毛利家の次女   作:残月

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映画館で事件……は起きません

 

 

 

とある日の休日。コナンは阿笠博士から貰った映画の割引チケットで少年探偵団と映画に行くと言っていた。にこやかに笑みを浮かべながら私は彼を見送る。今日は何も起きないから安心しなさい、と内心思いながら。

 

そう今回はマジで事件は起きないんですよ、マジで。

 

何故私が今回の事件をバッチリと把握しているかと言えば事前に全ての元凶が捕まっているからである。

 

今回の事件は少々寂れた映画館で起きる事件。コナン達は阿笠博士から貰った映画の割引チケットでゴメラの映画を見に行くのだが、映画館の閉館の話を聞く事となる。その原因は映画の上映中に客が喧嘩を始めたり、ガラの悪い客が他の客に迷惑を掛けたりする事で映画館の評判が下がり、遂には閉館に追い込まれてしまう。

 

このチンピラの喧嘩やガラの悪い輩が映画館に蔓延っていたのは不動産屋の張田が犯人であり、映画館を潰して土地を安値で買い叩こうと言うのが張田の思惑だった。

そしてその事を知った映画館のスタッフの一人が張田を殺害……と言うのが本来の話なのだが、何故事件が起きないと言い切れるのか?

何故ならば張田は既に捕まっているからである。

 

事の次第はコナン達が映画に行く一月程前の話になるが私は早川さんと柴田さんと映画に行っていた時まで遡る。その頃から評判は悪かったが私達も割引チケットを貰っていたので行く事に。

 

そしたらガラの悪い輩が他のお客さんに絡んで迷惑行為をしていた。

イヤになるなぁ……と思っていたら後ろの方の席に座っていた人がスタスタと歩いて来たと思ったら「映画は静かに見るもんだ。喧嘩してぇなら外に出な」とガラの悪い輩を無理矢理外に連れ出して行った。

 

紺系のスーツに顎髭にソフト帽を被った男性……ってアレって凄腕ガンマンさん!?何してんの!?

 

外の様子が気になりつつも私達は引き続き、映画を見る事に。その後、映画館の外に出たら先程のガラの悪い輩がボコボコにされた後に近くのゴミ箱に放り込まれていた。

ダンディなガンマンさんは「燃えるゴミは月・水・金なら丁度良いだろ」と言いながらタバコを吸いながら何処かへと行ってしまった。

 

クールですねぇ……なんて思っていたけど何で此処に居たんだろ?盗みの計画の為に来ていたのか、偶々休暇で映画を見に来ただけだったのか……それを知る事は叶わないけど助かったから良しとしておきますか。

 

ガラの悪い人は警察に連絡して引き取りに来てもらって、チンピラやガラの悪い輩を雇っていたのが不動産屋の張田である事が芋づる式に判明して張田は逮捕に至り、迷惑行為をしていた奴等が居なくなった事で映画館の評判は再び良くなった。

 

 

そんな訳であの映画館で事件は起きないと思うから安心なさい、と私はコナンを見送ったのだった。

でも、なんであの人はこの街に居たんだろ?なんか事件の前フリとかじゃないよね?

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