愚問なり、無知蒙昧、知らぬならば答えよう 作:まいねーむいずあしたか
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ちょっと短いけど、キリがよかったので。
教会でのアレコレから3日経った昼下がり。
ようやく立ち直ったらしい切嗣とセイバーが未来の衛宮邸となるかも知れない武家屋敷から出て行くのを聖杯戦争開始前から仕掛けておいたカメラで確認出来たので、やっと計画が動かせると安堵し言峰に連絡を入れる。
俺とキャスターで誘拐しに行ってもよかったのだけど、ムキムキマッチョマンで大人の言峰の方が向いてると思ったので言峰にお願いした。車の運転とか俺は年齢的にも出来ないからね。
事前に色々と必要そうな礼装を幾つか渡しておいたから誘拐もあっさりと成功し……。
「ほら、貴様から注文されていた人妻だ」
「いや……確かに人妻を誘拐しようぜって言ったのは俺だけどさぁ」
意識を奪われぐったりとしたアイリスフィールがお米様抱っこで我が家にデリバリーされましたとさ。
しかし、人妻を注文してたとか背徳感がヤバいね。アイリスフィールは美人さんだし、稼働年数だけで考えるとまだロリな年齢なのに人妻で子持ちっていう属性もりもりな存在がデリバリーされたとかちょっとドキドキしちゃうよ。
アインツベルンから与えられたとはいえ、そんな相手を孕ませた切嗣って凄いね。まぁ、まともな教育を受けられない暮らしを続けて大人になったアダルトチルドレンな魔術使いだから仕方ないか。
「貴様の指示通りアイリスフィールの護衛をしていた女に
流石は元代行者。完璧な働きですわ。
「セイバーは転移して来た?」
「ああ。渡されていた礼装のお陰でセイバーに察知される事はなかったが、流石に肝が冷えたな」
セイバーに見つかって殺しに掛かられたら言峰でも普通に危ないからね。俺なら泣いてるであろう状況を苦笑を浮かべて肝が冷えたで済ませてるのは、これまで乗り越えて来た死線の差なのかね。
そんな言峰からアイリスフィールを受け取ったキャスターに居場所を知らせる魔術や発信機的な機械が付けられていないか確認してもらい、大丈夫そうだったので工房のある地下室に運んでもらう。
「しかし、こんな単純な方法で本当に衛宮切嗣を騙せるのかね?」
その辺に関しては正直どっちでもいいんだよね。まぁ、多分騙せてると思うけど。
切嗣が再び活動出来るまで持ち直したといっても、実際はハリボテのように取り繕ってる感じでしょ。
切嗣が散々縋りついていた奇跡を真正面から否定した上で幼い頃のトラウマまで再現したんだよ?それを数日で切り替えられる精神の持ち主なら、聖杯なんて奇跡に縋らず未だに戦場をうろうろして正義の味方をやってただろう。
まだ他陣営にバレてないはずの新しい拠点で、もう自力でほとんど動けなくなった妻の護衛をさせていた長年自分に付き従ってくれた女性が死にかけたと知らせが入れば……ハリボテの心なんて簡単に崩せる。
後々になって致命傷を負ってもいないのに久宇舞弥に施された仕掛けが発動していた事を不審に思うかも知れないけど、アイリスフィールが誘拐されたという事実だけで切嗣から冷静さは奪えるだろう。
「まぁ、騙せていれば計画を進めるのが楽になる程度かな」
言峰を魔術で
原作だとアイリスフィールの行方を探索するのに遠坂邸に侵入したり、間桐邸に侵入してわかめパパを拷問したりしたはずだけど、よくゾォルケンに殺されなかったよね切嗣って。
普通に考えて、サーヴァントも連れずに敵魔術師の工房……それも500年以上生きてる魔術師の工房に単独で潜入するとか冷静だったら絶対にやらないよ。
今回だと俺の所にも来たりするのかね?父親に家を探してもらった時にその辺はかなり気を付けたから探し当てるのも難しいだろうし、キャスターが色々弄ってくれたから家主である俺が許可するか、それ相応の礼装を準備しないと侵入は厳しい所じゃないから大丈夫か。
「それじゃ、また連絡するよ」
言峰に礼を告げ、去っていくのを見送ると家に入り地下の工房へと降りる。
「お待たせしました」
「ええ、随分と待たせて頂いたわ。まぁ、有意義な時間を過ごせたから別にいいのだけど」
眼鏡かけてるのにちょっと言葉に棘がない?元とはいえ、代行者をやってた言峰に怪しまれたくなかったから仕方ないでしょうに。
「それは申し訳なかった。でも、ここからは楽しい時間になると思いますよ」
煙草が吸えてなくてイライラしてるのかな?台所の換気扇の所に灰皿準備してあるから吸ってくればいいのに。
言峰が来るまで桜と一緒にキャスターから色々と教わっていたみたいだから、それが中断されたのが嫌だったのかもしれない。
まぁ、英霊から魔術を教われる機会なんてまずないからその気持ちすげぇよくわかる。
特に時計塔時代はルーンを専攻してたらしいから、原初のルーンが使えるキャスターからの講義とか垂涎物だろう。
「それじゃ、改めてよろしくお願いしますね
時計塔から冠位の称号を授けられた魔術師にして、封印指定を受けた希代の人形師。
日本最高峰の霊地の管理者である蒼崎家の血筋であり、遭遇すれば殺し合いをするほど仲が悪い魔法使いの姉。
蒼崎橙子。
型月作品の常連である彼女は、俺の言葉を受け不敵に笑うのであった。
前に本編内で書いた気がするけど、玲依くんと橙子さんは知り合いです。
母親が知り合いだったので紹介された、結構仲良し。
前世知識もあり純粋に魔術師としても人形師として尊敬してるので橙子さんも絆された感じ。
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