なんだよなぁ……もうちょっと事件なかったっけ?

 

 

「じゃあ毛利……に……応援……で決まり」

「話を聞かないのが……っしょ。千紗に……諦め……」

 

 

もしかして黒の組織の介入が無い?まさかとは思うけど組織壊滅した?そうなると物語の根底から覆る様な気が……あのOVAの悪夢みたいにコナンが新兄に戻れず、コナンのまま高校生になってしまう未来が。そうならない為にも……

 

 

「よし、千紗!話終わったよー!」

「ひゃわぁぁぁぁっ!?」

 

 

考え事をしていたら背後から胸を揉まれた。振り返れば柴田さんが私の胸を揉んでいた。

 

 

「何するんですか!」

「だって、千紗が話聞かないんじゃん」

 

 

柴田さんを振り払いながら不満を口にすれば柴田さんは唇を尖らせる。

 

 

「千紗、その薄い胸に手を当てて、よーく考えて。体育祭の話し合いをするHR中に話を聞かない千紗が悪いんじゃん?だから気付かせようとしたのに」

「喧嘩売ってるんですね?」

「柴田さんも、毛利さんも落ち着いて。話を聞いてなかった毛利さんも悪いけど声を掛けずに胸を揉んだ柴田さんも悪いからね?」

 

 

柴田さんが自身の豊満な胸に手を置きながら説明をした。話を聞かなかったのが悪いのは認めるけど話を聞かせる為にした後半は許せん。早川さんが私と柴田さんを宥めるけどゴングを鳴らしたのは柴田さんの方なんだから。

と思っていたけど私は黒板を見てピシッと固まる。

 

各自が出る種目が様々決められているのだけど私が参加する種目が応援合戦になっていた。

応援合戦はクラスから数人選出して応援をして派手さを競う競技。この種目に出るのは可愛い子やカッコいい男子。そして主に陽キャな人達が自主的に出る種目であり、間違っても私が出る部類の種目ではない。

 

 

「なんで私が選ばれて参加が決定してるんですかっ!?」

「アタシが推薦したから」

「そしたら満場一致で毛利さんに出てもらおうってクラスの皆が手を挙げて賛成多数で決定したの」

 

 

柴田さんと早川さんの言葉を聞いて振り返れば女子はにこやかに私を見ていて男子は一斉に顔を逸らした。

 

 

「アタシが推薦したのは千紗と出たかったからなんだけどなー」

「クラスの皆も毛利さんが応援合戦に出るのを見るのが楽しみなんだよ?」

「う……そ、そう言われると……」

 

 

勝手に参加種目を決められていた事には文句を言いたいが柴田さんから一緒に出たいと言われて、早川さんやクラスの皆にも頷かれては断りづらい……話を聞いてなかった私の責でもあるし……

 

 

「わかりました……応援合戦に参加します」

「やったー!頑張ろうね、千紗」

「うん、毛利さんが快く参加してくれて良かった」

 

 

私が参加を決めれば柴田さんも早川さんも喜んでくれてクラスの皆も拍手してくれた。こんなに喜んでくれたなら良かった……と思っていたら柴田さんが私の両肩に手を添えて笑みを浮かべていた。

 

 

「千紗にピッタリなチア衣装考えなきゃね。白馬さんが見たら一発K.O.するエロい感じので」

「やっぱり早まったかも……」

 

 

いやらしい目をしてる男子みたいな顔で柴田さんが燃え上がってるのを見て早くも後悔してた。

取り敢えず当日に事件が起きない事と際どい衣装じゃない事だけ祈ろう。

 

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