毛利家の次女   作:残月

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美術館爆破イベントとそれぞれの思い

 

 

早川さんと柴田さんに誘われて美術館爆破解体ショーを見に行く事に。爆破解体を見に結構な人が集まっていた。道中は体育祭の話を柴田さんとしていた。過激なチアコスを推すのはやめて下さい。白馬さんに見せる為?より一層、着れません。

 

 

「爆破解体に使われる爆弾凄いんだって!綺麗に爆発して花火みたいになるんだってさ!」

「トロピカルレインボー、七色に華麗に爆発する解体用の火薬らしいわね。しかもピンポイントで爆発するから周囲への被害も無いそうよ」

「爆破解体の一番の被害は爆破した際の瓦礫ですからね。それを抑えられて綺麗な解体ショーになるなら、この人混みも納得ですね」

 

 

そんな話をしていたけどイベント開始時には柴田さんは花火みたい綺麗だとはしゃいで、早川さんはパンフレットを読んで爆発に危険がないかを確認してる。

しかし、トロピカルレインボー……どっかで聞いたよーな……?

 

そんな事を思っていたら、いよいよ爆破の瞬間なのか爆弾を作った阿笠博士が紹介され、カウントダウンが始まった。それと同時にけたたましく鳴り響くパトカーのサイレン。

あ、この話って……と思った所で赤色灯が飛んできて阿笠博士の頭に直撃した。

赤色灯が飛んできた方向に視線を移せば覆面パトカーの上で赤色灯を蹴飛ばしたコナンが立っていた。

 

ああ、こんな事件あったっけ。取り敢えずコナンのフォローに行きますか。

 

 

 

 

◇◆side早川葵◇◆

 

 

 

柴田さんの誘いで私と毛利さんは美術館の爆破解体ショーに向かっていた。合流した当初、毛利さんは少し落ち込んでいる様に見えた。

 

毛利さんは物静かでクール。そして他人を見下す嫌な女子。

なんて噂だったけど実際に話をしたり、仲良くなるとわかるけど、毛利さんは寧ろ感情豊かで可愛い。

 

今も柴田さんに「エロいチアコス着よーよ。白馬さんも絶対に見惚れるから、悩殺出来るよ」と迫られて困ってる。苦笑いして柴田さんの提案を断る姿は他人を見下す嫌な女子のイメージとはかけ離れている。

あ、俯いてるし嫌だった……んじゃないな。顔赤くなってるし、白馬さんにチア姿を見せるのを想像して恥ずかしがってんだ。可愛いなこの子。

 

毛利さん可愛い所を見る度に思う……なんで毛利さんに悪い噂が広がっていたんだろう。

こんなに可愛くて人の為に動く子が悪い噂が広がっている事に私は疑問を持っていた。まるで誰かが毛利さんの悪い噂を意図的に広めている様にすら感じる……

 

 

そんな事を思っていたら爆破のカウントダウンが始まっていた、それと同時に何処からかパトランプが飛んで来て阿笠博士の頭にポコっと当たって倒れてしまった。振り返ると車の上で毛利さんの弟さんだと聞いたコナン君が立っていた。もしかしてあの子がパトランプを蹴飛ばしたのっ!?凄いキック力ね。

 

 

「ああ、もう……」

 

 

そう言って毛利さんはコナン君の方へ走って行っていく。ああやって何らかの事件に駆け寄るのはデフォルトなのね。

 

 

 

◆◇side江戸川コナン◇◆

 

 

美術館での騒動から少しして……蘭の様子がおかしい。俺(工藤新一)との電話が素っ気なくて、部活で帰りが遅いという割には一度帰ってきてからまた出掛ける。

 

その事を不審に思い、千紗に話をしたが「何も問題ないから新兄はお姉ちゃんを信じてあげて」と言われてしまった。

 

俺がモヤモヤしたモノを抱える事になっていた矢先、オッチャンが病院のかかりつけの先生に呼び出された。家族を呼ぶ様にと言われたオッチャンの顔は青く、蘭の顔にも焦りが浮かんでいた。千紗は何故か落ち着いていた。

 

病院に到着するとオッチャンの主治医の新出先生から「健康診断に引っかかったから食生活に気をつけて下さい」との注意だった。焦らせんなよ……と思ったが新出先生曰く、「毛利さんは言っても聞かないだろうから家族に伝える必要があった」との事だった。その予想は当たってると思う。千紗は早速、食事の見直しを検討して酒も控えさせようと画策しているみたいだ。

でも、オッチャン部屋に酒を隠し持ってんだよなぁ……千紗に隠れて酒もタバコも摂取してるみてーだ。

 

オッチャンに詳しい話をする為に俺達は新出先生の家に招かれたが、その新出先生が家の風呂場で殺害された。

 

ブレーカーを利用した殺人で犯人は新出陽子。新出先生の後妻で前妻が親友だったがその死に違和感を感じていた。そして彼女を死に至らしめた新出先生の本性に怒りが込み上げ、殺人を決意し実行に移した。

しかし、予想外だったのは自身が設置した殺人現場を家政婦として働いていた、ひかると言う女性の手により順序が狂ってしまった。

 

殺人の仕掛けをしたのは陽子さんだが実行してしまったのは、ひかるさんになってしまった。その事を本人に知らせない為に陽子さんに自首を促し、事件は幕を閉じた。

 

 

蘭が新出先生の息子の智明さんに話しかけたり、ジッと見ていたのがズッと気になっていたが、蘭は智明さんの着ていたセーターが気にしていたらしく後日セーターを借りる約束をしていた。

 

一ヶ月後に俺の下に蘭の手編みのセーターが届いた。千紗が蘭を信じろと言ったのはこれが理由だったんだな。

蘭のセーターを編むのを見ながらマフラーを編んだと言っていた千紗は白馬に渡したんだろうか?

 

 

俺にとっては蘭同様に幼馴染で妹分。俺の今の状況を手助けしてくれる頼もしい助手。

そんな風に思っていたが本格的に組織の連中との問題に関わらせる気はなかった。

だから、まさか……あんな事になるなんて今の俺は思いもしなかった。

 

 

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