愚問なり、無知蒙昧、知らぬならば答えよう 作:まいねーむいずあしたか
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今回の話、割とノリと勢いで書いてますので解釈違いとかあったら申し訳ない。
宗教とか詳しくないので……まぁ、そういうのもあるよねくらいで流して貰えると。
……いやぁ、あのさぁ。
アーチャーから色々と聞いたのかも知れないけど、俺が全部知ってるって前提で聞いて来るのやめてくれます?まるで裏から展開を操ってる黒幕みたいじゃないか。
俺はある程度の戦果を挙げつつ生き残る為に聖杯戦争を引っかき回しているだけで、その目的もケイネスに自己紹介をしてイギリスに帰した昨夜でほぼ達成出来たからもう緩く聖杯戦争を過ごすだけでいいというのに。
というか、魔術師に一般的な倫理を求めてくるな。こっちは世間にバレずに後処理をきちんとしてれば何でもオッケーな人種の集まりだぞ。
まぁ、聞かれたから答えますけど。
アーチャーがさっきからニッコニコでこっち見てるし……おい、アーチャーが酒瓶を取り出してグラスに注ぎだしたぞ。
あれって原作で出て来た言峰が持ってた愉悦酒か?そんな物をこんな所で出さないでいただきたい。
というか、俺と言峰の会話を酒の肴にするな。
おま、キャスターもアーチャーに酒を集りに行くな。
そしてアーチャーも渋い顔しながらキャスターに一本酒瓶を渡すな。
何で微妙に仲良しみたいな雰囲気を出してんの?他者に分け与えるとか唯我独尊金ぴか暴君ギル様は何処にいったんだよ。
サーヴァント2騎が自由過ぎませんかね。わけがわからないよ。
桜が魔術刻印の移植疲れとかでスヤスヤ寝ててくれて本当に良かった。何だこのカオスな空間は。
真面目に話を聞こうとしてる言峰と、真面目に話をしようとしてる俺に謝って欲しい。
……はぁ。まぁいいや。
「言峰の望みってざっくり言うと人が苦しみ藻掻いてる姿しか美しいと感じず、愛する事が出来ない自分は罪深く許されない存在だと感じてるけど、それでもソレを求め望んでしまうって事?」
念のために確認を取ると神妙に頷かれた。
「それ別におかしなことじゃないでしょ。言峰が信仰心に溢れているから余計な苦悩をしてるだけであって、裏に関わってないであろう表の教会ですら歪んだ趣味嗜好を持ってる奴とか腐るほどいるんだから」
前世でもたまに発覚してた幼児性愛とか男児への性的虐待とかね。表向き深い信仰心を持っていた連中が実は……ってヤツ。
言ったらアレだけど宗教家が特殊性癖持ちってのは現実でも創作物でもありふれてるし。禁じられているからこそ余計に興奮するのかね、罪深いな。
あと、型月世界の事になるけどジャンヌ・ダルクとかマルタとかあんな美人でエロい聖職者を見て一緒に活動してた信徒で邪な感情を抱かずにいられた人がどれだけいたのやら……ジャンヌはテンションの低いジルがセコムしてただろうし、マルタはヤコブ神拳で悔い改めろってぶっとばしてそうだけど。
「人間なら誰しもそういった歪みは抱えてるモノだよ。だからこそ、バレない様にこっそり楽しんだり発散するんだ」
