木月千穂子は魔女   作:ベーコンエピ

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剣術は大体全てを解決する

木刀を振るう

剣圧によって木の葉が舞い上がる

私は目を閉じながら舞い上がった葉を認識して一閃

十数枚の葉が一斉に真っ二つになり地面へと落ちていった

 

「流石じゃの!」

「ありがとうございます。ムラサメ様は今日はお出かけですか?」

「そちに用があっての、祭りで人手が足りなくたったから手伝って欲しいのじゃ」

「それくらい問題ありません。役割は?」

「叢雨丸引き抜き会場の誘導じゃ」

「なるほど。確か……お祭りは明後日からですか」

「負担をかけるがすまんの」

「そのくらい大丈夫ですよ」

 

人とかかわり合うのは嫌いじゃない。ただ忘れるから上手くいってないだけ……そうだと信じてる

穂織の一大イベントともなれば多くの人が集まる。

なんとしてでも成功させなければ恩を返せない。

覚えていなくても今不自由なく暮らせているのは、周りの人の善性に寄るところが多い事は分かる

そのくらい察することができなくて何が魔女か

 

「ところで症状はどうかの?」

「残念ながらなんとも……」

「頑固な穢れじゃの……どうにか出来ればいいんじゃが」

「まあ自分で決めた事なので」

忘れないのはあの時の決意

誰がじゃない、自分で決めたということ

その思いだけで十分立ち上がれる

 

 

「強いの、そちは。とりあえず明後日は頼むぞ」

「はい!ムラサメ様」

 

建実神社の人とは《私が祟り神を斬って》神主の安晴様を助けたことで交流するようになった

朝武の家を狙う祟り神

定期的に出現するそれはただの人には見えなくて倒せもしない厄介な存在だ。

偶然保晴様が襲われそうなところに出くわして、気合いで斬ったら倒せてしまった。

それからというもの、メモによると定期的に祟り神退治に参加している、らしい

 

祟り神の持つ穢れが巫女姫様を短命にしている。その為どうにかして祟り神を消さないといけないが、砂漠で砂金を掴むがごとく難しい。

 

ムラサメ様によると、私の持つ魔法が、穢れと似た性質をもっていたからこそ祟り神と渡り合えた。だからどこにいるか分からないけどアルプを探して魔法を完成させれば、祟り神の問題も解決するかもしれない。

その代償を考えなければの話だけれども。

 

ともかく私がやることは簡単だ。

巫女姫様からここの欠片を回収して魔法を完成させる。ついでに祟り神とも戦う。

やらなくちゃ、絶対に完成させなくちゃならない

 

決意を胸に明後日の予定をメモする。

こうしておけば忘れないから

メモが多すぎてもう読み返すことも難しくなってしまったけれど、やらなくちゃいけない事は覚えているから、私はまだ大丈夫。

 

運命までもう少し




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