毛利家の次女   作:残月

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千紗の水着ですが、前話にどんな水着なのか加筆しました。

そしてレッド・ラム様から素敵なイラストを頂きました!
千紗の水着です!ありがとうございます!


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園子のアブない夏物語②◇

 

 

 

 

 

イケメンさん改め「道脇正彦」さんは私達にお昼ご飯を奢ってくれた。

最初は園子さんだけ食事に誘おうとしていたが直前でビビった園子さんが皆でと、提案したので私達もご相伴に与る事に。

園子さんもナンパされたいって言ってた割にはビビリなんだから。まあ、今回はそれは正解なんですけどね。なんせ目の前の人が殺人犯なんですから。

食事を進める中で道脇さんの話題となる。道脇さんが米花大学の学生である事や今回の旅行は失恋旅行で来ていたと道脇さんの口から語られた。

 

 

「彼女に酷いフラれ方をしてね……意気消沈して海を眺めていたら……俺の天使を見つけたって訳さ。僕の勘が正しければ恐らくキミは僕の傷心の救いの女神となる筈さ」

 

 

道脇さんの口説きに『ポワワァン』と頬を赤らめる園子さん。

傍から聞いててもこの後の展開を知っている身としてはトキメキもしないです。

白馬さんならもっとこう……じゃなくて。

 

なんて思ったら無愛想に注文したビールを運びに来た色黒のお兄さん。後に園子さんの恋人になる京極真さんの初登場である。

 

 

「今の店員さん、どこかで会った事ない?」

「確かに何処かで見た事あるよーな……」

「会ってるも何も私達が泊まってる旅館の主人の息子さんよ。夏休みだから手伝いに帰って来てるんだって」

 

 

お姉ちゃんの疑問に私は何も知らないフリで話を進めた。すると園子さんは意外にも京極さんの事を知っていた。まだ印象は悪い方向でだけど。

 

 

「どーして、そんな事知ってるの?」

「旅館の玄関先で私達の事をジロジロ見てたのよ。それで気になったから旅館の人に聞いたのよ」

 

 

多分、京極さんも私達の事を覚えてたから見てたんだろうね。言わないけど。

 

 

「でも、なんでその人がこのお店の手伝いしてんだろ?」

「経営者が同じなのよ。私達が泊まってる瓦屋旅館と」

「旅館と海の家が提携している事はあるみたいですから可能性としては十分あるかと」

「え、キミ達瓦屋旅館に泊まってるの?俺が泊まってるホテルの近くだ。良かったら今夜のディナーもどう?海辺の洒落たレストランで食事でも……」

 

 

京極さんの話になるも、道脇さんの提案で今日のディナーも一緒にどうだい?と誘われた。

しかし、道脇さんは園子さんにカメラを持ってくる様に言い始めた。

地元のレストランの人に聞いた話だが、そのレストランの近くで殺人事件があった。茶髪のロングヘアーの女性が腹部を刃物で滅多刺しにされた事件があった。

その女性はレストランに行く途中で殺されてしまったらしいが目撃者はなく未だに捜査中。事件から一年が経過し、客達は殺人事件の事を忘れ、レストランは大繁盛。

しかし、殺された女性はそのレストランが気に入っていたらしく今でも通っている……

 

 

「今もって……」

「まさか……」

「そう……そのレストランで撮る写真に腹が裂け臓物が飛び出たグロテスクな幽体となって……」

「くっだらねー……」

「道脇さん、話を盛り上げようとするのは結構ですが、食事をする場所で出す話題ではないでしょう。周囲を見て下さい。皆さん、食欲が無くなってしまったみたいですよ」

 

 

お姉ちゃん、園子さんは道脇さんの話に青ざめており、コナンは呆れ顔だった。そして私は先程から気になっていた事を口にする。

店内を見渡せば、客全員の顔色が悪い。食事中にグロテスクな話を聞かされれば、そりゃそうだろう。

 

 

「この場合、店の人から道脇さんは営業妨害で訴えられても文句は言えませんよ?」

「だ、大丈夫じゃないかな?単なる噂話だし……」

「でも、気になるのは事実よね。写真撮ったら新一君なら謎を解いてくれるかもよ?」

「私は嫌よ。そのレストラン気味が悪いし……」

 

 

私の一言に道脇さんは冷や汗を流していた。園子さんは、怖いもの見たさか怪談レストランに行こうとしているが、怖い話が苦手なお姉ちゃんは完全に嫌がっている。

 

 

「謎を解くって?」

「ああ、蘭の彼氏って探偵なんです。そっちの千紗の彼氏も」

「か、彼氏って……」

「私の方も否定させてもらいますよ」

 

 

道脇さんの疑問を園子さんが間違った答えと共に返答。お姉ちゃんは兎も角、私の方は白馬さんに失礼ですよ。そもそも園子さんの為に白馬さんを連れて来なかったのに……

 

 

「写真のフィルムはまだ残ってるから撮れるといえば撮れるのよね。蘭と千紗の写真はもう撮ったから新一君と白馬君に見せる用の」

「ちょっと、さっきの写真本気なの!?」

「と言うか私の写真までいつのまに撮ったんですか!?」

 

 

園子さんの発言にお姉ちゃんと私は焦る。お姉ちゃんのお尻のアップとわかってたけど私の写真なんかいつのまに撮ったんですか!?

 

 

「お、おい聞いたかよ!?線路沿いの林でまた見つかったんだってよ!」

「おい。まさか……」

「死体だよ、死体!茶髪の女のズタズタに切り裂かれた死体が!」

 

 

バタバタと店に入って来たお客さん達が先程見つかったであろう事件の概要を興奮気味に話していた。先程の道脇さんの話と合わせてタイムリー過ぎますね。皆さん、一様に食欲失ってますし。

 

それはそうと園子さんの撮った写真を後でチェックしないと……

撮られたのに気付かなかったからどんな写真か気になる……と言うよりも乙女の尊厳として断固見せるのを阻止せねば。

 

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