愉悦部に入部する前の言峰は本当にクソ真面目だったから誰か相談したり発散したりとかしなかったんだろうなぁ。
一流企業の社長がロリコンだったとして、自宅で公園で遊ぶ幼女の写真を見ながらブリッヂオ○ニーしてても、使用した写真が盗撮とかで手に入れた物だったり実際に幼女に手を出したりしなきゃそいつは無罪だからね。
「信仰とかを特に持ってない俺が言うのもアレだけど、言峰が信仰してる主は別に言峰個人がどういう性癖を持ってても気にしないと思うよ。言峰がどんなに歪んでいたとしても、欲求を満たす為の行動で救われ導かれた人々が増えていくなら、そっちのが大事でしょ」
言峰の内面がどうあれ、教会の信徒としての職務を遂行することで主を信じる者が増えるなら逆に喜ぶと思うのよ。信仰されてこその神な訳だし、信者の数は大事。
それと、言峰の愉悦スキーは本人がニタニタするだけだから自分から他者を苦しめる方向に持ってかなきゃ問題にもならない。
「例えば『汝の隣人を愛せ』という言葉が聖書にもあると思うけど、別に愛し方は指定されてないよね?なら言峰が信じるやり方で隣人を愛してやればいい」
「人が苦しみ藻掻く様を美しく、そして愛しく感じるんだろ?ならそのまま素直に心が命じるまま愛してやれ」
「別に積極的に人が苦しむように地獄に叩き落せとは言わない。そういうのは教義的にも信仰的にもNGでしょ?でもさ、いまの時代はわざわざ地獄に叩き落す必要も地獄を作り出す必要すらなく、世界中に様々な要因でどうにもならない苦しみを抱えさせられている人間は幾らでもいる」
言峰が切嗣を意識してたのはそういう場所ばかりを巡っていた切嗣に無自覚で嫉妬してるとかもありそうだよね。
自分はこんなに我慢してるのに、何故貴様はその場所を堪能しているんだーって感じで。
「そういった人々に表面上は敬虔な信徒として接近し、諸々解決出来るよう支援をする。『汝の隣人を愛せ』の言葉の通りに言峰の愛でその人が救われたのなら、また別の苦しんでいる隣人に愛を抱いて施せばいい」
「言峰は人が苦しみ藻掻く様を特等席で眺められ愛を感じられる。苦しみ藻掻いている人々は言峰の愛に感謝しながら救われる」
愛って単語を使い過ぎて愛がゲシュタルト崩壊して来た気がする。
いま俺ってお目めグルグルになってない?大丈夫??
本当に、何故に見た目は子供な俺が愛について真剣に語っているんだろうね。
何だかちゃんと言いたいことが伝わっているか不安になって来たよ。まぁいいや、このまま勢いで押し切ろう。
アーチャーも良い顔で頷きながら酒飲んでるから多分間違ってないでしょ。
キャスターはまたこいつ適当な事を言ってるよって顔して酒飲んでるけどね。
「ほら、これで万事解決。お前は何も間違っていないよ。俺は確かに言峰綺礼は歪みはあれど信仰の徒として苦難の道に沈む隣人を愛を抱いて救うことが出来る人間であると説明したぞ」
「言峰綺礼。俺の言葉を聞いたお前は、何を感じた?何を思った?これだけ語らせたのだから、お前の答えを聞かせて欲しいね」
もう、いいよね?これ以上は語らなくてもいいよね?
