九十九と仲違いした人   作:覚め

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しょーじき言って総士君は虎杖たちについて行かない。楽に生きてる。大体17巻まで飛んでる感じ


第2話

どうするか。これからどうするかなんて変なことを九十九に言われた。ほざけ、と返してお前について行くことだけを伝えた。九十九は何か驚いたような顔をしていたが、まあ知らん。が、高専時代を思い出す。二人きりだったあの時はこうして九十九に全部を任せていた。今も誰かに全投げだけど。

 

「…で、天元に会うのか?」

 

「まあね。私としてもやりたいことがあるから。」

 

「九十九はな。俺は昔からそういうもんがないから」

 

「それは君のせいだろう。私のせいにしないで」

 

「お前の術式だって貰ってるんだぞ」

 

「あー…そうだった」

 

と言っても俺にはどう足掻いても使えるような術式ではなかった。ま、俺が使うような時もないだろう。死滅回遊とやらで術式も乱獲出来るはずだし、俺としては美味しいことこの上ない。しかしこの死滅回遊が終わるのは、恐らく呪術界の終わりを意味するかもしれん。あんまり喜べないな…呪詛師からも着々ともらってはいるけど。

 

「…で、だ。伏黒君」

 

「なんですか」

 

「君の術式も欲しいわけだ」

 

「なんで俺の術式知ってるんですか」

 

「相伝だからね。十種影法術、式神十種も中々に魅力的…だが、俺はその全てを捨てた先に意味があると思ってる。」

 

「あげませんよ。そんなホイホイとあげるものじゃないですし」

 

「そか。しゃーないな」

 

「そんなこと言ったら、俺より便利な術式はいくらでもあるでしょ。呪言とか」

 

「デメリットが大きい。いや、デメリットを無くす方法はある。でも手札が固定されるからいやだ」

 

「はぁ?」

 

呪詛師で便利だと思っていた分身の術式。手放しでも使えるから強いけど、分身全員が分身の術式になる。脳みそのリソースも考えていつも使う術式は模倣を除いて二個にしてるのも関係してるけど、呪言と分身はやったところであまり強いとは言えないコンボなんだよな。

 

「投射呪法が一番コンボの組みやすい組み合わせだし。真人とか言う呪霊の術式は話を聞けば聞くほど欲しくなるんだよな」

 

「はぁ?」

 

「怪我はそろそろ治った頃合いだろ。宿儺の反転もあるしな。虎杖悠仁のところにでも行ってろ。」

 

「はいはい…」

 

「総士。天元の結界のことも考えて、虎杖悠仁と乙骨君が帰ってきたら行く。それまでにやりたいことをやっておいて」

 

「ねえな。俺からしたら天元が一番怖いけど。」

 

「私もだ」

 

翌朝。伏黒、虎杖、乙骨に加えて、なんかよく知らん例のツインテールが来た。あれ、さっきいた?…いた?こいつ受肉体なの!?九相図の!?…へ、へ〜…まあそんなもん、なのか…な?まあ例のツインテのおかげで薨星宮までの行き方が出来た。

 

「ばか正直に言って良いか?」

 

「なんだい?」

 

「大丈夫だよ、俺もバカだし」

 

「天元は信頼出来るのか?」

 

「それは…どうなの?」

 

「出来るとは断言出来ない。でも、日本で一番知識の多い奴だ。聴きに行く価値はある」

 

そう言われて薨星宮へと向かった。高専って今こんな感じなのか、と少し感心しているような郷愁感を覚えるような足取りで進むと、無茶苦茶広い空間があった。自然が生きてるみてーな場所。そこから昇降機を使って降りて、そこが薨星宮っと。

 

「わ、血痕」

 

「嫌な事件でしたね」

 

「十二年前のね。今思えば、いまの歪みは全てあの時に起きたのかもしれないね」

 

「まあな。五条悟もあんまり知られたくない年だろうしな」

 

「さ、本殿だ…」

 

「なんか全部白くね?」

 

「私たちを拒絶しているのさ」

 

「六眼がいないのに接触出来ないとは…九十九、お前もミスするんだな」

 

「うるさい」

 

「…津美記さんには時間がない。戻ろうか」

 

「帰るのか?」

 

ん?今声出したの誰?振り返るとバスタオル着たみたいな変な奴が立ってた。もしやこいつが天元?不死による老化を克服するための進化した先がこの姿か?まるで化け物だな…六つの目とか、虫でもそんな目は持たないと思うぞ。あ、呪霊はもつか。じゃーしゃーない。

 

「禅院の子、道真の血、呪胎九相図、遊び人。そして、宿儺の器」

 

「私には挨拶なしかい?天元。」

 

「俺は遊び人じゃねーぞ訂正しろ」

 

「君は初対面じゃないだろう。あと君に関しては何もない」

 

「っ…なぜ薨星宮を閉じた」

 

「羂索が君に同調しているのを警戒した。私には人の心まではわからないのでね」

 

「羂索…今の夏油傑だな?」

 

「話が早くて助かる」

 

「慈悲の羂、救済の索か。皮肉にもなってないね」

 

「すみません。」

 

「僕たちはその羂索の目的と獄門疆の解き方を聴きに来ました。知っていることを教えてくれませんか?」

 

「もちろん、と言いたいが。一つ条件を出させてもらう」

 

その条件、それは一体━!?なんてことはなく。乙骨憂太、九十九由基、呪胎九相図の3人のうち、二人を私の護衛に置けということだった。全く、俺はノータッチかよ。泣くぜ。はーい!天元せんせー!自主的に残ったりしたらダメですかー!?僕残りたーい!

 

「勘違いしないでもらいたい。最低でも二人だ。とは言っても、二人以上は置かないだろうけどね」

 

「天元、お前はなんで護衛を必要とする?羂索が関係しているのだろうが、よく分かってないぞ」

 

「…羂索が取る手段は私と人類の同化だ。進化した今の私ならば、それも出来なくはないからね。」

 

「…なるほどね」

 

色々と話したが、一般人の意識は羂索自身がどうにか出来ると仮定するか、どうとでもなると仮定して。天元自体の意思はどうなる。そっちの意思は無視できない筈だ。

 

「今の私の組成は呪霊に近い。恐らくは、呪霊操術の術式対象だ」

 

「!」

 

「死滅回遊はその慣らしだな?」

 

「ああ。私と全人類、となれば高確率で不完全なものになるだろう。死滅回遊は泳者の呪力と結界と結界で結んだ境界を使ってこの国の人間を彼岸へ渡す儀式だ。それを慣らしとして私との同化を始めるつもりだろう。」

 

なるほどめんどくさい。だがそんな遠回りをしてでも作りたいのか?天元と人間の同化体を?その結果どうなっても良いとするなら…羂索は多分、幼稚な遊び心と大人の知恵を持ったやべー奴ってことにならんか?大人の財力に物言わせた大人買い見てーなことするんだろ!?

 

「さて。それで、誰が残る?」

 

「「私(俺)が残ろう」」

 

「俺は加茂憲倫…羂索がここに来るなら尚更残る。奴の命を断つことが弟たちの救済だからな」

 

「私はまだ天元と話し足りなくてね。良いかな?乙骨君」

 

「はい!僕はもうみんなと離れたくないので!!」

 

「総士も。残ってくれるかい?」

 

「残るさ。羂索も一応化け物なんだろ。氷凝呪法も使いたいしな」

 

「…それなら死滅回遊のほうが良くない?」




作者的に楽するために欲しい術式
グラニテブラスト 呪力放出の問題をこいつで解決できそうだから。
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