思考を回し過ぎて頭がもの凄く疲れたから、俺にも酒くれませんか?あと、甘い物も欲しいです。
「ほう。衛宮切嗣が再起すると?」
「正確にはアイリスフィールが切嗣を再起させるってのが正しいかな。まぁ、予想だけど」
相変わらず酒を飲んでるサーヴァント2騎とスヤスヤお昼寝中の桜をよそに、俺と言峰で聖杯戦争の今後の展開について会議を進めていく。
ちなみに、キャスターに治療されたトッキーは言峰が何処かに運んでいったから此処にはいない。
俺からセイバー陣営についての予想を聞いてる言峰には常に纏っていた陰鬱な雰囲気が何処にもなく、爽やかさすら感じさせる雰囲気でずっとウキウキしてる。
死んだ魚より澱んでいた目もキラッキラだ。誰だお前と本気で言いたい。
さっき俺からの言葉を聞き終えた後、巌窟王も吃驚な三段笑いをめちゃデカい声で披露してたらずっとこんな感じ。そんな言峰の姿を見てアーチャーも腹を抱えて笑ってたし。
何というか、初めて彼女が出来た童貞学生よりテンションがウザい。
うん。何か気にしても仕方なさそうなので話を戻し、セイバー陣営の事だ。
アイリスフィールは昨夜3騎目のサーヴァントを取り込んだはずだから、原作と同じならもう碌に動けなくなってると予想される。
今回の聖杯戦争の小聖杯であるアイリスフィールは第四次聖杯戦争を乗り越えられない。それが聖杯の器として製造された彼女の使用期限だ。
それをアイリスフィールはよく理解している。理解しているからこそ、アイリスフィールの心残りは娘の事となる。
「アイリスフィールは稼働年数が少なく、人生経験が足りてないけど子を産んだ『母親』だ。夫の夢が無残に破れたのを悲しみつつも、アインツベルンに残された娘の為に自分に何が出来るかを考え、それを実行に移す強さがあるはず」
だからこそ、アイリスフィールは娘の為に切嗣を再起させセイバーと久宇舞弥に全てを託すだろう。
「なるほど」
「その辺は亡くなったお前の妻も一緒だろう?」
いや、そんなきょとんとした顔をされても困るんだが。というか、奥さんの話題を出しても頭痛起こさなくなったのね……まぁ、さっき自分から娘の話題を出してたくらいだから本当に吹っ切ったぽいね。
「死の寸前までお前を愛し、自らの想いを伝え続けたりしてない?それが妻であり、母親という俺たち男にはない強さじゃないかな」
俺の言葉に何かを思い出すかのように目を閉じる言峰だったが……。
「――さて、それで貴様はこれからどうするつもりだ?」
え、こわぁ。感じ入るような雰囲気だしてたのに、急に切り替えてくるやん。
もう少し嫁さんとか娘に想いを馳せててもよかったのに。
「そうだね……なら」
前々からちょっと考えていた事を実行に移そう。
言峰やアーチャーが協力してくれるなら、楽に出来るからね。
「とりあえず、人妻を誘拐しない?」
俺もとある目的を果たせるし、衛宮切嗣という存在にまだ少し蟠りがある言峰や、セイバーを揶揄って愉悦したいというアーチャーの要望も満たせるというwin-winで完璧な提案ですわ。
なので、こいつ何を言ってんだ?みたいな目で俺を見るのは止めてもらえますか……真面目に考えた結果なんだから。
あとアーチャーは笑いながら酒を追加で飲もうとするの止めてくれ。
トッキーの凛ちゃんへの不器用な父親ムーブはこの日の午前中にやった。
桜の件でちょっとメンタルがブレてたから原作より凛ちゃんに優しくしてた……まぁ、その後すぐに教会でアーチャーに切り捨てられたのだけどね。
ついでに言うと、トッキーは綺礼に妻子の事を頼んでないから聖杯戦争後に玲依くんが色々とやる羽目になる。
遠坂とマキリの後継の世話をひぃひぃ言いながらやる玲依くんの姿に愉悦を感じる金ピカと、そこに自分の娘をぶち込んで更にひぃひぃ言わせようとする愉悦部がいるかも知れない未来の話。
ハーレムになったりする?作者はマジでその辺考えてないので不明。SN編を書く時に考える予定だけど、作者のテンションと思い付き次第で空の境界とか事件簿とかに介入させるかもなので……マジで不明。
アーチャーがキャスターに酒を渡したのは自分の酒じゃなくて綺礼の酒だから。
アーチャー基準で美味しくない方の酒を自分が飲むには不適格だと判断したからキャスターに投げた感じ。
玲依くんは全く気付いてなかったけど、アーチャーは綺礼に「詳しいことは
原作知識で判断してたから完全にやらかした。だからアーチャーは自分から綺礼を愉悦部へ入部させていく様子をニッコニコで眺めながら酒を飲んでた。
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